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チャーチ・モードを使ってのアドリブ by Acousphere Shige

アドリブを弾くためにはほんの少しでいいので、音楽理論というものを理解したほうがいいと僕は思います。
難しいという印象があるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
あまり考え過ぎずに「鵜のみ」で覚えてやっているうちに、いつのまにか感覚ができあがってくると思います。
さて、今回は「Jazz Study/渡辺貞夫」などでも有名な「チャーチ・モード」について、できるだけシンプルに簡単に説明したいと思います!!

まずはレッスンをはじめる前に「チャーチ・モード」(以下モード)についての予備知識。
曲にはコード進行がありますよね?
基本的にメジャーキー(明るいキー)の曲に使われるコードって実は7個なんですね。
その7個のコードが下の図のコード達です。

これらのコードはローマ数字によって表されます。
この7つのコードからそれぞれ固有のスケールが生まれてきます。
これを「モード」というんですね。
では早速一番目のコードから、スケールの構成音とモードの名前を紹介してゆきますね。





Ionian
最初のスケールは「メジャースケール」という呼び名で有名ですが、モードの世界では「Ionian(アイオニアン)」と呼んでいます。
Root-2-3-4-5-6-7という構成音で出来ていて、明るくて安定感のあるモードです。





Dorian
二つ目のスケールはマイナーコードに対するスケールですが、明るい雰囲気を持つスケールです。
「Dorian(ドリアン)」といいます。
構成音はRoot-2-b3-4-5-6-b7で、通常のマイナースケールとくらべると6度の音がシャープしてmajor 6thの音になっているのがわかります。
これが明るい雰囲気をかもしだし、浮遊感あるスケールにしていると思います。
Miles Davisの有名なジャズ・スタンダード「So What」は、このモードを使って作られた曲として余りにも有名ですね〜!





Phrygian
三つ目はまたマイナーコードに対するスケールです。
「Phrygian(フリジアン)」といいます。
構成音はRoot-b2-b3-4-5-b6-b7となり、見ればわかるとおりフラットした音程のオンパレード!
つまり暗いモードだと言えると思います。
調性感が弱く、不気味で暗い感じがしますよね。





Lydian
四つ目はまたメジャーコードに対するスケールで「Lydian(リディアン)」です。
構成音はRoot-2-3-#4-5-6-7と、最初にでてきたアイオニアンにとても近いのですが、4度がシャープしているのが特徴ですね。
とても明るく響きますし安定感もありますね。
でも#4の音程があることで浮遊感がでてくるのが面白いモードです。
アコースフィアでも良く使います。





Mixo-Lydian
五つ目のモードはDominant 7thコードに対するスケールで、「Mixo-Lydian(ミクソリディアン)」といいます。
愛称は「ミクソ」。
バークリー音楽院の生徒達はセッション時に「そこんとこ、ミクソで演ってみな〜」なんて会話で登場します。
構成音はRoot-2-3-4-5-6-b7。
7度がフラットしてるのが特徴で、minor 7thの音程のおかげで明るいモードなのにちょっと暗い雰囲気もかもし出す。
ブルースの演奏にたくさん使われるモードです。すごい大事なモードなので、せめてこのモードだけでも覚えてください!
ミクソです!ミクソ!





Aeolian
六つ目は「マイナースケール」または「ナチュラルマイナー」の名前で有名なスケールで、マイナーキーの楽曲の基本になるスケールです。
これにもモードの名前がついてまして、「Aeolian(エオリアン)」といいます。
構成音はRoot-2-b3-4-5-b6-b7です。
まさに安定感抜群のマイナーサウンド。どっしりと暗いですね。
また演歌っぽくもありますね。
全ての暗い楽曲の基本になっているモードなのでこちらもメモライズすることをおすすめします!





Locrian
七つ目が最後になりますが、minor 7th flat 5コードという特殊なコードに対するモードで「Locrian(ロクリアン)」になります。
構成音はRoot-b2-b3-4-b5-b6-b7という暗い響きのスケールです。
暗いというよりも調性感の無い感じが強いですね。
これはコードの響きがDiminished Chordの響きを持ってるからなんですね。



同じマイナーコードでもIIm7とIIIm7では機能が違う
通常の譜面を見ていると表記は「Cm7」なんていう風に書いてあります。
そのコードの上でアドリブをとろうと思った時は、そのCm7がいったいどんな機能をもったコードなのか、IIm7なのか?IIIm7なのかということを分析して、知っておく必要があります。
それらができるとどういったコードに対しても正しいモードが選択できるようになり、いちばん正しいスケールで演奏できるようになる訳です。
ですが、このコンセプトはできるようになるまで長い時間の訓練が必要になってくると思います。
イヤートレーニングも平行して学ばないと使えるようにならないですしね。
そこで、次回はもっと簡単なアドリブのコンセプトを紹介したいと思います。
コードの構成音が同じなら使えると言う魔法のスケールです。御期待ください!


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