
いったい誰が、ここまで話が大きくなる事を予想しただろうか‥‥。「A君とGちゃんが恋人役だったら楽しいな♪」というたわいもない妄想がどんどんエスカレートしていって、とうとう話は宇宙サイズに。もうこうなったらとことんやったれ!どうせみーんな妄想なんだから!と開き直ってお送りする第5部です。
豊かな自然を守ろう 投稿者:シーナ 投稿日:05月16日(火)00時34分21秒
Jコースターストーリー「偽りの恋人たち」はしばしの休息後、ぱわーあっぷ
して再開されるのですね。わくわく。
いまさらナンですが、A君を二次元から生身の人間にしてしまった
皆さまの愛の深さには圧倒されます。
唐突で僭越ながら、わたし的には奥さんのファーストネームはマルガレーテです。
雛菊。どこにでも咲いていて月並みだけれど、どこかあどけない少女の面影を残す、
できる女性という印象なのですが。(A君も時として冷静な情報部員になるし。
ア いつも冷静でたまに少年っぽさじゃないとまた殉職だな)
一件落着後、奥さんに「遅くなったけれど、エーベルバッハさんお誕生日おめでとう。」
といってもらいたいです。少佐やA・E・Zのリアクションがみたいです〜。
「艦長」 投稿者:掌砲長くずもち 投稿日:05月21日(日)01時58分31秒
「つながったか?」
「はい、衛星回線でノボゴグラードにつながりました。通信室は人払いがすんでます。戦略ロケット軍
総司令官チャパエフ元帥直々です。ザーリン閣下と、艦長のご同席を希望されています」
ザーリンの顔が見物だった。戦略ロケット軍。ソヴィエトの戦略核ミサイルの全てと、宇宙開発を一手
に引き受けている組織である。モニターに写ったチャパエフ元帥はザーリンのような張り子の虎とちが
って冷酷な官僚の顔をしていた。その胸にタイルのようについている勲章の略綬のかなり旧いものは、
おそらくガガーリンを宇宙に送り出した時の功績だと、噂されている。
「ザーリン、」
チャパエフは静かに始めた。
「GRUはいつになったら、我々の頼みを聞いてくれるのだ?」
「あ…今回は…」
「いつになったら?」
「元帥、いいですか?」
艦長が口を開いた。傍のモニターにはしつこく付いてきていたイタリア海軍のフリゲート艦が
離れていくのが写っている。これでアルバニアまで邪魔は入らない。なにせ国連とやらは、我々
を待ち焦がれているのだから。
「われわれは軍人です。そして、軍隊はリアルな組織のはずです。そこにファンタジーが発生した。
部下も大勢見ています。映像がおのぞみなら編集後に電送します。うかがいたい。あれはなんのため
に、わが“軍”に必要とされているのですか?」
「君の氏名、階級は?」
「セゲル・Д・アリヨーヒン、海軍大佐です」
「大佐か、今から君の機密保持ランクはAに格上げだ。そこのザーリンもAだからな」
一瞬、チャパエフの口の端が笑ったように見えた。彼は続けた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
何を話すんでしょうねい? お願いだから、艦長とチャパエフ元帥は私のイメージどおりに描かせて!
リュドフもザーリンもコントにされちゃったんだもの。
この戦略ロケット軍はロシアの一軍です。ロシアには陸海の他に前線空軍、防空軍、戦略ロケット軍と
存在します。アメリカのNASAもかなり軍に足を突っ込んでますが、ロシアも同様です。ロシア式の
ロケットが飛ぶシーンを見たいひとは、ガイナックスの「王立宇宙軍・オネアミスの翼」を見てくださ
い。とてもいいです。エヴァでブレイクするまえの若いスタッフ(庵野氏はメカ担当でした)の熱気
ムンムンです。森本レオの主人公役もピッタシ。おすすめです。ぜひに!
あ、続きは考えてあるので、ちょっと待ってくださいね。今日はここまで。
最後は「ボナえもん」で締めました(爆) 投稿者:ひーちゃん@カラオケ帰り 投稿日:05月21日(日)23時11分10秒
>くずもち掌砲長どの
すみません、リュドフ大尉をセーラー服好きの変態にしたのはこの私です(爆)。
それでもめげずに続きを書いてくれてどうも(^^)。もう、待ってましたよう。やっぱり
こーゆーハードな設定にしたのは掌砲長どのなんだから、続きは貴方が書いてくれなきゃ。
というか、私にはハードなミリタリーものは逆立ちしても書けません(^^;)。なので後は
貴方にお・ま・か・せ♪くすくすっ。
続き 投稿者:掌砲長くずもち 投稿日:05月22日(月)20時51分04秒
「我が国の人工衛星戦略の基本は分かっているな」
「軍事です」
「そうだ。特に人工衛星を使った戦略偵察は重要な一面だった。ザーリン、そしてロシアが唯一
西側に勝っている宇宙技術を挙げてみたまえ」
「…宇宙ステーションを使用した、人間の長期宇宙滞在のテクノロジーのはずです。アメリカの
ステーション計画は失敗におわりましたが、我が国のミール・ステーションは今でも軌道にあります」
「人工衛星とのちがいはそこだ。人間が直接そこにいることによって、全ての作業に高度な柔軟性
を持たせることができる。とっさの判断は機械ではできない」
艦長には少し話が見えてきた。チャパエフは続けた。
「ロシアの人工衛星は、その寿命の短さがつねにハンディキャップだった。原因は観測用レンズの
精度の低さによるものだ。それゆえ衛星は低軌道を飛ばざるをえず、収集できる情報はつねに交代の
衛星がポジションにつくまで時間的に確度の低いものとならざるを得なくなった。しかし、我々に
チャンスが来たんだ。全てを出し抜けるようなね」
「あの“レンズ”ですね…」
「我々は“クリスタル”と呼んでいたが、それだ。重力を自由にコントロールできる原動力。それを、
いま地球軌道にある唯一の恒久的人間滞在ステーションに装備させ、軌道変更の柔軟さ、高度の変更の
自由、を獲得したとしたら、我らの頭の上はどうなると思う? われわれはラピュタを手に入れかけた
んだよ」
想像力は必要なかった。チャパエフは要領のよい教師だった。しかし、次の瞬間、教師は激昂した。
「そうだ! 想像どおりだ! それをザーリン! 貴様のまぬけなGRUがだいなしにしたんだぞ!
私の眼をみろ! ザーリン! これでも“できない”と言えるか! 言えるのか!?」
「ちょっと待ってください、元帥」
縮み上がっているザーリンをみてから、艦長はモニターのむこうのチャパエフに問い掛けた。少なく
とも自分の艦の上では、将軍たちの微妙な問題を噴出させたくなかったし、これに巻き込まれることが
こわかった。それに、どうしてもききたいことがひとつある。
「同志元帥。それほどのテクノロジーを、我々が開発したのですか…?」
「聞いてきたな。来ると思ったよ。開発したのではない、信じがたいだろうが、“発掘”したのだ。
ハッ!まるで出来の悪いファンタスチカ(ファンタジー)だよ。だが現に見つけたしあったし持って
いた、そしてある程度の制御手段まで獲得していたのだ。ザーリン、これは正式の命令だ、KGBと
も共同して、いかなる手段をとっても、現物を奪回してくるのだ。そしてそれが私のオフィスに、ここ
にくるまで、この命令は有効だと思った方が、今後の君のためだ、そして艦長」
「はい」
「コムソモーレッツ・オクタビアは現時点でPKF任務を解除される。君は今度は正式な親善訪問と
してヴェネチアに入港することとなった。君の艦を基地とする、GRUおよびKGBの全作戦の援助
をここに正式に命令する。命令書は数時間以内にテレックスで君の手元に届くだろう」
巻き込まれてしまった。しかもGRUのみならずKGBといった鬼札まで持たされてしまった。が、
悪魔たちの饗宴に巻き込まれた人間として、彼は知恵を絞る決意をした。
会談が終わると、艦長は通信士達を呼びいれ、艦橋にヴェネチアまでの最短進路を計算するように
命じた。ザーリンは、彼が促すまで、眼をどす黒く光らせたまま、椅子にすわりこんでいた。
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ほい、ラピュタもだしましたぜ。この続きはよろしくっ!
