ネット告発対策の部屋

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告発サイトの特徴
 昨年の東芝事件以来、告発系サイトがかなり多い。私が見るところ、こういう告発系サイトには、かなり共通した特徴がある。

1.説明が異常に長く分かりにくい
・・・告発者としては、できるだけ詳しく事情を説明したいのだろうが、読む側の気持ちを考えていない。ダラダラと続く説明では、多くの人は読んでくれないだろう。
 事実は、出来る限り簡潔に時系列表にまとめ、詳細は、別ページを参照させるという形式が望ましい。

2.告発者の主観が入りすぎている
・・・事実は客観的事実にとどめ、告発者の感情や推測を書くことは、可能な限り謹んで欲しい。書くとすれば、項目を改めて「当方の主張」とでも題して、そこにまとめて欲しい。

3.自分の個人情報は隠すのに、相手の個人情報は公開する
・・・これは、半数くらいのサイトで見られるのだが、自分の方の個人情報はほとんど記載していないのに、相手企業の社員名は堂々と記入している。「自分の個人情報は公開しても、相手の個人情報は公開しない」というくらいの態度が求められよう。

4.自分に都合の悪い情報は公開しない
・・・公開の場であるHPで訴える以上、「公平」の観点から、たとえ自分に都合の悪い情報(相手の都合に良い情報)であっても、正々堂々と公開すべきだろう。

5.第三者の意見に素直に耳を傾けない
・・・告発者側は頭に血が上っていることが多く、また、自分が行っていることが絶対正しいと信じていることが多いため、他者の反対意見・参考意見を聞こうともしない場合が目に付く。せっかく掲示板を設けてあっても、反対意見は適当な理由を付けて削除し、賛成意見のみ掲載する例も散見される。 
 思うに、世間の人に訴えかける以上、賛成意見:反対意見=50:50くらいの覚悟が求められよう。無論、ただ単なる冷やかし、揶揄だけの書込もあろう。しかし、”それが世間である”といった、度量の広さを示さない限り、世間の支持は得られまい。
 また、「心は熱くても、頭脳は冷静に」という態度が求められる。相手企業の対応がどうあれ、社長宅にまで電話や手紙・ファックス等を送るなどの行動は、あまりに非常識であり、かえって世間の支持を得られないだろう。

6.最終報告をしない
・・・これは現在進行形の告発サイトには当てはまらないが、過去の告発系サイトを立ち上げた人たちは、ほとんどが事後報告をしていない。皆、うやむやのうちに、いつの間にか告発活動を休止している。これでは、あまりに無責任に思える。現在進行形の告発サイトの方々は、たとえ結果がどうなったにせよ、しっかり最終報告をして欲しい。

 今後も告発系サイトは増えると思う。しかし、今後告発サイトを立ち上げたいと思っている人は、どうか上記の各項に注意して、前車の轍を踏まないよう十分気をつけて欲しい。

参考意見1. 「告発の行方」 
*以下に紹介するのはkawacha氏の意見である。上記の私の意見とほぼ同様の考えをお持ちのようである。
最近、ネットでの告発が大はやりである。今までは、学校・企業・公共機関などと何らかのトラブルが発生した場合、一個人の力ではどうにも対抗し難く、 不快な気分を残したまま泣き寝入りしてしまう。というケースがかなりあったのだろうと思う。ネットでの告発に対する反響の大きさは、そういう気持ちを持った人達が潜在的に多かったということを示しているようである。
そういう意味では、弱い立場の一個人であっても「ネットを利用すれば大きな力に勝てるのでは」という希望も持たせてくれたような気がしている。

でも、こういうページを見ていて何かしっくりとこないのである。

まず、訴える側が一方的に自分の主張をしているだけで、相手方が同様にHPをたてて反論しているわけでもなし、「実際にそういう事実があったのか」と いうことが、一般の私達にはわからないのである。結局、一方の言う事を信じるしかないが、ここに情報の恣意性を感じてしまう。週刊誌などを見ていると、相手方の言い分が随分違っているのである。本当は双方に何らかの問題があってトラブルが起こったのではないのか?

