kiss me.


 細く見えるようでいて、実は意外としっかり整った体格の青年の、背中からぎゅっと抱き付いてみた。

 「カナン様?」
 自分の腕で、一巡りがやっとの硬い体格。大人の男性のもので。
 「どうなさったんですか?」
 まったくうろたえる様子も見せないのが、気にくわない。
 だから更にきつくしがみ付いて、離さないとばかりに両手を組んだ。
 「・・・」
 ぽんぽんと、手を軽く叩かれる。その仕草がまるで、子供をあやしているようでいて、ますます気に食わない。
 「・・・せれすと」
 「はい」
 「・・・」
 自分から言うのは、ひどく勇気の要ることばだ。しかも背中から抱き付いてしまったこの状況では、行動に訴えることも難しい。

 ・・・しまった。失敗だ。この僕ともあろう者が。

 「何でもない」
 こんな意味の無い行動を起こしてしまったことが、恥ずかしい。
 両手を解いて、何気なさを装って離れると、そうしたら。

 「カナン様」
 笑い含みに振り返られて、今度は逆に背中から抱きしめられた。
 「・・・なっ、・・・んっ」
 頬に添えられた手に上向かされて、口付けられる。

 そうか、こうすれば後ろからでも。
 そう思ったのを最後に、意識が白くなってゆく。



 すこし、くちびるを離して言われた言葉。

 「・・・身長差で、私の勝ちです」
 「・・・っ!!」

 やっぱり気に食わないので、鼻を抓んでやった。


 見てろ。今度は、真っ向勝負だ。











あ〜う〜(唸)
シチュエーション萌えです再び。(≧≦)ごめんち・・・。
セレカナさん達においては、こんなんばっかしドッスドス出てきます。
何やねん、もう君らのラブシーンで引き出しいっぱいやがな。
なので、ちょっと出しとかんとゆずさん頭おかしくなってまうので。<いやもうおかしいやろ
短いですが。すんません。いやほんまに。
20020613.yuz

<BGM:モザイク/遊佐未森>