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ここでは私が読んだモノ、見たモノなどについて、感じたことをつれづれに書いています。

ご意見やご感想などをお聞かせいただけると嬉しいです。





READING



「ベンゲルノート」中西哲生、戸塚啓 著 (幻冬社)  2002年7月17日読了

発売日に最寄の本屋さんをいくつも回っても見つからず、ある日やっと発見。「即日完売するほど好評だったのかな?」という期待で読み始めました。
なんといってもインパクトのある表紙。ベンゲルって知らない人にはちょっと怖いかも(笑)
読み終わっての感想は、もうね、哲生さんらしい」「啓さんらしい」「やっぱりベンゲル」の一言。
グラ時代の練習メモをつけてたのも哲生さんらしいし、その中に出てくる哲生さんのコメントも
哲生さんらしい。この「哲生さんらしさ」を説明するのはちょっと難しいんだけど、う〜ん・・・なんていうか、全編にわたってつねに「人を信じてる、尊重してる」っていう感じがこちらに伝わってくるというか、何を書いてもやっても哲生さんは哲生さんなんだなあっていうような・・・QOO〜・・・抽象的だなあ・・・皆さん、わかります?(笑)
「啓さんらしい」というのは、以前剛さん達清商トリオがグラから「解雇」された事件の啓さんの記事、あれは私の中では「タマサケ」(*注)に勝るとも劣らない名作だと思っているのですが、あの文章に現れてる雰囲気というのが、私にとっての「啓さんらしさ」です。
「啓さんらしい」というのは、普通の言葉で淡々と書いてる中に、啓さんのあったかさ、対象物を見る目のやさしさが伝わってくる、というか・・・こういうところが哲生さんと合うところなのでしょうね。本人はきっとつとめて淡々と書いてるつもりでも、「オセンチな啓くん」「弱気な啓くん」がちょこっと顔を出しちゃったりするのもまた「啓さん」っぽい(笑)これもまた彼の文面のスパイスってことで(笑)
そして、哲生さんの筆による、ベンゲルの人間としてのすごさもあちこちに感じられます。
私はグラ時代のベンゲルの印象が強く、もちろんそれだけでも十分尊敬していたんですけど、実は世界的にすごい人だったのね〜と改めて思いました(笑)
ベンゲルの言動って、ある意味では上にたつものとして当然の言動なんだけれど、それを常にperformできている、というところにベンゲルのすごさがあると感じます。(ま、どっかの国の元代表監督とはウツワが違うってことでしょう@毒)
そしてなんといってもdecentなのよねえ。(←ここポイント孝)
そのベンゲル練習メモは、今のJのチームでも取り入れられるtipsがあちこちにあって、ここを読むだけでもJ関係の人たちには意味があるかもしれません。創造性、経済性、効率性、思いやりがあちこちに感じられます。
ひとつ気になったのは、哲生さんが送ったファックスに返事をしなかったこと。超多忙ってことがあるのだと思うけど、このあたりが私には「やっぱりフランス系なのね」って感じました。私だったら「むっ」としちゃったかも。
それでも現地に行っちゃう哲生さんと孝くんもすごいけどね・・・。その時の二人の気持ちや状況も推測できるような気もします。(特に孝くん)

最後の文章の哲生さんとベンゲルの会話、それを受けての哲生さんの言葉には、電車の中で読んでてちょっと、じ〜んときました。「ああ、やっぱりベンゲルはベンゲルで、哲生さんは哲生さんだあ」って。
哲生さん以外の人が書いたら、きっとこの本はこんなに私を動かさなかったかもしれない。
逆にいうと、私ほどこの3人に思い入れのない人にとっては、単に’記録モノ’と映るかもしれませんが、それはそれで十分楽しめる本だと思います。

久々サッカー関係で堪能できた本でした。
今回は同行したはずの孝くんの描写が全くなかったので、機会があればこのあたりの「こぼれ話」も是非どこかで聞かせてほしいな。
あとは早くサイン入れてください>哲生さん(笑)


