Hitman Music Land

トップページ>トロンボーンなアルバム #371-380

トロンボーンが活躍しているポピュラー音楽(ジャズ、ラテン、フュージョン他)のアルバムを紹介しています。過去のアルバムの一覧はこちらをご覧下さい。コメント等がございましたらぜひ掲示板までお願いします。

 2010.5.15 トロンボーンなアルバム #380

Jazz In Hollywood/Herbie Harper

ウェスト・コースト・ジャズを代表するトロンボーン奏者、ハービー・ハーパーのリーダー作で、1950年代にノクターン・レーベルに吹き込んだ2枚の10インチLPを編集したコンピレーション・アルバムになります。バンドはクインテット編成(二管フロント+ピアノトリオ)とカルテット編成(トロンボーン+ギタートリオ)のスモールコンボで、アルトサックス奏者として有名なバド・シャンクがテナー&バリトンサックスで参加しているのが、ジャズファンには興味深いところでしょう。ハーパーのトロンボーンはほっとするような美しい音色で、完成度の高いフレーズを白人らしく軽くお洒落に堅実に歌い上げています。最初の6曲は彼のデビューアルバムに収録されたトラックで、特に充実した演奏が聴けるんですが、その中でも私のお気に入りは推進力のある「Jeepers Deepers」「Five Brothers」の2曲。ベニー・グッドマンのスモール・グループを思い起こさせるような雰囲気のスウィング・サウンドで、モダンでもバップでもない、いかにもスウィング的な演奏が逆に新鮮で心地良いです。残りの9トラックも悪くはないのですが、サウンドの方向性が少々散漫な印象で精彩を欠き、私の場合は聴いていて途中で飽きてしまいます(^-^;; とはいえ、録音も年代を考えればまずまずだし、最初の6トラックだけでも充分価値のある一枚だと思います。

Herbie Harper(tb) Bob Gordon(bs) Bud Shank(ts,bs) Al Hendrickson(g) Jimmy Rowles, Marty Paich(p) Harry Babasin(b) Roy Harte(ds) ▲Jeepers Deepers, Dinah, Five Brothers, Herbstone, Summertime, Jive at Five, Patty, New York City Ghost, Julie Is Her Name, Sanguine, Now Playing, 6/4 Mambo, Bananera, Indian Summer, Happy Clown ▲1953-1954年録音

 2010.5.8 トロンボーンなアルバム #379

Mode For Joe/Joe Henderson

ジャズのテナーサックス奏者と言えば、ジョン・コルトレーン、スタン・ゲッツ、ソニー・ロリンズあたりが飛び抜けて有名ですが、その次くらいに有名な中の一人、ジョー・ヘンダーソンのリーダーアルバム。先週に引き続きリー・モーガンの参加している同年代のブルーノート盤になりますが、こちらは3管セクステットにビブラフォンを加え、更に大編成となっています。サウンド的にはハード・バップ寄りの曲(ジョーのオリジナル「Granted」等)は直感的に格好良いと感じますが、がっつりモード・ジャズ系の曲は凝りすぎて小難しく、アレンジ的にハーモニーが重厚すぎてすっきりしない感じです。トロンボーンはブルーノート常連のカーティス・フラーが参加。このアルバムではフラーの良さと悪さが両方でているような気がします。2曲目のミディアム4ビート曲「Mode For Joe」のソロでは跳ねすぎたリズムがとても気になるし、流れの感じられないソロ構成はあまりに退屈。反対に、4曲目のラテン曲「Caribbean Fire Dance」では(最初こそ息を吹き込みすぎていますが)ダイナミックさが曲にマッチしていて、まとまり感もあり、聴きごたえがあります。5曲目の「Granted」ではソロはありませんが、高速のテーマ・ユニゾンを的確に演奏しているのが見事。やっぱりフラーは当たり外れがあるんですかね〜。

▲Joe Henderson(ts) Lee Morgan(tp) Curtis Fuller(tb) Bobby Hutcherson(vib) Ceder Walton(p) Ron Carter(b) Joe Chambers(ds) ▲Shade Of Jade, Mode For Joe, Black, Caribbean Fire Dance, Granted, Free Wheelin' ▲1966年録音

