北海道 二十数夜連続飲み会バイク旅行


■はじめに
■やっぱ温泉
■回収不能!ぼっとんラジオ
■放棄され、すでに20年
■一日砂金取り
■ガソリン0.5リッターで千円!
■自然の脅威
■摩周の湖面
■倒れそうで倒れない
■老舗チョコレート屋にポン酢
■食いもののうらみ

93年夏、延々と続く夏休みを利用し北海道を1ヶ月間バイクで旅行しました。随分昔のことですが、旅行後記録に残していたのが見つかりました。ふと自分書いた内容を読み返してみると当時の情景が浮かんできます。が。そんな恥ずかしいものは、裏に追いやっておいて面白いものだけピックアップしてみました。さぁさあ。これが私の貧乏旅行のルーツです。

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■はじめに

学生時代、夏休みを利用して北海道を電車やバスを使って貧乏旅行していました。もちろん、テントや寝袋を持っていって、無人駅の駅舎で「駅寝」とかキャンプしながら旅をしていたのです。

北海道2回目の旅行中ある島で、バイクで旅行しているライダーに出会いました。我々が苦労してたどり着いたその島にバイクの人はいともあっさり着いているじゃありませんか。 そろそろ、電車とバスを使った周遊券の旅では、行けないところが多く限界を感じていた私。バイクの免許をとって北海道をまわってやろうと決意したのでした。

どうせ取るなら面白いことしよう。。。 私の免許の面白いとこ見つかりますか?
赤い線じゃないですよ。

4年に一度しかこないものですからね。っと。ん。タクい? まぁまぁ。

注)わからなかった人へ。。二輪の免許の取得日ですよー。

一度自転車で死にかけたことのあった私は、免許取りたてで北海道へ行ったら死ぬ!と考え、1年の準備期間を置きました。そしてついにツーリングに出たのでした。

行く先々で出会う人と宴会しながらのツーリング。後から数えたら二十数夜連ちゃんだったみたいです。

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■やっぱ温泉

北海道の旅ですごくよかったのは、やっぱ温泉ですね。あっちこっちいろんな所に温泉があるし、どれも趣がある。

露天風呂も多数あります。でも、その魅力的なのの大多数が奥深い林道の中にあるんです。

当時私は、CB−1というオンロード(舗装道路用)のバイクに乗っていました。総重量で二百数十キロのバイクで林道のダート道はかなりつらいのです。
砂利が浮いていようものなら、「曲がれない、止まれない」まさにカッパえびせん状態になっちゃう。

さて、写真の温泉は、林道を数キロ入っていったところにある岩間温泉とかなんとかいったところです。(古い話なので正確な場所と名前はちょっと。。)
自然の中にポカっと涌き出た温泉。途中のキャンプ場で知り合った人たちと一緒に入る。うん。なんとも、いい気持ち。

これに味をしめた私は、以来、地図上で温泉マークを見つけるといてもたってもいられなくなって吸い込まれていくのでした。

そして時は流れ、バイクもいつのまにか山へ自由に入っていけるオフロードのバイクになっていたのでした。

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■回収不能!ぼっとんラジオ

ショック!ぼっとん便所にラジオを落としてしまった。回収不能。あーぁ。下の方から音が聞こえるよぉ。

普通なら拾って洗って何事もなかったかのように使っちゃうんだけど、ぼっとんじゃぁ。それにイヤホンのタイプだし。2メートルくらい下に落ちてるし。

あきらめ、あきらめ。

ある朝キャンプ場で、天気予報のラジオを聞きながらトイレに入った時のできごとです。
今でもあの光景がスローモーションのように思い出されますね。
胸ポケットから落下するラジオ。からからと吸い込まれていくのを呆然と見送る自分。
下から聞こえてくるラジオの音。。。

多分あのラジオは電池の続く限り音を出しつづけたでしょう。
夜な夜な下から人の声が聞こえる幽霊トイレの立役者として。。。。

あれから、数年。私ままだ同じような失敗をやっている。
先日、私の胸ポケットから携帯電話が落下。今度は、洗車中に水いっぱいのバケツの中へ。。。

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■放棄され、すでに20年

北海道、羽幌。ここには、前から行ってみたかった炭坑跡があるんです。 羽幌の町は昔、炭坑の町として栄えた。しかし、時代とともに炭坑は寂れて行き昭和40年代には廃坑となったそうです。

