お茶漬けの日々 by柳薄荷

色々なお茶についてのちょっとしたことを。

白鶏冠(bai ji guan):青茶

14.Feb.2003

武夷四大岩茶のうちの一つで、若芽が鶏冠のような形をしているところから、名づけられたそうです。口に含んだ当初は芳ばしい香りや味を強く感じるのですが、徐々に甘い後味が広がっていって、いつまでも残る感じがします。
こういうのは岩茶と呼ばれる茶葉の種類に特有な残香なそうで、「岩韻」と呼ばれるそうです。

君山銀針(jun shan yin zhen):黄茶

17.Nov.2002

 針形の芽だけでつくったお茶なそうです。茶葉が黄色みを帯びているのは、菌の働きで発酵させる「悶黄」という製法によるそうです。
少しクセのある、燻したような味と香りがあります。とある本では、「飲んでおいしいと感じる人は少ない」とまで書かれていますが、そんなことはないと思います。

海貝吐珠(hai bei tu zhu):緑茶

25.Sep.2002

 貝のような形にまとめた茶葉の中から小菊の花が幾つか浮かんでくるという凝ったつくりのお茶です。
 小菊を真珠に見立てたところから名がつけられ、風雅好みの茶人に愛されたそうです。
 我が家の茶海ではうまく小菊が浮かばなかったので、紅茶用のサーバーで淹れてみたのですがやはりうまく開きません。風雅というのはなかなか難しいものです。

翠玉茶(cui yui cha):青茶

31.Aug.2002

 台湾産新品種の茶葉を球状に揉捻した青茶です。甘みが強く、また「ショウガの花のような」といわれる独特な香りがあります。台湾の標高1,000m以上の山で摘まれる茶葉を「高山茶」というそうで、このお茶はその中でも比較的低地で採れる品種なそうです。
 最初、球状に強く揉捻してあるので、茶壷に入れる分量が判らず、他の茶葉と同じ程度入れて見たら、茶壷の中で溢れそうなほどになって驚きました。

緑牡丹(lu mu dan):緑茶

22.Aug.2002

 針のような緑茶の茶葉を雲丹の形に糸で束ねたお茶です(本当は牡丹のように)。耐熱ガラスの大きめのグラスで淹れると、茶葉がゆっくりと花開く様子が楽しめます。悲しいかな、うちではガラス製の茶海しかないので、大きめの緑の花がまるっぽい茶海の中にみっしりとつまっているような感じにしかならないのですが。

真珠花茶(zhen zhu hua cha):花茶

04.Aug.2002

 茶葉に花の香りをつけたり、花自体を加えたものの総称を「花茶」というそうです。ジャスミン茶がもっとも有名ですが、薔薇や桂花などの香りを加えたものもあります。
 真珠花茶は緑茶の新芽を丸く捻ったものにジャスミンの香りをつけたお茶で、茉莉花龍珠茶ともいうそうです。
ガラス製の茶壷で入れると丸い珠型の茶葉が鬚のように伸びていく様子を見ることが出来て、視覚的に楽しめます。80〜95度という緑茶よりもやや高めの温度で入れるお茶ですが、さわやかな後味で、甘めの果物にあうお茶なので、これからの暑い季節には丁度いいかと思います。

黄枝香(huang zhi xiang):青茶

29.Jun.2002

 鳳凰単そうの一種のようです。通販してもらっているお店には「宋種」という書き方をしていました。濃厚な蜜のような香りがあり、鳳凰単そうよりは渋みのある味です。
 口中に残る味が一転してさわやかで、今日の「勝者」にぴったりの味です。

石古坪烏龍(shi gu peng wu long):青茶

13.Jun.2002

 先日お茶屋さんで手に入れた茶壷に、この青茶を淹れて飲んでいます。鳳凰単そうのルーツとも言われるお茶で、鳳凰種よりも苦味の強い味が特徴らしいです。地元のデパートでは「石古坪”茶王”」と名のついた茶葉が売られています。
 「茶王」というからには、きっと普通のものより上等なんだとは思いますが、通販で買った普通(?)の「石古坪烏龍」と飲み比べても初心者の悲しさか、何処が違うのか良く判りません。
 この「茶王」を冒頭の茶壷で淹れているわけですが、中国では一つの茶壷に一つの種類の茶葉だけを使ったり、磨いて艶を出させたりする「養壷」というものがあるそうで奥が深いです。

