HOME

2002年の旅
2005年の旅

ゴッタルド線の旅
Bellinzona>Airolo
Airolo>Goschenen
Goschenen>Luzern

Gotthard線の歴史
機関車クロコダイル
スイス交通博物館

走破記録

港 の見える街から
(辻本のホームページ)

このサイトは
Netscape7.0
へた字12ポイントで
最適化しています




GoschenenからLuzernへ
(ゲシェネンからルツェルンへ)
ゴッタルド線の旅・その4(2005/07/12)



(Wassenの大カーブを下るIR2286列車。架線柱が邪魔ですが、右上に有名な教会が見える)

★Wassenの教会が右に左に

 Airolo(アイロロ)駅を15:54に発車したIR2286列 車は、Goschenen(ゲシェネン)に1分間だけ停車し、16:06に出発。次の停車駅は機関区のある鉄道の拠点、Erstferd(エルストフェル ト)です。その間に、鉄道撮影の名所としてしられるWassen(ヴァッセン)のΩカーブがあります。アイロロまでの列車で教訓を得て、今回は列車の最後 部に近い2等車に乗り込みました。よく空いているので、しっかり窓を開けて撮影しました。

 ゲシェネンを出ると上の写真のように、雪崩や崖崩れ防止用の洞門(欧米の鉄道用語ではギャラリー)をくぐり、崖っぷちの橋を渡ります。そして駅を出てか ら約4分、ちょっと長めのNaxbergトンネル(1571m)を抜けると、ヴァッセンの集落が見えてきます。
 右の地図はクリックすると別画面で開 きます。写真を撮った位置を書き入れてあります。

 ヴァッセンで有名なのがこの教会。ごらんの通り集落のはずれの高台にあり、よく目立ちます。
 そして線路はふたつのΩカーブを繰り返して教会の横を3度通り過ぎます。このため右手の車窓に見えた教会が、次は左手に見えることになり、古くから鉄道 名所となっています。
 鉄道模型の風景用セットにも、この教会があるくらいです。

 上の写真は地図の1番あたりから見たもの。線路は高いところを走っているため、町を見下ろす形になります。教会は白い壁と茶色の屋根、それに鐘楼のてっ ぺんの緑色の玉ねぎ型屋根が美しく、遠くからでもよく目印の役目を果たしてくれています。
 下の左の写真は地図の2番あたりから見たところ。教会の正面を見ています。

 そして短いMaienkreuzトンネル(78m)をくぐると、右の写真のようにMeienreuss川にかかる「上Meienreuss橋」 (64m)を渡ります。地図の3番です。この川は都合3度渡ることになるので、鉄橋も「上橋」「中橋」「下橋」と3つあります。写真ではわかりにくいです が「中橋」が見えており、その向こうには教会が見えます。ここは3段になったヴァッセンの地形を象徴する場所でもあり、模型にしやすいポイントです。(ス イス交通博物館にある模型の様子はこのページにあります)

 川を渡るとすぐに最初のループトンネルであるLeggisteinトンネル(1090m)に入ります。続いて短いStrahllochトンネル (40m)を抜けると、列車は南を向きます。地図の4番のあたりでは、上の左側の写真のように、正面にさっき通り過ぎた教会が見えます。その向こうには、 ゴッタルド峠をトンネルで抜ける高速道路の太いラインも見えています。ループトンネルで戻りながら高度をかせぐ鉄道と違い、高速道路は真っ直ぐ峠に向かっ ています。
 右の写真は「中Meienreuss橋」(122m)から前方を見たところ。地図の5番の位置。橋では改修(補強?)工事が行われていました。ここでは 複線の右側を走っています。

★撮影の名所を走り抜ける

 地図の6番あたりに来ると、教会は上の左の写真のように見えます。思ったより家が多いですね。1番から撮った写真と比べると線路の高さが教会と同レベル まで低くなっていることがわかります。
 「中Entschigtalトンネル」(185m)を抜けるとヴァッセン駅で。現在は貨物駅となっていて、旅客列車は停まりません。バスは止まるようで す。駅の標高は928m。ゲシェネン駅が標高1106mなので、約7分で7.69kmを走る間に178m下ったことになります。なお右の駅の写真はこの時 ではなく、7月14日に特急列車でイタリアに向かったときに撮影しました。窓越しなので写りはいまひとつです。

 地図の7番の位置からは、上の左の写真のように、2つめのループトンネルを抜け、ロイス川を渡る「下Wattinger橋」が見えます。続いて Rohrbachトンネル(259m)をくぐると、右の写真のように「上Wattinger橋」を渡り、すぐにループトンネルであるWattingerト ンネル(1084m)に入っていきます。地図では8番の位置です。

 トンネルを抜け、「下Wattinger橋」を渡るとロイス川に沿って大きな右カーブにさしかかります。ここは鉄道撮影のポイントのひとつ。列車に乗っ ていても上の写真のように先頭の車両がよく見えます。地図では9番のあたり。この位置の左側、線路より一段高い位置に、ヴァッセン駅から道が通じており、 撮影の「お立ち台」となっています。
 「お立ち台」から撮った写真は、murakさんのページ「the railway photgraph web」の中の「3 Wassen」でご覧下 さい。
 このあたりからもっと広角で撮ると、このページのトップに掲げた写真になります。一番先頭の客車だけ、ほかとは違う新しいタイプの1等車で、固定窓のよ うです。その後ろに2等車が3両、そして1等車が2両続いています。その後に辻本が乗り込んだ2等車がまた何両か続くわけで、堂々たる編成です。これでも 「IR=InterRegio」、急行格の列車です。

