
|
北京西站(23:30)→成都站 硬臥二張 |
もともと以前は始発駅発の指定券しか発売せず、自分の乗車する駅がそうでない場合は指定券が取れませんでした。最近は「SMART」という日本のJRのMARSシステムと同じオンライン発券システムが2000年10月に構築され、自駅以外の切符の発売がシステム的には可能となりました。ただ、ほとんどの駅では別の駅発の切符を売ることはしていません(出来ないわけではない…購入経験あり、実証済)。
途中駅から乗る場合は、予め始発駅からの切符を用意しておくか、「無座」という硬座用の自由席券を利用するしかありません。また、切符の発売時期も、日本のように一月前と決まっている訳ではなく、駅窓口ではだいたい5〜3日前からになります。
まずは、日本の旅行会社で出発前に頼むという方法です。出発前から列車に乗る予定が確定していてどうしても確保した時はおすすめです。
形式としては、日本の旅行会社が予め現地の中国旅行社に依頼しておくというものです。中国旅行社や中国国際旅行社などの一級の旅行社は、自前で座席券の枠を確保している為に、出発の一月前頃から日本で頼めば確保し易いようです。切符の受取りは現地の旅行社に出向くこともありますし、送ってもらえる場合もあります。ただし、日本で扱う旅行社が少ないのと、手数料を数千円取られるのが難点です。
次は中国の旅行社に頼む方法です。上にも書きましたが、大きい旅行社は自前の枠があるのでこれを利用することになります。列車出発日の2週間前〜1週間前迄に頼めば大丈夫なようです。これを過ぎると旅行社も枠を駅に返上してしまい、確保が難しくなります。経験的には、数日前でも1枚位は取れるようですが…。また、小さい旅行社に頼むと、枠がないので駅に列びに行ってくれるだけで確保出来るか分からないこともあります。手数料が数十元取られますが、確実な方法でしょう。
列車出発日の5〜3日前に切符を確保したい場合は、市内の前売窓口が利用出来ます(都市によってはなかったり、前売日が違うので要確認)。「鉄路[隹]票処」などとあるのがそうです。ここで売られる切符は、旅行社で売れ残った寝台券などで、大都市行の優等列車の硬臥券はまず売り切れていて買えません。北京や上海といった大都市では[隹]票処が複数あり、方面別や券種別になっていたりするので要注意です。手数料などは基本的にありませんが、稀に2〜5元程度徴収していることがあります。
駅の窓口では、だいたい3日前位からしか売りません。勿論、売れ残りのものなので、最初から硬座(あるいは無座)しかない列車もかなりあります。時として無座すらないことがあります。ここでは手数料などはとられませんが、膨大な数の人民に揉まれて買うことになります。切符の購入に列ぶのに一日がかり、窓口まで辿り着いたら没有の一言というのも珍しくありません。(最近は、そうでもない(2〜30分で買える)という声もよく聞きます。私もそういう実感があります。)
以上の方法の他に、我々外国人は外国人窓口というのが利用できます。大抵駅構内の、一般窓口とは別の所にあり、英語の案内版があったりします。構内の奥にある場合もあるので、駅の入口でパスポートを見せて「我是外国人,我想去外国人窓口。」とでも書いた紙を見せれば入口で止められずにすむでしょう。
前売期間が一般窓口より早かったり、軟臥切符が割り当てられていることもあったりして買い易いことが多いようです。それよりも、あの膨大な人数の列に列ばなくてもいいだけでも助かります。もっとも、かつてこの窓口は外国人料金があった時代のものなので、将来的には廃止されるかもしれません。値段は一般窓口と同じです。
そして、最後の手段として、結構いるダフ屋があります。日本にダフ屋ほど危ない雰囲気はありませんが、どうしても切符を入手したい時は必要でしょう。時には、鉄道職員が駅前をブラブラ(ブラ勤?)していて、券を売っていることもあります。先日天津で見かけましたが、その人は定額通りで売っていたのですが、あの人は一体何だったのでしょう(笑)。
ただし、ダフ屋で偽チケットや期限切れチケットを掴まされたり、金額でトラブルになったり、公安に捕まっても、私は責任取りませんよ(^^)。
発車の大体25分前位になると、改札が始まります。硬座の人は、座席指定があってないようなもので、荷物の置き場所を争って皆が我れ先と走るので注意。寝台席や軟座は座席がしっかり指定されているので焦らなくても大丈夫です。改札は発車10分前には締め切られてしまうので、お早めに。
ホームにも物売りの台車が出ています。買い忘れがあればここでどうぞ。
列車の乗車口には各号車に列車員(何故かほとんど女性である)がいて、自分の該当する号車からしか乗れないようになっています。寝台車の場合は、入口で寝台票と切符を交換してもらいます。一瞬戸惑いますが、列車員は交換した切符を見て、当該下車駅に近付くとそれを確認して再交換しに来るのです。言わば乗り過ごしを防止するシステムにもなっているわけで、実に合理的。
一日がかり以上の長距離での関心事といえば食事。
まず思い浮かぶのが食堂車。品数も少なく、街の食堂に比べると味は劣り、値段も張ります(軽く食べても一人30元(450円)以上はする)。しかし、レトルトパックの食品しか出せない日本の末期の寝台列車の食堂車を知る者にとっては、イチから作るその調理が何より嬉しいのです。最近は「套餐」taocanといってセットメニューそれ一つしか用意していないケースが多くなりましたが(画像は20元の「套餐」)、それはそれで便利です。
左党にはビールもあります。列車員が昼からラッパ飲みしているのが見られます(^_^;)。頼むと各地のビールが出てきたりして楽しいのですが、まず冷えてません('_')。
食堂車に行けない場合は飯盒(弁当)のカートが編成を循環しているので、それも利用出来ます。早い話がぶっかけ飯で、一つ10元(150円)程度。これはなかなかいけますが、たまに辛いんだよなぁ、これ。
途中停車駅でホームに降りて、物売り台車から買うことも出来ます。大きい駅では給水の為に十分程停車することがあるので(その確認の為にも時刻表が不可欠)、それを利用します。売っているのは飯盒や肉饅頭、カップ麺、果物、ビール、鶏の丸焼き(旨い)など。以前三門峡西で買った肉まんは5個で3元(45円)でお得でした。ただし、何回も「ジャリッ!」と砂を咬みましたが…。
小さい駅でも、どこからともなくおばちゃんが列車に寄ってきて、窓越しに果物を売ったりしています。軟臥や軟座では窓が開かないので、これは硬臥や硬座の楽しみです。
一番安くあげようとするならば、予め候車室等でパンやカップ麺を買っておいて、お湯を使って食べることです。かなり多くの人達がそうしています。カップ麺の「康師傅」というブランドは、カップにフォークがついていて便利です(駅にあります)。
食のあとに来るのは必然的に出す方…の話。結構重要です。
厠所(トイレ)は各車輛に一つはついています。中に入ると下の線路が見える垂れ流し式です。その為、駅構内では出来ないように、列車員が鍵をかけてしまいます。これが駅到着の10分前〜発車10分後位まで閉鎖されてしまいます。停車時間が長いと4〜50分は使えない訳です。中国を旅行しているとお腹の具合が今一つの人も多いので(笑)、かなり切実な問題です。なお、軟臥の車輛には、洋式便器もあります。
もう一つ。旧型硬座車輛では、暑いので夏は窓が全開です。よって、厠所に近い座席は、もしかしたら「飛んでくる」かもしれません。要注意です。
last updated 8th Feb. 2003
written by OHBA Makoto (dachang@xd5.so-net.ne.jp)