クラシックギターによる変わったCDの紹介コーナー



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 このコーナーは、一般的なクラシックギターCDの紹介ではなく、ちょっと変わった内容のギターCDをご紹介するコーナーです。

 従って、クラシックギター愛好者にとって必ずしも名演・必聴・特選盤のCD群と言えるかどうかは分かりません。個人の趣味趣向で大いに評価が分かれると思いますし、私自身必ずしも好きなCDとはいえないものも含まれているかも知れませんが、こんなCDもあるよ! ということでご紹介していきたいと思います。

 一般的な推薦盤の紹介記事は他の音楽雑誌に任せるとして、ちょっと変わったCD情報を提供しましょう!

(お断り)本文中のCD番号は、再発売などによって、既に異なっている場合がありますのでご注意願います。また、廃盤により入手不可能なCDもあるかも知れません。いずれの場合にも、正しいCD番号はご自身で確認してください。



ラルフ・タウナー & 知る人ぞ知る「ECM」レーベルの美の世界
 ついでに筆者お薦めCDをご案内!
(2001.6.18/2001.10.9加筆訂正)

1.ラルフ・タウナーと「ECM」レーベル
 クラシックギターを演奏するジャズギタリストとして、既に多くのファンを獲得しているラルフ・タウナーは、一般的な意味で言う「クラシックギタリスト」ではありませんが、私が最も敬愛するギタリストの一人です。当ホームページの「アドバイスコーナー」でも質問1で若干触れていますが、若い頃、カール・シャイトという著名なクラシックギターの指導者(研究者、編曲者としても有名)に師事し、同時に作曲法などの習得を経て、独自の音楽世界を結実させたギタリストです。一応、ジャズギタリストに分類されてはいますが、決してオーソドックスなスタイルのジャズを演奏するわけではなく、また一般的なクラシックギターのレパートリーを演奏するわけでもありません。

 彼のアルバムのほとんどがECMというレーベルからリリースされています。ECMに属する音楽及び音楽家は、それぞれ個性の違いこそありますが、一貫した独自の美学で統一されていて、そこには共通した美的感覚をはっきりと見出すことができます。ECMレーベルもまた、一応ジャズに分類されていますが、ジャンルという規定の概念を越えた独自の音楽世界を感じることができます。具体的に言うと、印象派から現代音楽に至るクラシック音楽とジャズとの融合による、繊細で透明感の高い、洗練された新しい感覚の世界とでも言えましょうか。最近流行のヒーリング音楽にも共通するものを感じますが、単なる響きの心地良さ、耳触りの良さを越えて、研ぎ澄まされた鋭い感覚・感受性が心の内面に浸透してくるような音楽なのです。

 そうした方向性を持った音楽美の追求が、このECMレーベルに一貫して見られるポリシーだったのですが、最近はやや範疇を広げ、現代作品を中心にしたクラシック音楽そのものと思えるアルバムも「ECMニューシリーズ」としてリリースしています。とは言え、このシリーズにも、規定のクラシックジャンルとは一味違ったECM独自の方向性が伺えます。例えばアルボ・ペルト(Arvo Part)の作品集「Arbos」では、クラシックのバイオリニスト、ギドン・クレーメルが演奏しているのですが、筆舌に尽くし難いほど繊細かつ限りなく美しい曲で、まったくジャズではありませんがまさにECMに共通する美的世界を存分に感じさせてくれる曲のひとつなのです(お薦め)。また、ちょっと変わったところでは、ジャズピアニストであるキース・ジャレットによるモーツァルトやバッハのアルバムなどもリリースしており、一時期、賛否両論、ちょっとした物議を醸したこともあるのですが、結局は決して高い評価を得ていなかったと記憶しています。これはやや話題性をねらったというかECM音楽の本筋とは思えないし、はっきり言って「餅は餅屋」を単に証明しただけの結果でしかなかったようにも思います。また、ECMレーベルの作品の中には、前述したような近代音楽以降のクラシックとジャズとの融合を想わせる感覚世界だけでなく、ロックとジャズとのクロスオーバーによるフュージョン系の音楽も結構多いようです。