*注「タマサケ」:「魂の叫び」金子達仁・中西哲生・戸塚啓 著 (幻冬舎)



「池袋ウェストゲートパーク」 石田衣良 著 (文春文庫) 2002年6月末読了

「石田衣良」という名前はおぼろげながら知っていたのですが、新聞などの書評を読むと、なんとなくひところの渡瀬せいぞうとか片岡義男系なのかなって勝手に思ってて、本屋さんでハードカバーを見かけても自分から手にとることはなかったんです。
基本的にいわゆる新進作家っていうのは、私は読まないので。
ところが、先日NHKの番組でこの本を取り上げてて、聞き手の児玉清さんとアシスタントの女性が絶賛していたのです。番組には石田衣良さんがゲストで出演していました。
(この時の石田衣良さんの第一印象は・・・「ちゃらい」笑)
私は別に児玉清さんの言うことを信望してるわけじゃないし、この番組も初めて見たのですが、彼はかなり本を読みこんでる人だな、読むことを楽しんでるな、きっと読む本の傾向もあるんだろうなっていうのが、その短い時間の中の発言でもわかりました。
その児玉さんがとにかくこの本を絶賛してるわけなのです。取り出す文面も意外なフレーズだったり。
著者本人の石田衣良さんはそのちゃらい印象とは違って(石田ファンの方、すみませんね)、「あやうい」とも「ナイーブ」とも違う不思議な魅力を持ったかたでした。
で、この本が文庫になったというので、早速本屋さんへ行って買ってきました(ここまでがすでに長い・・・==)

読み始めると、もうね、どんどんどんどん読みたくなるの。止められないの。
次は?次は?って。小説の舞台である池袋周辺に私はそんなに詳しくないんだけど、読んでるうちに、描写されてる風景をまざまざと目の中で描きだすことができるし、架空のはずの登場人物だって池袋に行けば会えそうな気がしてきちゃう。こういうのを「生き生きと描き出してる」「物語に引きずり込まれそうな」って言うんだろうか?う〜ん・・・それともちょっと違うような・・・言葉がうまくみつかりません、ああ、ボキャブラリーが貧困だわぁ・・・
とにかくね、面白いのよ(笑)登場人物が何人も出てくる割には、読んでる方が混乱しない(私はこれがダメでミステリー小説とか最後まで読めないのだ・・・)のは、それだけ各個人のフレームをきちんと書き出してるってことなのでしょうか。読んでるこちらが、その登場人物がどんな服装をしてるか、って想像できるくらいだもん。
場面の展開で、ちょっと無理があるなあってところも無きにしも非ずだったけど、そんなに私の中では「譲れない!」ってほどじゃありませんでした。
結局最後まで一気に読んじゃいました。電車降りるのもいやだったくらい、一気に(笑)
この石田衣良さんの作品はまだこれしか読んでないので、是非他の作品も読みたいので早く文庫にしてください(笑)>出版社の方々 
え、ハードカバーで読めばって?う〜ん、、、、まだ私の中でそこまで「石田衣良」さんがなってないので、ハードカバーでは買わないのよ(笑)←褒めちぎってる割には、最後は手堅い私でも「石田衣良」さんという作家に触れることができたのは、間違いなく私の中ではシアワセポイントアップです。一旦気に入ったら、その人の作品と殆ど全て読まないと気がすまない私ですが、この石田衣良さんが私にとってそういう作家になるかどうかは、次に読む作品で決まりそうな気がします。自分でも楽しみです。



