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絵コンテと完成作品
映像、特にアニメーションの作品を作る過程において、絵コンテを作るのが一般的です。絵コンテとは、いくつ目のカットは何秒間で、どの人物がどのような動きをし、どのような台詞をしゃべり、どのような効果音が入るのか、といった制作(撮影もしくは作画)すべき映像全てを絵と文章で書き記した大切なものです。集団制作のアニメーションの場合この絵コンテが無いと制作できないといっても過言ではありません。それだけ重要なものなのです。
宮崎駿監督の絵コンテなど、作品によってはその絵コンテの一部や全てが本に収録されていたり、出版されていますから、ご覧になった方も多いと思います。
絵コンテと完成作品を見比べると、当たり前なのですが、両方が同じ場合もあれば、異なる場合もあります。絵コンテを描いた人の元のイメージが上手く映像化されているなあ、と感心したり、絵コンテは絵コンテで味があるし作品は作品で味があるなあ、なんてうなったり、絵コンテの方がよかったのに、あるいはその逆に完成作品の方がいいなあ、なんて考えてみたりと、絵コンテもじっくり見ていると飽きることがありません。
どーもくんの作品の絵コンテも、NHK-BSオンラインのどーも情報コーナーに最新作品の絵コンテが発表されていますし(執筆時点では一つ前の「雪の日篇」です)、ビデオソフトのパッケージの裏側など(古くは有楽町阪急で開かれた「どーもくんわーるど」で原画が展示されていましたね)で、ご覧になってみてください。
古い作品の分をご覧になりたい場合は、きっとどなたかがNHKの上記のページからダウンロードされているでしょうから、掲示板などで探してみるといいのではないでしょうか。(もしかして違法?かもしれませんが)
このどーもくんの絵コンテを見ていると、合田さんの絵コンテは絵コンテで味があるし完成作品は完成作品で味があるし、どちらもいいなあ、と感じます。それに、撮影していく中で変わったらしい部分もあって、見ていて面白いです。
現時点で上記のページで見える絵コンテは「雪の日篇」で、以前書いた4:3(通常)版と16:9(ハイビジョン)版の違いでは、個人的に4:3版の方が好きでした。かわいらしいどーもくんの絵が大きく見えますし、あのテレビがあるはずの壁にぽつんとテレビの電源を取るコンセントと絵だけがある、というのが、テレビが無くておや?と思わせ、後の部分につながっていくわけですからいいと思うからです。ですが、絵コンテを見るとハイビジョン版と同じになっているんですよね。少し驚きでした。
以下がその部分の比較です。
カット数 絵コンテの絵 絵コンテの説明 ハイビジョン(16:9)版 スタンダード(4:3)版 1 夜の雪ふる野原、お手製のどーも雪だるまがポツンとある。 2 バサリと落ちるホウキ。 3 かいだん。熊の子供、ちょうど寝入ったところ。お母さん、おなかをポンポンとやさしくたたていてる。 4 部屋の階段とこうもりさんのとまり岩。 5 うさじいの座布団と湯のみ。 6 だれもいないガランとした部屋。電気はついているが、うすぐらい。 掲示板でも時々書かれていますが、どーもくんの絵コンテ、出版してもらえませんでしょうか。NHK出版様お願いします。(DVDに完全収録でも可)
ではまた次回。