北海道の駅弁


   [総論]

 北海道の駅弁の特徴を敢えて挙げれば二つある。一つは、海産物を扱ったものが多いこと。もう一つは、販売場所に限りがあることである。

 一つ目は御存じの方も多いと思う。函館や小樽に代表される市場、網走や根室などの水揚げの多い漁港を抱える北海道は。何をおいてもまず海産物、であろう。大形百貨店で毎冬に催される駅弁大会で有名な「いかめし」は、函館本線森駅の駅弁である。

 二つ目の販売場所は、北海道独自の条件に起因している。道内では、冬場の寒さの厳しさから、待合室をホーム上に設けず、列車到着直前まで改札をしない方式が一般的となっている。そのため、ホーム上にはキオスクを含め、駅そばスタンドや駅弁売店がないことが多い。以前は立ち売りから買えばよかったのだが、近年の販売不振で、駅本屋内の売店でしか販売されていないケースが多いのである。
 もっとも、駅本屋のみの販売というのは今では全国的な傾向であり、北海道の場合は構内にもなく駅前の店鋪で扱っているケースがむしろ大半である。


かにめし
函館本線長万部駅 1,000円 '97.**/**

 長万部のかにめしは、ほぐした蟹肉が一杯入り、アクセントに椎茸が入る。香の物も数種あるのが嬉しい。長万部では辛うじて特急停車時に立ち売りを実施しているが、一人しかおらず、停車時間も1分しかないので、気をつけて買うようにしたい。普通列車利用だった私は、駅構外の「駅弁かなや」まで求めに出かけた。ガラガラの普通列車内で食べる。冬、作り立ての温もりが嬉しかった。


北への想い
函館本線函館駅 1,030円 '9*.**/**

 「北」とは、掛け紙デザインから分かるように、北方領土のことを指しているらしい。北海道のかつての入り口(今は千歳という人が当然多い)らしいものであった。いくら・コーン・かにめし・いかめしが一度に味わえる。以前は左上の椎茸が4つ入り、北方領土四島を象徴していたらしいが、この写真では二つしかない。旧日ソ共同宣言を反映しているのだろうか(笑)。


帯広名物 ぶた八の炭焼豚どん
根室本線帯広駅 1,100円 '98.09/04

 帯広の隠れた名物、それが豚丼。熱々の炭火で焼いた豚肉に、濃厚なタレをつけ、豪快に丼に載せる。そいつを駅弁にしたのがこれである。アツアツで食べたのが美味しい、ということで、この駅弁、石灰を利用した加熱システムを採用。ヒモ(画像にも下の方に写ってます)を引くと一分程度水蒸気が立ちのぼり、アツアツの駅弁ができあがる。(車内でやると、ちょっと目立ちます)そのため値段の割に量はまぁまぁだが、かにに飽きた北海道旅行者を満足させるだけのものはある。ただ、池田でステーキを食べた後だと、ちょっと…。


かにめし
石北本線網走駅 値段忘れました '9*.**/**

 すいません、またかにです(笑)。
 ここのかにめしは容器がわっぱ状(プラ製)。ちょっと○げ底のような…。ここのかにの身は、細かいものが多かったです。昆布と椎茸がかなり多めに入っているのが見えますね。


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last updated 6th Dec.1999
written by Makoto OHBA (dachang@xd5.so-net.ne.jp)