私を愛した妄想 投稿者:ひーちゃん@カラオケ惚け 投稿日:05月23日(火)00時43分08秒
おお〜、ちゃんと話がつながってる!しかも宇宙にまでお話が広がってる!なんて壮大な
スケールのお話なの!<読む分にはとても楽しい。しかし続けて書くとなると‥‥(爆)
くずもち掌砲長どの、「続きはよろしく」って、そんな〜!全部お任せしようと思った
のにぃ(爆)。もう、話がどんどんエスカレートしていっても知らないからねっ。あー
もう頭がまだ「リレー小説モード」に戻らなくてメチャクチャよぅ(泣)。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロシア人たちが新たな命令を受けてヴェネチアへと艦を進めていたその頃、イタリア軍
ミサイルボートの少佐たちも、ヴェネチアへと船を急がせていた。
なんとかロシア人どもからAを奪い返したが、あの“レンズ”の驚異的なパワーを目の
当たりにした彼らは、いっそう激しく追ってくるに違いない。こうなったらヴェネチア
でのんびりAの体内から“レンズ”を取りだしてる暇はない。ヴェネチアへ着いたら
すぐさまイタリアのNATО軍基地へと直行して、超高速の戦闘機を一機拝借し、空路で
ドイツへと向かおう。陸路は途中で妨害も多く危険だが、空路ならまだ妨害は少ないし、
なんといっても速い。戦闘機の操縦には自信もある――。アドリア海の暗い夜景をデッキ
から眺めながら、少佐がそんな事を思っていた時――。
「少佐!ここにいたんですか!」
静寂の夜空に声が響いて、軍医がデッキへと姿を見せた。その後から、ようやくセーラー服
からNATО軍の制服(准尉の肩章付き・「トロイの木馬」参照)に着替えたAがやや疲れ
た顏で歩いてくる。
「少佐、ちょっとこれを見て下さい」
まず軍医が口を開いた。手にしたレントゲン写真を数枚、月の光に照らしながら少佐に説明
する。
「さっき患者の体内にある“レンズ”の写真を撮ったんですが‥‥驚きました。体内で粉々
に砕け散っていたはずの“レンズ”が、なんときれいに一つに合体してるんですよ」
「‥‥なに?」
いぶかしげに眉を潜める少佐に軍医はさらにレントゲン写真をかかげ、
「私も自分の目を疑いましたが‥‥間違いない。砕け散った跡形もなく、きれいにひとかた
まりになって、傷跡一つ残ってない。いやはや、こんな不思議な石ころは、私も初めてです」
(当たり前だ。こいつはただの“石ころ”なんかじゃないんだからな)
少佐は腹の中で苦笑したが、この男に軍事機密についてバラしてもしょうがないので、黙っ
ていた。
「で、できればもっと詳しく調べたいんで、船が港に着き次第、患者をローマの国立病院に
搬送したいのですが、あそこなら最新の医療設備を使って、この謎の石を詳しく検査できま
すし」
「断る」少佐はきっぱりと言った。「俺たちは港からすぐNATО軍基地へと向かう。そこ
から戦闘機でボンまでひとっ飛びだ。ローマなんかに行ってたまるか!」
「ボン?あんな田舎町で精密な検査などできる訳が‥‥」
「うるさい。ドイツ人の体は、ドイツの医者にしか分からんのだ」
ドスを効かせた少佐の声に、軍医はおずおずと引き下がり、逃げるようにしてデッキから
立ち去った。後に残ったのは、少佐とA、二人だけである。少佐は軍服のポケットから煙草
を一本取りだすと、ライターでシュッと火を付けた。
(ここで、突然少佐がふっと頬を緩めて「‥‥無事でよかったな、A」「少佐‥‥!」とか
ゆー思いっきり感傷的なシーンを書きたい気もするけど、やっぱ笑えるのでやめ(爆))
「少佐、砕けていたはずの“レンズ”が一つに合体したのは、あの時だと思います」
周囲に誰もいないのを確認してから、Aが遠慮がちに、だが確信をこめて口を開いた。
「あの、僕たちが戦闘機から空中に放り出された時‥‥急に腹の中の“レンズ”が熱くなっ
て、もの凄いパワーが発散されるのを感じたんです。きっとあの時、僕の腹の中でレンズが
一つになったに違いない‥‥」
「自分たちを宿している“母”の危機を察知して、砕けていたレンズは合体し、不思議な力
を発揮しておまえの体を宙に浮かばせたという訳か‥‥」
煙草の煙をくゆらせながら、少佐は淡々と言った。本来、彼はこういう絵に描いたような
ファンタジーは信じない。が、今回ははっきりとこの目で目撃しただけに、“レンズ”の
不思議なパワーを認めない訳にはいかなかった。
だがAは少佐の言葉に怪訝そうな表情を見せ、
「母‥‥?ぼ、僕がですか?」
「まだ分からんのか。その“レンズ”にはどうやらちゃんと“意志”があるらしい。じゃ
ないとおまえの危機にとっさに反応して、合体したりする訳ないだろ」
「で、ですが‥‥僕は男ですよ?」
相変わらず肝心な所でカンの鈍いAに、少佐はややイライラして語調を荒げた。
「ばかもの!そういう意味で母と言ったんじゃない。とにかくおまえの腹ん中の“レンズ”
は、おまえを母と認めて、おまえの危機を救ったんだ。これからも、おまえに危機が迫った
らまた信じられない力を発揮しておまえを救うに違いない」
「そんな‥‥“意志”をもった“レンズ”なんて‥‥まるで生き物みたいじゃないですか」
「そうだ、生き物だ。だから俺は心配なんだ」
「心配って‥‥何が?」
「その“レンズ”はおまえを慕ってる。だからおまえの腹から“レンズ”を取り出そうとす
ると、その“レンズ”が嫌がって何か、とんでもない事が起こるんじゃないかと思ってな‥‥」
少佐の言葉に、Aは途端に青ざめた。
「そんな!じゃあずっと僕は、この“レンズ”を腹の中で飼ってなきゃいけないって事です
か?こんな得体の知れないものを!」
「何を言っとる。おまえの命の恩人だろーが」
少佐は他人事のようにさらりと言った。それからフーッと煙草の煙を吐き出して、
「‥‥それにしてもやっかいな子を身ごもったもんだな、A。そのこどもは、果たして天使
か悪魔か‥‥俺たちのこれからの運命次第で、どちらにもなりうる気がするな」
「‥‥」
Aはまだ釈然としない表情で暗い海を眺めていたが、やがてハッと思い出したように向き直り、
「そうだ。妻は‥‥どうしてます?もしかして、まだヴェネチアに?」
「心配するな。ちゃんとBに命令して、ボンまで連れて帰らせてる」
そう言ったものの、少佐は急に不安になってポケットから携帯を取りだした。すぐにAが
「僕がかけてみます」とその携帯を受け取り、登録してあるВの携帯番号へとかけてみる。
「‥‥もしもし、В?僕だよ。うん、ちゃんと生きてるって。それより今、どの辺?もう
そろそろ、ドイツ国境に入る頃‥‥」
だが受信機から聞こえてきたのは、Вの相も変らずのんびりした声だった。
「いや〜、それがホテルで奥さんとトランプしてたら盛り上がっちゃってさぁ。その後、
やっぱせっかくヴエネチアに来たんだから観光してかなきゃと思って、奥さんと二人でゴン
ドラ乗って‥‥今、ようやくホテルに帰ってきたとこ。いやーもう参ったよ、街じゃみんな
から夫婦と間違えられるしさぁ〜♪」
「ばかもの!!」
えんえん続くВの無駄話を、突然少佐の罵声が遮った。「何をのんきに遊んどるのだ!さっ
さとボンに帰れと言っただろうが!!今すぐ奥さんを連れて、ボンに向かえ!ロシア人ども
に感づかれないうちに、早く!!」
――だが少佐の必死の命令も、もう遅かった。少佐の怒号を最後まで聞き終わらないうち
に、Вはホテルの周囲が騒がしくなるのを聞いた。慌てて窓から下を見下ろすと、ついに居
所を突き止めたロシア人たちがホテルの周囲を包囲している。
「やばい!逃げよう!でも、どうやって?」
途端に焦って部屋中をせわしなく走り回るВ。一方、奥さんは優雅にソファーで、お土産に
買ってきたヴエネチアンガラスの花瓶に花を生けている。彼女はВに顏を向けて、
「あら、いったいどうしたの?食べ過ぎて腹痛でも?」
「あ゛ーもう、俺1人じゃ無理だよ〜!!少佐もAも、早く帰ってきてくれ〜!!」
顔中から汗を吹き出しながら、早くも泣きが入るВ。泣いてどうする!今、奥さんを敵の手
から守るのは君しかいないのだ!がんばれВ!今こそ君がヒーローになる時が来た!!
――――――なーんてね。たまにはВ君にも活躍させてあげなくちゃ。ぢゃ、続きは
任せたっ!(逃げた)
続き 投稿者:bridum 投稿日:05月23日(火)01時49分42秒
...
『そうだ!。ルームサービスを呼ぼう』
とっさにB君は、いいアイデアがうかんだ。
『奥さん、これからは僕のいう通りにしてくださいね』
そういうと、奥さんに説明した。
間もなくして、ルームサービスの女性がやってきた。
彼女が部屋へはいるなり、
B君は、彼女を気絶させ、
『はやく、その制服を脱がせて、奥さんが着てください』
と、言った。
『でも..』
『僕は、窓から逃げますから。1Fの駐車場に来てください』
いつになく、てきぱきと指示をするB君だった。
奥さんは急いで、ルームサービスの制服に着替えると、
部屋を後にした。
『でも。駐車場まで、どういったらいいのかしら?』
と大きなホテルなので、迷ってしまった。
『あの〜。駐車場には、どうやって行けばいいんでしょう?』
『ああ、このエレベーターで、直通ですよ』
『どうも。ありがとう』
アメリカ人ディックは、仕事以外では親切&レディーファーストなのであった。
『Bさん!』
『奥さん、早く、この車に乗って!』
『それは。エーベルバッハさんのベンツ...』
『いいんですよ。こんな時こそ。ベンツです』
そういうと、ベンツは、快調にはしりだした。
『へー、はやいな〜やっぱり』
ボンまで、まっしぐらなベンツ...
その横に、レンタカーにのった、ロレンスさんがついたので、あわてて
端に車をとめた。
『おお、そこにいるのは、我が盟友の部下!』
『ロレンスさん、なんでここにいるんですか?』
『....』
『レンズの片方をもって、ドイツに届けていたんじゃ...?』
『...聞くもなみだ、語るも涙...』
『なんなんですか?』
『おお。となりには、ドイツ美女が...』
『はじめまして。主人がエーベルバッハさんにお世話に
なってます』
『フッ、それでしたら私もほっておけませんな』
『いいです、少佐に怒られますから』
『フッ、遠慮は無用、このSISのロレンスが
あなたを安全にまもりぬきましょう』
『だから、いいですってば!』
『フッ、B君、出発進行だ!』
『...』
『奥さん、もう、大船にのったも同然です。なにしろ
世界に冠たるSISのロレンスがボディーガードしますから』
『ありがとう。SISって、イギリスの警備会社なんですか?』
『....フッ?』
『Bさん、良かったですわね!』
『・・・』
『たとえ。身分を分かってもらえなくとも。
女性をまもる...ああ、男のロマンだな〜』
ハンドルを握るB君は、なんとなく、
いつもこんな場面がおおい、A君の苦労がわかるような気がした。
(早く、戻ってきてよう、A!)
...
いきなりの続きなので(言い訳)・・・
ひーちゃん、あとは、ラストまで、まっしぐら?ですかね。
いいな 縁日 投稿者:シーナ 投稿日:05月23日(火)02時08分42秒
B君の包容力と食べ物の公平な分配にホテル周辺の動物たちは一目置いていた。
その彼と彼が守るべき女性に危機が迫っている。彼らの「警戒警報」は「緊急出動」
となり、細い入り組んだ路地から小さな援軍がやって来た。
犬・猫・はと・かもめがホテルになだれ込む。それを追って物見高い観光客までが
集まってくる。対人の訓練は受けていても、動物は勝手が違うし、騒ぎを大きく
したくはない。裏口はかえって危ないと正面玄関から脱出。折りしも通りかかった
水上消防車に飛び乗り本土へ急ぐ。みんな ありがとね。
すみません 長々と。えーと 次にリレーするときは他のかたの脱出方法
で繋げてください。なんか101匹状態だぁ。
でも彼は動物に好かれると思うのですが・・ 動物とて一宿一飯の恩義は忘れない。
実はG.Wは大阪にいました 投稿者:あ・や 投稿日:05月23日(火)09時56分16秒
「リレー小説」、いよいよ本格再開ですね?毎度のことながら、掌砲長さんの力作には恐れ入ります。
そうそう、ロレンスさんも、ここではこれ以上ボケないで、頑張ってほしいものですね。
B君もここで活躍しておかないと、本編では登場が少ないのだから。(笑)
奥さんをロシア人に奪われたら、それこそ軍法会議だ。少佐も、なんとかしてくれないし、ね。
bridumさん、さりげなくディックを出演させてるよ、奥さん見てどう思ったのかしら?
