peach sherbet.


 からん、と銀のスプーンが落ちた。


 カナン様の唇からは、今年最初に穫れた桃のソルベの味がする。まだ冷たい。
 それがとても気持ち良くて涼を取るかの如く、息継ぎに夢中な甘酸っぱい口内を貪った。

 スプーンは落ちてしまったから、もう片方の手にある硝子の器を取り上げて、そっとテーブルに置く。
 カナン様は気付かない。

 閉じた金の睫毛が震えて、合わせたままの口唇から甘い香りの吐息が漏れた。
 頬に添えた手をそのまま滑らせて耳の後ろの髪に差し込むと、切なげに眉根が寄って、潤んだ蒼の瞳が薄らと開く。
 俺の眼と、至近で視線が絡まる。

 とろりとぼやけたような蒼が徐々に焦点を結んで、その目元がさあ、と朱を刷いた。
 耐え切れなくなったかのようにきゅっ、と目を瞑り直すと俺の首に細い手を回して、しがみついて来られる。


 角度を変えて、もう一度深く。
 甘えたような鼻声が耳を擽る。
 いちどだけ、こくと喉を鳴らして嚥下された。

 ほっそりとした指が、俺の後髪に絡まっているのがわかる。息苦しさからか、少し震える腕の白さが眩しい。



 絹のような舌触りを存分に堪能して名残惜しくそっと離れると、艶っぽく染まった目線を逸らされる。

 その濡れた唇を、親指で拭う。途端に朱がのぼる、桃の頬。

 ゆっくりと、親指の滴を舐めるとまだ、甘い。
 それを見て、最早額までを赤くされたカナン様が、拗ねたような表情で下唇を噛まれた。


 溶けてしまった桃のソルベを、恨めしそうに。


 「・・・もう、味見は良いか」











あほです。

つーか何書いてんですかー!!!おいしっかりしろお!!!(往復平手)

・・・キスシーン書くのは下手にエロ書くより鼻から饂飩が出る程恥ずかしいです。
が、ちょっと恥ずかしい目に遭ってみるゼ!、と自分に試練UP。
黒幕ちょっと自虐モード。

ひいい・・・。(吐血)
20020710.yuz

がんばれ締め切り間際の皆様。
<BGM:古賀森男図鑑/古賀森男>