●ヴェルサイユ宮殿で110年前の光景が出現


1901年8月のある暑い午後のこと。
その日ふたりの英国人独身女性E・F・ジュールディ ンとA・モーバリーは麗しいヴェルサイユ宮殿を一巡したあと、小トリアノン離宮を見に行く途中だった。
そこはルイ16世が妃のマリー・アントワネットのためにつくった小さな隠れ家で、王妃や廷臣の息抜きの場になっていたのを知っていたからだ。
ところがふたりはトリアノンを探すのに多少手間どった。
そしてすぐ、妙に寒々しいどんよりした空気に包まれているのに気づいた。
すると突然、百年以上も前の服を着た人々の群れに出くわしたのである。
モーバリーとジュールディンは、はたと困惑しながらも歩き続けた。
と、また気づけば8月の午後の通常の湿気に戻っていた。
(略)
爾来、1908年、1928年、1955年にも同じ場所で似たような宮人の姿が見かけられている。
(ピーター・ヘイニング「世界霊界伝承事典」より)