メルヘンだなぁ 投稿者:ひーちゃん@カラオケ惚け 投稿日:05月23日(火)22時44分53秒
>シーナさん
>B君の包容力と食べ物の公平な分配にホテル周辺の動物たちは一目置いていた。
ひゃーはっはっ!\(^O^)/いーなぁ、これ。動物たちに助けられるなんて、メルヘン
じゃーん。В君たらこんな時のために動物たちを餌付けしてたの?
>bridumさん
>ひーちゃん、あとは、ラストまで、まっしぐら?ですかね。
あ、急にめまいが‥‥(爆)でもなんとかフィナーレにたどりつくために、よたよた書き
始める私。まっしぐら‥‥とはいかないよぅ(泣)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夜が明けてアドリア海に朝日が昇る頃、ようやくヴェネチア港が見えてきた。デッキに
出て、船を降りる準備をする少佐たち。D達はAが例のセーラー服をきちんとたたんで
リュックにつめるのを見て、
「おいA、おまえそんなもんドイツに持って帰るつもりか?」
「まさか家で奥さんに着せて、楽しむつもりじゃないだろうな!」
嬉しそうにからかうDとEに、Aは真っ赤になって、
「ば、馬鹿言うな!忘れたのか?これはドケチさんにあげるんだよ。‥‥ほら、約束した
ろ?GRUの戦艦の下水道で」
「‥‥ああ、そういやゴミが必死になって欲しがってたもんな、その服」
嫌な事はさっさと忘れるめでたい脳を持つDは、すっかり忘れていたおぞましい記憶を呼び
戻され、とたんに顏をしかめた。
「ゴミ相手にも律義に約束守るなんて、Aおまえっていい奴だなぁ」
とE。Aはため息をついて、
「だって契約書まで書かされたし。約束通りにしないと、どこまでも執念深く追いかけてき
そうじゃないか」
「‥‥もう追いかけて来たようだぜ。見ろ」
と、Dが海に向かって顎をしゃくった。ついさっきまでは空以外何も見えなかった水平線
に、見覚えのある巨大な戦艦が不気味な姿を現わしていた。
―――――――――――ハイおしまい。後はお任せ〜♪だって戦闘シーンなんか書けな
いんだもぉぉん!(乙女の絶叫)
三毛猫ちゃん、金魚(すくってきた方)食べないでね 投稿者:美紀 投稿日:05月24日(水)00時52分34秒
あはは〜、奥さんまたまたコスプレかい。
メイドちゃんルックだなんて、それ、かなりヤバめで嬉しいです。
bridumさんて何気にシュールだよね、好き好きー(疲れててごめん…)。
B君! 投稿者:bridum 投稿日:05月24日(水)02時15分44秒
戦闘シーンはおまかせするとして。
...
『Bさん、さっきから後ろの車の人が
物凄い剣幕で追い掛けてきてますけれども...』
『ぬぬぬ、あれは我が盟友の宿敵CIA ではないか!』
『本当だ!ディックだ!』
そう叫ぶとB君はアクセル全開でベンツをとばした。
『まてー!そこのベンツ!ジョー飛ばせ!』
『ディック、ベンツにかなうわけないよ。少佐のベンツだぜ!』
『ジョー、前見て走れ!』ボコッ。
とうとう、ディックの車に追い付かれてしまったベンツ。
『ロレンスさん、ディックを追い払いますから、先に奥さんと
行っていてください!』
『フッ。このSISのロレンス、しっかりと奥さんをお守りしますぞ』
そういうと、B君に変わって、ハンドルをにぎった。
『右、左、そしてもういちど右。よし。出発進行!』
ベンツをおりたB君の前方には
ディックの車が迫っていた。おもむろにB君は指笛をふいた。
『ピー!』
すると、どこからともなく、カモメの大群が飛んできた。
『ウワ〜なんなんだ、前がみえないよ、ディック!』
『気をつけろ、ぶつかるぞ!』
再びB君が指笛をふいた。
『おおー。なんなんだ〜、犬まで追い掛けてきたぞ!』
『くっそう、馬もいるぞ!』
『ボンネットに乗っかってきた!』
ディックの車はとうとう動かなくなってしまった。
B君は
『みんな、ごくろう。よくやってくれた。しばらく
ディックの車を足留めしてくれ』そういうと
カウボーイのように馬にのり、ベンツの後を追った。
『くっそう、カモメめ!おめーらフライドチキンにしてやるぞう!』
『奥さん、寒くないですか?』
『いいえ、でも、Bさん大丈夫でしょうか?』
『フッ。情報部員たるものハードな任務はつきものです』
『奥さん、お腹すきませんか?』
『いいえ、ロレンスさん』
『チャールズと呼んでください』
『....あ。後ろに馬に乗ったBさんが...』
『ぬぬ、(いい感じだったのに)』
『ロレンスさん、ゆっくりすぎます。ぼくが運転しますから』
そういうとB君は馬から降りて、停車したベンツに乗り込んだ。
『もう、小屋に帰っていいよ』
そういうと、馬は、ぱかぱかと帰っていった。
(Bさん、動物ともはなせるなんて、素敵!)
奥さんはそう思った。
(ロンドンに帰ったら、鳩を飼うぞ!)
ロレンスさんは、心にそう決めた。
3人をのせたベンツはこうして
ボンに到着しようとしていた。
B君大活躍ってのも、どうでしょうか?
いいね、B君 投稿者:あ・や 投稿日:05月24日(水)15時03分26秒
馬にも乗れるんですか?B君、あの体型で。ここでいっきに汚名返上しなくてはね。
他の動物たちも自由自在に操れるなんて、だてに餌付けはしていない。
さすがだ、B君。(少佐の部下No.2だもんね、一応・・・)
なのに、ロレンスさんは毎度お馴染みのあの調子ですか?・・・期待はしてないけどさ、君には、ふっ。
(いつも、文句だけ言って参加しないでごめんなさい)
そうそう、さりげなく「CIAのジョー」が出ていましたね。
風の谷の〜なう〜しか♪ 投稿者:ひーちゃん@今日も投票し忘れ(爆) 投稿日:05月25日(木)00時33分34秒
わはは、動物たちを自在にあやつるなんて、Вおまえはナウシカか?(爆)こりゃあ
ますます宮崎アニメ、もといファンタジーになってきたなぁ。
bridumさんが頑張っているので、私も「戦闘シーン書けない〜」とか言ってゴネてる
場合じゃないアルね。とりあえず妄想の赴くままに突っ走るので、ついて来れる方は
ついて来るアルね。準備はよろし?では行くアルよ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
GRUよりも一足先にヴェネチア港に降り立った少佐たちは、休む間も無くNATО軍
基地へと車を飛ばした。
「さっきВからボンの部長に連絡が入ったそうだ。今、ボンに向かって車を飛ばしている
最中らしい。おまえの奥さんとロレンスも一緒だそうだ」
Eが運転する車のバックシートで、少佐は隣に座るAに言った。
「割れたレンズの片方は、そのロレンスが持ってるんですよね?」
「そうだ。だからВ達が無事にボンに到着して、レンズを研究所に運べばこいつの謎も
解明される‥‥はずだ。そして俺たちがこのまま真っ直ぐボンに帰れば、無事任務は完了
する。だが、果たしてそううまく行くかどうか‥‥」
「大丈夫ですよ。奴等ももう追ってこないみたいだし」
と、後ろを振り返りながらZが言った。確かに、それらしい車は周囲にまったく見当たら
なかった。
途中で邪魔もされず、難なくNATО軍基地に到着した少佐たち。早速、戦闘機発着場
へと向かった。
「おい、ランコムT-87型があるぜ!俺、前からこいつに乗ってみたかったんだなぁ!」
最新型の戦闘機を見つけ、はしゃいだ声を出すD。おまえは呑気でいいよな、とAはちらり
と責めるような視線を送る。
「お待ちしていました、少佐!」
この基地の責任者らしい男が、軍服姿も勇ましくやってきた。少佐は怪訝に眉をしかめて、
「‥‥ジュリアーノ中佐じゃないな。彼はどうした。おまえは誰だ」
「それが、ジュリアーノ中佐は飼ってるハムスターが急に産気づいて、ついさっき病院に
駆けつけたんですよ。知ってますか?なんと八つ子だそうですよ」
「そんな事はどうでもいい!だいいちハムスターってのはそれぐらい生むのが当たり前なん
だ!それよりおまえは誰なんだ?身分証明書を見せろ!」
少佐が相手の男とやり合っているのをいい事に、Dたちは待機している戦闘機のコックピッ
トをのぞき込んでワイワイとはしゃいでいた。
「おいZ、おまえこいつ知ってるか?すげー速いんだぞ。映画にも出た事があるんだ」
目を輝かせて説明するDに、Zは「はいはい」と仕方なくうなずいている。ついに見かねた
Aが少佐の側から離れて、彼らの元に走って来た。
「いいかげんにしろよ!今はそんなもんで遊んでる場合じゃないだろ?」
「構いませんよ。存分に見物していって下さい」
優しげな声にハッと振り向くと、いつの間に背後に来たのか、黒髪の女性が立っていた。
すらりとした長身に軍服が良く似合う、なかなかの美人である。
「あ、どうも‥‥」
女にニコリと微笑まれて、つい赤くなってお辞儀をしてしまうA。(なんだこいつ。女には
弱いんでやんの)と、硬派を気取るDは面白くなさそうに舌打ちする。
「もっとこちらに、面白い飛行機がありますのよ」
と、女はAの腕を取って歩きだそうとした。とその時、少し離れた場所で話しあっていた
少佐が血相を変えて叫んだ。
「気をつけろA!そいつは偽物だ!」
「えっ?」とAが振り返った時にはもう遅かった。それまで優しげだった女の表情が豹変
して、いきなりAのみぞおちに鉄拳をくらわそうとする。「うわっ!」Aはかろうじてよけ
ると、転びそうになりながら戦闘機の陰に逃げ込む。が、女はためらいもなく、逃げるA
に向かって拳銃を発射した。
―――ドスッ!
