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| 2SA627/2SD188のA級パワーアンプは、暖かく滑らかな音色で非常に気に入っています。A級のため発熱量も非常に多いのですが、夏場でも安定して動作する信頼性も兼ね備えています。しかし、B&W Signature 805のような低インピーダンスで強力な磁気回路を持つ小型スピーカーを気持ち良く鳴らすにはチカラ不足感は否めません。アンプの駆動力がスピーカーの逆起電力に負けてしまっているのです。 そこで今回は、強力なスピーカー駆動能力を期待してUHC MOS-FETをパワー段に使用した金田式DCパワーアンプを製作しました。金田先生のUHC MOS-FETパワーアンプには、何種類かのバリエーションがあります。今回は、出来る限りシンプルでUHC MOS-FETの良さが引き出せる回路構成という観点で「無線と実験」 2004年12月号 DCアンプシリーズ No.180を参考にしました。初段の差動増幅にFET、2段目の差動増幅とドライバー段にメタルキャン・トランジスターのハイブリッド構成です。 |
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| 参考にした回路 ( 「無線と実験」 2004年12月号より引用 ) | |||||||
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| 設計構想(設計仕様) | |||||||
| 1.L/R完全独立構成 → 電源トランス TK−320(テクニカルサンヨー)採用 2.初段 ±50V 安定化電源 3.ドライバー段、パワー段 ±30V 非安定、MOS−FETによる電源遮断保護回路付き 4.ドライバー段 2SC960採用(手持ちストックの活用) 5.モーションフィードバックは採用しない。(通常のフィードバックのみ) 6.スピーカ保護用リレー採用(接点抵抗を下げるため2個パラ) 7.保護回路用に独立5V電源搭載 |
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| 完全対称アンプの危険性 | |||||||
| 完全対称アンプ構成は、優れた特性を持っている反面、パワーアンプとして使いこなすには注意するポイントがいくつかあります。それは、2段目の差動増幅回路(Tr6、Tr7)とその負荷、即ちドライバー段のバイアス回路です。上の回路図では、820Ω+200Ωサーミスタ//330Ωで構成された負荷抵抗です。
1.Tr6のコレクタ電圧: Tr7に対して2倍近い電圧が印加され、コレクタ損失がアンバランス。 特に2.は深刻な事態をもたらします。 |
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| 危険回避の対策 |
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| このような危険な状態を回避するには、パワー段の電源の立ち上がりや遮断と同時に初段の電流源も追従して動作・遮断することが必要です。 1.初段の電流源に独立した−50Vを使用せず、−30V電源(非安定化)を共用する。 結果的に、初段に+50V(安定化電源)だけが残ります。この部分は、電源電圧の変動に対するマージンや動作領域のマージン確保に有効ですが、ラインバッファー・アンプの経験から+30Vでも充分動作します。即ち、ラインバッファー・アンプに20数dBのゲインとパワー段(電流増幅段)を持たせたものがパワーアンプと言うことになります。 2.±30V単一電源パワーアンプ |
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