どーもくんと合成

 映像としてどーもくんの作品を効果的にしているものに、合成があります。
 合成というと画像Aに画像Bを貼り込んだりするのがまず思い出されますね。どーもくんの作品で言うと「1999年宇宙の旅篇」で、土星の宇宙空間に泳ぐどーもくんがいい例です。なにげない合成ですが、うさじいの洞穴にあるテレビ、あの中に映っている画像も合成して映しています。「続々ゾクゾク」のたくさんのどーもくんも、合成で別個に撮影したどーもくんを一つの画像にまとめることで、あたかもたくさんのどーもくんの集団が走っているかのように見せています。NHKが開発したハイビジョンビデオシステムでのエフェクトやデジタルエフェクトが使われるようになった頃はこの手法、合成で一つのものをたくさんに見せる手法はこれまでより安価に上手く出来るようになったため、コマーシャルでもたくさん見られたと思います。(前回書いたモーフィングといい、こうやって考えてみると、コマーシャル関係の人の中には意外と芸が無いというか、二番煎じを平気でやる人が多いのかもしれませんね。)
 合成でも、先のように直接的なもの以外に、効果を上げている細かなものがあります。雪や炎、煙といったものの合成です。「誕生篇」「初雪篇」などでしんしんと降る雪は、見ると撮影した後から合成さ(のせら)れていると分かります。「どーも対ガレラ篇」で怪獣映画の場面がありますが、あの部分も細かく煙や炎が合成されて効果を上げています。「料理だいぱにっく篇」でも同じように料理を作るどーもくんの手前に炎が合成されていますし、出来た料理から立ち上る怪しげな湯気も合成されています(どーもくんが自分の料理を食べるときにお皿を持ちますが、このとき煙もきちんと動いてますね。)。「初雪篇」でのうさじい、どーもくんの口から出る白い息も合成だと思います。息と言えば映画「タイタニック」。氷山にぶつかってタイタニック号が沈み、主人公達二人が寒い海の上で漂流し、ディカプリオ演じるヒーローは冷たい海の中に沈んでいきます。この場面もかなり細かく二人の息を合成している訳ですが、映画を見ていてすごく嘘臭く、過剰な効果のように感じたのは私一人だけでしょうか。白い息が出るような寒い海で撮影させるのは無理でしょうが、だからといってくどくど「寒いところなんですー!!」って言わんばかりの嘘臭い息を手間暇かけて合成しなくても、十分感動的ではないのかなー、なんて思います。
 話が少しずれてしまいましたが、細かく見てみるとどーもくんの作品の中でも細かいところで合成が上手く使われています。こういった観点からどーもくんを見てみるのも面白いかもしれませんよ。

おまけ
 最近NHKBS2で19時前に放送されている番組の宣伝の映像です。気がついたら変わっていました。以前の3DCGと実写とは変わって完全なイラストです。
・現在のもの

・以前のもの。

ではまた次回。