「サッカーダイジェスト」 7/30号 J-League Relay Interview 「J Mode」 加賀見健介 2002年7月17日読了

「ペルーからのご紹介は加賀見くんだって」という情報を聞き、ずーっと楽しみにしていました♪どんなお話なのかなー、どんな写真なのかなー、で、どんなお洋服なのかなー(笑)って。
発売日当日はアサイチでキオスクへ急ぎ、速攻お買い上げ。幸いあまり電車が混んでいなかったので、すぐにそのページを開いて読み始めました。
まず目に入ってきたのは、全身写真。「ひぇ・・・」と声を出しそうになるのをぐっと押さえ(笑)改めて写真を眺める。うっふっふ〜、いつも通りのはにかんだような笑顔がいいわん。特に小さいけど1ページ目の下のほうにちょこっとある写真が可愛い〜♪
で、もちろん気になるお洋服ですが(笑)オレンジで来るとは思いませんでした(笑)なんだか哲生さんっぽい。でも似合いますねえ。ジーパンは初めて見たかも・・・で、足元は・・・サンダルでしたか(笑)でも一応スポンサーのアディダスだもんねえ。で、髪は・・・はれ・・・まただぁ・・・あの、誰か加賀見、いや鏡(べたやなぁ・・・)もってなかったのかしらん・・・一応この雑誌、全国で売られるんだからさぁ・・・苦笑
加賀見くんって写真とかで見るとそんなに大きく見えないのよね。で、実際に会うと相当大きいし、かなりがっしりしているのだ・・・どうしてかしらん???
早速本文を読み始めてゆくと・・・ふんふん、そうそう、浦和出身なんですよねぇ。。。とか、大学時代のこととか、そっかぁ〜などとイチイチ確認しながら読み進んで・・・で、大分でのこと、そして今のフロンターレのこと・・・う〜ん・・・最後のあたりは、この間お話してもらったことを思い出して、またひとつひとつ頷きながら読みました。はぁ〜・・・ちょっと涙。
ただ気になったのは、もちろんこんな短い内容からあんまり憶測できないけど、加賀見くんって、その時の自分の力とか目標とかっていうことより、人と人とのつながりとかそういう人間関係で自分の進路を決めているように感じたのね。そういう選択方法もあると思うし、最終的によかったのかそうじゃなかったのかはまだわからないんだけど、私としては、なんていうか、もっとエゴイスティックにというか自己中にってまでは言わないけど、加賀見くんだったらもっともっと高いところに選択肢を置いてもいいんじゃないかなあって思うんですよね。
例えば、代表とか海外とか・・・もちろん自分の中ではそういう目標をちゃんと持ってるのかもしれないけど、もっと「上へ上へ」っていう野望が、がしがしあってもいいんじゃないかなって・・・だって加賀見くんは体格だって外国人なみだし、技術だってあんなすごいでしょ。気持ちだってすごく強い。もっともっとレベルの高いところでだって十分通じるんじゃないかと思うんですよね。でも加賀見くんはあんまりそういうことは考えず、目の前のことをひとつひとつやっていくタイプなのかしらん。。。でもどうしたって絶対もったいない〜!オフの時とか利用して、海外チームの練習に手当たり次第参加してみるとかさぁ・・・。NIKEつながりでなんかそういったコネないかしらん?>哲生さん(笑) それとも加賀見くんって自分のすごさをわかってないんだろうか・・・。イタリアのペルージャに某選手が練習参加してるーなんてニュース聞くとねえ、「きゅんの方がうまいのに〜」ってついつい思っちゃうんですよねえ・・・。なーんか加賀見くん見るたび、折角のあんなに力があるのに勿体ないなあって思っちゃうのだ・・・。
まぁ、私なんかが口出すことじゃないし、実際もし海外移籍が決まったらきっと淋しくて泣いちゃうと思うんだけどね。日頃思ってることを、ついでにちょっと書いてみた(笑)
結局この記事、この日のうちに3回も読みなおしちゃったあ。おバカな私・・・(呆)
帰りの電車の中で「サカダイ」を読んでる人を発見。思わずそばによって「もしもし、その雑誌の117ページに素敵な人が出てますよっ、飛ばさないでし〜っかり読んでね」って教えてあげたくなっちゃいました(笑)
次のリレーはフロンターレかな〜ってちょっと期待してたけど、これまた予想通り神野さんでした。加賀見くん、神野さんを崇拝してるもんね。
それにしてもこれだけのロングインタビュー、きゅんから聞くのさぞや大変だったのでは<インタビューアーさん。 でもすごくいい記事でした。

