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その他のサイズのウィスル
  

 この部分の解説は「Dウィスルについて」及び「Low D ウィスルについて」の後に読んでください。内容が重複する部分は省略している場合があります。

 トラディショナルなスタイル以外での演奏や歌バンドなどのバック、他のジャンルの音楽などを演奏する場合には、標準的なD管以外のウィスルも必要になるでしょう。また、伝統的なスタイルでも、通常より半音高いキーで演奏されることがあります。
 しかしながらこれらの標準以外のサイズのウィスルは種類も比較的少なく、情報も限られています。以下に当方で主に取り扱っているものを中心にご紹介しますが、品質等に関しては未確認のものも多くありますので、ご注意ください。また、各メーカーとも製造時期により特徴が異なったり、まったく別モデルに置き換えられてしまっているケースも少なくありません。このため、お手持ちの古いモデルとは特徴が一致しない場合も多いと思われますので、同様にご注意願います。

 これら標準サイズとは異なるキーのウィスルの楽譜の使い方に関しては「ウィスルの他流試合」を参照してください。

 ウィスルを選ぶ際にはボア(内孔)の太さも大きなポイントのひとつとなります。詳しくは「ボアの太さ」を参照してみてください。

  様々なサイズのウィスルを製造している主なメーカーとその種類は以下のようになっています。
  

   

 
G
F
E
Eb
D
Db
C
B
Bb
A
Ab
low G
low Gb
low F
low E
low Eb
low D
Clarke        
 
                   
Dixon    
 
 
 
 
Susato-NB
                       
Susato-SB      
 
               
Susato-MB
 
 
 
       
 
 
 
   
Susato-LB                          
Burke

   

  
 Chieftain や Goldie (Overton) も各サイズを製造していますが、入手がやや難しくなっているため、この表には記載していません。

各メーカーの特徴

 クラーク(Clarke) には『スウィトーン』と『オリジナル』の2機種がありますが、ここでは『スウィトーン』のみについて述べます。音色はスタンダードなもので、高音でもヒステリックな音にはなりません。ピッチ調節可能ですが、ベスト・ポジションはやや高めのようです。

 ディクソン(Dixon) は頭部管も胴管も合成樹脂(PVC) で成型されており、ピッチの調節が可能です。音はややハスキーで少々ノイズもあり、ウィスルらしいものです。サイズによっては高低の音程のバランスが取りにくいものもあります。ジョイント部分がゆるくなってしまうこともありますが、その場合はコルク・グリースなどのハード・グリースを多めに塗ってください。
※要チェック:ディクソン製品の取り扱い法
※約3年ぶりにB♭管とA管、Low G 管の製造が再開されました。但し、仕上げは多少粗くなっているようです。(2008年1月追記)

※いくつかの機種で共通の頭部管が使用されていますが、互換性があるのは同時期に製造されたものに限ります。時期が異なるとサイズが合わなくなる場合があります。(2011年2月追記)
※このメーカーの製品は絶えず進化しており、仕様も変更されています。そのため外観も頻繁に変わりますので、写真と実際のモデルに多少の違いがあります。(2011年6月追記)

 スザート(Susato) は頭部管も胴管もプラスティック製です。ピッチの調節は可能ですが、範囲は狭くなっています。音は太く甘く密度の濃いもので、カスレが無く、ストレートな感じがします。必要とされる息の量も多めで、高音域の演奏に支障の出るサイズもあります。サイズは豊富ですが、ボアの太さも4種類あり、機種によって特徴がかなり異なりますので注意してください。low G 以下の大きなサイズにはキー付きのものもあります。詳しくは「スザート製キー付きウィスルについて」を参照してください。

 バーク(Burke) はアルミ製ですが、チーフテンやオーバートンと比べると肉薄で、やや軽くなっています。太くて渋い音色で、音程やオクターブ・バランスも優れています。すべてピッチ調節可能なモデルです。全体的に大きいサイズのものはやや多めの息量を必要とするようです。

  

   

   
D管より高いキー

 GやFなどの高いキーでは管が細く短くなりますので、指穴はかなり押さえにくい状態です。音もかなり甲高いものです。
 スザートの「NB」はボアの太さが共通なため、GやFなどでは少々太すぎてバランスが取りにくく、必要とされる息の量もかなり多めになり、高音の演奏が苦しくなります。E♭での「NB」と「SB」の違いは、バランスと吹きやすさなら「NB」、音量なら「SB」という感じです。
 ディクソンの小さいサイズは『TRAD シリーズ』のもので、胴管はブラスかニッケルになります。ニッケルの方が明るい音になります。やはりボアのサイズは共通であるため、Eではある程度の息量が必要となりますが、音はかなりハスキーです。
 どのサイズでも、予算に余裕があればバークを試してみるのも良いでしょう。

C管

 Cは比較的チョイスが多く、クラークの『スウィトーン』やスザートなどがオススメです。特にスザートはピッチ調節も可能で、オクターブのバランスや音程も比較的しっかりしています。高級機種としてはバークがオススメです。

B♭管

 スザートの「MB」もディクソンも必要とされる息の量が多めで、高音の演奏にやや難があります。予算に余裕があればバークがオススメです。
※このサイズのスザートやディクソンは、製造時期により設計が大きく異なります。ご注意ください。

A管

 とりあえず選ぶとすればスザートでしょう。但し、息は大量に必要とします。特に高音域は苦しいかもしれません。ウィスルらしい味を求めるのならディクソンも良いでしょう。やや高価ですが、バークなら問題ありません。

low G管

 このサイズではやはりスザートとディクソンがお勧めです。やや高価になりますが、バークなら更に高いクオリティが得られるでしょう。

low F管

 スザートの「LB」でもディクソンでも高音域はやや苦しいかもしれません。予算に余裕があればバークが良いでしょう。
※このサイズのスザートやディクソンは、製造時期により設計が大きく異なります。ご注意ください。

low E♭管

 このサイズで品質がチェックできているのはスザートのみですが、指穴が問題なく押さえられる方にならオススメできるものです。予算に余裕がある場合は無条件にバークをお勧めします。

low D よりも低いキー

 複数のメーカーが low D よりも低いキーのウィスルを製造していますが、いずれも指穴が極端に大きく、その間隔も極端に広く、バグパイプ風の指使いを用いても、各指穴を充分に押さえるのは難しいようです。従って、実際に演奏することはほぼ不可能と思った方が良いでしょう。但し、low C ならスザートの「3 keys」があり、これだけは例外的に現実味がありますが、最低音は極端に弱くなります。

  


Dixon TRAD シリーズ(ブラス管) 上から E、Eb、D
  

Dixon 上:D 下:C
   

Dixon 上から Bb、A、low G
※この写真は旧モデルです。
現行の新しいモデルの写真は少々お待ちください。

   

Susato 上から G、F、E、Eb、D すべて NB モデル
   

Susato 上から Bb、A、low G、low F すべて MB モデル
   

Burke A
    
  
 いずれの機種も予告無く設計が変更される可能性があります。また、製造が中止されたり、モデル・チェンジされる場合もあります。現在でも新しいメーカーが続々と登場して新製品をアナウンスしており、『ベスト・バイ』商品の座も常に流動的なものとなっています。当方でもできる限り多くの機種をチェックしていきたいと思っていますが、限界もありますので、あらかじめご了承願います。
  
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