MOVIE


かつて見た映画を適当に紹介・批評

ワルキューレ
紹介
監督:ブライアン・シンガー
2008年:アメリカ=ドイツ

ふと思った。なんでナチスドイツの幹部たちを扱った映画では確実にそっくりさんみたいな
俳優が演じているのだろう。この映画でもヒトラーをはじめ、ゲッペルス、ゲーリングと
イメージそのまんまの俳優が演じている。歴史上動画ができてからの歴史的人物なので
実際の映像が残っているというのもあるが、実際のナチス幹部ってキャラが立ちすぎて
いるのである。日本だって伽羅が立っているといえば東条英機くらいであるが、それでも
毎回毎回そっくりさを意識して演じられているわけではない。相変わらずゲーリングは
ヒキガエルみたいだし、ゲッペルスの目はくぼみすぎている。そういえば服も決まって
いる。ナチスってキャラの宝庫である。・・・で、この映画は本当の祖国の誇りを取り
戻すためにヒトラーを暗殺しようと企てた隻眼、隻腕のドイツ国防軍の高級将校を
アメリカの象徴みたいなトム・クルーズが演じる映画である。日本から見るとナチスの
軍隊と言えば武装親衛隊がエリートで国防軍はついでみたいな扱いだが、実際には
国防軍のほうがエリート意識が強く、ナチスを見下していたらしい。そんな両者の
関係も垣間見れる。今の政治家と同じで自分の立場を守りながら、まどろっこしい
行動を取ったり、裏切ったりと、純粋なトム:クルーズをいらだたせながら進んでいく
そういうスリルは味わえるが、・・・・結果知っているからね・・・・・・

(2011/8/31)

Toyland おもちゃの国
紹介
監督:ヨヘン・アレクサンダー・フライダンク
2007年:ドイツ

たった13分の短編映画

「ライフイズビューティフル」「縞模様のパジャマの少年」とナチスのユダヤ人虐殺と
子供の姿を描いた映画はいくつかあるが、この作品も厳しい現実と子供の純真さが描かれ
ている。隣人のユダヤ人たちが強制収容所に連れて行かれる事を子供に聞かれた母親が
その過酷な運命を話せずに「おもちゃの国に行くのよ」と息子に教える。息子はそれを
信じ、こっそりと家を出てユダヤ人一家についていく・・・・子供がいなくなった事に
気がついた母親は・・・・といったストーリーなのだが、最後に当時のドイツ人の良心が
描かれる。ものすごく厳しく残酷な世の中の一筋の光を13分で描ききっている。

ちなみにナチスによるユダヤ人の強制収容所への移送は、けっこう乱暴に送られている
イメージがあるが、実はものすごく緻密に行われていて、どこの誰がどの列車のどの
貨車に載っていて、どこに送られてどうなったかまで正確に運営されていたのである。
だからどの貨車に子供が乗っているのかが簡単にわかるのである。アイヒマン恐るべし


(2011/8/27)

セントアンナの奇跡
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監督:スパイク・リー
2008年:アメリカ

謎の残る作品である。最大の謎はどこが奇跡なのかという疑問、そして次は最初の
謎解きはなんだったのかという疑問。奇跡って言うから圧倒的運命に逆らって奇跡
的に助け出すとか、村がみんな助かるとか、そういうのを期待したのだが結局の
ところ4人の兵士も村もパルチザンもみんなナチスドイツの前に殺されてしまうし
子どもを助けたといっても、あんまりぎりぎり感がない。生き残って後に殺人を犯す
黒人兵士が何故生き残ったのかも、ものすごく不自然。わからない事ばかりである。
黒人兵がイタリアの村人達と交流し、人間的なふれあいをして、そして戦って死んだ
という話では物足りなかったのだろうが、結局無理が謎として残った感じになっている。
映画の中で思ったのはイタリア人ってユダヤ人に対する対応も層だったけど人種に対しては
差別がないというよりも、けっこうアバウト。そういう国民性を考えると彼らがドイツ人や
日本人と手を結んで三国同盟だなんて言った事自体が無理だったような気がしてならない。


(2011/8/7)

第五福竜丸
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監督:新藤 兼人
1958年:日本

人間というものはなかなか進歩しないものである。被爆者に対する偏見や無責任な風評
食べ物に対するヒステリックな反応などなど、最近というか今現在も繰り広げられている
放射能パニックが描き出されている。我々日本人は度重なる放射能の被害に対し何を
学び何を反省しているのだろうか?また何年かすれば何も無かったかのように忘れ去る
のだろうか。今回は単なる大騒ぎとかで終わらせないようにしてほしいものである。
なんていったって今回の加害者はアメリカ人ではなくて我々日本人自身なのだから。


(2011/8/6)

イノセントボイス 12歳の戦場
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監督:ルイス・マンドーキ
2004年:メキシコ

12歳という年齢は兵士に適している。体力的にも銃を持ち引き金を引き
野山を駆け回る事が出来るようになり、精神的にはまだ幼く、簡単に洗脳
できてしまう。カッコイイ、女の子にもてると教えればその気になるし
腰抜けと馬鹿にすれば単純に奮い立つ。しかしまだまだ母の愛が恋しい
子供である。そういう少年兵に関わる残酷な話だ。連れ去られた少年達は
時には敵味方になって銃口を向け合うのである。それが以下に残酷な事か
この映画は語っている。正直、同じくらいの年齢の男の子をもつ親としては
目を背けたくなるような映像だ。しかもその犯罪的な行為は、当時も今も
日本と同盟関係にあるアメリカが指導して行っていたのである。


(2011/4/29)

いのちの戦場〜アルジェリア1959
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監督:フローラン=エミリオ・シリ
2007年:フランス