で、最後のところ気になったぞ。ノブリン、「誘った」んならちゃんと使ってね!(じろ〜り)加賀見くんにとってこの1年は大事なんだからね、よろしくね!!(←プレッシャー)



「妻と私」江藤淳著 (文春文庫) 2002年7月22日読了

私が「江藤淳」という名前を初めて知ったのは、高校の現代国語の授業の中でした。
確か夏休みの課題で、「夏目漱石研究」があり、最初はあまり気が進まずに漱石を読み始めたのですが、読み進むうちに私は漱石にはまってしまい、課題はそっちのけで、彼の作品はもとより、彼に関する著書なども手当たり次第読んでいました。
その後も、ずっと漱石に関する本が出るたびに読んでいく中で出会ったのが、江藤淳の「漱石とその時代」シリーズでした。
最初は江藤淳については、学者・評論家という程度の知識しかないままにその「漱石とその時代」を読んでいたのですが、これが面白くて面白くて、当時出版されていた
三部作をあっというまに読み終わってしまったことを覚えています。
もともと自分が好きな作家について書かれているので、その内容が面白いのはもちろんですが、あの江藤淳の文体に魅せられてしまったのだと思います。
堅物の学者ということもなく、犬のエッセイなどを読んでも、愛情の深いかた
なんだなあと感じることもあったり。それ以来江藤淳のファンになり、その人となりを知るうちに、あの「漱石〜」の文体は、江藤淳という人間そのものがまさに現れている「作品」なんだなあと何度思ったことか。
「一卵性夫婦」と呼ばれるほど奥様の慶子さんとの文字通りの「一心同体」も(もちろんもれ伺うだけですが)、よくぞ慶子さんという方がこの世に存在していらしたものだなあと、慶子さんという方にも畏敬の念を抱いていました。
江藤淳の緻密な言動や非常にstrictで論理的な思考など、少し私の父に通じるものがあったのかもしれません。
そんなわけで現代作家の中で、大江健三郎と並んで、私の中では「双璧」となっていたのです。
(かなり極端な二人ですが・・・)

その江藤淳の奥様慶子さんが亡くなり、そのすぐ後に江藤淳自身が自殺・・・というニュースは、当時の私にはものすごい衝撃でした。あの新聞に掲載されたあの遺書も何度も何度も読み返しました。
奥様が亡くなってから江藤淳自身も体調を崩していたことは知っていましたが、まさか「あの江藤淳」が「自殺」という手段を選ぶなんて・・・という驚きと江藤さんほどの方でも、やはり(といっていいのか)その手段を選んだのか・・・という衝撃的とも絶望的とも言えない気持ちやら、そしてもちろん悲しみやら・・・
当時は新聞などをかたっぱしから読み漁ったものの、表に出てくるものは通り一遍のものばかりで、真実は江藤淳があの世に一緒に持っていってしまった・・・
しばらくして「ああもう彼の新しい文章を読むことができないんだなあ」と悲しく思ったことを覚えています。

この本は99年に文藝春秋に発表された時に一度読んではいたのですが、なぜか買っていなかったようで、やっと文庫が出たと聞いて探していたのです。
でも、どこの本屋さんでも見つけられず、「やっぱり江藤淳はあんまり今の世には受け入れられないのかなあ」と残念に思っていたのですが、
今回やっと本屋さんで見つけたので、早速買って読み始めました。

最初の一文は「妻と私」という奥様の慶子さんが体調を崩して入院され、他界されるまでを描いたものです。
今読んでも、読んでいるこちらが息がつまってくるような文章で慶子さんの異変が語られています。
不要な形容詞や著しく感情的な表現などがなく、それがかえって状況の切迫感を増幅させているような。
そして随所に見られる彼ならではの筆致の中に、江藤淳の律儀さや規律性、慶子さんへの言葉にはできないほどの心情が見られて、また「江藤淳らしいなあ」と、本を読んでいるのに作家自身に思いを馳せてしまいがちになるのはやっぱり私の思い入れが強すぎるのかもしれません。
また、私自身が最初にこの作品を読んだ当時と違い、今は江藤家に起こっていること(慶子夫人の日々刻々の様子やその周囲の人々の思いやほんのささいな行動などを)を単なる「他人事」としてではなく、至近距離での出来事として、私が受け止めてしまっていたようにも感じます。
そして何気ない言葉や些細な表現にでさえも江藤淳の慶子さんへの愛情が感じられ、その愛が文庫本の中に収まりきれずに、水状となってあふれるように私の方へ押し寄せてくるような、そんな感覚にとらわれました。

