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(ベリンツォーナからアイロロへ)
ゴッタルド線の旅・その2(2005/07/12)



 ゴッタルド線で最大の見どころ、Giornico (ジョルニコ)の三段ループの列車走行シーンです。(DVD「Gotthardbarn - damals heute morgen」より)
 特殊効果を使っており、実際にこんなに続けて走っているわけではありません。
 ムービーのサンプルはこちらから。 Quicktime 形式で680KBあり ます。

★世界遺産の3つの城の街

 今回のゴッタルド線の旅は、ティツィーノ州の主都・Bellinzona(ベリンツォーナ)から北へ向かいました。ベリンツォーナは世界遺産に登録され ている3つのお城で知られています。市街地の西側にあるのがグランデ城。上の左の写真で、「白い塔」「黒い塔」と呼ばれる27mと28mの2つの塔が目 立っています。この写真は7月12日ではなく、14日にアルト・ゴルダウからミラノへと向かった特急列車の中から撮影しています。
 右の写真は線路のすぐ東側にあるモンテベーロ城。こちらは12日にロカルノからベリンツォーナに来たとき、駅到着の直前に見た風景です。列車はこのあと 城壁の下のトンネルをくぐって駅に到着します。この城からは駅の構内の様子がよく眺められるようです。また、もうひとつのサッソ・コルバロ城は少し離れた 山の上にあります。

 駅は大きくて立派です。この地は古くから峠越えを控えた交通の要衝であり、いまでもその役割は変わっていません。建物はちょっと黄色で、イタリアっぽい 感じがします。ここからは右の写真のようにロカルノ始発でバーゼル行きのIR2182 列車に乗り込みました。牽引するのはRe4/4 IIの11235号機です。

 鉄道にとってもベリンツォーナは要衝であり、機関車もたくさん待機しています。

 最初の停車駅、Biasca(ビアスカ)では、駅の横の断崖から大きな滝が流れ落ちています。
 
 ビアスカからは谷もせばまり、本格的な峠への上り坂が始まります。駅を出て約3分、右側にベーストンネルの工事拠点が見えます。ここがベーストンネルの 南の入り口にあたります。

 線路の近くには集落ごとに様々な教会が建っています。石造りで重々しい感じの建物が多かったようです。中でも右側の写真は、たぶんサン・ニコラオ教会 で、12世紀に建てられ、ティチーノ州で最も美しいロマネスク教会と言われています。

★興奮の三段ループ

 さてビアスカを出てから約9分、前方にゴッタルド線最大の見どころが見えてきました。Giornico(ジョルニコ)の三段ループです。下の地図のよう に、真円に近い2つのループトンネルが続き、線路が三段になっています。上の左の写真で、中央を横切っている連続アーチの橋が最上部、3段目の線路です。 その下、高速道路の橋脚が建っている部分を横切っているのが二段目の線路。その下の白い高架は道路です。左の写真では一番下の線路は見えません。
 右の写真は14日に逆方向に走った特急列車から撮しました。左手前に一番下の線路の架線が見えています。列車の最後部も少しだけ見えているのがわかるで しょうか。この写真は下の地図では1番の場所から撮影しています。

 2つのループトンネルのうち、南側はTraviトンネルで、全長1,547m。北側のループトンネルは Piantondoトンネルで全長1,508mです。
 二段目の線路が高速道路の下で線路をくぐるのがTourniquetトンネルで72m。三段目の線路が最後にくぐるのがLa-Lumeトンネルで 466mと、トンネルは全部で4本あります。
 また三段目の線路が通るアーチ橋はPianotondo高架橋で、全長は111mです。
 上の写真の主要部分を拡大したのが下の写真です。

 それにしても、120年以上の年月を経た鉄道の橋が風景に溶け込んでいるのに対し、高速道路の高架橋は白々として目立っています。

 左の写真は列車がまさにTravi-Kehrトンネルに入ろうとするところです。
 実は、ベリンツォーナから列車に乗ったとき、深く考えずに1等車に乗ったのが間違いでした。そう、1等車は窓が開かないのです。このため、ガラス窓越し の撮影になってしまい、不自由しました。さらに、1等車は編成の中でも前寄りに位置しており、よほどの急カーブでないと、前方の機関車が見えなかったので す。
 時計回りに進んでトンネルを出ると、二段目になり、右の写真のように進行左手に一段目の線路が見下ろせます。上の地図では2番の位置です。
 そして2つめのループトンネルをまた時計回りに抜け、Pianotondo高架橋から、見たのが下の写真です。

 下に二段になった線路が見えます。上の地図では3番の位置です。

★もうひとつのループ線

 ジョルニコの三段ループを過ぎると、約7分で列車はFaido(ファイド)に停まります。久しぶりにちょっとした街で、駅前にはホテルも見えます。しか し人影は少なく、静かな雰囲気です。
 駅では自転車でホームを走っている人たちがいました。スイスでは、ほとんど列車に自転車を積み込むことが可能であり、改札口が無いこともあって、駅の中 に自転車の人がいるのはよく見ますが、こんなふうに思いっきり走っているのは始めて見ました。

 ファイドを出発するとすぐに、また2つのループトンネルが連続します。最初は反時計回りのPratoトンネルで、全 長1,560m。
 そのあと短いトンネルを2つくぐると、次はFreggioトンネルで、今度は時計回りに進みます。さらに短いトンネルを出たところで左手を見ると、写真 のように、Freggioトンネルに入ろうとする線路が見えます。

 ループトンネルを抜けて約5分、右手の山の斜面に水道管のような直線が見えます。よく見ると左側には線路が並行して います。これがスイスで最も急傾斜のRitomケー ブルカーです。
 
 別の角度から見た写真の最上部を拡大すると、このように赤いケーブルカーが見えます。

 このケーブルは全長1,369m、標高差782m、最大傾斜は878パーミルです。もともと山の上にある発電用のダム湖の工事用だったようですが、今で は誰でも乗ることができ、療養所などもあるようです。ホームページは残念ながらイタリア語しか見られないので良くわかりませんが、とにかくすごい傾斜で す。麓の駅まではアイロロからバスが出ているそうです。


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