 2010.5.2 トロンボーンなアルバム #378

Easterly Winds/Jack Wilson

アトランティックやブルーノート等のジャズの名門レーベルから何枚ものリーダーアルバムを出しているものの、不思議と知名度は低い(と個人的には思われる)ジャズピアニスト、ジャック・ウィルソンのリーダーアルバム。このアルバムはブルーノートでの2作目で、リー・モーガン、ジャッキー・マクリーンといったスタープレイヤーが参加した3管セクステットになります。サウンド的には推進力のあるゴキゲンなハードバップで、何というか「格好良い」というより「カッチョエ〜!」という感じです(笑)。トロンボーンは当時サド=メル・オーケストラのメンバーだったガーネット・ブラウンで、バンドサウンドにマッチしたパワー溢れる個性的なプレイを展開。1曲目の「Do It」では、いきなりフラッターのシングルトーンで始まり、ブルージー&ダイナミックに演奏しています。シングル・タンギングを主体にした吹き方が特徴で、ブレイク部分では、驚きの高速6連符の繰り返しフレーズを披露!2曲目の「On Children」では、はっきりとした表現はそのままに、大胆にドライブしながらもクールにキメていて、これぞハードバッパーという感じです。最後の曲「Frank's Tune」では、とてもスウィンギーで明るいプレイでまた違う面が聴けます。途中の16分音符フレーズもくっきりはっきりしていて、近年にはいないタイプのプレイヤーですね。全体を通じて王道の3管ハードバップを楽しめるオススメの名盤です。

▲Lee Morgan(tp) Garnett Brown(tb) Jackie McLean(as) Jack Wilson(p) Bob Cranshaw(b) Billy Higgins(ds) ▲Do It, On Children, Time For Love, Easterly Winds, Nirvanna, Frank's Tune ▲1967年録音

 2010.4.24 トロンボーンなアルバム #377

In The Beginning/John Allred

日本では無名のプレイヤーですが、素晴らしいテクニックを持つ実力派ジャズトロンボーン奏者、ジョン・オールレッドの初リーダーアルバム。バンドの編成は基本的にジョンのワンホーンカルテットですが、4曲目の「Stompin' At The Savoy」だけは世にも珍しいダブルベル・ユーフォニウムの二管フロントになります。大ベルと小ベルを切り替えることによって、あたかも四管のような雰囲気を醸し出していて面白いのですが、何度聴いてもこの曲だけ浮いているような気が…。さて、ジョンのトロンボーンですが、明確な音の粒立ちで縦横無尽に吹きまくるテクニシャンぶりと落ち着き感のある音色がうまくバランスしていて、非常に心地良いサウンドを作り出しています。1曲目のジョンのオリジナル「I Got Your Letter」では全編ミュートを使用していて、これがいきなり格好良いのなんの。音色も最高に魅力的だし、ミュートを付けてもトロンボーンらしい柔軟さは失われず、抜群のミュート・コントロールで緊張感のあるプレイが見事です。2曲目のスタンダード「Autumn Leaves」では流れるように滑らかなプレイが素晴らしく、最後の曲「I'm Getting Sentimental Over You」では持ち前のテクニックにダイナミックさを加え、勢いのある演奏が楽しめます。ジャズトロンボーン初心者から上級者まで広くお勧めできる私のお気に入りの一枚です。

John Allred(tb,double-bell eu) Betty O'hara(double-bell eu) Johnny Varro(p) Dave Stone(b) Ed Metz Jr.(ds) ▲I Got Your Letter, Autumn Leaves, Eveline, Stompin' At The Savoy, Koenig's Gig, Sweet Clifford, Jitterbug Waltz, Blues for the Rich, Child Is Born, I'm Getting Sentimental Over You ▲1992年録音