この「妻と私」は帰りの通勤電車の中で読み終わったのですが、胸が一杯になって涙がこぼれそうになって困りました。
単に愛する人を失った物語ではない、それ以上のものが私の中にひろがっていたのでしょうか。

この作品の不思議なところは、人が死に行く内容なのに、読後に「死とは」とか「もし入院したら」などという、現実に則して考えることがなかったことです。それも江藤淳の文章ゆえなのかなあと思いますが・・・。

次の「幼年時代」は私の父を想起させるような内容が多くて驚きました。母を幼少に亡くした者というのは、何か共通の性質を持つことがあるのでしょうか。もしあるのだとしたら、それは「自分に対する甘えを許さない態度」なのかもしれません。
江藤淳や大江健三郎に対してその考えなり、行動なりに、基本的に私が非常に共感できるのは、彼らの根底に少しも「甘え」が見えないところにあるのかもしれない、と今回この本を読み返して気づいたことでした。それは私の父の根底にも一貫して流れていた態度でした。
そういう人が思考し、表現として書きとどめる文章に非常に惹かれると同時に、私はその作品を通して、著者自身に惹かれるのかもしれません。それは、理想とし憧憬としながらも、決して自分がたどり着くことができない高みを見るように。
この「幼年時代」は江藤淳の絶筆となってしまったのですが、私には漱石の「明暗」を思い返されるのと同時に、この作品は「これでよいのだ」、と妙な納得感が残りました。

最後の「追悼」には福田和也、吉本隆明、石原慎太郎がそれぞれ寄稿しています。その3人の文書の中には、江藤淳に対する紙面に書ききれない三者三様の思いがあふれており、読んでいる私の胸に響いてきました。
そしてその一言一言の中に江藤淳との共通点を見出すことができたことは、これまでこの3人の作品に対して江藤淳ほどにはあまり共感をもつことがなかっただけに、予想外に私の喜びでした。

巻末の年譜を読むのには、気づけばかなり時間を費やしたと思います。
それは無機的に表されているはずの数字や言葉、人名・地名ひとつひとつから、糸がたぐりよせられるように私の頭の中であれこれ事柄が浮かんでは消え、色々な事象が結ばれてはまたほぐされていくような・・・そんな不思議な時間でした。
驚いたのは、江藤淳があの「漱石とその時代」を草したのはまだ40歳前の年齢の時だったこと。
この年齢を、早熟というのか、またはその逆なのかは今の私には明言することはできませんが・・・

これは、たった1冊の小さな文庫本でしたが、私には非常に濃密な時間をもたらしてくれた大きな本でした。
私にとって大事な本がまた1冊増えました。



「HEAD LINE」(フリーペーパー)2002年7月23日受取り・読了

「フリーペーパー」ってご存知ですか?自宅のポストに投げ込まれていたり、街頭で無料配布されていたりする情報誌です。
有名なところでは「HOT PEPPER」「ぱど」、オフィスに配布される「シティリビング」なんかがありますよね。
私はこういうのには全く目を通さないので、今まで進んでもらってきたことはありません。活字フェチの私なんですが、こういうのはダメなんだなぁ・・・理由「ただ」「無料」っていうのにはあまり興味がないことと、一目見て雑多なもの・騒がしいものって情報誌に限らず苦手なのです。
自宅ポストに投函されている「ぱど」なんかもちゃんと読んだことはなかったんです。ただ「シティリビング」は毎週オフィスに自動的に配達されてくるし、お得情報とか、なかなか面白い記事が載っているので、結構楽しく読んでいました。
でも結構皆さんこういう情報誌を活用されているようなんですよね。主婦の友達は、雑誌を買うのも惜しいので、自宅に無料で
投函されてくるこういった情報誌を活用して、ランチやショッピングに出かけているそうです。色々な割引やサービスを受けられて、
主婦のお財布にありがたいんですって(笑)

