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 当方ではトラッド(アイリッシュ)系の楽譜や各楽器の入門書なども取り扱っていますが、このサイトではご紹介していません。郵便でお送りする資料にはそれらに関する在庫情報も含まれています。「お問い合わせ・ご注文方法」をご参照のうえ、ご請求ください。
 以下にトラッド系の楽譜に関しての基本的な説明をさせていただきます。
  

  

トラッド系の楽譜について

 トラッドではメロディをユニゾンで演奏するのが基本です。従って、メロディ楽器の楽譜は共通です。「フィドル用」「ウィスル用」などという注釈のついている楽譜は、それなりに教則本的な内容を含んだものです。また、曲数は膨大です。アイリッシュに限定しても、「一般的な曲」とされるものだけで数千曲あります。しかも、新たに発掘される曲などもあり、現在でも増え続けています。

 トラッドの曲がすべて伝統的なものとは限りません。現役のミュージシャンが自分で作った曲を「トラディショナル」な曲として発表することも珍しくありません。これは著作権の放棄を意味するもので、『自分の作った曲を世界中の人が無制限に演奏してくれたら嬉しいなぁ』という発想によるものです。名声も印税も必要ない、ということです。

 あまりにも曲数が多いために、一部の曲名にやや混乱があり、名前が違っても実は同じ曲という場合があります。逆に、同じ名前なのに違う曲という場合もあります。

 トラッドの曲にはきちんとしたオリジナルの楽譜があるわけではなく、人から人への伝承によるものなので、その間に少しずつメロディが変化しています。また、常に何回か繰り返して演奏しますので、その間にメロディに変化をつけたりアドリブを加えたりします。これがその曲の本来のメロディとして伝わってしまう場合もあります。

 以上のような理由から、CDなどで聴いた特定の曲の楽譜を探すというのは殆ど無理です。もし偶然見つかったとしても、微妙に異なる別のバージョンだったり、同名異曲だったりするかもしれません。

 殆どの楽譜には装飾音が明記されていません。これはそれぞれの楽器により、奏者により、装飾音のパターンが異なるためです。また、何回も繰り返して演奏していく間に装飾のパターンも変化させるのが通例ですので、特定の装飾音を明記すること自体、ナンセンスなのです。もちろん、ひとつの例として装飾音を明示した教則本などもあります。

 結局のところ、自分で聴いて「演奏してみたい」と思った曲を覚えるための最も早道は「耳コピー」する事です。つまりその曲を何回も聴き、楽器で音を探して、弾けるようになるまで練習するのです。「そんな難しいことはできない」という人は、たぶんトライしたことのない人です。本当にできないという人は、演奏自体をあきらめた方がよいかもしれません。この「耳コピー」という作業は、楽器の演奏法を習得していく段階で必要不可欠なものだからです。

 当方は少数の楽譜しか在庫していませんが、それはこの「結局は耳コピーしかない」ということからなのです。ある程度の曲数を楽譜で覚えたら、次はCDなどを聴いて好きな曲を耳コピーしていってください。同時にバリエーションやアドリブなどについても、好きな演奏家のパターンを盗んでみてください。

 当然ですが、初心者の方は教則本(入門書)を最初に購入してください。ウィスルやハープには数種類の教則本がありますが、いずれも曲集を兼ねたものですので、複数購入しても良いでしょう。様々なスタイルを学ぶという点からしても、複数購入されることをお勧めします。

 ウィスルの本はアイリッシュ・フルートにも応用できます。同様に、マンドリンとテナー・バンジョーの本には互換性があります。

 続いて購入される曲集(楽譜)としては、SESSION TUNES のシリーズ3冊をお勧めします。選曲が良く、メロディの取り方に妙なクセがなく、どんな楽器でも使用可能です。トラッドを始めるうえでは必需品と思ってください。


Session Tunes Vol.1~3
 ある程度上達したら、もっと専門的なテクニックを習得したくなるでしょう。できれば優秀な演奏家に直接指導してもらってください。そんな機会はめったにないかもしれませんが、チャンスがあったら逃さないようにしてください。但し、不適当な指導者から奇妙な奏法を教わってしまうこともありますので、注意が必要です。
  
  

ご注意!

 一般には数多くの教則本や曲集が市販されていますが、ハッキリ申し上げて、オススメできるものは意外と少数です。トラッド系教則本の場合、内容に間違いがあったり、誤解を招きやすい内容だったり、まったく参考にならないもの、参考にしてはイケナイものもあります。また、曲集の場合は、実際にはあまり演奏されることのないバージョンのメロディを掲載していたりします。
 当方ではこのような教則本や曲集はオススメしていません。

  
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