 ともあれ、本来のECMの音楽は決してオーソドックスなジャズではないけれど、独自の美学で一貫された、やはりジャズなのです。もちろん一頃のフリージャズとも異なる世界です。ECMは確か、70年代初め頃に出現したレーベルだったと思うのですが、それまでのジャズとはまったく違ったコンテンポラリーというかアヴァンギャルドというか、とにかく既定のジャンルを越えた新しい感覚の音楽だけを提供する特異なレーベルとして、一部の音楽ファンに熱烈な支持を得たのです。もちろん商業主義的成功を収める音楽だけが脚光を浴びる今日でも、ECMファンはしっかりと根付いているのですが。

 ちなみにECMに属するラルフ・タウナー以外の有名な音楽家には、キース・ジャレット、パット・メセニー、ゲイリー・バートン、チック・コリア、ジョン・アバークロンビー、デイブ・ホランド、ゲイリー・ピーコック等々がいます。もっともパット・メセニーの場合、元々ECM的な音楽傾向と同時にフュージョン色も濃厚で、結局はフュージョン系の音楽へと移行していったようです。そして、既にECMを離れています。

 さて、タウナーの世界にももちろん、一連のECMに属する音楽家に共通した美学を感じ取ることができますが、重要なのはクラシックギターという楽器を選択し、クラシックギターの奏法を駆使することで、こうした独自の美的世界を表現しているということです。つまり、タウナーの内に秘めた音楽を表現するにはクラシックギターという楽器が不可欠だったと言っても過言ではないと思います。クラシックギターの表現力を熟知し、駆使できなければ、彼の音楽も生まれることはなかったのではないか。言葉で言い表すのは甚だ困難ですが、その特徴と魅力を敢えて挙げるとすれば、ギターならではの独特な和声感覚(ギターでなければ表現できない和声表現)と、ギター特有の過剰なほどの繊細感、それらが絡み合うことで織りなす絶妙な響きの美しさ、そして躍動するリズムの表出と血が騒ぐような「ノリ」・・・。 この「ノリ」には明らかにジャズを感じますし、和声にもジャズを感じます。タウナーがジャズギタリストに分類されるのも当然のことで、クラシックギターを弾き、クラシックギターの奏法を駆使してはいるものの、音楽の根底にあるものはやはりジャズだと思います。
 
 タウナーを含めたECMの音楽は、多くの人が即座に理解と共感を示すような音楽では決してないかも知れません。いつの時代にもアバンギャルドな音楽を敬遠する人たちは大勢います。特に最近は、難解なものを単純に、しかもはっきりと嫌う傾向が見受けられるようにも思います。新しいもの、新しい感覚がなかなか受け入れられないのはいつの時代にも言えることでしょうが、逆にそうした新しいものを追い求めている人たちもまた、いつの時代にもいるはずです。そういう人にこそ是非とも聴いてもらいたい音楽です。本心を言えば、「多くの人には知られたくない。俺たちだけの、解る奴らだけの、とっておきの音楽にしておきたい。」という想いもあるのですが・・・。

 ただ、前にもちょっと触れましたが、ヒーリング音楽が多くの人に快感を与えているという今日的な背景を見ると、今こそECMが再び注目されるべき時なのではないか、ようやく多くの人に受け入れられる時が到来したのではないか、とも思えるのです。

 ヒーリング音楽の静かなブームは、最近のドビュッシー人気とも通じるものがあります。私がまだ10代半ばの頃、ドビュッシーとの出会いは本当に衝撃的なものでしたが、当時はまだまだ一般の音楽ファンに広く理解される音楽ではなかったのです。信じられますか? ドビュッシーの偉大さをここで述べるつもりはありませんが、彼の出現以後、様々なジャンルの音楽に対していかに多大なる影響を与えたかは、もう充分語り尽くされていることです。これらの音楽に共通することは、どれも非常に感覚的な音楽だということ。そして、そうした音楽に共感する人が増えているということですね。