サイレンサー付きの銃だったらしく、くぐもったような低い銃音と共に、Aの体が崩れ落ちた。
「Aッ!!」
少佐が銃を抜いて駈け寄ろうとする。が、今までどこに潜んでいたのか、周囲から一斉に
ロシア軍の腕章を付けた男達がどっと現れ、銃を片手に少佐たちを包囲した。
「捕虜たちを輸送機の中へ!」
女が勇ましい声で命令する。少佐は既に「ジュリアーノ中佐の偽物」をパンチ一発でノッ
ク・ダウンさせた後だったが、部下たちを人質に取られては身動きできない。
「ほほほ、油断したわね鉄のクラウス。“レンズ”は私がいただくわ」
女は高らかに笑うと、ぐったり倒れているAを抱え上げ、戦闘機に乗り込んだ。
そして自ら操縦席に座ると、てきぱきとスイッチを入れていく。エンジンが始動したらし
く、戦闘機は瞬く間に鈍い振動とともに動きだした。そして滑走路を抜けて大空へと飛び
立っていく。
「くそっ!逃がしてたまるか!」
少佐が周囲の包囲をものともせずに、追いすがろうと走り出す。「動くな!撃つぞ!」
ロシア人たちの注意が少佐に引きつけられるのを見て、Dはすかさず行動に移った。(おお
〜っ、かっちょいい)ドカッ!蹴り一発で近くのロシア兵をやっつけると、喜び勇んで
お目当ての戦闘機へ乗り込む。「おいZ!おまえも来い!ランコムT-87の性能を見せて
やるぜ!」
「えっ‥‥いいですよ遠慮しときます!」
「つべこべ言わずに乗れよほら!」
自分が同乗したくないEが、背後から無理矢理Zを戦闘機に押し込んだ。
「待てD!俺も一緒に行く!!」
Dが戦闘機を発進させようとするのを見て、少佐が叫んだ。が、Dは操縦席から親指を突
き立てて、
「この戦闘機は二人乗りですよ!だいじょーぶ!少佐の手を借りなくても、俺がAを奪い
返してきます!」
「待てD!勝手な行動はするな!おいこら待てというのが分からんのかーっ!!」
少佐の怒号も戦闘機の爆音にかき消される。DとZの乗った戦闘機は轟音と共に空へ舞い
上がり、瞬く間に視界から見えなくなった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――続く。
くーっ、しびれるぜDのダンナ!その熱いハートで、必ずAを助け出してくれよな!
てな訳でシーナさんのリクエストにお応えして「女王様」を出してみました(笑)。
この女王様とA君、D君の対決(?)は考えてあるのでまた明日。後に残された少佐たち
や、ボンに向かうВ君たちはこの後どーする?というのは次の方に任せたっ!
あ、念のために注釈すると、A君は電圧銃で撃たれて気絶してるだけで、死んだ訳では
ありません(^^;)。
あぁ 女王さま /~~~~ ←鞭です 投稿者:シーナ 投稿日:05月25日(木)02時02分22秒
おぉ!黒髪!長身!高笑い!射撃は上級!加えてA君を抱き上げる体力!
ひーちゃんさま ありがとうございます。彼女って、プライベートでは
銀のイブニングドレス着て、辛口カクテル飲んでそうだ。エスコートは常時
複数で3ヶ月交替。欲しいものは何でもそろう。猫が獲物を弄ぶような眼差しで
「あたくし、遊び仲間も遊び相手も選ぶの。」とか言ってA君ともどもD君も
いたぶってやってくださいまし。(D君マッチョで独身だから相手に不足はなくてよ)
>Dは操縦席から親指を突き立てて、
「トップガン」や「トゥルーライズ」みたいでかっこいいです。いつのまに
操縦を覚えたのでしょう。少佐もきっと乗りたかったのね。
Z君だいじょうぶかなぁ。ブラック&ホワイト・アウトしないように。少佐は
忙しいから自力で先輩たちを助けるようにね。
奥さんとの女同士の一騎打ちもあり?楽しみです。
>(Bさん、動物ともはなせるなんて、素敵!)
bridumさま B君たらドリトル先生みたい。
>馬にも乗れるんですか?B君、あの体型で。ここでいっきに汚名返上しなくてはね。
>他の動物たちも自由自在に操れるなんて、だてに餌付けはしていない。
そうですね。あ・やさま B夫人が見たら喜びつつも「もしリストラされたら動物の
ナニーをさせて、暴利を貪ろう」と人生の設計図を書き直すかにゃ?でも、B君以外に
冷静に対処してたのもしいぞ。
ふうん… 投稿者:掌砲長くずもち 投稿日:05月25日(木)04時31分23秒
艦長は通信士が持ってきた報告書と書類を見ながらひとりごちた。
「なにがあった?」
ザーリンが聞いてきた。
「いえ、驚いたことにKGBの現地部隊が目標の強奪に成功したそうですよ。いまヴェネチアに
向かっているそうです」
ザーリンのチェスはお話にならなかったので、艦長は場所を変えたかった。
「どうです、艦橋の上に出て潮風にあたりませんか?」
ロプーチャ改級揚陸艦の全貌が、そこからはみわたせた。ただし、艦尾に翻っているのは赤旗では
なく白地に青いクロスのはいったロシアの聖・アンドリュース旗だった。そして、これをかかえて
東洋に向かったバルチック艦隊が、1905年にツシマ沖でトーゴーと日本人に全滅させられたのだ。
「むう、すごいですね。チャパエフは我々に西側へ攻め込めるほどの支援をくれますよ。今、ミサ
イル巡洋艦2隻と原子力潜水艦1隻がこちらにむかっているそうです。そこで中将、考えがあるの
ですが」
「言ってみろ」
「私はヴェネチア接岸後、この艦を一般公開するつもりです。きっと人気がありますよ。入場料
をとるつもりです」
「なんだって! 正気か? 貴様」
「十分に。そして、ついでに水兵をヴェネチアに上陸させてやるつもりですよ」
「私は貴官の解任を…」
「待ってください。木をかくすのに一番良いのは森の中です。水兵に紛れて特殊部隊(スペツナズ)
も上陸させます。ふだんだったらしません。が、これから1週間、ヴェネチアはカーニバルの時期
なんです。ロシアの水兵さんは歓迎されますよ。そこでKGBからわれわれが物を受け取ればいい
はずです。それは閣下にお任せしますよ」
舞台はととのえてやったのだ。あとはザーリンの責任さ、と艦長は思った。支援艦隊はイタリア領海
ギリギリで待っていてくれるはずである。なんだかんだ言われても、ロシアのミサイル巡洋艦は世界
屈指のしろものなのだ。
「おおう、なんたることよ…」
「いかがされましたの、ミスタ・ロレンス」
「我が盟友はやはり部下にめぐまれていない。なげかわしや少佐。だが隠すに忍びないことです。
言いましょう、これも紳士の努めです。ロシア人にご主人が拉致されたそうです」
「まあっ!」
「ですが、ご安心ください。この天下のチャールズ・ロレンスがついています。少佐の部下すべて
より一人のロレンスです。マダム、ご主人は無事にお返ししますよ」
「そういぇばさあ…」
後席でハナクソほじってたBが言い出した。
「あしたからヴェネチアはかの有名なカーニバルに突入するそうだよ。だから普段はいない馬なん
かいたんだな」
「おおうっ、これぞ神の采配。カアニバルッ、っとな。無粋な鉄のクラウスにはもっとも不向きな
舞台で、盟友ロレンスはひとりロシア人に…」
「おれもいるぞお」
「ひとりっ、ロシア人にたちむかい、彼の苦しみを解放するのだ。ああ、目の前には試練。しかし
それをのりこえる我がロマンスよ」
と、いいつつロレンスはアウトストラーダ(イタリア版アウトバーン)を一気にUターンしてヴェ
ネチアにむかった。
「ぬわにいい。ロレンスがもどっただぁ!」
「は、はい少佐。なんでも我が盟友のためレンズを奪還するとか」
イタリア空軍基地はカラビエレと軍警察でごったがえしていたが、みなパイロット・スーツの
少佐とEを遠巻きにみているのみ。そこにゆっくりと超音速のトーネード戦闘機が回されてきた。
Eはげんなりきた。少佐とのツーショットだけでもつらいのに、怒った彼の操縦につきあわされる。
ああ、A、おまえ、えらかったよ。助けてやるからな…
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さあ、こんどこそ絞めましょう! フロイラインひーちゃん、アクションシーンかけるじゃないすか。
ちなみに、ヴェネチア本島に車は入れません。橋できた車は大駐車場で止められます。理由は、島が
狭くて車が走れないから。これは最近のヴェネチア衰亡の一因で、若者がみな本土に流出してしまう
のだそうです。
さあ、カーニバルだ。お祭りだあ。クライマックスはこれからさ。でも、ビシッと絞めましょうね。
ダラダラつづくのも野暮ですし。
おあとよろしくっ!
待ってるわ 投稿者:あ・や 投稿日:05月26日(金)13時47分51秒
ひーちゃん、ご苦労様。続きは待ってるわ。
ところで、少佐が怒っているのは、無鉄砲なD君のせいなの?
やだ〜、D君怒られちゃ、A君がふがいなく女王様に連れて行かれたからにして〜。
または、石を持ったまま戻ってきてしまった、バカなロレンスのせいにしてください。
少佐の若い頃って、A君やE君タイプよりは、D君タイプに近い気がしているのは私だけ?
だから少佐はD君をあまり怒ることができないって、勝手に思っています。
E君がA君を「えらかったよ」と思っているのは、そんな怒り心頭の少佐を、
それでもいつもお世話をしているからでしょ?
だからE君はA君の位置にはなれないんだよ、奥さんもそんなA君を愛しているのさ。
そういえば、Gちゃんは何処へ・・・?