ここ廃坑跡へ来ると、当時の団地、炭坑がまるで遺跡のようになっているらしい。
放棄され、すでに20年近くたっている。どんな感じかと思っていました。

山にむかってどんどんバイクで進んで行く。
山あいのちょっと開けたところに、にょきっとコンクリートの建造物がある。
遠くでみると何でもないが、近くにくると崩れているのがよくわかる。
昔は、汽車で石炭を運んでいたためレールのあとや鉄橋のあとがある。

あんまり建造物に近寄って崩れてくるのもこわいので離れてみていた。それは、草がぼうぼう生えていて入りにくかったことや、なんか異様な雰囲気があったためでもあった。

山の中に都会にあるような団地もあった。
遠くからみると普通の団地だが、これも近くに行ってみると誰もいないし、入り口もわからないくらいに草が生えているし、ガラスは割れ放題だしと、これまたこわかった。夜までいる勇気はさらさらなかった。

もう20年も経っているのに、人の息遣いが聞こえてきそうな。。。そんな寂しいような暖かいような不思議な場所でした。

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■一日砂金取り

北海道旅行中、地図を見ると砂金産出地と書いてある。これは、いくっきゃない!と砂金をもとめてウソタンナイ砂金公園へ行く。

ここでは500円でゴム長靴、くわ、赤布、板を貸し出してくれ砂金取りの指導をしてくれる。

川の底を掘って、その泥を水でさらしていくと黒い砂鉄が残る。その砂鉄に混じって砂金がでてくるのだ。ほんの1ミリ四方の小さな砂金でもでてくるとうれしい。

観光用にもともと砂金が入れられている場所で砂金取りもできるが、やっぱ自然の川にはいってでるかわかんない砂金を求める方がロマンがある。私は、川に入って砂金取りにいそしんでいた。
ちょこちょこちっこい砂金がとれる。

人間の欲望ってものはすごいですね。もうちょっと、もうちょっととのばしていくうちに1日砂金取りに夢中になっていた。

赤い布の上には申し訳程度の砂金。でも私の心は砂金でいっぱいになって帰ってきました。
そして、思わぬ副産物が。。。

これから数日間、腰と胸が妙に痛いんです。。。ずっと中腰で砂金を取っていたもので。。。。


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■ガソリン0.5リッターで千円!

朝出発。

ガソリンが切れそうだった。切れるとガソリンスタンドまでバイクを押して行かなければならない。ガス欠にならないうちにガスをいれようと思っていたが頼りにしていた枝幸のガソリンスタンドはしまっていた。

あーぁ、どうしよう。このままスタンドが開くのを待っているのもばからしい。と残りは2リットル位しかなかったが、次の町へ向けて出発してしまった。2リットル位だと約50キロ走れる。まぁ、何とかなるだろう。それにガソリンバーナー用のガソリンが0.5リットル位ある。(普通のガソリンが使えるタイプのバーナーなので、バーナー用のガソリンタンクの中身がそっくり使えるのだ。)

あんまりアクセルをふかさないようにして走っていると、後ろから小気味よくバイクが抜いて行った。元気だなぁ。ガソリンがないから我慢我慢。

しばらく走っているとそのバイクが路肩に止まっていた。ゆっくりのぞくように通り抜けていくと、セルモーターを何度も回しているのがわかる。そのまま行こうかなと思ったがなんかおかしいので、引き返してみるとどうやらガス欠らしい。

ついにバーナー用のガソリンが役に立つ!とバーナー用のガソリンをすべて分けてあげた。まぁがんばれば10キロ位は走れるだろう。ちょうどそれくらい戻ればガソリンスタンドにつけるだろうと思ったがちょっと心配だった。別れ際、お礼にそのバイクの兄ちゃんから千円いただいた。0.5リッターで千円とは、、、と思ったがありがたくいただいて私は去って行きました。自分のバイクのガソリンも分けたあげればいいじゃないかと思う人もいるでしょうが、自分もガス欠になりそうだったのでどうしようもなかったのだ。

今日はいいことをして、すこぶる気分がよい。るんるんと。

それから1、2時間後、しばらく行ったところの原生花園でゆっくりしていると、さっきガソリンを分けてあげた兄ちゃんが追いついてきた。なんとかガソリンスタンドまでたどりついたそうだ。まぁ、そうでしょう。そうでなくっちゃここに来れないですからね。再びお礼を言って、彼は去って行きました。

最近になってこのことを思い出してきた。
そう言えばあの時もらった名刺。あれって今自分のいる会社の名刺だった気がする。。。
あれからもう7年くらい経つ。彼はこのことを覚えてくれているだろうか。。。。


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■自然の脅威

これ。鹿です。いったい何処で見つけたっと思いますか?

