どーもくんに見る映像のテクニック

 前回、表作成のために、それから今後のこともあるのでこれまでの作品を一本に編集して何度も見直してみましたが、やはりどーもくんはいいですね。
 で、ふとこんなことに気づきました。「料理大パニック篇」はなぜか細かい映像表現技法が使われていること。といってもうさじいのお茶の湯気とか、部屋のテレビ画面の合成とかではありません。具体的に言うと(1)ピント送り(2)カメラを移動させながらのズーム撮影、です(多分どちらも技法の正式名称では無いと思います)。

(1)ピント送り
 カメラを固定して撮影中、一カットの中で、注目させるものを変えたいときなどに用いる技法で、要するにカット中にピントを合わせる対象を一つのものから別のものへ変えるものです。
 ここでは、「食ってみたいねえ・・・」とつぶやくうさじいから、そのつぶやきを受けて「あ、うさじいこの料理が食べたいんだ(よーし作ってあげよう)」というどーもくんの様子へとピントを合わせる対象を変えています。

ピントがうさじいから

どーもへ

 もしホームビデオでやってみるならズームを最大限に望遠側にしてピント合わせを手動にしてやるとできます。望遠側にする理由は被写界深度(ピントが合う範囲)が浅くなり効果が上がるからですので、やってみる場合は是非望遠側でやってください。

(2)カメラを移動させながらのズーム撮影
 ドラマなんかで時々ありますが、中心の人物は動いてないのに、後ろの背景がぐーっと広がる(狭くなる)というか、遠ざかる(近づく)ような感覚を与える撮影法。簡単に言えば、カメラを被写体に近づけながらズームダウンする、また逆にカメラを被写体から離しながらズームアップする撮影法です。
 ホームビデオでも移動しながら撮影するとき偶然にこの効果が出て不思議な感覚にとらわれることもあります。
 どーもくんが作った料理をうさじいがこれはやばいと断るカットで、体は後ずさりせず丁重に断るけれども心理的には後ずさりしているのを表すために(多分)用いられています。

だんだん背景が

遠ざかる

 特に(2)の場合なかなか小さいぬいぐるみを少しずつ動かしながら、カメラを少しずつ動かしながらズームを少しずつかけていく・・・という作業をしているんだと思うと気が遠くなると共にスタッフの方々の努力に感心させられます。今後ともがんばって素晴らしい作品を作ってくださいね、と願うばかりです。
 ということでまた次回。