ミュジカミリオン/アーリー・ミュージック・プロジェクト
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楽器キットに関するご注意
 
   「メーカー製の楽器は高いからキットで節約しよう」という発想は間違いです。楽器キットの購入を検討されている方々は、以下の事項をよくご検討ください。また、当方のレギュラー商品には楽器キットは含まれていません。
  

*ドライバー1本では不可能
 日本において「キット」というと「ドライバー1本で誰にでも造れる」という感覚ですが、海外では単なる「材料セット」を意味します。従って、かなりの加工を必要とし、ものによってはプロ級の腕前と専門の工具を必要とします。「失敗する可能性が高い」ということを認識しておいてください。
 「日曜大工は得意だから大丈夫」「ギターを造ったこともあるからハープもできる」という考え方も間違いです。家具と楽器は違いますし、楽器でも種類によってそれぞれに異なった技術と経験が必要とされます。楽器職人の存在を軽視するような考え方は危険です。

*キットで得する?
 「キットで節約する」という発想が例外的に当てはまるのは、英国のアーリー・ミュージック・ショップ製のクルムホルンやコルナミューズのキットです。価格が安いということだけでなく、加工が比較的簡単で失敗しても修復がしやすく、自分の吹き方に合った調整が可能なのです。つまり、プロが制作したものよりも自分に合った楽器が入手できる可能性があるのです。また、この経験を通じてメンテナンスの技術も得られますし、その技術を他の楽器に応用することもできるでしょう。
 しかしながら、当方で入荷可能な他のキットではそう簡単にはいきません。できればキットを購入する時に同じものを3つ購入してください。すべての材料の状態をチェックし、やや状態が悪いと思われる材料のみで1セットを組み、最初はこれでリハーサルをします。最初のキットでまともな楽器が完成できる可能性はあまりないのです。これで状況をつかんだら、2つ目を組み立てます。この時点である程度は成功するでしょう。残りのパーツは補修用として保管するか、3つ目を組み立てるかどうかです。部分的に材料を別に仕入れたり、独自に工夫するなどして、より完成度の高い楽器を制作することも可能かもしれません。とにかくプロの職人がする仕事にアマチュアが挑戦するわけですから、それなりの「修行」と「出費」が必要です。
 その他、キットの製作には工具や塗装剤なども必要です。中にはかなり専門的な工具を買い揃える必要のあるものもあります。そのうえで失敗したり、ケガをしてしまう場合もあるのですから、経済性を優先するなら最初からメーカー製の楽器を購入した方がよいでしょう。

*キットの価格
 楽器キットの中には、材料の内容からして価格が割高に感じられるものもあります。この傾向は主に低価格のキットで強くなります。これはキットとしての開発費や加工費、そして解説書(英文)などの制作費、運賃などの諸経費が本来の材料費に加算されているためです。

*キットの価値
 それでは楽器キットの価値はどこにあるのでしょう? それは楽器製作のノウハウを得るということです。そして何よりも「楽器を造ることが大好き」という方々にとっては、そのこと自体に大きな価値があるのです。逆に、「演奏することが目的」という方にとっては、キットは不適当といえるでしょう。「造るのも演奏するのも好き」という方は、キットとメーカー製の楽器の両方を購入してください。

*解説は英文
 当方の場合、ほとんどのキットには日本語の解説書はありません。また、当方から技術的なアドバイスのできないキットも数多くあります。キットは購入された方の責任において製作してください。
 英語の解説書を英文学者に翻訳してもらっても、あまり役には立ちません。実際に作業する人が自分自身で辞書をひきながら確認する必要があります。説明不足の解説書も多く見受けられます。

  
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