1位!!!!! 投稿者:ネコ 投稿日:05月26日(金)21時13分33秒
今ね、一瞬、白クマ様が「100%で1位!!!!!」っだたの・・・・嬉しいよぉ(泣)
投票して、びっくりした。事故だけどさ、毎日毎日毎日毎日毎日……投票し続けて
こんなの初めて、シクシクシク…
リレー小説へのファンレター
リレー小説、一時期、お休みしてて寂しかったです(←すっかり愛読者のネコ)
重厚なミリタリー(格好良〜い)から動物大作戦(B君すごい^^)まで、
毎日ここに来るのが楽しみです。新聞小説よりボリュームたっぷり。
いやはや、これを青池先生がご覧になったら、さぞ驚かれる事でしょうね(ウフフ)
A君 命の母…じゃなくレンズの母だし、B君 動物使いだし(乗馬って難しい…
乗馬教室3回目のネコの感想)D君 料理人だし(リレー小説じゃなかったっけ?)
お待たせしました。その1 投稿者:ひーちゃん@サッカー場帰り 投稿日:05月27日(土)23時53分38秒
ああ、セレッソが負けて、優勝を逃してしまった‥‥(呆然)
でもどーんと落ち込む心とは別に、妄想はたくましくはばたいてます(爆)。という訳で
ようやく書いた続きです。長いのでいくつかに分けて送信します。ではどーぞ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アウトストラーダを一気にUターンしてヴェネチアに戻ったロレンスたち。ヴェネチア本島
に車は入れないので、大駐車場に車を停め、近くのカフェでお茶でも飲みながら、イタリア
空軍基地からの迎えが来るのを待つ事にした。
「ところで前からずっと気になってたんですが、どうしてこんなにうちの主人が
狙われるんでしょう?あの人、何か悪い事でもしたんでしょうか?」
ふいに奥さんに不思議そうな顔でそう聞かれて、Вとロレンスは一瞬言葉に詰まって
しまった。
(何を今さら!あんたを守るために、Aがとっさの判断でレンズを飲み込んだからだろー
が!そんであんたは、それを目の前で見てただろーが!)――と言い返したいのをВは
必死にこらえた。まずいまずい、これは極秘機密で、奥さんのような一般人には決して
知られちゃいけない事なんだ。
が、そんなВの我慢をあざ笑うかのように、ロレンスは得意顔で言い放った。
「フッ、さすがマダムはカンが鋭い。なぜご主人が狙われるのか、疑問に思うのはもっとも
ですな。よろしい、このロレンスが教えてさしあげましょう」
「お、おい待てロレンス!」
Вが身を乗りだして止めようとするのも聞かず、ロレンスは続ける。
「実はおたくのご主人は、“愛しのエリツィン”と呼ばれる不思議な石、略して“レンズ”
を飲み込んでしまったのですよ。で、その“レンズ”というのがKGBからGRU、果
ては
CIAまでが奪還しようと必死になる、超重要な軍事機密らしいのです」
「まあ‥‥」
分かったのか分からないのか、奥さんは口に手を当てて目を見開く。
「その“レンズ”の、割れた片方がこれです」
とロレンスはスーツのポケットから、割れた“レンズ”がくっついている指輪を取りだし
た。「見た目はまったく普通の石で、何がそんなに凄いのか、私にはさっぱり分からないの
ですが‥‥」
「そうねぇ」
と言いながら、奥さんはそっとロレンスの手から、その指輪を受け取った。すると突然、
“レンズ”がきらきらとまぶしく光り出したではないか!
「な、なんだこりゃ?」
びっくりして身を乗りだすВたち。
「今まで、ちっとも光らなかったのに‥‥いきなりなんだ?」
とロレンスは奥さんの手から、ぐいと指輪を奪い返した。するとたちまちレンズは光りを
失って、普通の石に戻ってしまった。
「‥‥?」
訳が分からないまま、再び指輪を手に取る奥さん。すると再び、レンズはきらきら輝きはじ
める。
「ちょ、ちょっと貸して!」
と今度はВがその指輪を奪い取った。するとまたもやただの石に。一同は目を丸くしてその
指環を見つめた。
「――どうやら、この“レンズ”は‥‥」
と、信じられないような表情でつぶやくВ。「“持ち主”によって、光ったり光らなかった
りするらしい‥‥。という事は、こいつにはちゃんと自らの“意志”があるんだ‥‥」
「それは分かるが、でもなぜ私が持っていると光らないのに、マダムが持つと光るのだ?」
ロレンスは面白くなさそうに毒づいた。「この私の、いったい何が気に入らないというの
だ!」
「ロレンスがどうというよりも、きっと‥‥ Aの奥さんだからじゃないかな」
「なにぃ?」
「いや俺にもよく分からないけど、こいつの割れた片方はAの腹ん中にある訳だろ。だから
この“レンズ”も、Aの“片割れ”つーか“相棒”の奥さんが持つと、光るんじゃないかな
‥‥」
「うーむ‥‥」
「俺も仕事じゃ一応、Aの“相棒”のはずなんだけど、このレンズにはそうとは認識されな
かったみたいだ」
Вは苦笑しながら、指環を奥さんに返した。するとたちまちレンズはまぶしい光を取り戻
す。奥さんはその光に目を凝らしながら、
「‥‥ねえ、なんだかこの光、私たちを主人のいる所へ導こうとしているようには見えませ
ん?」
「なぬ?」
「ほら」
と、奥さんは指環を目の前にかざして見せた。「私がこっちへ向けると、いっそうまぶしく
輝きません?」
「ほんとだ‥‥。向ける方向によって、輝き方が違う‥‥」
「という事は、そのレンズが最も強く輝く方向に、A君がいるという事か?」
「その通りですわ」
奥さんはにっこり微笑んだ。その笑顔の美しさに、Вとロレンスは一瞬うっとり見惚れてし
まった。Aはいつも間近でこの笑顔を見ているのかと思うと、今まで散々酷い目に会ってい
るとはいえ、もうちょっと酷い目にあってもいいんじゃないかとさえ思えてくる。
「行きましょう、皆さん」
自分に見惚れる男二人を尻目に、奥さんはすっくと席を立った。
「い、行くってどこへ?」
「もちろん主人のいる所ですわ。きっとレンズが光るのは、他の誰でもない、私たちに主人
を助け出して欲しいと思っているからだと思いますの」
そう言って、奥さんはその指環を自分の指にしっかりとはめた。「とりあえず主人を救い出
すまで、この指環は私が預かっておきますわ」
「よろしい」
ロレンスはフッとカッコつけた表情を作りながら、おもむろに立ち上がった。
「勇敢なマダムのおっしゃる通り。捕らわれの哀れなご主人を救い出すのは私たちしかいな
い。その不思議な光の導くままに、いざ行かん、冒険の旅へと!」
「ちょ、ちょっと待てよ!少佐の了解を取ってからでないと‥‥」
Вは慌てて携帯電話を取りだしたが、周囲の客に聞かれるとまずいと気付き、カフェの外の
公衆電話へ走って行った。そして一部始終を少佐に話す。案の定、「勝手な真似はするなばか
もの!」と怒鳴られて帰ってくると、すでにカフェにロレンスたちの姿はなかった。
(うわぁ大変だ!ロレンスのアホはともかく、奥さんにそんな危険な事させられない
よぉ〜!)
Вはパニックで半泣きになりながら、もう一度少佐に連絡しようと公衆電話へ走って行った。
「―そうか、すでに出発した後だったか。しょうがない。もうすぐ基地からの迎えがつく
はずだから、おまえはそこに残って待ってろ」
Вにそう言い終えると、少佐は受話器を置いた。そしてふうっと息をはくと、空軍基地
指令室の簡素な椅子に腰を下ろす。窓の外の発着場には、トーネード戦闘機を待機させた
ままだ。
「‥‥しかしおちゃらけロレンスはともかく、あの奥さんまでが、そういう無茶な行動に
走るとは‥‥」
ネスカフェがたっぷり入ったカップを少佐の前に差し出しながら、Eが困惑した顏で言っ
た。その言葉に少佐はふっと意味ありげな笑みを漏らした。そして、
「――どうやら、とうとう尻尾を出したらしいな」
「えっ?」
Eが間抜けな声を返す。少佐はゆっくりとカップを口元に運びながら、
「――なあ、E。あの女‥‥どうも怪しいと思わんか?」
「あ、あの女って‥‥」
「Aの奥さんに決まっとるだろーが」
少佐は言うと、ぐっとネスカフェを飲み込んだ。Eが目を見開いて、
「あ、怪しい?あの奥さんがですか?」
「そうだ」
少佐はふと真剣な顏になって、驚愕にひきつるEの顏をまっすぐ見た。
「ずっと前から‥‥Aがあの女と結婚した時から、密かに怪しいと思っていたが、ここに
来てさらにその疑いは強くなった」
「ま、まさか少佐は‥‥奥さんがスパイだとでも言うんですかっ?」
「そう驚くな。ちょっと冷静になってよく考えてみろ、あの女の行動を。あの女は今まで
“レンズ”にはてんで無関心を装っていたくせに、ロレンスが“レンズ”を自分の目の前
に差し出すやいなや、自らそのレンズを指にはめた。そしてそれまでおとなしく待機して
いたのが嘘のように、急に積極的になってAの救出に向かおうとした。‥‥つまり、お目当
ての機密が手に入ったとたん、それを仲間に渡すため、行動に出た訳だ。あの女はAを救う
ふりをして、Aを拉致した連中に“レンズ”を手渡すつもりなんだ」
「そ、そんな‥‥」
Eは信じられなかった。だが動揺するEとは対照的に、少佐は冷静そのものだった。
「なあ、E。俺が何故、あの女をわざわざヴェネチアに連れてきたと思う?」
「そ、それは、Aと結婚しようと浮かれていたGの目を覚まさせるためでは?」
「それもある。だがそれは表向きの理由で、ほんとの理由はあの女に尻尾を出させるためだ。
ロシア人からアメ公まで、世界中の情報機関が狙う機密だ。あの女がどこかのスパイだった
としたら、きっと何らかの行動を起こすはずだ。‥‥で、さっきやっとその行動を起こした
という訳だ」
「‥‥とても信じられません。だって、彼女はAの奥さんですよ?」
「そんなもん関係あるか。CIAの旦那の女房がKGBだった例もあるんだ。それも何十年
も一緒に暮らした夫婦がだぞ?あいつらに比べたら、Aたちはまだ結婚して年月が浅い。
奥さんがどこかのスパイだったとしても、何の不思議もない」
少佐はネスカフェをすすりながら続けた。Aが結婚してからというもの、ずっと頭の片隅に
