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特別寄稿

■「イエスはいかにして十字架の上で死んだか?」
<架刑の解剖学的検証>
TEXT BY OZ★オザワカヲル
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1.はじめに
歴史的に見て、解剖学と刑罰、とりわけ死刑とその方法とは意外なことに密接な関係にある。死刑とはある意味、その時代の科学と想像力を結集し、人体の構造や解剖学をもとに、時に残忍な方法で、時に確実にかつ速やかに、苦痛なく受刑者を死に至らしめることを目的にしてきた。長い歴史には、時代時代に様々な形態の死刑方法が存在してきた。そのなかでも、その起源的な処刑方法を我々は良く知っている。イエス・キリストが処刑されたとされる十字架による磔刑である。しかし、その処刑法の実態についてはほとんど知られていない。そこで十字架刑とはどのようなものであったか、そして、刑を受けた死刑囚が想像を絶する苦痛の中、どのように死んでいったか、十字架に架けられた受刑者の死因を人体の構造からアプローチしてみたいのである。
これは、無論、死刑の是非を問うような種の論証ではない。また、ましてやイエス・キリストを冒涜するものでもない。ここではイエスや十字架といったものの宗教的意味合いも一切排除し、単に約2000年前に人類が考え出したあまりにも残虐な刑罰がいかに受刑者イエスを死に至らしめたかを解剖学的に検証してみたいと考えるものである。
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