
順に、日本で言うA寝台、B寝台、グリーン車、普通車だと思って下さい。硬臥は、日本ではほとんど見かけなくなった3段式の寝台です。軟臥ほどではなく、クーラーもなくクッションもないビニール張りか、薄いマットがあるだけ。中国では一番需要の多い切符ですが、中国の一般人民も外国人旅行者もほしがるので、なかなか手に入りません。値段は北京〜上海の快速の下段で327元(4905円)です。なお、軟臥と硬臥は、下段よりも中段、中段より上段の方がちょっと安くなっています。(下段は高い割には昼間は中上段の人が座るので眠れない…)車輛記号はYW。
軟座は、昼間の中距離の列車についています。夜行列車や長距離列車にはついていません。右の車内は北京站発瀋陽北站行の2階建軟座の1階座席です。白いカバーが掛けられた二人がけの座席が列んでいます。お湯のポットも備え付けです。座席間隔も広く、快適に過ごせます。写真の座席ではリクライニングしませんが、列車によってはリクライニングするものもあります。この車輛の客層は軟臥と同様で、よく日本人に会います(笑)。値段は、北京〜上海間の列車には連結されていませんが、同区間の距離を価格表に照らし合わせると282元(4230円)相当です。だいたい硬座の1.5倍程度のようです。車輛記号はRZです。
硬座は、ほぼ全部の列車についている普通車です。中国の一般人民が乗る車輛といえば、普通これになります。車内は2+2人がけと3+3人がけの座席が並びます。近年快速など優等列車(後記)で使用される「優等車輛」では空調車が増えましたが、そうでないものの多くの場合クーラーはついていません。座席は硬座の文字どおり硬く、地方によっては木製そのままというのもあるらしいです。車内には飲物や果物のかすなどが散らばっていておせじにも綺麗とは言えません。(もっとも、普通列車の硬座と特快列車の硬座では多少のレベルの差はありますが)大きな荷物の間で一晩以上を過ごすのはしんどいと感じる外国人も多いのではないかと思われます。かく言う筆者も、夜通しならともかく、一昼夜では流石に疲れました。日本の夜行列車の座席車には山ほど乗っているんですけどね…。なお、車内では中国語のいいお灸になります(笑)。値段は北京〜上海の快速で179元(2685円)です。因みに、同距離(1463km)のJRの乗車券を日本で買うと運賃は15540円です。車輛記号はYZ。
なお、中国の列車には、この他に餐車(食堂車)[記号CA]、行李車(荷物車)[XL]、郵車(郵便車)[YUだったっけ]、空調電源車[KD]、特殊車[TZ]なども連結されています。
日本で言う特急に当たるものが、特快(特快旅客列車)、快速(快速旅客列車)です。
快速は主要都市にしか停車せず、他の列車に抜かされることもありません。車輛も比較的綺麗です。列車番号には必ず「K」がつきます。
快速と特快の差はよく分からないのですが、空調完備の優等車輛を投入して特快の停車駅を更に少なくしたのが特快のようです。普通日本人が旅行をしていて使うのはこの二つの種別です。
上海〜蘇州間や広州〜深[土川]〜九龍間を走る列車も特快に分類されています。時速160kmを出す列車もあり、恐らく現時点で中国最速ではないかと思われます。スウェーデンのX2000という特急を輸入しているらしいです。
列車番号が4桁の数字だけの列車が普通旅客列車です。 このうち、日本の急行や快速に相当するのが直快(直通旅客快車)、快客(旅客快車)です。 直快と快客の違いは、各地方の鉄道局を跨いで直通するかどうかです。よって必然的に直快の方が長距離の列車になります。車輛は特快と違い、伝統的な緑色の客車が多くなります。停車駅も多く、特快に抜かされることも結構あります。なお、料金は特快よりは安くなります。番号は1000番から5000番台まで。
日本の普通列車に相当するのが直客(直通旅客列車)、客(旅客列車)です。 直客と客の違いは上と同じです。大抵、硬座しかないようです。所要時間はとんでもなくかかります。北京〜天津間を例にすると、快速が1時間20分程度に対し、客は3時間半もかかります。番号は6000番台以降で、場合によっては「普通旅客慢車」と呼ばれることもあります。 なお、普通列車にはこの他に通勤列車である市郊(市郊旅客列車)、貨物車併結の混(客貨混合列車)もあります。いずれも7〜8000番台の番号になっています。
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last updated 18th Jan. 2001 written by OHBA Makoto (dachang@xd5.so-net.ne.jp)