わだかまっていた疑問が、ようやく解けようとしていく快感を密かに味わいながら。
「‥‥ま、まあそりゃ俺も、Aとあの奥さんは、全然釣り合いが取れてないとは思ってまし
たが‥‥」
Eは動揺のあまり、つい口から本音が出た。
「Aみたいな平凡な‥‥いえ真面目でいい奴ですけど、でもそれでもAとあの奥さんは、
あまりにも不釣り合いだと。あんな美人でよく出来た奥さんと結婚できるなんて、絶対、
何かウラがあるに違いないと思ってました」
「まあ、そうと決まった訳ではないが‥‥」
少佐はネスカフェを飲み終えると、カップをコトンと机に置いた。
「“疑わしきものは徹底的に疑え”だからな。それに彼女はAより数段役者が上だ。まんま
とNATО情報部員の妻におさまって、今まで決して尻尾を出さず、善良な妻を演じていた
訳だからな。そればかりか、周りから好感を得る術も心得ている。E、おまえもあの女に
ちょっかい出そうとした事があったな」
「は、はは‥‥」
少佐に恥ずかしい過去をつきつけられて、Eは赤面して苦笑する。少佐はだが、その事には
それ以上追及せずに話を続けた。
「とにかくあの女のスパイ疑惑が濃くなった以上、放っておく訳にはいかん。今まで信じて
いた妻の愛に裏切られるAには気の毒だが、そろそろ女房の正体を暴いて、Aの目を覚ま
させてやらなきゃならん」
「‥‥もし奥さんがスパイで、計略のため自分と結婚したと知ったら、Aはショックでしょ
うね‥‥」
真実を知った時のAの心境を思い浮かべて、Eは急に沈痛な表情になった。
「情報部員という仕事そのものが嫌になって、仕事をやめようとするかもしれませんよ」
「‥‥」
その時の状況を思い浮かべて少佐もふと顏を曇らせたが、すぐに断固とした口調で言った。
「だが、いずれは分かることだ。何十年も連れ添った後で裏切られるくらいなら、まだ子供
もいない今のうちに、裏切られる方がいい」
言い終えると、少佐は椅子から立ち上がった。
「よし、そろそろ行くか。E、上手くAを慰めてやってくれよ」
二人は司令室を出ると、発着場で待機しているトーネード戦闘機へ向かって行った。
―――――――――――まだまだ続きますが、とりあえずここまで送信。続きは今夜中に
書き込みます(汗)。ごめん、長くて。
「‥‥とても信じられません。だって、彼女はAの奥さんですよ?」 投稿者:シーナ 投稿日:05月28日(日)01時51分42秒
わたしも信じられませんわ!でもこれはひーちゃんさまの深遠なる策略だと
信じます。A君ってつくづくマゾですねぇ。
しかし、深夜に及ぶ激務とサッカー観戦とは元気だ・・ 体気をつけてください。
お待たせしました・その2 投稿者:ひーちゃん@サッカー場帰り 投稿日:05月28日(日)03時09分14秒
その頃、KGBの女スパイに拉致されたAは、さっそくその女に“ご奉仕”させられて
いた(爆)。
「ほら、もっと強く力をこめて!タイルの隙間まできれいにするのよ!新品みたいに
ピカピカにしないと、ドイツに帰してやらないからね!」
女に厳しく命じられるままに、Aはトイレに這いつくばって床のタイルを磨いていた。
どうせハナからドイツに帰してくれるつもりなんか無いくせに‥‥と腹の中で毒づきなが
ら、それでも生来の几帳面さでゴシゴシと律儀にタイルを磨いていく。汚れないように
シャツの袖をまくりあげて掃除に励むAを見て女は満足げにうなずくと、トイレを出て
居間のソファーに腰掛けた。
「トイレの次は、バスルームをお願いね」
自分は優雅にソファーで雑誌を読みながら、女が言った。その手には片時も離すこと
なく拳銃が握られており、その銃口はずっとAに向けられている。
「はーい‥‥」
げんなりした表情で、やる気のない返事を返すA。空軍基地でこの女に狙撃され、気付いた
時にはこの部屋に連れてこられていた。どうやら周囲の環境から察して、ロシア軍の戦艦
の中の一室らしい。つまりこの女は、戦艦内にこんな贅沢な個人用住居を提供してもらえ
るほど、高官だという事だ。
―――とにかく、早くここから脱出しなきゃ。前みたいに変な服着せられて腹を開かれる
よりマシとはいえ、こんな姿、とても妻には見せられないよぅ(泣)
Aが心の中で泣きながらトイレ掃除に励んでいる時、部屋の電話がなった。女がうっとう
しそうに受話器を取る。
「はい」
『アナスタシア・ドミトリィ大尉。いったいいつまで自室でくつろいでいるつもりなのだ。
早くその捕虜を‥‥』
受話器の向こうの苛々した声に、アナスタシアは美しく整えた眉をひそめる。
「何をそんなに急ぐ必要があるの?すでに“レンズ”は我が手中にあるのよ。それにこの
艦の中にいる以上、敵からの襲撃をそんなに恐れる必要はないはずよ。‥‥えっ?ああ、
捕虜は今、私の部屋のトイレを掃除してくれてるわ。命令されてやってるとはいえ、手を
抜かずに真面目に掃除してくれるんで重宝してるわ。そういう意味では、なかなか使い心地
のいい男だわね‥‥あらやだ、何を心配してんのよ。私がイモっぽいドイツ人なんかに、
本気になる訳ないじゃない!」
女は嬌声を上げて笑いながらも、決してAから目を離さない。Aは悔しさに歯を食いしばり
ながら、黙々とタイルを磨き続けるしかなかった。
「ええ、明日からヴェネチアはカーニバルなんでしょ。知ってるわよそれぐらい。で、お祭
り騒ぎのどさくさに紛れて、私がGRUの奴等に奪ってきた“レンズ”を手渡すって訳ね」
アナスタシアと上官の会話を、Aはタイルを磨きながら一言も聞き漏らすまいと聞き耳を
立てる。かたやアナスタシアはAに聞かれていることは百も承知の上で、それでも声をひそ
めずに話し続けた。
「ったく、せっかく奪ってきた“レンズ”を奴等なんかに渡すのはシャクだけど、戦略
ロケット軍総司令官の命令ときては仕方ないわね」
『GRUの奴等は、我々には想像もつかない事をやらかそうとしているぞ。なんとあの
揚陸艦を見せ物にして、一般人たちに公開するつもりらしい』
「へぇ、けっこう面白そうじゃない。私も一般人のふりをして、中に入ってみようかしら」
『何もそんなふりなどしなくとも、君ならKGBの高官として堂々とあの揚陸艦の中に
入れるはずだ』
「あらそんなのつまらないじゃない。KGBの軍人としてあの中に入ったら、奴等に警戒さ
れるだけでしょ。それより一般人に変装して中に潜入した方が、色々好き勝手できて、
思いもよらぬ情報が手に入るかもよ」
アナスタシアは受話器に口を近づけてクックッと笑った。上官は彼女のその笑い声に背筋が
しびれるような快感を感じたらしく、声をうわずらせて、
「分かった、好きにしたまえ。ただし“レンズ”を奴等に手渡すという任務だけは忘れる
な。もちろんNATОの奴等には感づかれずに、だ」
「分かったわ」
アナスタシアは短く答えると、電話を切った。そしてトイレに向かって、
「なーんて言っちゃったけど、もう全部聞いちゃったんでしょ?NATОの軍人さん」
「えっ?い、いや‥‥」
突然声をかけられて、Aは焦って首を振る。アナスタシアはくすっと笑った。
「嘘おっしゃい。ずっと聞き耳立ててたくせに。まあ、どうせ聞かれたとしても、あんたに
は仲間に知らせる手立てなんかないんだけどね」
アナスタシアは言うと、Aに向かって「来て」とでも言うように顎をしゃくってみせた。
Aは仕方なく立ち上がると、居間に入り、女に促されるままにそのソファーの隣に座った。
すると彼女はいきなり馴れ馴れしくAの肩に手を回したが、片手で拳銃をつきつけるのを
忘れた訳ではなかった。
「ねえあなた、なんで“レンズ”なんかを飲み込んだりしたの?そんな事さえしなければ、
こんな風にその身を狙われて拉致られる事もなかったのに。馬鹿ねえ」
女に顏を近づけられて猫なで声でささやかれても、Aは黙ったまま表情を変えなかった。
いくら美人とはいえ、ここでその色香に負けて機密をべらべら喋ったりしたら少佐に、そし
て何より妻に合わせる顔がない。Zじゃあるまいし、そう簡単に誘惑に負けてたまるかって
んだ。
だがアナスタシアは、Aより一枚上手だった。彼女は探るような視線でAを見つめて、
「ねえ、これは私だけが知ってる最新情報なんだけど‥‥“レンズ”っていうのは、実は
ひとつじゃないみたいね」
「えっ?」
Aが思わず聞き返したのを見て、女はふわっと魅惑的に笑った。
「あら、知らなかったの?初めはひとつだった“レンズ”はある時ふたつに割れて、その
片方はあなたの体内に、もうひとつはどこか、他の所にあるんですって」
「‥‥」
表情から真偽を読み取られまいと、Aは顏を硬くして女から顏をそむける。だがアナスタシ
アの柔らかな尋問は終わらなかった。
「まあ、あなたが知らないとしても無理ないわ。だってね、この情報はついさっき、私だけ
にこっそり伝えられたものだもの。その情報の提供者は、誰だか分かる?知ればきっとび
っくりするわよ」
「‥‥」
無表情で黙ったままのAに、アナスタシアはダメを押すような声でささやいた。
「あなたの、一番大切な人よ」
「え‥‥」
Aが必死に隠そうとしながらも、それでもその顏にありありと動揺の色が浮かびあがるの
を、アナスタシアは楽しそうに眺めた。
「まあそのうち分かるわ。その人、今まさにここに向かっている所だもの。割れた、
もう片方の“レンズ”を持ってね」
まさか‥‥と、Aは冷や汗が全身からにじみ出るのを感じた。もう片方のレンズは、Вと
ロレンスがボンに運んでいるはずだ。今頃とっくにボンについて、研究所でその成分の
解明に全力が注がれているはず‥‥。そいつが、なぜここに向かっているなどと言うんだ?
そんなもの、この女のでまかせに決まってる。Aは自分にそう言い聞かせた。だがどうしよ
うもない不安が込み上げてくるのを押さえきれない。不安を押さえるために、今までの経過
を頭の中で整理してみる。そういえば“レンズ”をボンに運んでいたのは、Вとロレンス
と、あともう一人いたはずだ。その人の名は‥‥。
――マルガレーテ‥‥?
