第18回「シェイプス」(02/08/16)

 なにげなくCDの棚を見ていたら、ジョセフィン・ニールソンの「シェイプス」が目に付いた。そういえばこのアルバムを最後に聴いたのはいつだっただろう。リリース年号は1993年。ちょうど「アバ・ゴールド」がリリースされ、アバ再評価の嵐が吹いていた頃だ。思えばこのアルバム、ビヨルン&ベニーのプロデュースという夢のようなアルバムだった。そして、アバ・ファンにとってみれば、誰もがあの輝かしいアバ・サウンドの再現を思い描いた事だろう。しかし、紐を解いてみれば、多彩なコーラス・ワークなどはなく、どちらかといえば、アルバム「ビジターズ」の延長線上にあるややクールで、エレクトリックな路線に終始している。2曲目の「ヘヴン&ヘル」に出てくる「ウイナー」似のメロディなどは、ほんのちょっとしたリップ・サービスのようなものだ。大部分のファンは、やはり「アライバル」や「スーパー・トゥルーパー」のような、大衆的ポップスの路線を期待していたに違いないが、ビヨルンとベニーは決してその世界に戻ることはなかったのだ。というより、彼等はジョセフィン・ニールソンの世界を、アバというまったく異質の存在で歪めたくなかったのだろう。”いつも彼等にアバのよき時代の郷愁を求めてはいけない、彼等はコンポーサーの中のコンポーサーなのだから”今日、久しぶりこのアルバムをじっくり聴いてみて、そんなことを思った。

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