今朝のラジオで、新しく首都圏を中心に配布し始めたフリーペーパー「HEAD LINE」について話していたのを耳にしました。
基本的に私は街頭で配っているいろいろなモノ(情報誌とかティッシュとか)はもらわないことにしてるんだけど、そういえば昨日の朝、会社近くの駅付近で何か「創刊ですー!」って配っていたなあと思い出し、今朝もその配布姿を見かけたので、もらってきてオフィスで早速読んでみました。
ラジオでこの編集者の方がインタビューの中で「このフリーペーパーは紙メディアとネットを結ぶメディアをめざしているとか。この「HEAD LINE」を読んで興味を持った事柄をネットでもっと調べてみたい、という気持ちになってくれたら、若い人たちがニュースに関心を持つきっかけになってほしい、そんな気持ちで作っている」とおっしゃっていました。
早速目を通してみると、最初に目に付くのは、「HEAD LINE」という太い活字。「あれ、まんまやん」と思いつつ(笑)一通り目を通してみました。私は今朝すでにネットと朝刊で今朝のニュースはチェック済みだったので、扱っている記事については特に目新しいものはありませんでしたが、「HEAD LINE」でのその扱い方は、やっぱり文字通り「HEAD LINE」という感じ(笑)。ジャンルにとらわれず、色々なニュースを広く浅く、キャッチーに取り上げています。
記事割りもWEBっぽく、視覚に訴えてくる感じです。私みたいに結構ニュースをしっかり読み、聞きたい人にはこれだけだとちょっと物足りないけど、忙しい朝にとりあえず今どんなことが話題になっているか、世の中はどんな動きかということにざっと目を通したい人にはとても便利かも。市場情報もあるしね。でも一日の最初に見るニュースとしてはわかりやすくていいですね。朝時間がなくてニュースに目を通せなかった日なんかは、私もこれからこの「HEAD LINE」を活用させてもらうことにします。
内容は、これまでのフリーペーパーはどちらかというと娯楽系・趣味系のものが多かったけれど、これはさすがに政治経済・国際関係などが多かったと思います。そういう意味でも新しい形のフリーペーパーとして期待ですね。
あ、当然ですが、広告はかなり入っていました。