Aはその名前が浮かび上がった途端、愕然となった。そういえば妻はいったいどうしたの
だろう。さっき女が言った、“一番大切な人”というのは妻の事としか考えられない。確か
にВやロレンスとずっと共に行動していた妻なら、様々な理由をつけて彼らから“レンズ”
をいただく事も可能だろう――そこまで考えて、Aは自分の卑劣さに反吐が出そうになっ
た。いくらこういう職業だからとはいえ、一瞬でも妻を疑ってしまった自分が情けない。
なんでこんな女の言う事なんかにいちいち反応して、動揺しなくちゃならないんだ?妻が
KGBへの情報提供者だなんて、そんな事絶対にあり得ない。妻は今頃、ボンの自宅に
戻っていつも自分が留守の時と同じように、掃除をしたり犬や猫の世話をしたりして
いるはずだ。絶対に、こんな所になど現れるはずがない‥‥!
アナスタシアは懸命に疑惑の念を押し潰そうとするAの横顔を、隣に座ったまま面
白そうに
眺めていた。
――ふふ、そうやって奥さんをどんどん疑ってかかるといいわ。それでこそ、私の計画通
り
というものよ。このまま計画が順調に進めば、ますます楽しい事になっていきそうね‥‥。
こみあげる笑いを押さえきれずに、アナスタシアは妖艶な笑みを浮かべた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――続く
という所で、ひとまず終わりです。ああ長い。こんなのちゃんと読んで下さる人いるの
かしらと不安になりつつ掲示板見ると、ああ、シーナさんはちゃんと読んで下さってる
んですね。感謝!(涙)
しかしふと気付くと、前回勇ましく出撃していったD君の出番が、全然なかった‥‥(爆)。
まあ彼らの活躍はこの次という事で(汗)。そういやGちゃんもどっかに消えたな(爆)。
あ、注釈しますが、奥さんは別にスパイと決めつけて書いてる訳じゃないです。事の真偽は
これからはっきりさせるつもり。ただ、A君を精神的にいたぶる(爆)には、やっぱ奥さん
ネタが一番効果的かなぁと。<鬼。
ああ・・・A君が・・・ 投稿者:あ・や 投稿日:05月28日(日)12時55分29秒
かわいそうすぎる・・・。最後は幸せになってね、A君。(涙)
でもその前に、もう少し精神的にいたぶられてください。(やっぱり私ってば鬼・・・)
短くてごめんね、では。
待ってました〜♪ 投稿者:ネコ 投稿日:05月28日(日)13時24分08秒
ひーちゃん、たっぷり楽しませて頂きました(^^)ありがとう♪
>もうちょっと酷い目にあってもいいんじゃないかとさえ思えてくる。
ああ、ひーちゃんのA君への愛を ヒシヒシと感じます(ハハハ ^^)
B君は素敵な奥様(←と勝手に決めている)がいるけど、ロレンスは独身だもんねえ〜
L(一応目は確か)に縁談を持ってきてはもらえないだろうし(笑)
ところで、ネコの最新作は、アンナちゃんとメリンダが 不思議な石の争奪戦に巻き込まれ
活躍する話。その石の設定は かなり以前から(エロイカに関係なく)考えていたものですが、
読み返してみると「リレー小説の影響うけてるかも…」(笑)
またも80文字連載ですが、少女2人が主人公では、白熊サロンに ここにも書き込めないや(^^;
>アナスタシア
この名で「追想」が頭を巡る、ネコはユルブリンナーファン♪
コペンハーゲンも劇場(バレエを見てる)も出てきて お勧め映画です。
KGB女スパイと言えば有閑倶楽部の鋼鉄のモルダビア。好きなんだよ〜あの姉妹(笑)
KGBって あんな人材ばかりいる団体なの?←違〜う
さて、ネコ好みの展開は、G君に 奥様=スパイ疑惑を晴らして頂きたいものです。
それでこそ、A&Gの愛の物語(爆笑)
「ごく普通の2人は、ごく普通に…ただ一つ違ったのは、奥様はスパイだったのです」
A君も普通じゃないワ「小市民だなんて〜♪」
パチパチパチ(拍手〜) 投稿者:掌砲長くずもち 投稿日:05月28日(日)22時31分24秒
おもしろい、おもしろい。これはもう拙の出番はないでげすねい。
ひとつだけ。GRUとはロシア「軍」の情報部、なのですから、「GRUの軍艦」という
言い回しは少しヘンです。たとえばアナスタシアは、GRUが用意してあったセーフ・ハウス
(情報活動に使うオウチ)なぞを使っているとか、にすれば◎でやんした。
でもおもしろい。この続きたのしみにしてますよう。
ええ〜、そんなぁ! 投稿者:ひーちゃん 投稿日:05月28日(日)23時49分03秒
>くずもち掌砲長どの
掌砲長どのに誉められるとは、光栄の極みなり(^^)。でもっ!
「これはもう拙の出番はないでげすねい」なんて、そんな冷たいこと言わず、最後まで
付きあって下さいよ〜(泣)。でないとまた、ザーリンとリュドフ大尉に続いて艦長とチャパ
エフ元帥がコントにされる可能性あり(爆)。<脅してどーする。
確かに私がここに来て長文を書きまくってるため、他の方々がリレー小説に参加しにくい
雰囲気になってる事は認めます(汗)。でも私もおおまかなストーリーが頭の中にあるだけ
で、決して最後まで完璧に組み立てて書いてる訳じゃないし。むしろ他の方達にどんどん
お話を膨らませてもらってこそ、より面白い物ができると思ってます。
それからアナスタシアはGRUじゃなくKGBのスパイという設定なので、KGBの軍艦
内に個室を用意してもらっている‥‥という設定なのですが、変でしょうか?(汗)。ほんと
こういう軍事的な知識は皆無なので、掌砲長どのに指摘された個所以外にも、言い回しが
変な所は多々あると思います(汗)。だから助けてほしいのよぅー。
>ネコさん
「追想」、いいですねぇー。イングリッド・バーグマンがアナスタシア役でしたよね。
アナスタシアという名前も、ただ一人銃殺を逃れて逃亡したのではと噂されているかの
ロシア皇女の名前から拝借したので、ネコさんが「追想」を連想したのもあながち外れ
じゃないのです。まあ他に、ロシア女性のいい名前が思いつかなかったというのもあるが(笑)
とても奇麗な名前で昔からお気に入りなのです、「アナスタシア」。
待ってました! 投稿者:bridum 投稿日:05月29日(月)00時59分06秒
一気に読んでしまいましたよう。
奥さん、そーか。そんな人だったのか。
まるで、ローデが好みそうな展開。A君がんばれ!
少佐、早く助けてあげて!
続き、楽しみにしています。
『追想』わたしも好きです。
最後の皇太后のセリフも、大好きです。
ネコさん、ユルブリンナーって、ミーシャに似ていませんか?
眼光の鋭いところとか..(腕も太い)
似ている題名だけれども、『追憶』っていう、
Rレッドフォードの映画も好き。
少佐がレッドフォードで、奥さんがバーバラ。
(これも、A君が可哀想だな〜)
『アナスタシアとおとなり』もあり? 投稿者:美紀 投稿日:05月29日(月)04時25分01秒
あはははは、そーよね、タイトルからして『偽りの恋人たち』だもんね。
A君と奥さんのラブラブ関係、不変と目されていた夫婦愛の領域にまで、
どす黒い疑念の染みが広がって行く訳なんだ。
少佐はA君婚約時の通り一遍の身元調査では、満足できなかったってことなのねぇ。
精神的に追い詰められ、吐気を催すほどに苦しむA君、そそられますわ。
忙しいの何のって最近さぼってばかりですが、私、彼の受難にかける情熱は、
決して色褪せちゃいませんものっ。←大迷惑
Dよ、ダッチロールだのコブラだの、日頃ゲーセンで鍛えた飛行テクを鼻歌交じりに披露してる
場合じゃないぞ。さらなる事態の混乱を招くためにも(笑)、一刻も早くA君の元に翔け付けて
やってちょ。(Z坊もとっとと涙目から立ち直るよーにね)
D君、頑張れ 投稿者:あ・や 投稿日:05月29日(月)14時14分56秒
そうそう、D君ですが、いつのまにかアナスタシアの背後に忍び寄って、
彼女を羽交い締めにして、優しい声で耳元に囁いてやってください。
「おれはおまえみたいな女が一番嫌いだ」
そして、アナスタシアを自分のほうに向け、みぞおちあたりに
一発喰らわせて気絶させてくれるとカッコいいんだけどね。
A君は呆然と見てるだけ(Z坊も)。
二人は戦闘機(だっけ?)で乗りつけたから、艦の乗務員は気がついて大騒ぎをしていたのだけど、
アナスタシアの部屋は防音設備が施されていたので彼女は気づかず。
〜なんてしちゃうと、この後三人はどうやって脱出するのか考えないといけないのですが、
(戦闘機って二人乗りでしょ?)やめておきます。
せっかく、女王様然としていたアナスタシアを、こんな不甲斐なくしてしまいました。
すみません、だってD君をカッコ良くしたかったんだもん。
(女性にはとりあえず優しいけど、敵にはシビアになるD君だい)
これは私の妄想なので、ひーちゃんは気にせず、ちゃんとした話しの続きを書き込んでください。
ところで、A君、タイル掃除には、「イオンマ○チクリーナー(ドイツ製)」がお奨めよ。
あっ、でもそこはロシアの軍艦だもんね、あるわけないか。
ヴェネチアなのかベニスなのか、それが問題だ 投稿者:ひーちゃん 投稿日:05月30日(火)00時39分46秒
今日、ようやくヴェネチアのガイドブックを読みました。<遅すぎる‥‥。
読んでびっくり!「ムラーノ島」って、ほんとに実在するんですね!(爆)
ヴェネチアングラスの生産地として有名な島だとか。恐れ入りました。
今の今まで、てっきり妄想上の架空の島だと思ってました(恥)。ごめんなさい。
これからは心を入れ換え、ちゃんとヴェネチアの地理や文化を勉強して、真面目に妄想に
励みます。ぺこり。‥‥という訳で続きです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
奥さんが手に取ると、なぜかキラキラ輝く“レンズ”の光を頼りに、ロレンスと奥さんは
水上バスに乗って大運河を進んでいた。レンズの不思議な光は、二人を遥かアドリア海へと
導こうとしているようだった。
「――あら?」
突然、奥さんが指に光る指環を見て声をあげた。すぐにロレンスが振り返る。
「どうしました?マダム」
「‥‥どうしたのかしら。なんだか急に、レンズの輝きが弱くなったような気が‥‥」
確かにその通りだった。さっきまで煌々と輝いていたレンズが、急にその光度を落としている。
それでもまだ十分に目立つ光は放っているのだが、さっきまでとは明らかに輝きが違う。
「ううむ、分からん。日が暮れてきたからか?もしやそのレンズは、太陽エネルギーで光っ
ているのか?」
相変わらずトンチンカンなロレンスの言葉は奥さんの耳には入らないらしく、彼女は神妙な
顏で指輪を見つめる。
「‥‥なんだか嫌な予感がします。主人の身に、何か良くない事が起こったような‥‥。
急ぎましょう、ミスター・ロレンス!」
闘志満々の奥さんに対し、ロレンスはすでに腰が退けていた。彼はかよわい女性とたった
二人で敵地に潜入するという事実に、急に弱気になっていたのだ。
「そ、そうは言っても、その弱っちい光じゃ、これからますます暗くなる海に出ていくのは
危険ですよ。いったん本島に戻りましょう。そこで、作戦を建て直しましょう」
「ならロレンスさんはお戻りになって。私一人で、主人を助けに行きますわ」
毅然と言い放つ奥さんを見て、ロレンスは目を丸くする。これがあの、いかにもおしとやか
で従順そうだった女性と同一人物なのか?
