■ ボーカルレッスン(5) - 憧れのアーティストに学ぼう!
世界中に素晴らしい歌をきかせてくれるボーカリストの方がたくさんいますよね。
大貫妙子さん、矢野顕子さん、そしてTuck&PattiのPatti Cathcartさん。
みなさんそれぞれに上手に歌うテクニックや表現方法を持っていて、それが作品に現れています。
人々の心に響くいい歌を歌う為に先輩のテクニックや知識を学ぶ事は上達への近道!
憧れのアーティストに学ぶことでステップアップし、そこから得たテクニックやコンセプトを自分らしくアレンジすることで真のオリジナリティあふれる自分だけの歌が見つかるのです。

トランスクライブforボーカリスト
さてそれではどのような方法を使えば憧れのボーカリストのテクニックを学ぶ事ができるでしょうか?
直接習う事ができれば一番ですがそうもいきませんよね。
僕の場合は
DVDやCDなどの演奏を見て聞いて分析作業をします。
一音ずつ注意深く聞いて口の形、発音の仕方、音の伸ばす長さ、音を切る場所、喉の開き方などなど。
そして
その結果を譜面に書き入れていくことでシンガーの使ってるテクニックやコンセプト、考え方、ルーツが少しずつ浮かび上がってきます。
そして分析の後は練習ですね。
同じように歌えるようにくり返し練習して会得します。
そして最後はそのテクニックやコンセプトが自分の歌のスタイルに合うのか合わないのか取捨選択をするんです。
この選択の仕方によって人それぞれ個性有る歌い方が生み出されてゆきます。
遠回りしてるように感じるかもしれませんが、やみくもに自分のオリジナリティを求めるよりも、アーティストを真似ること、学ぶ事がオリジナリティの獲得につながるのです。
さて以下に手順を振り返って書き記しておきます。

・学びたいアーティストのCDを用意する。
・歌詞カードを用意する。
・一音ずつ歌をよく聞いて気がついた事を書き記す。
・地声の歌か、裏声を使って歌っているかチェック。
・口を縦に開いた声か横に開いた声かチェック。
・鼻にかけた歌声か、喉にひっかけた歌声かチェック。
・「ら」の発音の仕方はRaかLaか発音記号をチェック。
・息を吸うタイミングはどこかチェック。
・歯を開けているか閉じているかチェック。
・歌ってる際の身体の動き、首の角度をチェック。
・その音を出すのにどのくらいの空気量を使うのかチェック。etc。
・分析結果を歌詞カードに書き入れて更に分析する。
・そのシンガーの得意な音域をチェック。
・裏声と地声の変化する音程はどこかチェック。
・特定のクセ、傾向をチェック。
・分析結果をふまえ練習開始。
・まず徹底的に同じように歌えるように真似をする。
・真似できるようになったらそのテクニックを他の楽曲で試してみる。
・自分にとってそのテクニック、表現方法が必要か考える


僕が最も敬愛するアーティスト「タック&パティ」。パティさんのハートフルな歌声とタックさんの超絶ギター。ふたつが重なった時生まれる音楽はまさに奇跡の響きになります。僕がアコースフィアで作る作品にはふたりから学んだエッセンスがたくさん使われています。学ぶ事、習う事、憧れることが大事だと感じています。

まとめ
以上の手順や分析作業はギタリスト、ホーンプレイヤー、ドラマー、ピアニストなど楽器奏者はみな行ってる手法です。ボーカリストも歌声を「楽器」と考えて、他の優れた演奏家のテクニックを分析し、より良い音楽制作の為の糧にしてほしいと思います。磨かなくてはならないのは「歌声のみ」ではなく「全ての音楽的要素」だと思います。優れたボーカリストを目指すなら、優れた作曲家であり作詞家であり、音楽研究者であってほしい。頑張ってください!
Written by Acousphere Shige Okuzawa
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