 そして列車は教会のある丘を、その名もKirchbergトンネル(384m)でくぐり、「下Meienreuss 橋」(60m)を渡ってヴァッセンの集落に別れを告げます。
 その後も左の写真のように、S字カーブが連続します。この先にもループトンネルがひとつあり、次のGurtnellen駅では標高は738m。ヴァッセ ンから8.36kmで190m下ってきました。

★クロコダイルを発見

 ヴァッセン付近から約10分走ると、列車の左手にゴッタルド・ベーストンネルの作業基地が見えてきます。Amstegです。左の写真のように、パイプ類 の黄色いカラーリングが特徴的です。掘り出した土砂は貨車に積まれ、エルストフェルト駅まで運ばれます。
 定刻の16:30にエルストフェルト駅に到着。右の写真のように、広い構内に、貨車がいっぱい止まっていました。

 エルストフェルト駅はゴッタルド峠の北の拠点として、機関区があり、大きな車庫が目立っています。
 北からゴッタルド峠を目指してきた列車は、かつてはここで機関車を付け替えたり、後ろに補機を付けたりしていたわけです。現在ではRe460型機関車が 1台でぐいぐいと引っ張っていきますが、貨物列車の場合は今でも補機を付けることがあるようです。

 またここには、歴史的な機関車が何台も動態保存されていることでも知られています。イベント時などに出てくるクロコダイル、Ce6/8 IIの14253号機がいます。
 さらに構内の一角にCe6/8 IIの14270号機が静態保存されているはずです。本線を走る列車から見えるところかどうかわからなかったのですが、地図から見てホームの西側、車庫が ある側に違いないと考えて目を凝らしていると、見えました!

 走行中に撮影したので、ちょっとブレていますが、バッチリと撮影することができました。モーターと動輪をつなぐスコッチヨークと呼ばれる独特のロッドが 良くわかります。
 クロコダイルについては、別ページで詳しく説明しています。

 1分停車でエルストフェルトを出発。次の停車駅はルツェルン湖の客船との接続駅、Fluelen(フリューエレン、 uにウムラート)です。
 その次ぎ、16:50に左の写真のBrunnen(ブルンネン)に到着です。ピンク色の駅舎がお洒落でした。

 次の停車駅は16:55のSchwyz(シュヴィーツ)。シュヴィーツ州の主都です。ここは1291年に「永久同 盟」を結んでスイスの国出発点となった「原初三邦」のひとつで、その名前が「スイス」という地名の元になっています。
 駅前はすっきりしていて明るい感じです。

 町並みの背後にはMythen山の2つのピークが目立っています。右側が大Mythen(1899m)、左が小Mythen(1811m)です。

★やっぱりLuzernが好き

 シュヴィーツの次はArth-Goldau(アルト・ゴルダウ)で、定刻17:05の到着。ここで北のチューリッヒ へ向かう線路と、西のルツェルンへ向かう線路が分かれます。またスイス南東鉄道(SOB)やリギ鉄道(RB)も集まっている一大ジャンクションです。
 ここでアイロロから乗ってきたチューリッヒ行きのIR2286列車を降り、ミラノ発バーゼル行きの国際特急列車、IC252 「TICINO」に乗り換えます。左の写真のように、やっぱりRe460機が牽引。87号機です。「TICINO」はベリンツォーナを出てから、 このアルト・ゴルダウまで1時間45分、ノンストップで走ってきました。辻本乗った2本の急行列車は、アイロロでの途中下車を除くと、計2時間3分。たく さん停まっている割には、それほど違いません。
 望遠レンズなので、後ろにMythen山が大きく見えています。

 アルト・ゴルダウという駅名は、日本の「燕三条」のように2つの町の合成です。駅を17:12に出発してすぐ、右手 にツーク湖に面したArthの町並が見えます。
 1959年まではここにリギ鉄道の始発駅、Arth-am-See(アルト・アム・ゼー)がありました。

 アルト・ゴルダウから26分でルツェルンです。駅は行き止まり型の頭端式なので、列車はここで7分も停まり、機関車 を反対側に付け替えてバーゼルへ向かいますが、辻本はここで降ります。
 駅の歴史は2002年の旅でも書きま した。火災で焼失した2代目駅舎の一部が、モニュメントアーチとして残っています。

 ルツェルンは大好きな街です。湖に面して広々とした風景が気持ちよく、2002年の旅でも2泊し、今回もまた連泊です。上の写真は駅前の「ゼー橋」から 湖の北側を見たところ。ホーフ教会の双塔が目立ちます。右手の大きな建物は、グランドホテル・ナチオナル、その右がカジノ。カジノの上の山 手に建つのがアールデコのホテルとして知られるモンタナで す。
 これでゴッタルド線の乗車記録は完成です。この後は歴史編やクロコダイルの紹介の改訂版、そして交通博物館探訪記と続きます。


<<前のページ | 次のページ >>