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Q13:噴門部にできた粘膜下腫瘍なら何でも胃内手術で取れますか?
A:
何でも取れるというわけではありません。胃内手術はすばらしい術式です。普通なら胃を全部切り取らなければならないような状況でも、胃を残して、腫瘍だけをくりぬけます。噴門部に粘膜下腫瘍が見つかった患者様には朗報だと思います。しかし、胃内手術にも限界があります。どういう腫瘍が胃内手術では取れないかというと、直径が4センチを超えるもの、あるいは腫瘍が胃の外側に発育している場合や、食道側に大きく発育している場合です。
腫瘍が外側に発育している場合は、食道側に発育していなければ、胃を残して切り取れる確率が高いです。腹腔鏡手術では深いところにあるためやや技術的に難しいところですが、可能です。もっと詳しく言うと、胃の前壁側にあるものは取りやすく、後壁側にあるものは難しいです。ここは自動縫合器と言われる機械で切り取ると、狭窄が起きやすい場所なので、できるだけマニュアルに切り取り、そして手縫いで縫合閉鎖するのがよいと思います。
腫瘍が食道側に発育している場合は、その量が多ければ局所切除を断念せざるを得ないです。食道側に伸びている腫瘍を無理して局所切除すると、手術の後、縫合不全や腹膜炎、狭窄などの合併症が起きてしまう場合があります。私の経験では、食道側への発育がおよそ1センチ程度まででしたら、胃内手術で取れますが、それ以上は技術的に困難です。このような場合は、現時点ではやはり腹腔鏡下に噴門側切除または胃全摘を行うしかないと思います。 |