施工精度と断熱性能の低下
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施工状況これでいいのかしら

 
壁の断熱材の防湿層は適切に施工されているが、天井は防湿層が不適切な上断熱材を押し込むあまり所定の断熱性能が出ない様子が伺われる。
 
Mホームのパンフレットより
通気層の施工は大変望ましい反面、壁の断熱は、押し込むあまり所定の断熱性能が出なく、防湿層は木部で切れ施工精度により断熱欠損の恐れがある。
Sホームのパンフレットより
施工精度と断熱性能の低下
上表は100mmのグラスウールによる断熱性能と施工状態の関係です。
    0.314 kcal/h・m2・゜Cであるが、グラスウールの寸法が大きく両端を押し込みすぎた状態では0.686 kcal/h・m2・゜Cと断熱性能は1/2に低下しています。 
正確な断熱施工が重要となります。
 
この表は、施工者にとって大変厳しい状況を示しています。
    住宅の温熱性能は、
      1. ) 熱損失係数Q
      2. ) 夏期日射取得係数μ(ミユー)
      3. ) 気密性能C
    などで表されます。

    1) 2) は計算で示され 3) は実測します。

計算の根拠となっている数字は正しい施工をしてはじめて信頼を得られます。
    上記写真のような施工では、計算値とかけ離れてしまいます。

    北海道では、気候が厳しいため中途半端な施工では凍害が発生します。反面、本州では比較的温暖なため被害がなかなか発覚しません。

    防湿層の施工がいい加減なところや断熱材の隙間から少しずつ湿気が壁の中に入り込み、壁内部で結露を発生させ断熱性能を低下し、次第に木材の含水率を上昇させ木材腐朽を進め、ひどい場合にはシロアリの被害をもたらすことになります。
    1〜2年では、被害が発生せず長い時間をかけ被害が少しずつ進行し10〜20年以上たたないと解らない状態です。

断熱の施工は、
    主に大工職が施工していますが、断熱理論や正しい施工を学習しないまま施工している人がほとんどです。

    北海道の場合は、専門職が施工の確認をしています。

    本州の場合は、施工者がいい加減な上(知らないための施工不良)、現場管理者や施工監理者が断熱性能や施工を知らぬまま確認しているのが現実です。

断熱工事専門業者に施工
    できれば、
      1. ) 断熱工事専門業者に施工をしてもらい、
      2. ) 施工店の現場管理者(現場監督)の断熱気密に関する経験と知識を確認し、
      3. ) 断熱確認検査に立ち会うことが肝要でしょう。
断熱施工確認体制
    あれば、まだ優秀です。
性能値の開示
    また、上記
      1. ) 熱損失係数Q
      2. ) 夏期日射取得係数μ(ミユー)の計算値と
      3. )気密測定値
    を提示してもらってください。
性能表示
    省エネ性では、上位ランクになれば1) 2) の計算値が必要です。
    3) は見なしで仕様どうりあれば気密性能があることになります。

    実際の生活では気密性能で上下の温度差の開きや風の強い日にどこからスウスウと風か入ることとなり不快感が増します。
    できれば竣工時に気密測定をした方が良いでしょう。

    また、性能表示の現場確認は4回(基礎配筋・建方時・内装仕上前・竣工)ありますが、内装仕上前の検査で構造安定性の石膏ボードを確認する場合は断熱材や防湿層は確認できません。写真で確認することも出来ますが施工の悪い部位は記録しません。

検査確認
    やはり、断熱施工検査を専門の監理者(第三者監理)とともに確認するのが好ましいでしょう。


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