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 ストラトスを購入して、普段の足にスズキ・アルトを使っていたのは前頁で述べましたが、96年にはビンテージモトクロスや林道ツーリングのためにトレール車を積載することのできるトランポとして、このマツダ・プロシード・キャブプラスを購入し、長らく乗り続けてきました。全長が4.9mを超える大きさのため、2t車と同じ扱いの1ナンバー登録が強いられました。つまり中型商用車扱いのため車検が毎年あって、保険料は普通乗用車の3倍近くで、高速料金も3割ほど高くなりました。
 プロシードの2.6リッターガソリンエンジンは大して力がなかったのにもかかわらず、燃費がとても悪くてリッター5km〜7kmしか走ってくれませんでした。ここらへんがプロシードの欠点になります。しかし、何と言っても3台のトレール車を積み、3人のライダーを乗せて移動できるメリットは何ものにも替えがたい利点でした。同じような4人乗りピックアップでも、トヨタや日産の4ナンバーのものは荷台がとても狭く、三菱の1ナンバーのものも車体が大きいのに4ドアにしたため、やはり荷台が犠牲になっていました。滅多に3人以上乗ることはなかったので、後部座席の快適性はあまり気に留めていなかったワテには、やはりこのプロシードが一番でしたね。
 で、こいつには本当に色々とタフに働いてもらいました。最終的に17万km以上走りましたが、さすがに最後はちょろちょろとパーツが壊れるところが出てきました。まだ走ろうと思えば走れましたが、H18年11月に車検が切れるのを契機に、11年乗ったこの車といよいよ別れて新たな愛車を購入しようと意を決しました。候補はこの後のモデルのプロシードと、バイクはトレーラーで引くことにして、普段は快適に使えるようにキビキビ走れる4ドアの普通車と言うところでした。でも、プロシードのキャブプラスは99年に生産が終了しているのに未だに高価で、5万kmくらい走っていても120万円以上が相場のようです。「うーん、高い上に好きな紺色やガンメタ系はどう言う訳かオートマしか売りに出ていないし、こうなったら4ドアでありながら、キビキビ走れる面白い乗用車にするかな。」と考えて思い付いたのがランチア・デルタHFインテグラーレっちゅう訳です(笑。

 

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 と言う訳で、探す車が決まったら後は話は早いです。デルタも95年には生産が終了していますから、当然中古車になりますが、以前乗っていた経験から、とにかくイタ車のプラスチックパーツの弱さを痛感していましたので、この点であまり痛みのないもの=変にいじくられず丁寧に乗られてきたものと考え、価格は100万円台後半で5万km以下と言う厳しい条件であえて探してみました。今は便利な時代でインターネットで探せばほとんどかたが付いてしまいますね。でも、かなりの情報量ですから連日PCとにらめっこしていました。
 デルタ・インテグラーレ16Vはどうしても年式が古くなるので走行距離も長いものが多いため、価格はどれも100万円以下でしたが却下。となると、車体周りが強化されたエボルツィオーネIかII、その派生モデルの限定車あたりになりますが、そうなると200万円以下では距離が10万km以上になるのは当たり前で、さすがに良い車両はなかなか出てきませんでしたね。唯一、埼玉のディーラーに3.4万kmで200万円を切るものがあり、細かく聞いてみたところ、何と新車時に付いていた内装保護のビニールシートがまだ付いたままの状態であるとのこと。もちろん、92年式ですから最早14年の歳月が経った車体ですから色々とキズがあるでしょうが、そこらへんは自分の目で確かめることにして、とりあえず第一候補に挙がりました。
 数日後、現地で確認したところ、やはりエンブレムやホイールのセンターキャップ、フロントフェンダーに付く「HF」のバッヂなどのプラスチック部品がかなり透明度を失っており、フロントグリルのプラスチックのアームも一つ折れていました。しかし、事故歴はなく、内外装は概ね良好で、バッヂ類もサービスで交換してくれるとのこと。例の内装のビニールも後から付けたものではなく、ビニールに覆われていないところの黄ばみと覆われているところのクリアーな水色との隔たりがしっかりとあって、それが長らくこのままで乗ってきたことを証明しています。ワテがデルタ16Vを新車で購入した時は、諸費用込みで500万円を超えましたが、このエボルツィオーネの最初のオーナーも高価な車だったので大切に乗っていたのでしょう。ちなみに最初のオーナーは12年で1.2万kmしか乗っていませんでしたが、次のオーナーが2年間で2.2万km乗って車検切れとともに売り払ったようです。
 とにかく、このような状態のデルタ・エボが200万以下で入手できるのは良いチャンスなので、仮契約をしてその日は帰宅しました。車検代と登録費用がかかりますので、結果として215万円ほどかかりましたが、そのショップの番頭さんがとても親切な方で、リーズナブルな価格の上、値引きが苦しい代わりにエンブレム類とスポイラーを立てる可変式の金具を無料で取り付けてくれました。デルタやロータス・エランなどのスポーティな外車を探していらっしゃる方は、いちど
こちらをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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 さて、15年ぶりにデルタに乗ってみた感想は、やはりまずスカッと加速してくれるそのパワーが何より楽しいですね。90年代の国産のターボ車はブースト圧を低めに設定し、下からもれなく力が出るように設定されていましたが、デルタは国産車で言うなら80年代半ばのランタボのようなドッカンターボそのものと言った古めかしい味付けだったので、だかだか210psとは言えその力を馬力以上に感じますね。ハンドリングは程よい重さがあってそれでいて軽快ですが、フルタイム4WDの宿命か、タイトなところで目いっぱいハンドルを切るとブレーキがかかったようになります。トルセン・デフだからなのかな。
 内装に目を向けますとこの車のシートは革のタイプで、全くへたれていないので乗り心地は申し分ありません。ただし、ハンドルがイタ車特有の遠い位置にあるため、ここは直ぐにスパルコ製のサファリと言う2本スポークの深いタイプのものに交換しました。フットペダルには前のオーナーがスパルコのものを付けていたので丁度良かったです。シフトレバーもカーボン製の台座の付いた社外品が付いていましたが、それにネジ止めされていた球形のノブが個人的に好きではないので、ここもスパルコのアルミ製の円錐を逆さにしたような形のものに取り換えました。ホイールはノーマルで、エボルツィオーネIでは16Vの頃から変わらず15インチのままでした。しかし、16Vのクロモドラ製ホイールはあまりに弱く、ちょっとしたギャップにタイヤを落とすと深いオフセットが影響して、柔らかい内側のアルミが曲がったことがありましたが、このエボIの8V〜16Vの頃のワークスカーが付けていたものと同じデザインのホイールはそうした話をあまり聞いたことがありません。エボIIでは16インチにアップしていますが、結果としてタイヤの扁平率が50から45になってしまい、横から見てかなり薄っぺらい印象になります。個人的にはやはりターマックよりグラベルだけに、ダートを走る気に到底なれない超扁平タイヤはあまり好みではないんですね。ですから、かえって14インチにして205/60タイヤを装着したいところですが、さすがにブレーキ等の問題からかなりお金がかかりそうなのでそれは諦めます。それよりも悪いうわさが絶えないタイミングベルトの交換を早いところしておきたいかな(^^)。3万kmを超えているのだから前のオーナーが既にやっていても不思議ではなく、それなら交換はまだ不要でしょうが、何しろ分からないので4万kmに達したらやることにします。