 2010.4.17 トロンボーンなアルバム #376

Peace!/Shiro Sasaki & Caoba Big Band

オルケスタ・デラルス、熱帯ジャズ楽団のリード・トランペットをはじめ、国内大物アーティストのサポート等で大活躍の佐々木史郎さん率いる「カオバ・ビッグ・バンド」の初アルバム。バンドメンバーはサックスの本田雅人さん、キーボードの青柳誠さんを筆頭に有名ミュージシャンがたくさん参加しています。楽曲はノリの良い軽めのファンク調の曲が多く、人数の割にコンパクトですっきりとしたサウンドも相まって、とってもスタイリッシュでお洒落な仕上がりです(^-^)。トロンボーンは良い意味で渋いメンバーが揃っていて、セクションプレイにはあまり派手さはありませんが、きっちりとした仕事ぶりが素晴らしいです。ソロは河合わかばさんと佐野聡さんが2曲ずつ担当。河合さんはとても柔らかい音色で、細かいフレーズの輪郭がはっきりしないのが個人的には残念なところですが、そんなものを吹き飛ばすような大胆なフレージングと吹きっぷりです。佐野さんは対照的に適度に締まったバランスの良い音色で、クールなテクニシャンぶりを披露。自身のオリジナル「Twilight Express」のソロではやや抑えた感じがスマートで格好良く、高速フレーズでのコロコロと転がっていくような音の並びがとても心地良いです。最後の曲でニューオリンズ・テイストの「Royal Street Blues」では佐野さんがテューバを担当。他の3人の短いソロも聴けますよ!

▲佐々木史郎, 佐久間勲, 小林'Fussy'太, 五反田靖(tp) 本田雅人, 吉田治, Andy Wulf, 臼庭潤, 山本一(sax) 佐野聡(tb,tu) 佐藤春樹, 河合わかば, 内田光昭(tb) 田中義人(g) 青柳誠(key) 土井孝幸(b) 石川雅春(ds) 玉木正昭(per) ▲Dujii, Ride On, X File, Peace!, Zuri Zuri, New Morning, Groove Society, Twilight Express, Go★Go, Royal Street Blues ▲2007年リリース

 2010.4.10 トロンボーンなアルバム #375

Heroes/J.J.Johnson

ジャズトロンボーンの神様、J.J.ジョンソンの最後のリーダーアルバム(J.J.はこのアルバムを録音した翌年に引退)になります。楽曲は作編曲に定評のあるJ.J.のオリジナルが中心で、濃厚なハードバップから端麗なイージーリスニング系まで幅が広く、バンド編成も曲によってピアノソロから3管セクステットまで実に様々。その割にはアルバムを通してサウンドに統一感があって、全体に肩肘張らずに軽く聴ける印象があります。さてJ.J.の演奏ですが、とても70歳を超えているとは思えない張りのある音色で、パワーとキレのある吹きっぷりがとても特徴的。アドリブソロでは(若い頃は決してやらなかった)グリッサンドを使い、ティヤタタ・フレーズ(苦笑)を繰り返し、ハイトーンを力押ししたり、音響効果的なプレイをしたりと、往年のJ.J.らしいフレージングはほぼ影を潜めているので、オールドファンには…微妙かも知れません。私のお気に入り曲は、ウェイン・ショーターが大々的にフィーチャーされている「In Walked Wayne」で凝りに凝ったアレンジが見事。J.J.が前面に出てくる訳ではないのですが、テーマやリフの表現力の深さと確実さは本当に素晴らしく、超一流のバック演奏を聴かせてくれます。全体的にきれいにまとまったやや大人しめの一枚。

J.J.Johnson(tb) Don Sickler(flh) Dan Faulk(ss,ts) Wayne Shorter(ts) Renee Rosnes(p) Rufus Reid(b) Victor Lewis(ds) ▲Carolyn(In The Morning), Ten-85, Thelonious The Onliest, Vista, In Walked Wayne, Better Days, Blue And Green, Blue Train, Carolyn(In The Evening) ▲1996年録音

