・・・エウロス・・・南東風の神よ / ENYA
SHEPHERD MOONS -1991-

 - SONG TITLE -
 01.SHEPHERD MOONS
 02.CARIBBEAN BLUE
 03.HOW CAN I KEEP FROM SINGING?
 04.EBUDAE
 05.ANGELES
 06.NO HOLLY FOR MISS QUINN
 07.BOOK OF DAYS
 08.EVACUEE
 09.LOTHLORIEN
 10.MARBLE HALLS
 11.AFER VENTUS
 12.SMAOINTE.... 
 

ピンクで書かれたタイトルはお勧め曲です

◇アルバム解説◇

 このアルバムは、全世界で800万枚を売り尽くした前作アルバム「ウォーター・マーク」から約2年半後に発売されたアルバムである。セールス的にいっても、前作を上回る1200万枚とエンヤ最大のヒット・アルバムとなっている。印象としては「ウォーター・マーク」の延長線上にあるが、明らかにスケール感が一歩大きくなっている感じだ。エンヤというとアコースティック音楽と同列に説く評論家がいるが、むしろそうしたアコースティックな美しさではなく、彼女の音楽には、最新鋭のレコーディング技術を駆使した人工的な美しさが感じられる。人工的というとなにか悪い言い方のように思えるが、彼女の音楽的バックである教会音楽やケルト文化の美しさが、むしろデジタル技術との融合によっていっそう引き立てられている。このことがエンヤ・サウンドの鍵になっており、多くの現代人に受け入れられた最大の要因だろう。この「シェパード・ムーン」には、そうした彼女の表現手法が最も絶妙な形で収められているのである。

◇名曲解説◇

Disc 02 < CARIBBEAN BLUE >

 このシングル・カットされた曲は「オリノコ・フロウ」と並ぶエンヤを象徴するステータス・ナンバーになっている。神秘的な歌詞にのり、複雑に交差するコーラスの嵐が聴く者を幻想的な世界へと招待してくれる。又この曲は、オーディオ・マニアのリファレンス・ソースとして、広く愛聴されている。

Disc 07 < BOOK OF DAYS >

 のちに英語バージョンがシングル・カットされるが、アルバム収録されている方は、ゲール語で歌われている。エンヤにしてはめずらしく、ハイテンポでストレートなポップス・サウンドに仕上がっている。エンヤの演奏にはドラムという楽器が入っていないにも関わらず、このようなスピード感のある曲を作れるというのは、革新的ともいえるのではないか。

Disc 11 < AFER VENTUS >

 この曲もDisc02と同じように、エンヤ・サウンドを前面的に押し出している。左右のスピーカーからは、ディレイマシンのようにコーラスが飛び交い、教会音楽のような神聖なメロディが奏でられる。もしこの演奏をコンサートで再現するということになれば、大変なスコア・アレンジになることだろう。