IH クッキングヒーターの落とし穴
2003/3/13


使いやすく・安全・高性能の思わぬ欠点

IH クッキングヒーターは、鍋底の「うず電流」による発熱を利用しますから、鍋の底が大切なポイントとなります。
鍋やクッキングヒーターのある程度の構造を理解しておかない、安全であるはずのクッキングヒーターが、とんでもないことになります。

暮らしの手帳 第4世紀2号(2003年2月・3月号)に「IHクッキングヒーターのもう1つの姿」・・特集が組まれました。

折りしもこの時、鍋の破損、そして鍋の破損のみならずガラストップ割れが発生しました。ここで
紹介し、IH クッキングヒーターの思わぬ落とし穴を説明し、適切な使用方法を学習していただけ
れば幸いです。

破損事例


土鍋の裏側で塗料が燃えた例

ホーローの鍋の破損例
土鍋の塗料の燃えた部分が周囲に対して2〜3mm高くなっている構造。中央は周囲と同じ高さで、ガラストップに引っ付く部分。 煮つまり・焦げ付きによるホーロー層が破損し、ホーローのガラス層が剥がれジャリジャリになってしまった。
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ガラストップが割れてしまった例

その時の鍋底の状況
ホーローの鍋や土鍋での破損事例である。鍋の破損のみならず、クッキングヒーターの強化ガラスが割れてしまうほどの破損に繋がる。場合によると、ガラス下部の電子部品まで破損しているかもしれない。メーカーのカタログによれば、近年、警告らしき表現が少しずつで出してきた状態である。

IH クッキングヒーターに適さない鍋

上記の事故例では、底の反りがあるもの、なべ底が浮き上がっているもの例に当てはまるかと思います。

しかしながら、IH クッキングヒーターの説明では、「磁石の引っ付く鍋であればOK」であると説明がなされています。また、「中華料理では鍋をゆすりながら料理するのでどれぐらい離しても良いか?」については5mmまではOKとの説明を受けます。

この説明は、適切ではなく、誤解を招いています。

メーカーの取扱説明書では、
空焼き・焦げ付きはダメ
底の浮き上がった鍋は使用禁止
と表記があります。

よく読まないと分らない状態です。


 
使ってはいけない鍋の事例、

底が浮き上がっている鍋

底が若干反り上がっている鍋
鍋底の薄いものは、使用中に反り上がることがあります。鍋底が0.6mm以下の物は反りやすい。

IH クッキングヒーターの温度センサーの位置に注意する必要があります。中央が浮き上がっている鍋の使用を禁止しているのは、中央に温度センサーがあり、ここで温度管理をしているため、鍋底が浮き上がることで適切に温度コントロールが出来なくなるためです。

暮らしの手帳では、フライパンを空加熱をし、油を数的落とすと火災の発生事例を掲載していま
す。使用法を誤るとんでもない事故を招きます。

住宅内での火気の使用は、室内空気質と密接に関係してきます。室内での燃焼は出来るだけ避け室内空気質を良好に保つべく配慮をしたいものです。この点からも、IH クッキングヒーターはとても良い機器です。が、上記事例の様に使用を誤るととんでもないことになります。鍋とヒーターの相性や機器の特性を理解して使用したいものです。

また、安全・綺麗と言った面を強調することなく、利点・欠点を適切に分りやすく説明することもPRする側には必要です。

参考URL IH で使える鍋・使えない鍋


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