 ただ、ジャンルなどの既成概念にこだわる頭の固い人にはまったく受け入れられない音楽かも知れない。もっとも、そのような方は根本的に「お呼びでない」のですが・・・。時々お目にかかるのは、ジャズピアノとクラシックピアノを混同している人。例えば、キース・ジャレットやチック・コリアのピアノをクラシック・ピアノと比較して聴いてしまうクラシックお宅・・・。彼らはジャズピアニストなのですぞ。でもジャズピアノとして聴けるためには、それなりにジャズピアノを知らなければ話にならない。つまり、聴き手にも準備が必要なのです。責任といっても良いかも知れない。でもそんなことより、音楽のスピリッツを聴き取り、感じることが肝心なんですよね。

 ECMをご紹介しておきながら、こんなことを言うのも何ですが、私自身ECMのすべてのアルバムを聴いているわけではないし、聴いたことのあるもの全てが良かった!というわけではありませんので悪しからず。こんな特徴を持ったレーベルがあるんですよ、というご紹介でした。

2.タウナーのお薦めアルバム
 さて、タウナーのお薦めアルバムですが、一頃のタウナーはシンセや他楽器との多重録音など、どうも人為的過ぎるというか、フュージョン色が濃厚というか、本来のタウナーらしさから離れてしまった時期があったのですが、「Anne」や「Anthem」など最近の新しいアルバムを聴くと、再びタウナーらしい世界が戻り、更に一層独自の世界が開けてきた感があります。この近年の2つの作品も素晴らしいのですが、私が最も好きなアルバムをふたつ、ここに紹介して筆を納めたいと思います。

その1「ダイアリー」
録音は1973年 タウナーはクラシックギター及び12弦ギターのほかに、多重録音でピアノも弾いています。何とも幻想的というか幻惑的なタウナー独自の美学には本当に心酔してしまう。今聴き直しても、まったく古臭さを感じない。人気の高い名曲「イカルス」も収録されていますが、何といってもタウナーのソロ演奏がとにかく素晴らしい。「モン・アンファン」などは自分で採譜までして愛奏した思い出があります。
<Diary>(ECM POCJ-2807 ※ポリドールによる国内版のCD番号)

その2「マッチブック」
これはゲイリー・バートン(ヴィブラフォン)とのデュオ・アルバムです。1974年の録音ですからダイアリーの翌年の演奏です。バートンの柔らかいヴィブラフォンの音色が素晴らしく、どの曲もとっても暖かい雰囲気に包まれています。ここでも「イカルス」が演奏されていますが、まさに絶品! 収録曲のどれもが解りやすく、比較的気楽に聴けるので多くの人にお勧めです。
<Match book>筆者は初版のレコードのみ所有 2001年6月21日CD再発売の朗報あり!(ECM UCCE-3016 ※ユニバーサルミュージックによる国内版のCD番号)   

その他本文中に登場したCD
「Anne」(ECM POCJ1378 ※ポリドールによる国内版のCD番号)
「Anthem」(ECM UCCE-1008 ※ユニバーサルミュージックによる国内版のCD番号)
「Arvo Part/Arbos」(ポリドール J32J 20224
)

(補遺)一般的には、タウナーの代表的お奨めCDとして「ソロ・コンサート」を挙げる人が多いかも知れません。これも最近再発売されたばかりなので入手しやすいでしょう。(2001.10.9追記)

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「TimeRemenberd ジョン・マクラフリン・プレイズ・ビル・エヴァンス」
(ポリドール/ヴァーブPOCJ-1192) お買い求めはJAZZ・CDコーナーで・・・

 ジョン・マクラフリンといえば一応ジャズギタリストということになるのでしょうが、ここではクラシックギターの6重奏というユニークな編成で、あのジャズピアニストの巨匠ビル・エヴァンスの名曲ばかり10曲を集めています。