 

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 ようやく本題のストラトスについてですが、去年(H17年)の年末に保管場所を現在住んでいるマンションの立体駐車場の地下側に移そうとした際、久々にエンジンをかけるべく、バッテリーを新調してキーを回してみましたが、クランクが回ってくれません。シリンダーとピストンが固着しているようですが、長年放っておかれて機嫌を悪くしてしまったみたいです。もちろんガスも新しいものを入れてプラグも交換しておいたのですが、回る気配がちっともありません。「ゲッ、ヤバいことに…。」とアセってももう遅いです。
 で、車体を押してみましたが、今度はブレーキのパットかシリンダーが固着しているらしく、ウンともスンとも言ってくれません。仕方がないので友人に手伝ってもらい、牽引して移動させることにしたのですが、この車、ラリーカーのくせに牽引フックを掛けるところがないんですね。よく探してみるとフロントグリルの向こう側に何やら引っ掛けるところらしきものがあったので、グリルの網を外してそこにつなげて引っ張ってもらいましたが、ここがまたえらくヤワな場所で、ブレーキのかかった重い状態であることもあり、たかが500mほどしか走らせていないのにフックを掛けるリングの台座部分がちょっと歪んでしまいました。良く見たら、ここってラジエターを付けるためにのみあるような薄っぺらい平らな金属棒で、そんなところに牽引用の金具を付けるのはイタリアらしいかなり無茶な設計としか言えません(笑。
 気持ちが離れたからと言って、長らく放置した自分を反省し、久しぶりに車検を取って走らせてやるべく、春に三軒茶屋のとあるレストアショップを紹介してもらって、現在はそこに預けています。エンジンは預ける前にオイル漬けにしといたのでほとんど問題なく復活し、キャブのOHだけで無事火が入って回ってくれたそうです(ホッ)。問題はブレーキ周りで、これはシリンダーを削ってピストンをワンオフで作成しなければなりませんでした。また牽引で歪めてしまった薄っぺらいサブフレーム周りを矯正し、とりあえず走れるようになって街中と首都高を試走してみた結果、走行自体は問題がないそうです。しかし、新たにリトラクタブルヘッドライトを持ち上げるモーターが片方悪いようで、これもコイルの巻き直しが必要になりました。しばらくして当初10月に仕上がると言う話でしたが11月半ばにずれ込み、デルタの出費とストラトスの修理費が丁度重なるようになって困りました。でも幸か不幸か、いよいよ車検に出そうかと言う時になって、今度はスターターモーターが具合悪くなり、何でも使い込まれているうち芯が削れて、そのカスが電極部に付着してリークした可能性があるらしく、ここも要OHと相成りました(ToT)。でも、せっかくだから、まだ他の機械的に不安のあるところも含めて、やってしまおうと言うことになり、リトラクタブルライトを駆動するモーターやら底板の傷んだ部分の切り取り&溶接など、時間とお金はさらにかかりましたが、とりあえずエンジン好調のまま以前と同じ状態になって戻ってきました。次のページでは10年ぶりに走らせるストラトスについてご紹介します。

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