大どんでん返しである。最後の最後まで主人公は生真面目な「中尉」だと思っていたのに
最後の最後に、途中まで明らかに悪役だった「軍曹」が回想する打なんて、いったい誰から
見たアルジェリア内戦のドラマなのか?ちょっと裏切られた気分になりながら、この映画を
思い返すと・・・なんかベトナム戦争映画と全く同じだという事。考えてみればベトナム
戦争も最初に始めたのはフランスだし、この頃の世界で戦争の火種を撒いていたのは実は
フランスなんだと感じる。映画の中でも出てきたが、不思議なのはそのフランスはその
ちょっと前までナチスドイツに占領されていて、占領支配される側の辛酸をなめていた
のである。やっぱり戦争の記憶って反戦の焼くにはたたないというか、人類って学習を
しないよなぁって感じるのである。まぁフランスが自国の悪事を認めたという貴重な
映画ではあるのだが、それ以上の感想なりは、ないかなぁ・・・・


(2011/3/7)

おっぱいバレー
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監督:羽住 英一郎
2009年:日本

バカ映画の基本は一本の筋と徹底したバカっぷりである。どんなに面白くても
中身が何にもなければ面白くないし、印象に残らない・・・つまり忘れられる。
筋〜真面目なテーマがあるから面白さも際立つのである。この映画には筋は
ある。動機がおっぱいだってかまわない。一生懸命に物事に取り組む事の体験
が大事だという筋はある。・・・あるのだがグッと来ない。その肝心なところが
スルッと流されてしまっている。おかげで人気タレントを使った軽いノリの
商業映画にしかなっていないのである。おかげでバカっぷりまでいまいちだ。


(2011/1/5)

海辺の家
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監督:アーウィン・ウィンクラー
2001年:アメリカ

離婚され、リストラされ癌で余命いくばくも無いと宣告された中年男が
ぐれちゃってる16歳の息子と一緒に家を建て直す話。そんな事でどう
にかなるなんて出来すぎた話なのであるが、なんだか知らないけど色々
な事がどうにかなってしまう。間違っても現実の世界でそんな事をしな
いようご注意を。コレは完全にファンタジーです。自力で小さな家を建
てるというのは、ものすごく現実的なスケールですが、あくまでもこれ
はファンタジーです。ファンタジーだけどそれを信じてしまいたくなる
ところが自分も年を取ったなーなんて、つくづく思うのである。


(2010/12/27)

ブラジルから来た少年
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監督:フランクリン・J・シャフナー
1978年:イギリス

SFなのかミステリーなのか、ジャンル付けは難しいがけっこう考えさせるラストである。
ユダヤ人の青年がナチスの残党の悪魔の医者と呼ばれたメンゲレ博士の陰謀をつかみ殺される
ところから謎はスタートする。最初は何の意味がある陰謀なのかわからないが、殺された
被害者の家を訪ねているうちにあることに気がつく。映画のタイトルにもなっている「少年」
である。そこからは事件の真相が一本の線で結ばれていき、一気に解決していくのだが
最後のシーンは深い意味がある。「呪われた遺伝子」を滅ぼすと言うのは、かつてナチスが
ユダヤ人を殲滅しようとしたのと同じ事だからである。パレスチナ人を迫害して追い出す
イスラエルに対しての意見なのかもしれないと思うのは、ちょっと考えすぎか・・・・


(2010/12/24)

アルゼンチンババア
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監督:長尾直樹
2006年:日本

いったいどこがアルゼンチンババアなのかさっぱりわからん。名前から想像される
インパクトもおどろおどろしさも全く感じられない。ただひたすら黄緑色っぽい
画面が気になるだけである。所詮鈴木京花は鈴木京花のままなのかと思ってしまう
原形をとどめないくらいアルゼンチンババア化してこそ名優なのである。そこまで
させられなかったのがこの作品の限界なのである。マラドーナにあやまるべきである。
なんのこっちゃ


(2010/12/20)

大菩薩峠
紹介
監督:岡本喜八
1966年:日本

・・・・え?なになに監督はあの岡本喜八、出演は仲代達也に加山雄三、おお!田中邦衛まで
いる。何々??いきなり大菩薩峠のシーンか、ほんと山のなかだよなぁ、お!いきなり惨殺!
なになに・・・こいつ悪いやつだよなぁ・・・うおお芹沢鴨に近藤勇が登場か、幕末だなぁ。
お、加山雄三若いなぁ、田中邦衛かわんないなぁ、お、ストーリーが交錯してきたぞ、前に
登場した人間の関係者が一堂に集まってきたぞ、いよいよクライマックスか?それにしても
深夜に昔の白黒映画を見るのは疲れるなぁ・・・うとうとしてきたよ・・・おお!ついに
芹沢鴨暗殺のシーンか、いよいよだな、・・(うとうと)・・・・えっ!?もう終わり??


(2010/12/16)

マッハ
紹介
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
2003年:タイ

バカみたいに猛烈に単純なストーリーである。しかしそんな事を考えさせては
くれないアクションの連続だ。盗まれた村の仏像の首を取り返そうと街に出て
頼った同郷の人間がダメ人間。おかででのっけからファイト、そして逃走
三輪タクシーのカーチェイス、そしてまたファイト、ムエタイの試合・・と
次々に繰り広げられるアクションがCGもスタントマンも無しで繰り広げ
られる。特に圧巻は逃走のシーン。工夫に工夫を凝らしたアクションの
アイデアとそれをやっちゃうタイ人の命の安さ・・・いや勇気に感動だ。
最後に思うことは・・・・ジャッキー・チェンって偉大だよなー


(2010/12/3)



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