このフリーペーパーって日本でのメディアとしての位置付けは今後どうなっていくんでしょう?
海外だと、日本よりこういう分野が発達(?)しているように感じます。
街を歩いていると、そこここで色んな格好の人が色んな情報誌を配布しているのに出会います。
特に学生街に近いところでは、喫茶店や雑貨屋さん、本屋さんなんかでも必ずと言っていいほどおいてあります。
私が「ピースボート」について最初に知ったのも、海外にいたときに街中で配られていたチラシ(当時はそう思ってた)からでした。
あと印象的だったのは、やはり海外の学生街で、そんなに必ずしも身なりのあまりよくない人たちが、配っていた「BIG ISSUE」というペーパー。
1部1ポンドくらいだったかな?最初、配っている人の感じが怖いし、ちょっと遠巻きにしてたりしてたんですけど、私の先生に(彼は敬虔はクェーカー教徒)「あれは、住居不定の人たち(つまりホームレスね)が現金収入のための大事な手段だから、自分は売っているところに出会ったら必ず買うようにしている。中身もなかなかよいぞよ」みたいなことを言われ、そんなもんかと、試しに1部買ってみたところ、これが結構面白くて、その後は私も毎回買っていました。売ってるお兄さんは相変わらず怖いけど、慣れてくると結構可愛くみえたりして(笑)。
(確かこれって金額は1ポンドだけど、それ以上の金額で買ってもよかったはず。そういうところも気に入りました)
紙名の「BIG ISSUE」っていうのもしゃれてますよね。記事もこれに負けないくらい、硬派のものがありました。
当時は今ほどネットが発達していなかったから、こういう「クチコミ」系の情報ってそれなりに意味があったんですね。特に海外だと色んな人種・階層・職業・性別(?)の人たちが入り組んで居住していて、それぞれがコミュニティを作っている。
新聞や雑誌もターゲットが決まってるし、逆にどんな新聞を読んでいるかでその人の階層がわかほどで。配布している情報誌もその配布場所にあった内容です。
基本的にこういうフリーペーパーは地域密着だからこそ面白いんでしょうね。東京だとどうなんだろう?
FC東京がその本拠地を明確にしきれないのと似たような理由で、逆に東京でのフリーペーパーは、そのターゲットや扱う記事内容次第で色んな形が取れそうですね。この「HEAD LINE」は「ターゲット:20代後半〜30代前半の学生・会社員」ってところでしょうか。それ以上の年齢だとちょっと内容としては現段階のものだと物足りないかな。
それから今の東京の(私は東京のものしか知らないので)フリーペーパーってどうしても娯楽ものの記事が多いですよね。広告もそのほうが取りやすいのでしょうし、読者もつきやすいんだと思うのですが、個人的には「HEAD LINE」に対抗するようなものがもっと出てきてほしいな。フリーペーパー上で保守・革新の対決があってもいいんじゃないかと(笑)。
あとはもちろん記事に対する信頼性は基本ですね。写真週刊誌的なものはNG。
ネット全盛と見えつつある今の情報戦線ですが、あえてアナログな「紙」を使っての新メディアの今後に期待するとともに、受け手の私達もますます増える情報の洪水をどうやって取捨選択していくのかの判断も必要になってきているようです。



「サッカーズ9月号 「勇者の肖像」(中西哲生×鬼木達対談)」」2002年7月26日読

「麻生レポ」にも書いた通り、哲生さんがオニさんにインタビューしたと聞いていたので、発売日を楽しみにしていました。と、今日本屋さんに寄ったらすでに発売されていたので、早速レジへ直行。リニュしたのね。表紙が全然違ってて最初わからなかったわ。
洗車している時間を使って早速読みました。
いや〜、男の話しって感じですごく伝わってくるものがありましたよ。私はオニさん、どうして一旦鹿島に戻ったあとにまたフロンタに来たのかなって思ったことがあったので、今回ちゃんとお話を聞けてよかったなあ。そしてあの2000年シーズンはもう、ねぇ・・・なんだけど(QOO〜)、あの時にフロンタは10年逆戻りしちゃったような感じで、見てる方もほんと辛くて辛くて。哲生さんに会うのにサテに行かなくちゃいけないし、麻生ではリハビリだしで・・・姿だけ見てそのまま帰ってきちゃったり。ほんと他にも公私ともども個人的にも色々あって、私の人生が大きく方向転換してしまった、もう忘れられない2000年だったのだ。
で、そうそう、今年のオニさん。そう、私は思ってましたよ〜。オニさんのプレイ、すごくチームのため!っていうのが多くなったよね。去年キャプテンやった時、「これまでは試合に勝っても自分のプレイがイマイチだったらなんか納得できなかったけど、今は逆に自分のプレイがよくなくてもチームが勝てばオッケーって思える」って(これって確か「ファイフロ」で哲生さんとの対談で言ってたよね?)。今年はキャプマじゃないけど、オニさんすごくチームのことを考えてるよね。練習中だって率先してとにかくやってるし。そういうところはきゅんと同じ考えでいるんだなって思う。
あとはね、そういう気持ちを外に向かって表現してくれるといいなって思う。外へ言うことでの有形無形の効果ってあると思うのだ。そういうのも、チームの上に立つ者の義務だと思うよ。だってプロなんだもん。
ただね、内容がなんていうか、「え、そういう話しって今までしたことなかったの?」って感じのでした。選手同士でそういう話しってしないものなのかしらね。
それにしても、この間のきゅんのインタビュー同様、このインタビューも相当時間がかかったに違いない。でも哲生さんさすがにいいお話を引き出してくれてた。写真もさすが「サッカーズ」。ナイスー!オニさんも哲生さんもかなーりかっちょよく撮れています♪哲生さんってばちゃっかりナニゲにフロンタユニ着てるし(笑)。しかもこれってフロンタのクラブハウス?なんか外国っぽいよね(笑)。練習中のショットでは匠が闇写り(笑)。ああ、こんな素敵な記事なのに、オニさん、どうしてそのお召し物?・・・こういう時こそ、顔写りのいいいつも通りの鮮やか〜なTシャツなんかを着ればいいのになあ。よく見ればラインなんかこじゃれて入ってて、高いものなんだろうけどねえ。もっとギャル受けするようなカッコもこの際どうでしょう?(笑)
あと哲生さんのシャツはまたまたsoph.のですね。剛さんとおそろ♪でもこのサッカー柄っていつも浴衣っぽく見えちゃうんですよね。特にグレイのパターンだと余計に。もちょっと小さいプリントにしたほうがよくない?ま、余計なお世話ですが。
ん〜それにしてもオニさんかっこいいなあ。B型の男って感じマンマン(←一応誉めてます@笑)。
それにしてもどうして私が「ぽよ〜ん」ってなる人ってB型の人が多いんだろうか。謎。いや、だめだめ(笑)。

