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番外編・スイスの滝めぐり(前編)


(岩の間を渦巻くように激しく流れるトリュンメルバッハの滝)

2011年の旅で訪れた滝の記録です。解説は少なめ、写真と動画が中心です。
後編は こちら)

離れて見る・シュタウプバッ ハの滝・Staubbachfall(8月6日)

 おそらく、スイスの数ある滝の中で最も有名な滝でしょう。ラウターブルンネンの駅からでも見えますし、周辺からも よく見えます。今回は、ミューレンへ行く途中、グリュッチアルプへのロープウェイからと、ラウターブルンネンへ戻るバスの中から見ました。
 ロープウェイから見た光景。氷河が削り取った独特のU字谷がよくわかります。
 もう少し上に登ると、ユングフラウが姿を見せました。
 これは、トリュ ンメ ルバッハの滝を見た後、ラウターブルンネンへ戻るバスの中から撮影。その割にはうまく撮れました。
 教会を入れたこの風景は、定番のアングル。教会前の広場では、滝をバックに記念撮影をしているカップルの姿も見えます。

 この滝は、詩人のバイロンが「黙示録の中で死神が乗っている蒼白い馬の尻尾」にたとえました。

 滝の落差は約300mで、ヨーロッパ第2の規模とか。(第1はどこだろう?ラウターブルンネンの谷の奥にあるゼフィーネンの滝かな)
 落差が高いので、水は途中で飛散してしまい、滝壺はないそうです。(ないことはないのかな。「滝壺まで届く水は少ない」と書いているガイドブックもあり ます。)

中から見る・トリュンメルバッハの滝・ Trümmelbachfälle(8月6日)

 シュタウプバッハの滝の近くにあるのに、トリュンメルバッハの滝の知名度はずっと劣ります。でも、ミシュラン・グ リーンガイドの評価では、シュタウプバッハの滝が★★なのに、トリュンメルバッハの滝は★★★です。
 ミューレンから、谷底のシュテッヘルベルクへロープウェイで下り、そこからバスで5分。トリュンメルバッハの滝のバス停は広場になっています。道の反対 側には広い駐車場。大きな案内看板がありますが、滝の姿は見えません。矢印の方向へ歩いて行きます。
 上の写真の左 側、真 ん中に見える小屋が入場券売り場。1人11フランです。滝を見るだけにしては高いですが、その価値はありました。
 水音が高まると、リフトの乗り場。上の写真のように、滝は10か所あり、まずリフトで6番目と7番目の間まで登ります。そこから最上部の滝を目指し、あ とは順番に降りてくる仕組みです。

 駐車場から入場券売り場の途中の道の脇にリフトの立体看板がありました。「定員40人、所要1分、運転間隔5分、標高差100m」と書いてあります。
 エレベーターかケーブルカーか微妙なところで す が、幅広のレールの真ん中にケーブルが這っており、見た目はケーブルカーです。
 「スイス鉄道地図帳」にもケーブルカーとして載っており、「全長98m、標高差71m、最急勾配1040パーミル、レール軌間3150mm」となってい ます。
 リフトを降りて最初の滝(7番滝or6番滝)が左の写真。ここはまだ開けていましたが、その他の滝は、狭いトンネルのような通路をくぐって向かいます。 ユングフラウの氷河が溶けた水が、山の岩を削って出来た滝なのです。



 トンネルの中に開いた窓から、勢いよく流れる滝が見えます。しぶきが激しすぎて、ずぶ濡れになるため、これ以上近寄れません。
 順番に下まで降りて、リフトの前に戻り、ちょっと登って最後の滝に向かいます。ミシュラン・グリーンガイドには、「エレベータの下の入口に戻ったら、そ こから左に登る道をとり、最後から2番目の滝のものすごい噴水を必ず見ること」と丁寧に書かれています。案内に従いました。でも表示だと、最後から2番目 ではなくて、最後の滝になるんですが・・・。



 これが最後の滝です。ものすごい勢いで吹き出しています。水量は毎秒2万リットルとか。

渓谷で見る・シュレイバッハの滝・ Schräybachfall(8月7日)

 ここは、滝というより渓谷がメーン。渓谷の名前はアーレ渓谷(Aareschlucht、アーレシュルフト)。日 本人にはマイナーな観光地です、載っていないガイドブックもありますが、ミシュラン・グリーンガイドでは★★です。
 渓谷へは Meiringen-InnertkirchenBahn(マイリンゲン・インナートキルヘン鉄道、MIB)の、Aareschulucht-West (アーレシュルフト・ヴェスト)駅から徒歩で数分。入口には、立派なレストランと土産店がありました。
 入場料6フランを払い、建物の背後にある渓谷に向かいます。小雨が降る、うっとうしい天気でした。
 渓谷の入口に案内板がありました。(拡大図はこちら)。 変なドラゴンが描かれていま す。渓谷の全長は1400m。東側の入口にも駅があり、通り抜けることが可能です。しかし「地球の歩き方」に、「東側の半分は、幅が広くて迫力に欠ける。 西口から入り、中間地点にある滝まで往復してくるのが賢い」と書かれていたので、そのお勧めに従いました。案内板を見ても、そのとおりだと思いました。
 アーレ川は、スイスの中央部の氷河を水源とし、ブリエンツ湖、インターラーケン、トゥーン湖を経て、ベルン市内を流れ、ビール湖やゾロトゥルンなどを経 てライン川に合流する全長約295kmの大河です。でもこの渓谷では、もっとも狭いところで幅1m! ほとんど通路の幅だけで、両岸に手が届きます。
 インターラーケン市内ではエメラルドグリーンの水で知られるアーレ川ですが、このあたりは氷河が砕いた岩が混じったミルク色(コーヒー牛乳色)です。
 通路は川に張り出しているだけでなく、あるところではトンネルになっています。
 やがて滝が現れました。勢いよく水が流れていますが、滝としてはごく普通の小さな滝です。「地球の歩き方」には、「中間地点」とありましたが、実際は中 央ではなく、西口から3分の1弱のところです。
 滝から東側は、 一気に渓谷の幅が広がりました。それでも両岸は断崖絶壁。岸の高さは約200mとありましたが、そんなに高いようには見えません。

 ここでユーターンして西口に戻りました。写真を撮りながら、ゆっくり歩いて約40分の行程でした。

 


(後編に続く)