ここは、裏摩周といって摩周湖の裏側にあたるあたりです。人がほとんど入ってこない場所なのですが、テクテク入っていったらこんなのにぶち当たってしまいました。

多分、熊に襲われたのでしょう。骨と毛だけが残っています。

下手をしたら自分も同じ目にあってしまうかもしれません。ザックにつけた熊よけの鈴を元気良く鳴らしながら逃げ去った私でした。

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■摩周の湖面

摩周湖の湖面まで一回いってみたかったの。んで、これがそこの写真。

摩周湖ってのは北海道ではメチャメチャ有名なところですよね。なんだか霧が晴れてたら嫁に行けないとか何とか。。。。

でもこの湖は普通、上からしか見れないんです。遠くから見るとすごく水がきれい。一度でもいいから湖面まで降りてみたかった。

いろんなのを調べてみたら裏摩周からなら降りていける道があるらしい。

バイクを飛ばし裏摩周へ行ってみると、入り口には立ち入り禁止の札が。
...中略(ひみつ)...
急な道を降りていくと、ついに湖面へたどり着いた。

そこは湖ではなかった。なんかほとんど海。
きれいな水という印象はあまり受けない。きれいな海岸にやってきたって感じだ。
岸には軽石がごろごろ、そしてザリガニの死骸とかもあった。

後で聞いたのだが、ここは自殺の名所だそうだ。またでっかいザリガニの宝庫でもあるという。あのザリガニたちのエサはもしかして。。。。ああ。こわい。

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■倒れそうで倒れない

小樽の赤岩ですね。って書いていましたが。。。間違ってましたね。これ積丹半島のロウソク岩。例のトンネル崩落事故のあった半島ですね。

海と断崖の対比がすごくきれいなところです。
この先のうしお食堂ってところで大盛りのウニ丼を食べたのを覚えています。

ああ。悔しいな。あまりにも時間がたってしまって。。。これ以上思い出せんなぁ。

また思い出したら付け足しますね。

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■老舗チョコレート屋にポン酢

今回の旅行のことではないが強烈なことを思い出してしまった。
今まで様々な場所を旅してきたが、この時ほど気まずい思いをしたことはないですね。

北海道、帯広あたりを旅していたときのこと。
私たちはその日の夕食に鍋をつくろうと買い出しをしていた。
私はその買い物袋を片手に、街の老舗チョコレート屋へ行ったのだ。

あまい、いい香りがたち込める店内。整然とならんだおいしそうなチョコレート。
と。突然、ガチャンと物の割れる音。
そして、瞬く間に広がるポン酢の香り。一瞬の内に、店内はポン酢の鼻につく匂いで一杯になった。

誰だよ。とふと足元を見ると、自分の周りに広がる黒い液体が。。。
げ。自分ではないか。。
なんと、私の買い物袋からポン酢が抜け出し、割れていたのだ。
見ると買い物袋に裂け目ができている。

ん。。。そういえば身に覚えがある。
確か、店に入る直前、表で変な兄ちゃんがぶつかって来たっけ。

あの時、ビニールが破けてたのかぁぁぁぁ。
よりによって、こんなチョコレート屋の中で割れなくても。。。

ああ。無茶苦茶気まずい。。

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■食いもののうらみ

北海道、タワダイラ付近でキャンプしていた時のこと。その悲劇は起こった。
夜、私は、そのキャンプ場で知り合った人たちと楽しく飲んでいたのだ。

その時、ある人が「あ、きつねだ!」と叫んだ。お。きつねがいる。かわいいなぁ。とみんな興味深深。

北海道のきつねには、エキノコックという寄生虫がいるため、直接手で触れることは避けるように言われているが、あの姿をみるとやっぱりかわいい。
きつねは、私たちをじろじろのぞいてから闇に消えていった。

飲みが一段落して、私は自分のテントに戻った。
なんかおかしい。置いてあったはずの私の食料がない。インスタントラーメン、レトルトカレー、缶詰、、、確かに置いておいたのに。

私は血眼になって付近の捜索を開始した。
程なく、テントから10m付近に見覚えのあるビニール袋を発見。そして、ばらばらに散乱した私の食料が発見された。

この残骸をみれば犯人は明白だった。
インスタントラーメンの袋にあいた歯型、缶詰をなめ回した跡、引き裂かれたレトルトカレー。

奴か、あのきつねか。。。

食べられもしねーのになんてことするんだ。あのきつねはぁ。
あぁ。俺の大切な食料。。。うらんでやるゥ。

でも、なんでレトルトカレーが破られてんだろ。味を知ってるのか奴は。

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