龍井(long jing)その2:緑茶

03.Jun.2002

 先日お茶屋さんからいただいた龍井茶ですが、耐熱ガラス製の茶壷を手に入れたので、その茶壷で淹れて飲んでいます。中国の緑茶は80度位の低い温度で淹れると美味しいらしいので、ガラス製品が(見た目にもきれいだし)適しているらしいです。
 緑茶といえば、吉野朔美の「瞳子」という漫画に緑茶の碧螺春(bi luo chun)を工夫茶で淹れるシーンがあるのですが、工夫茶(最近CMとかでも見かける茶壷のうえからお湯をかけたりする丁寧な淹れ方)は実は緑茶には(温度が下がらないため)あまり適していないのです。
 吉野さんはきちんと取材をされる漫画家さんだと思うんですが、この作品が描かれた1999年にはまだ、中国茶がブレイクしていないため仕方ないのかも知れません。

仏手(xiang yuan):青茶

28.May.2002

 大きな茶葉でつくられた青茶です。柑橘系の香りと柔らかい甘さが特徴です。ものの本によると酒毒を消す作用があるということですが……。三煎目四煎目でも香りが残りますし、(家で飲んでいる茶葉は)値段も抑えめなので気軽に楽しめます。

Earl Grey Tea(Fortnum&Mason社):紅茶

21.May.2002

 ベルガモットの香りをつけた紅茶をアールグレイといいます。キーマンとかセイロンとかに香りをつけるのが一般的ですが、Fortnum&Mason社は正山小種(lapsang souchong)という、松で燻した独特の茶葉を使っています。以前、250gの大きめの缶をもらったときに、そのスモーキーな香りにすっかり魅せられてしまい、缶が空になったとき、125gの普通サイズを買い求めたのですが、ベルガモットの香りが強すぎて、今一な感じがしました(大缶だと違うのか、収穫された年によって違うのか判りませんが)。その小缶はベルガモットの香りをとばすべく、すこし置きっぱなしにしています。本末転倒な気もします。

プーアル茶せん(pu'er cha zhuan):黒茶

12.May.2002

 茶葉に麹菌をつけて後発酵させたお茶を黒茶といい、その中でもっとも名前を知られているのがプーアル茶です。黒茶には圧力をかけて固形にする「緊圧茶」があって、「茶せん」とはレンガ状に固めたものを言います。
 ナイフで削って急須で淹れたり、鍋で煮出したりして飲むらしいですが、最近は面倒くさいので、手で大雑把にほぐして鍋で煮ています。
 手軽で良いんですが、かなり大量に茶が出来てしまうのだけが難点です。牛乳を後で加えるとチャイ風味で美味しいです。

龍井(long jing):緑茶

04.May.2002

 買い物帰りにふと立ち寄った日本茶中心に扱っているお茶屋さんに中国茶用の茶壷が幾つか置いてあって、その中に気に入った茶壷があったので、思わず衝動買いをしてしまったんです。そのとき、そのお茶屋さんが店の奥から出して、おまけにくれたのが龍井茶でした。
龍井茶って高いはずだよな〜と思いつつ、「サンプルにもらったものだから」という言葉にありがたくいただいてしまいました。甘めの味が舌に心地よく、鮮やかな緑色の茶葉が印象的なお茶です。

白毫烏龍茶(bai hao wo long cha):青茶

29.Apr.2002

 台湾から輸入される烏龍茶「香檳(シャンピン)烏龍茶」の別名なそうです。もう一つ別名を「東方美人」ともいうそうですが、通販してもらったお店ではこのお茶とは別に「東方美人」がありましたので、茶葉の種類が違うのかもしれません。
 発酵度が高く紅茶に近いお茶だそうで、水色も紅味が強くて、味もミルクのような濃厚な感じです。
「白毫」という言葉がヨーロッパに渡って紅茶の等級をあらわす「ペコー」になったのは有名ですが、香檳という言葉は「シャンパン」が転じてつけられた名称なそうで、なんともいえず面白い感じがしませんか?

鳳凰単叢(feng huang dang dong):青茶

28.Apr.2002

 鳳凰種というお茶の葉を一株単位で集めて作った青茶のことです。マスカットのような香りがするということで有名ですが、他にも蜜や梨の香りもするものがあり、60種くらいのバリエーションがあるらしいです。
 飲んだときに甘みを感じ、舌にフルーティな余韻が残ります。良い香りが長く続くんで、これを淹れた後、茶壷(中国茶用の急須のこと)の蓋の匂いを嗅ぐ癖がついたんですが、変ですかねぇ。