「そんな、かよわい女性をただ一人行かせるような事はできません!いいですかマダム、
その格好で何の武器も持たずに敵地に乗り込んでも、すぐ捕まるだけですよ。それより本島
に戻って変装して、それから再びご主人を救出に向かいましょう。なに、このロレンスに
いい考えがあります」
ロレンスは早口でまくしたてると、水上バスの運転手に、本島に戻るよう命令した。
「まぁ、なんて凄い人!」
水上バスで運河を下り、サン・マルコ広場へ行った二人は、昼間とは比べ物にならない人の
多さに仰天した。しかも皆、色とリどりの鮮やかな仮面と衣装をつけている。ロレンスは目
を輝かせた。
「おおっ!この賑わいは、いかにもカーニバルの前夜祭!すでに仮装した人々が街に繰り出
しているのだな!ささ、行きましょうマダム。我々も仮装するのです!」
カメラをかかえた観光客や仮装した人々でごったがえす広場を、ロレンスは嬉々として奥さ
んの手を取り、人ごみをかきわけて走り出した。
「あのぅロレンスさん、私たちはそんな、カーニバルに参加してる場合じゃないんですけど?」
ロレンスに手を引かれながら奥さんが抗議すると、
「だから、仮装して敵地に潜入するんですよ。カーニバルの最中は誰もが仮装して、日頃の
自分を忘れ、役になりきって楽しむもの。ヴェネチアのカーニバルが中世に大流行した理由
もそこにあるんですよ。カーニバルの期間だけは、仮面をつけて変装する事で、誰もが身分
を忘れて平等になれたのです。その伝統が、今も続いてるんですよ。だからカーニバル期間
中は、仮装した方が自然で、敵にも見つかりにくいんです!」
(まあさすがロレンスさん。ことお祭りに関しては詳しいのねぇ)と、妙な所で感心する奥
さんだった。
広場のあちこちに、カーニバル用のマスケラ(仮面)や衣装を売ったり、貸し出している
テントが出ている。ロレンスはそれらテントを一つ一つを足早に物色していたが、やがて
とあるテント前で足を止めて中をのぞき込んだ。
「おお、これは素晴らしい。この衣装なんかどうです?私たちにぴったりですよ」
と言って指差した衣装は、中世の騎士と王女の衣装だった。金銀の布地をふんだんに使った、
まばゆいばかりの豪華さだ。奥さんはしばしその衣装をじーっと見つめて、
「‥‥とても素敵ですけど、こんなの着ていったら、目立ってすぐ見つかるような気がする
んですけど」
「ううむ、それもそうだな」
眉間にしわを寄せて大げさに悩むロレンス。そうしている間に日は暮れて、ヴェネチアは夜
の闇に包まれていった。
わはは〜!ひーちゃんの妄想大暴走!(笑)。自分で書いてて恥ずかしいわ。<じゃあ書くな。
>あ・やさん
>そうそう、D君ですが、いつのまにかアナスタシアの背後に忍び寄って、
>彼女を羽交い締めにして、優しい声で耳元に囁いてやってください。
>「おれはおまえみたいな女が一番嫌いだ」
く〜っ!(>_<)ええやんええやん!このシチュエーションにこのセリフ。優しい声で
キッツ〜イ事ささやくってのがええわぁ。ゾクゾクしちゃう。このシーンでは残念ながら
使えないけど、ぜひ他のシーンで使わせて頂きたいと思ってます。
>美紀さん
>忙しいの何のって最近さぼってばかりですが、私、彼の受難にかける情熱は、
>決して色褪せちゃいませんものっ。←大迷惑
元はといえば、私とあなたの妄想リレー(?)で始まった「偽りの恋人たち」ですから
ね‥‥(遠い目)。過去ログ読み返してみると、見事に「A君受難オンパレード小説」
になってて笑えます。特に後半からは凄い。ああなんて歪んだ愛の形なの(爆)
大喝采!!! 投稿者:美紀 投稿日:05月30日(火)02時48分22秒
>「おれはおまえみたいな女が一番嫌いだ」
うっひょ〜〜〜〜〜、野獣派Dの面目躍如っ!
あ・やさん、素適ー! 痺れるぜぇぇぇ!!
この一言のためだけでも、田舎の坊主から転職した甲斐があったってもんだよねぇ。
初めて受けた屈辱に、激しい憎悪の念をたぎらせるアナスタシア嬢。
でもそこから気持ちを転化させちゃ駄目だよ。Dには惚れちゃなんねーぜっ。
あー、何だか元気出て来たよ。まだまだ状況キツイけど、乗り切れそうな気がして来ました。
妄想パワーをありがとう♪
心配だな〜 投稿者:bridum 投稿日:05月31日(水)02時17分19秒
ひーちゃ、もしかして、少佐のことを、
アナスタシアが好きになったりするんでしょうか?
こういう、女の人は、果てしなく強い人がすきなんじゃないかな?
逆に少佐が彼女を好きになってしまなんてことになったら...
それでなくても、最近、結婚指輪なんてして
(任務とはいえ)
ドキドキすることがいろいろあるので...
(実際はなにもないんだけれども)
でも、やっぱり、続きが早くよみたいし..。
ジレンマです。
D君、男だな〜。
きっと、トレンチコートの袖を通さず、
肩で風きって歩くタイプ...
っていうか、そんな自分が大好きなタイプですね。
そうそう、何年か前にムラーノ島に行ってきました。
本島から通勤用の船で。
ガラスの工房がいっぱいの小さい島でした。
D君ってば・・・ 投稿者:あ・や 投稿日:05月31日(水)14時16分53秒
D君、捕まったの?やっぱり無鉄砲だったね、仕方がない、ここは、「料理人D」として、
夕食の準備がされた台所を見て、A君に向かい「どけ、おれが作る」と言ってください。
(ごめん、ひーちゃん、変なことばっか妄想して)
そして、きっちり4人分の夕食を作って欲しいわ。(アナスタシアとA、D、Zの分)
アナスタシア、D君の作る料理は、五つ星レストランのシェフのより数段もおいしいのよ。
さぁD君、ご馳走を目の前にして少しだけ油断しているアナスタシアを、どうにかしなさい。
『野獣派D』(美紀さん、拝借します)の本性を出すんだ!
女王様然とした女は、自分に高圧的な態度をとる男には反発しながらも惹かれるのだよ。
でも、D君はそんな女に興味はないんだけどね。
任務中にも拘わらず、すぐ女に情が移るZ坊は役に立たないし、A君は腹痛だし。
・・・それにしてもA君、弱すぎだよ、男の子なんだからもう少し強くならなきゃ、
奥さんのこと守れないよ?(でも、そんなきみでも好きだよ)
任務が終わったら、D君にでも格闘技を習おうね。
料理人にして硬派、無鉄砲なバカアニキなのに意外と神経細かい、そんな野獣派D君、がんばれ!
妄想がシンクロしている… 投稿者:ひーちゃん 投稿日:05月31日(水)14時50分48秒
すみません。仕事中にもかかわらず、下のカキコがツボにはまったので取り急ぎレスします。
>あ・やさん
>ここは、「料理人D」として、夕食の準備がされた台所を見て、A君に向かい「どけ、
おれが作る」と言ってください。(ごめん、ひーちゃん、変なことばっか妄想して)
か、かぶってる…(爆)。私も全く同じこと妄想してました。やっぱここは「炎の料理人」
の出番でしょう!
А君の料理シーンは、その伏線のつもりだったの…って、これ以上書くと今晩書く事がなく
なるのでやめやめ(爆)。
>女王様然とした女は、自分に高圧的な態度をとる男には反発しながらも惹かれるのだよ。
ここもかぶってるわ(爆)。ここまで互いの妄想がシンクロすると、恐いくらい。まあ反発
しながらいつしか惹かれるっていう展開は、「お約束」ではありますが(笑)。でも私はD君も、
次第にアナスタシアに惹かれていく…てな展開も考えてたんだけど、そういうのはダメ?(笑)
妄想の赴くまま、どうぞ 投稿者:あ・や 投稿日:05月31日(水)18時34分59秒
>ひーちゃん
>でも私はD君も、次第にアナスタシアに惹かれていく
>…てな展開も考えてたんだけど、そういうのはダメ?
いいよ、それ。
アナスタシア、D君の前でだけはヘンに可愛くなって欲しいですね。
A君がそれを見たら唖然とするくらい・・・。
そしたら、D君もきみに言ったセリフを(いつ言ったの?)撤回するでしょう。
・・・でも、D君が女とできちゃうのは見たくない(読みたくない)かも・・・。
ああ、いい加減私も夕食の準備をしなくては・・・では。
おやおや。すっかり「A&G」から「D&アナスタシア」へと主役が交代しちまいましたね(笑)。
でもまだ本編中では、この二人、出会ってもいないんですが‥‥(爆)。皆様の妄想パワー恐るべし。
男と女の愛憎渦巻くスパイ・アクション巨篇「偽りの恋人たち」。この続きは第6部でどーぞ!