 ソロを務めるジョン・マクラフリンを筆頭にエイグェッタ・クァルテットなるクラシックギター5重奏団とのアンサンブルが、実に美しい独特な響きを醸し出しています。

 そして何と言ってもビル・エヴァンスの音楽が素晴らしい!! 美しい和声と単純なメロディーラインで構成される彼の音楽は大変分かりやすく、一度聴いただけで誰もが気に入ること間違いなし。ギター重奏の柔らかい響きをバックに、ジョン・マクラフリンのインプロヴィゼイションが切れよく浮き立ちます。

 時折見せる超絶技巧的なパッセージには目が眩みます!(早弾き過ぎてワケワカラネエ部分もあるけどね?) 部屋の明かりをちょっと暗くして、グラスを傾けながらリラックスして聴いてみて下さい。彼女と一緒の夜のドライブにもGoo!!! これは筆者大推薦盤です。


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「JEFF LINSKY SOLO」
(米GSP GSP5000CD) お買い求めは輸入盤JAZZ・CDコーナーで・・・、あるいは有名クラシックギターショップに在庫があるかも・・・

 
ジェフ・リンスキーなるギタリストが、これまたクラシックギターを使ってジャズを演奏しています。但し、普通のサイズのギターではなく、4分の3のスケールモデルを使っているとライナーノートに書いてあります。そのためか一般的なクラシックギターの音よりはいくらかこもり勝ちで尚かつ軽めの音に聞こえます。

 どのような経歴を持つギタリストなのか不明ですが、完全なジャズのノリで軽快に弾きまくっているところからして、クラシックギタリストではなく、ジャズ畑の人なのでしょう。ギター一本でジャズピアノばりにソロを弾くあたり、相当のテクニシャンですね。もちろんピックなどは使わず、完全に指で弾きまくっています。

 ジャケットの裏表紙には、アール・クルー、ジム・ホール、バルボサ=リマらによる賛辞の言葉が列挙されています。選曲はジャズのスタンダード・ナンバー中心ですが、オリジナルの作品も2曲含まれており、これは何と出版もされています(筆者も持ってるぞ!)。ジャズが好きなクラシックギタリストには推薦盤です。


バルエコ〜チック・コリア、キース・ジャレット、ポール・サイモンを弾く
(東芝EMI TOCE-8433)

 世界を代表するクラシックギタリストの一人マヌエル・バルエコが、ジャズやポピュラー音楽を集めて演奏したアルバムです。バルエコは一般に、冷静で知的な演奏をする人として認識されています。このアルバムでの演奏も、そうしたバルエコの個性がしっかりと輝いています。

 ここではジャズ・ピアニスト、チック・コリアの名曲「チルドレンズ・ソングス」(いわゆるチック・コリア版子供の領分といった感じの曲集ですね。もちろんピアノ・ソロのための曲です)、それと、同じくチック・コリアの「サムタイム・アゴー」(チック・コリアが一躍注目を浴びるきっかけとなった名盤「リターン・トゥー・フォーエバー」(注)に含まれていた、スペイン的なムード漂うリズミカルな一曲)が、収録されています。

 キース・ジャレットもやはりジャズ・ピアニストですが、オーソドックスなジャズではなく、非常に繊細な美しさにあふれた詩的な音楽をつくる人ですね。即興演奏で有名ですが、名演として名高いケルン・コンサートでの演奏は、即興演奏でありながらも楽譜が出版されているそうです。このケルン・コンサートから一部抜粋して編曲し、ギターで弾いているわけです。

 ルー・ハリソンという、あまり知られていない作曲家の作品も数曲入っています。アジア系の民族音楽を題材に作曲しているそうで、なるほど日本的な響きを感じさせる曲もありましたっけ。

 そして、私が最も気に入っているのは、CD冒頭と最後に入っているポール・サイモンの2つの曲です。「オールド・フレンド(旧友)」と「ブックエンドのテーマ」。どちらもサイモンとガーファンクルが歌ったヒット曲ですが、編曲も素晴らしく、心に残る名演をしています。懐かしい!! もちろん推薦盤です。