次に実名や顔写真等の掲載
露骨すぎやしないか?とまず思ったのだが、ここに重要な問題があると思う。はたしてHPの公開者の責任において実名や顔写真等が公開されているのだろうか?真にせまった訴えをしたいために敢えて公開したという人がいたが、 迫力のあるページを作るためにプライバシーまで公開されてはたまらない。HPというものは個人の持ち物であり、HPを作者の意図で公表するのに何の異存もないけれど、でも多くの人がそれを見ているのであり、悪いこと をした云々がまだ立証もされないうちに晒し者にするのはおかしいと思う。

作者のページに読者の感想や意見が反映されていない
これだけ反響を呼んでいるわけなのだから、読者から良くも悪くも何らかの感想や意見があるはずである。それなのに、掲示板もない、酷いのはメールの宛先 さえもない。東芝問題についてだけ言えば、このページを見た後、読者がどういった感想や意見を持っているのか大いに知りたかった。個人的に言えば会社側と消費者側どちら側に立ってもおかしくない状態だし、もし自分自身がこのような立場に置かれたとしたら、どういう行動を取るべきなのか 参考にしたかった。しかし、彼のページにはそういう機会が与えられていなかった。酷い言い方をすれば、自分は正しいのだと、自分の言いたい事が滔々と述べられているという感じ なのである。誹謗中傷メールが多すぎたというのは、あるのだろうけど。。。

犯罪行為
医療事故防止対策研究会のページ、病院のカルテを持ち出したこと。これを公開したこと。これは明らかに犯罪である。犯罪まで犯して公開するメリットは何なのだろうか。本人は正義のためというが、法を犯してまでする正義というのはどこにあるのだろうか。ここには被害者や被害者の家族の姿は見えてこない。どちらかというと院内の派閥争いにしか見えないのである。

そして終わり方が中途半端なのである。突然HPが削除されたり、最終結論が記されないままになているのがほとんどなのである。彼らは、ネット上で告発して社会的に相手側が制裁を受けることを望んでいるのだろうが、読者が知りたいのは、事の顛末がどうなったのかなのである。社会問題として提起するのであれば、二度と同じようなことが起こらないよう、双方で努力する方法を見出したいのである。そこまできちんとやった上ではじめて告発の意味が出てくるように思う。

結局、ホームページというものの登場によって、誰もが全世界に対して情報を発信出来るようになってしまった。このことは、良い傾向なんだと思っている。しかし、いつどこで誰が自分の発信した情報を見るのかわからないのである。個人の勝手でしょ。で済まされなくなってきている。そういう中で、こういう濃いHPは作者自身の良心をそのまま問いかけてしまっている。

本当に問題提起をしたいのであれば、個々の問題にまで落とす必要はないのではなかろう
か。現に、このような問題をしっかりと議論しているサイトはいくつか存在している。 そこで議論して欲しい。心情的には、単に衆を頼んで相手側を攻撃するための道具として利用して欲しくないのである。個々の問題は当事者同志で解決してくれと言いたくなってしまう。これらのページでは、一見弱い者いじめをされた者が立ち上がった様な印象を受けてしまう。しかし、本当に彼らは弱い立場の者なのだろうか。

参考意見2. 「ネット犯罪予防策」 
http://www.kaiteki-net.com/netcrime/claim.html
 個人で情報を発信できるようになったという意味で画期的なインターネットですが、それに伴い、情報発信する個人の責任が大きく問われることになります。
 今までのメディアにおいては、いい加減な情報を個人がリークしても必ずその情報の真偽が程度の差こさあれ吟味されてきました。大衆週刊誌では、情報の真偽よりもセンセー ショナルな内容を好む傾向が多少見られたため、時たま問題にされたりしました が、 必ずストーリーの真偽は重要な掲載基準として守られてきました。
 しかし、インター ネットにおいては誰でも簡単に情報を発信できるという利点に基づき、逆に、客観的 な真偽の審査過程を一切経ることなく、情報だけが一人歩きすることが可能になりま した。

私は何も特定の告発サイトについて、嘘を言っているとかいうのではなく、そういう 方々の意見を聞くのも面白いけど、告発されている側の声も同時に聞かないと、大企 業だから陰で悪いことしていそう、警察だからたまには悪いこともしていそう、というイメージ先行の解釈が横行して、なんか危ないと思ってしまうのです。特に、「大 企業=悪」「個人=弱者=悪であるはずがない=善」みたいな単純な図式があるようで、日本が間違った方向に行ってそうな気がしてしまうのです。


 
<参考>

メールマガジン第17号  ネット告発を考える-前編-   第18号     ネット告発を考える-後編-

リンク集
ネット告発を考えるHP ネット告発についてみんなで考えてみるためのサイトです。掲示板や各告発サイトのリンクがあります。
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