 2010.4.3 トロンボーンなアルバム #374

Full Circle From Be Bop To Hip Hop.../Fred Wesley

ファンク・トロンボーンの最高峰、フレッド・ウェズリーの1999年作。ブーツィ・コリンズ、バーニー・ウォーレル、リオン・ウェア、ボビー・バード等、豪華なメンバーが参加しており、時にヒップホップであり、時にジャジーであり、時にコンテンポラリーであり、様々な面を見せますが、全体に伝統的なソウル・ファンク系の熱いグルーヴがほとばしるダンサブルな一枚です。ウェズリーはいつもながらの太い音色でお得意のファンキーフレーズを抜群のリズム感で演奏。このアルバムでは歌(ラップ等)での出番も多いんですが、暖かい声色とリズム感はトロンボーンゆずりなんですよね。楽器も歌もいつ聴いても惚れ惚れします。私のお気に入りはこのアルバムの中ではかなり異色となるリオン・ウェアのボーカルがフィーチャーされているお洒落でメロウな楽曲「Time For Us」なんですが、間奏から入ってくるウェズリーのソロが格好良いのなんの。ダイナミックでファンキーながらも、あくまで曲の雰囲気に合わせた繊細な表現で、粒立ちの良い速吹きのテクニックも素晴らしい。最後の曲「Offering」では珍しくマーチング・ユーフォニウムを演奏。スラーのニュアンスがいつもと違うので(悪い意味ではなく)不思議な感じです。後半でビブラートをかけまくってるのが何というかロシア的で別の意味で面白い(^-^;; 全体としてややクセがあるので初心者向けではないと思いますが、濃厚なブラック・ミュージックが堪能できる一枚です。

Fred Wesley(tb,eu,vo,key) Dwight Adams, Hugh Ragin(tp) Allan Barnes, Karl Denson(ts,fl) Bruno Speight, Herlon Martin(g) Bootsy Collins(g,ds,per) Bernie Worrell, Peter Madsen, Johnny Davis(key) Dwayne Dolphin, Donald Seger(b) Bruce Cox, Erwin Stuckey(ds) Leon Ware, Bobby Byrd, Gary Cooper, Brian McKinney, Vicki Anderson, Joya McTillmon, Melanie Eiland, Fred Wesley III(vo) 他 ▲Rehab, Chocolate Soop, Funk School Hymn, Funk School, Like This Like That, Mo'Money, Wanna Be, Time For Us, Beautiful Temptress, Hey You In The Neighborhood, Slide Man, Keep A Thang Happ'ning, Offering ▲1999年リリース

 2010.3.28 トロンボーンなアルバム #373

アニジャズ 1st note/東京ブラス・スタイル

女性だけで編成されたアニメソングのカヴァーバンド「東京ブラス・スタイル」がインディーズ時代にリリースした初アルバム。バンド編成的にはビッグバンドに近く、もちろんビッグバンド的な要素もありますが、サウンドはぐっとコンパクトでビッグバンドとは一線を画すものです。幅広い年代の有名アニメソングを5人のアレンジャーが大胆にアレンジしていますが、いずれもメロディ重視で聴きやすい内容になっています。トロンボーンセクションは都内でも名の売れた女性プレイヤー3人が参加。特にゲスト参加している東條あづささんのプレイはレベルが高く、彼女がフィーチャーされている「キューティーハニー」では最初のテーマ演奏を聴いただけで、そのセンスの良さ、表現力の高さが感じられます。アドリブソロでは音を張ったダイナミックな吹きっぷりですが、雑な部分は一切なく、テクニックも抜群でとにかく上手いです。お気に入りの「ひょっこりひょうたん島」ではバストロンボーンの足立恵子さんが大活躍。中間部のソロでは、暖かみのあるディープな音色で、低音から中高音まで使った色彩豊かな表現が素晴らしい。とてもバストロらしいソロで良いですね〜。バンド全体としては、まだまだ荒削りで洗練されていない部分はありますが、バンドカラーが明確で、前向きで明るいサウンドが魅力的です。

▲安達奈央美, aya, 古屋ひろこ, 田代理絵(tp) 石川恵美, 井口久美子, 吉田佳代(sax) 湯浅佳代子, 足立恵子(tb) 野口茜(p) 平野なつき(b) JJ(ds) Guest: 東條あづさ(tb) ▲Brass Style Intro, 鉄腕アトム, キューティーハニー, 銀河鉄道999, 檄!帝国華撃団, ラムのラブソング, ひょっこりひょうたん島, ひみつのアッコちゃん, エイトマン, タッチ, ルパン三世のテーマ’78 ▲2005年リリース