 (注)余談ですが・・・ このアルバムは筆者が高校生の頃、大ベストセラーとなった名盤で、当然筆者も熱病に掛かったが如く夢中で聴きまくった記憶が鮮明に残っております! 中でもとりわけ「クリスタル・サイエンス」が大変美しい名曲です。このアルバムには日産自動車のCMで流れている「What game shall we play today」も入っており、先日レコード屋さんを覗いたら、懐かしいジャケットのこのCDが山積みされていました。私としてはこちらのCDも是非推薦したいところであります!! 但し、このアルバムではチックコリアはエレクトリック・ピアノを弾いています。前述「クリスタル・サイエンス」は、以後色々なアルバムで収録していますが、中でもヴィブラホン奏者のゲイリー・バートンとのデュオ・バージョンが筆者の一押しです。この演奏では、チックはもちろんアコースティック・ピアノを弾いています。


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アル・ディメオラが弾くピアソラのアルバム

 クラシックギターの世界からちょっと離れた話題を一つ。 

 アコースティック・ギターファンなら誰でも知っている早弾きの名人、あのアル・ディメオラがピアソラ一色のアルバムを出しているのをご存じでしょうか。ピアソラと言えば、アサド兄弟による「タンゴ組曲」やフルートとのデュオによる「タンゴの歴史」などで、クラシックギターファンの間でも一躍有名になった作曲家ですね。

 かなり前に「スーパー・ギター・トリオ」という、当世アコースティック・ギタリスト名手3人組によるバトル演奏がちょっとしたブームになったのを記憶している方も多いと思います。メンバーは色々な組み合わせがあったようで、ディメオラの他、ラリー・コリエルやジョン・マクラフリン、ジョン・スコフィールドやジョー・ベック、そしてフラメンコのパコ・デ・ルシア等々、当代の名人達の様々な組み合わせでライブが行われていました。

 そんな時代に制作された「スーパー・ギター・トリオ・アンド・フレンズ」というレーザーディスクの中にも、ピアソラの「タンゴ組曲」が収録されていました。アル・ディメオラはスチール弦を張ったオベーションをピックを使って弾き、相棒のクリス・キャリントンというギタリストはカッターウェイのクラシックギター(マイク内蔵のエレアコ)を、指で弾いています。彼はクラシックギタリストなのでしょうか。切れの良い見事なラスゲアドからすると、フラメンコ奏者のようにも見えます。

 演奏の方は、さすがにジャズというかフュージョン系の音楽なので、即興的なアドリブが随所に挟まれてはいるものの、出版されているクラシックギター用の譜面に比較的忠実な演奏をしているのにはちょっと驚きます。でも、このころのアル・ディメオラはとにかくものすごい勢いで弾きまくっていて、タンゴのしっとりした感じよりも、彼らのテクニックと切れの良いリズムに圧倒されてしまいます。

 そして、これは昨年の発売だったと思うのですが、アル・ディメオラがピアソラの作品だけを集めた新しいアルバムを出しました。その中にもタンゴ組曲が入っています。ここでも、クラシックギターを弾くクリス・キャリントンが彼の相棒をつとめていますが、ギターだけでなく、バンドネオンやパーカッションも加わって、よりタンゴらしさを出そうとした意図が感じられます。

 アル・ディメオラは「スーパー・ギター・トリオ」の頃の演奏とはうって変わって、実にしっとりとした情感豊かな演奏をしています。音作りも若い頃のようなかりかりした音ではなく、暖かみのある柔らかい音を使っています。しかも昔のような早弾きは影を潜め、むしろ一つ一つの音をとても丁寧に弾いている感じです。

 クラシックギターではありませんが、こんな世界もあるということで、特にタンゴが好きな人にはお勧めできると思います!

 「Di Meola plays Piazzolla」 BLUEMOON 2-92744(アメリカ輸入盤)

国内版は フレイヴァー TFCK-87550 \2.233

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レッツ・プレイ・クラシック・ギター〜割田善昭のHP