書肆「天青石」今日読んだ本

・「ラピスラズリ」

山尾悠子 作

柳薄荷、読

 一枚の絵に幾度も塗りを重ねて、まるで違う作品に仕上げていく。そんな感じの不思議な連作長編です。

・「岡山女」

岩井志麻子 作

天青石、読

「ぼっけえ、きょうてえ」よりも、暗さや不気味さが薄い感じです。連作な分、時代の雰囲気がとてもよく出ていて、いつの間にかその時代に居たような気分になります。

・「アラビアの夜の種族」

古川日出男 作

柳薄荷、読

 読み応えのあるメタフィクション。夜毎に1章ずつでもどうぞ。

・「ブレーメンバス」

柏葉幸子 作

天青石、読

 児童書の体裁をとっていますが、大人が楽しめる短編集だと思います。
あっと驚く話から、怖い話、和める話など様々です。「金色ホーキちゃん」と「ブレーメンバス」が特に好きです。

・「ジェーン・エア(上・下)」

C・ブロンテ 作

天青石、読

 十九世紀ヴィクトリア朝の物語なので、当時の考え方や生活が垣間見えて興味深かったです。

・「とりのこされて」

宮部みゆき 作

天青石、読

 良質な短編集です。女性らしい繊細さと、せつない後味の短編がいっぱいです。
でも、どこか物足りなく感じてしまうのは、「ぼっけぇ、きょうてえ」の後に読んだからかもしれません。

・「ぼっけえ、きょうてえ」

岩井志麻子 作

天青石、読

 怖さは、読んでいる最中よりも後からじわじわと滲み出してきます。
表題作もいいですが、「密告箱」や「依って件の如し」が好きです。

・「扉の書」

安田晶 作

柳薄荷、読

 処女作のせいか、作中に出てくる豊富なイメージが、話の筋に生きてこない。そういうところまで、師匠の川又千秋を真似なくても、と思う。ただ、こういう話が単発で出版されるのは個人的に歓迎する。

・「大いなる遺産(上・下)」

チャールズ・ディケンズ 作

天青石、読

 登場人物たちがとても個性的で魅力的です。実は、話の筋と結末を知っていたのですが、読んでいるうちにぐいぐいと惹きこまれてすっかりはまりました。やはり、本当に面白い小説は、あらすじや結末を知っていても面白く読めるものなのだと納得です。

・「だれも猫には気づかない」

アン・マキャフリー 作

天青石、読

 軽い感じで一気に読める作品です。猫好きの人には特にお勧めです。

2002年に読んだ本はこちら