 2010.3.20 トロンボーンなアルバム #372

Everyday, Everynight/Flora Purim

ブラジル出身の女性ジャズシンガー、フローラ・プリンのリーダー作。フローラの歌声は、チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」で超有名なので、ご存知の方も多いことでしょう。このアルバムは、フランスの作編曲家ミシェル・コロンビエの楽曲を中心に構成され、全体にとても'70年代らしいポップなフュージョンサウンドになっています。驚くべきはバンドメンバーで、ホーン隊ではブレッカー兄弟、デビッド・サンボーン、リズム隊ではリー・リトナー、ハービー・ハンコック、ジョージ・デューク、ジャコ・パストリアスなど、当時のトップフュージョンミュージシャンが勢揃い。そしてトロンボーンはフローラと同じブラジル出身のラウル・ジ・スーザが2曲参加しています。タイトル曲「Everyday, Everynight」では太く柔らかい音色で訥々とサビを歌い上げている様子にうっとり。そして私の大のお気に入り曲「Samba Michel」では、コーラス隊のバックでメロディを一緒に吹いているのも雰囲気抜群だし、最後の怒濤のアドリブソロも最高。ソロはいつも通り中音域中心の組み立てで耳障りな部分がなく、リズミックで圧倒感のある吹きっぷりが堪りません。アルバム全体から見ると、ラウルの出番はかなり少ないものの「Samba Michel」だけでも大満足な一枚です。

▲Flora Purim(vo,per) Randy Brecker(tp) Raul De Souza(tb) David Sanborn, Michael Brecker(sax) Lee Ritenour, Jay Graydon(g) Michel Colombier, Herbie Hancock, George Duke, David Foster(key) Jaco Pastorius, Alphonso Johnson, Byron Miller(b) Harvey Mason, Airto Moreira(ds) 他 ▲Everyday Everynight, Samba Michel, The Hope, Five-Four, Walking Away, I Just Don't Know, In Brasil, Las Olas, Blues Ballad, Overture, Why I'm Alone ▲1978年録音

 2010.3.13 トロンボーンなアルバム #371

People & Places/Ryan Haines Big Band

アメリカ空軍バンドの凄腕トロンボーン奏者で、コンポーザー・アレンジャーとしても有名なライアン・ヘインズの3枚目のビッグバンドアルバム。全曲がライアンのオリジナルで、彼に関係のある”人物”や”場所”がテーマになっています。アレンジは全体的にライアンらしい爽快感のあるものですが、相変わらず難易度が高く、一番短い曲でも5分半あり、現代のビッグバンドらしいスケールの大きなサウンドに仕上がっています。基本的な編成は通常のビッグバンド編成になりますが、管楽器セクションを2ビッグバンド分にしている珍しい曲もあったりします。トロンボーンセクションは、4人のサウンドの方向性が完全に一致していて、抜群のコントロールで楽器を気持ちよく鳴らしきっているのが特徴で、この明確・明瞭・大迫力のサウンドは非常に魅力的です。アルバム中のトロンボーンソロは9曲中6曲ありますが、何と全てライアンのソロで、どの曲も驚きと感動があります。3拍子曲「Wednesday's Friend」では太く暖かみのある音色で叙情的に歌い上げているかと思えば、高速4ビートの「People And Places」では超絶テクニックで吹きまくりのライアンが聴けます。モダンビッグバンドの熱演が楽しめる一枚です。

▲Lucas Munce, Andy Axelrad, Tedd Baker, Dave Stump, Doug Morgan(sax) Brian MacDonald, Kevin Burns, Rich Sigler, Tim Leahey(tp) Ryan Haines, Ben Patterson, Jeff Martin, Todd Hanson(tb) Tony Nalker(p) Jim Roberts(g) Paul Henry(b) Steve Fidyk(ds) Track-5:Jess Lighter(tu) Track-8:Andrew Cleaver, Bill Marr, Mike Vance, Darrin Thiriot, Mary Beth George(sax) Josh Lies, Pat McDermott, Mike Ramos, Tony Kirkland(tp) Aaron Moats, Susan Chumley, Dave Sisk, Jay Heltzer(tb) ▲Tierrasanta, Sabrina's Theme, Underground, Wednesday's Friend, Riding The Bavarian Sidecar, Yvonne, Blaine Street, Thicker Than Water, People And Places ▲2006年リリース



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