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 殺人事件を起こすなど社会問題化しているストーカー行為を規制する「ストーカー規制法」が11月24日、施行されました。被害者を保護し、早期に危害を防止するのが目的であり、告訴がなくても、被害の申し出を受けた警察が、ストーカー行為を繰り返す相手に警告したり、都道府県の公安委員会が禁止命令を出したりできるなど、早い段階での被害の防止策を定めているのが特徴です。
 同法は、
つきまといや待ち伏せ▽面会や交際の要求▽著しく乱暴な言動▽無言電話や連続ファクス▽汚物や動物の死体などの送付▽名誉を害することを告げる▽性的嫌がらせ、などを繰り返し、相手に安全で平穏な生活を送れなくする行為をストーカー行為として規制の対象にしました。
 公安委員会の禁止命令に従わないでストーカー行為をした場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となる。被害者が刑事処分を望んで告訴した場合は、加害者には6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
かつて交際していた女性にしつこく付きまとったとして、秋田県警は27日、秋田市太平中関、土木作業員山本文和容疑者(24)をストーカー規制法違反容疑(つきまとい行為)で逮捕した。24日の同法施行後、適用は全国で初。
 調べによると、山本容疑者は26日正午ごろから午後2時ごろにかけ、同県内の女性(23)の勤務先のコンビニエンスストアに5回にわたって電話をかけ、執ように面会を求めて、女性が身体の安全に不安を覚えるような行為を繰り返した疑い。山本容疑者は容疑を認めているという。
 山本容疑者は1997年7月から女性と交際していたが、女性の尾行や家の近くでの待ち伏せをするようになったため、女性が交際を拒否。98年7月ごろに女性が別れ話をした直後から、女性の家族や友人に無言電話がかかってくるようになったという。
 女性は99年6月から、ストーカー行為の被害を県警に何度か相談していた。今月21日には五城目署が山本容疑者を呼び出して注意。この時は「やめる」などと言っていたという。
 しかし、25日以降も「会って話をするまでかけ続けてやる」などと電話し、女性の勤務先の別の店員にも無言電話をかけるなどしていたため、女性が27日、同署に告訴した。<2000年11月28日朝日新聞より>
付き合っていた女子高生から交際を断られたのに、生徒の母親に繰り返し面会を求める電話をかけ続けていたとして、警視庁ストーカー対策室は2日、神奈川県相模原市下九沢、無職藤田亘貴容疑者(20)をストーカー行為規制法違反の疑いで逮捕した。藤田容疑者は「彼女と別れたくなかったから」などと話しているという。同法の適用は警視庁では初めて。
 調べでは、藤田容疑者は昨夏から交際していた東京都八王子市内の都立高校3年の女子生徒(17)から交際を断られたが、あきらめきれず、今年11月29日ごろから12月1日ごろまでの間、女子生徒の母親(37)に電話をかけ、生徒との面会をしつこく要求。この間、30分間に計16回、3日間で計42回も繰り返し電話をかけ続けるなどのストーカー行為をした疑い。母親が出た電話の中で、藤田容疑者は「そっちがその気なら人生めちゃくちゃにしてやる。警察ざたになってもたかだか1、2年だ。そのあと怖いぞ」などと脅していたほか、女子生徒の通う高校にも中傷する電話をかけていたという。<2000年12月2日朝日新聞より>
福岡県警西署は5日までに、以前交際していた女性に執ように電話をかけるなどしたとして大分県別府市鶴見、陸上自衛隊別府駐屯地1等陸士、冨田大貴容疑者(24)をストーカー防止法違反容疑で逮捕した。警察庁によると、同法(11月24日施行)による逮捕は6件目で、九州・山口では初めて。
 調べでは、冨田容疑者は11月28−30日、福岡市内の女子大生(21)の携帯電話に「電話やメールにくらい、ちゃんと出ろ。押しかけるぞ」など計9回、電話をかけたりメールを送り、執ように交際を迫って不安を覚えさせた疑い。容疑を認めているという。
 冨田容疑者は昨年10月、女性から交際を断られた後、何度も電話したりつきまとい、女性からの相談で西署が昨年11月と今年7月、警告した。一時収まったが、9月ごろから再び始まり、西署が11月29日、女性の告訴状を受理していた。<2000年12月5日毎日新聞より>

 



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