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江戸川乱歩全集
  恐怖奇形人間

 

この映画は、石井輝男監督のある意味とても知られている作品ですが、
独りで見たらもったいないし、耐えられないわよ。だって絶対に鑑賞後の感想を
独りの胸の内にしまっておけないから
話したくなって、見ていない人に説明してもこの面白さは伝えきれない!
だからね、どなたか誘って一緒に映画館にいって素直に楽しみましょう。


なに咥えてるの?


合言葉は「お母さぁーん」、「おかぁさーん」
「人間花火」ドッカーン

江戸川乱歩全集_怪奇奇形人間原作:江戸川乱歩
監督:石井輝男
脚本:掛札昌裕
出演:吉田輝雄 大木実 由美てる子 小池朝雄 近藤正臣

あらすじ

 東京の医学部に通う青年は自分の出自の記憶がなかった。ある日サーカスの少女が歌う子守唄に、かすかな記憶がよみがえった彼は秘密を探ろうと少女に尋ねるが、突然少女は何物かに殺されてしまう。その罪をなすりつけられた青年は変装して逃げる途中、青年とそっくりな名家の跡取が急死した記事を目にした。埋葬された跡取の死体がいき返ったように見せかけ、青年は名家の当主となる。当主の妻や従妹とも痴情を交わし、手探りながら生活していたが乳母の歌う子守唄から、自分が生まれたのは、ある孤島である事がわかり、青年は孤島に渡るが、そこは理想郷を作るために情熱を注ぐ先代当主である父がいた。水掻きを持つ姿にコンプレックスをもつ父が、異常な概念にとりつかれて作った理想郷には、さらわれて来た人々が異形な姿に手術されて地べたを這い、草をむさぼっていた。
 青年は自分の秘密が次々と明らかになり、異常な出来事や事実が展開され翻弄されていくのだった。

この映画は江戸川乱歩原作『パノラマ島奇談』『孤島の鬼』さらに『人間椅子』、『屋根裏の散歩者』その他諸々をミックスして、石井監督の凄絶な演出をからめてしあがったらしいのですが、なんといっても圧巻なのは先代当主役を演じ、大振袖を翻しながら舞踏の振りつきにて台詞を話し、ポーズを決めるまくる暗黒舞踏主宰の土方巽。及び、白塗や全身金粉姿の特殊メイクなしにてショータイムのごとく、象徴的・不可解な動作で踊り徘徊する奇形人間を演じる暗黒舞踏の団員の皆様。

コンドォーです。オムツじゃないってばっ 小池朝雄はいきなり女装で女性をいたぶる事で喜びを得る異常性愛者で、人間椅子の中で恍惚。近藤正臣に至っては、出演しているのを知らなければどこにいるのかわからないほど。
 あまりにも唐突に謎解きを始める明智探偵に大木実『黒蜥蜴』といい妙に明るく自信満々で目茶目茶うきまくっていますが全然気にしなーい。吉田輝雄も『吸血鬼ゴケミドロ』といい、あなどれませんな。カルトは、お任せ俳優?
 やっぱり有名な?ラストでは、画面に花火があがり始めるだけで場内に失笑が漏れ始める有様。場内の皆さんはきっと、このシーンが見たいために来たといっても過言ではないのでしょう。
 さぁ、いよいよです!人間花火爆裂!「おかぁさーん」の声がリフレインの中、片足がもげ、手をつないだままの腕が飛び、それだけでも画像シュールなのに首がクルクル回り、画面を横切りながらその顔面からは「お母さーん」の叫び。
 そして唐突に「終」の文字がドーンと映し出されてきたひには、爆笑、苦笑、映画が終わったときには拍手喝采の嵐
 近親相姦、姦通、異常性愛、エログロありと盛沢山でお腹いっぱい。

『パノラマ島奇談』自分と瓜二つの建設会社の大富豪が亡くなったのを知った三文文士は、富豪と入れ替わり理想郷を建設しようとする。ここに描かれる裸婦たちの組み体操が映画では、褌姿で神輿をかつぐ裸婦たちの姿となっているみたい。

『孤島の鬼』 密室殺人によって恋人初代を失った「わたし」は、しろうと探偵・深山木に事件の捜査を依頼するが彼も謎の死を遂げる。「わたし」は真相解明のために自分に異様な恋心を抱く親友とともに南紀の孤島へと向かう。そこには人工的に奇形を作る男がいた。

『人間椅子』 閨秀作家として知られる美しい外務省書記官夫人に、突如送られてきた不思議な告白文。ある日届けられた椅子の中には、夫人にあこがれる人間が入っていた。(小池朝雄がね、ウットリと。)

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