あとこの雑誌にはナオのインタビュー、俊哉さんのインタビューが♪うっふふ、俊哉王子すてき〜。どうして俊哉だけあんなシチュエーションでのインタビューなの〜。写真からきらり〜んと☆が飛び出してくるようなウツクシイお写真・・・。記者さんよくおわかりのようで(笑)。それからU−21の記事も私としてはうふふ♪でも阿部ユータローが早速入っててびっくり。なのになんでヒサトや俊太が入ってないの????涙。でもリョーイチの写真が可愛いから許そう(笑)。
・・・って読んでくと結構華やかな布陣ですよね。で、そんな中、フロンターレのインタビューでよかったのかしらん・・・とふと弱気に(苦笑)。

しっかし、こんなに読みこんでいるのに、スカパー加入してない私であった・・・==



「タタタタ旅の素」阿川佐和子著(文春文庫) 2002年7月30日読了

江藤淳の本で私の中が一杯だったので、しばらくは本読みたくないなあという気持ちがあったのですが、やはり通勤の間に目が淋しくて。こういうときにはやっぱりエッセイを手に取りますね。
私が読むエッセイ本というのは、「他の作品は読まないけど、エッセイだけは読むタイプ」と「その作家が好きで、本来の文芸書も読み、更にエッセイも全て読む」という2タイプに別れます。前者の典型は林真理子、で、後者は夏目漱石から柳田邦夫から遠藤周作から、まぁ色々です。
で、阿川佐和子さんは、お父様の作品は1冊も読んでませんが(苦笑)彼女はなんとなくいいなあと思っているので、エッセイなんかが出ると結構まめに買って読んでます。さらっと読むのに丁度いいんですよね。
彼女自身はテレビにも出てるのを見たことあるけれど、結構面白い意見を持ってて、どこまで本気でボケなんだかわからないこと言ってたりして、なかなか好き(笑)。あの外見も可愛らしいよね・・・って思ってたら、もう結構なオトシなのねぇ・・・以前は「ちょっと素敵なお姉さん」って印象だったんだけどな・・・。壇ふみさんとのマッチアップ(?)もなかなか。
この本の感想は・・・・まぁ、特にありませんでした(苦笑)。相変わらずのすったもんだの世界で(笑)。
でも巻末の三谷幸喜さんの文が秀逸で笑った〜。彼の独特の笑いの世界って私好きなんですよね。「げらげら」っていう笑いじゃなくて、「くすっ」っていう少しシニカルな笑い。昔、「ベルエポック」っていうレストランを舞台にしたドラマ、面白かった〜(題名忘れたが・・・)。夫人の小林聡美さんも好きな女優さんです。
この三谷さんの文を読むだけでもこの本の価値ありでした(笑)。





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