オリジナルジグ製作過程

オリジナルジグの製作方法は色々なWEBで紹介されており、各自様々なノウハウがありますので、これが絶対というものは無いと思います。私も1年程作り続けて、ようやく及第点を出せるものが出来るようになりました。以下の方法は、マコ工房での製作過程を簡略に紹介したものです。

1.鋳型を作る

 鋳型製作の原料には色々ありますが、コストの安い耐熱モルタルや石膏を使う方法と、量産しやすい耐熱シリコンを使う方法があります。私は専ら耐熱モルタルと石膏のブレンドを使っています。
ジグの原形は加工しやすいバルサを使い、カッターと紙ヤスリで設計どおり仕上げていきます。両側のアイはステンレス線を曲げて接着してあります。枠に油粘土を引き、原形を半分埋めて流し込み、片面ずつ仕上げていきます。剥離剤には、ハンドクリームを塗っておきます。鋳型の片面が半乾きになった状態で油粘土は剥がしてOKです。そして表面にハンドクリームをたっぷり塗り、流し込みます。有る程度乾いたら型を分割し、たっぷり乾燥に時間をかけます。(夏季は約一週間、冬季はその倍位が目安です)

2.ジグのアイを作る

 鋳型を乾燥している間に、ジグのアイを作ります。ジグのアイ製作の要点は、長さを揃えることと、アイの大きさを揃えることです。手とペンチだけでは上手く行かないので、ホームセンターで売っているステンレスプレートをアイ両端の長さにボルトを止め、アイの治具を作りました。ボルト径が、アイの大きさになります。
製作方法は、ステンレスワイヤーを任意の長さにカットし、両ボルトに沿わせたまま手で軽く曲げ、ペンチでカシメます。ワイヤーのアイ部分上下をナットで挟んでカシメれば、アイが斜めにならずに、綺麗に仕上がります。
画像のアイはステンワイヤー1.4mmを使い、両端をスリープ止めしてあります。コストが多少掛かりますが、アイ周りの強度が上り、万が一ジグが砕かれるような大物(私のフィールドではありえませんが(^_^;)相手でも、アイが壊れることはありません。

3.ジグのブランクを作る

 いよいよジグを鋳込みます。鋳型にアイを置いて合わせ、布団クリップで挟みます。そして、湯口から溶かした鉛を注ぎます。原料は釣り用重りに、錫を混ぜて強度を出しています。鋳造作業は溶かした鉛の温度や湯口の大きさ、注ぐ速度など、かなりの試行錯誤と熟練度が必要です。温度が低いと型の隅々に行き渡る前に固まってしまい、温度が高すぎるとガスが出て型崩れをおこします。こればかりは経験によって培われる部分です。
この作業のもう一つの注意点は、鉛を溶かすと有毒ガスが発生しますので、必ず換気のいい所で作業して下さい。私はこの作業だけは屋外に出て、卓上コンロを使って行います。

4.ジグの面取りをする

 余計なバリをニッパーでカットし、更に金ヤスリでならします。次に(自作では100%綺麗に鋳造されることは珍しいので)多少なり表面のボコボコした部分はエポキシパテ(2液式の速乾タイプ)で埋め、表面を耐水ペーパー(私は240番)で水研ぎして仕上げます。私の使うパテは、2液式の速乾タイプです。この時点の出来上がり具合が、最後まで影響しますので気を抜かないで下さい。逆に言うとこの時点で綺麗に出来ると、後々の作業が楽になります。

5.下地処理をする

 下地処理をします。下地処理用の塗料はセルロースセメント、アクリル、ウレタン等、色々発売されておりますので、各自好みでいいと思います。要はカラーリングが綺麗に映えるように、白色等のベースを施す他、ブランクを保護する意味(?)もあります。私は最初カースプレーのパールを3-4回吹付けていましたが、現在は水性アクリル塗料のホワイトを上下変えて2回ディッピングして後、水研ぎして、最終的にカースプレーのパールを吹き付けています。工房では、画像のように木箱にドリルで穴を空け、クリップを曲げたハンガーを作って、数日乾燥させます。

 

NEXT-塗装編へ続く