SFC/PSコントローラー連射化


SFC(スーパーファミコン)やPS(プレイステーション)の連射コントローラーですが、多くのメーカーより市販されています。が、ひとつが最低でも\2500します。連射化自体は簡単に出来てしまうので、お金が勿体なければ連射回路を自作しましょう。

●回路図・部品表
回路図
部品名数量
CMOS-IC 4017B1
1回路2接点スイッチ1
配線材(細いほど良い)少々
両面テープ微少

4017B
●制作
一般的にCMOS-ICは静電気に弱いと言われ、購入の際も導電性マットに刺した状態です。ですが、実際の制作の際には余り神経質になる必要は無いでしょう。もちろん、自分の身体が静電気を帯びていないのは当然です。事前に大地に繋がっている金属等で身体に溜まっている静電気を放電してから作業しましょう。その後なら、別にICの足を指で触ったりしても大丈夫です。私は少なくとも静電気でICを壊したことはありません。ですが、触ってICが破壊されないことを保証するわけではないので、一応気を付けて取り扱って下さい。
また、ICに限りませんが半導体は熱に弱いです。あまり長時間ハンダゴテで加熱すると壊れる可能性があります。一般にはIC等をハンダ付けする際は15W〜20Wのハンダゴテを使うように、と言われていますが、私は40Wのハンダゴテ一本しか持ってません。が、これまた今まで熱で破壊したことは無く、要はICに余計な熱を与えないように素早くハンダ付けするテクニックがあれば大丈夫です。いずれにせよ2秒以上連続して加熱するのは危険ですので2秒以内でハンダ付け(しかも空中配線)出来るよう修行して下さい。

コントローラー端子 回路制作自体は非常に簡単です。ユニバーサル基板等を用意する必要は無く、ICを裏返しにして両面テープでコントローラーの中に固定し、空中配線でICの足に直接ケーブルやスズメッキ線等を配線します。その為、配線するためのケーブルは出来るだけ細く短い方がいいでしょう。コントローラー内部にケーブルが入りきらないと問題ですから。私はいつもフラットケーブルを一本一本に割いて使っています。

回路の仕組みも至って単純で、本体が生成するクロック信号を分周し、ボタンに与えてやるだけです。専用の分周ICを使ってもいいのですが、安価な4017を使うことが出来るのでこれが多く使われます。クロック信号は、コントローラー内部のパターンから直接拝借して下さい。どのパターンがクロック信号かは調べないとわからないと思います。左図はコントローラーのコネクタの端子名なので、これをテスターで調べてコントローラー内部の信号を見つけて下さい。SFCでは「Clock」、PSでは「CLK」と書いた端子です。


パターン
配線上の注意ですが、どのボタンを連射にするのかを考えてパターンをカットして下さい。上記の図は、例としてSFCの標準的なコントローラーのGNDパターンです。ここでABXYボタンを連射化する場合、図のA点とB点をカットし、島になったパターンに連射ON/OFFのスイッチを接続します(回路図参照)。ところが、そのままではA点をカットしたことによってRボタンのパターンも浮いてしまい、Rボタンが効かなくなります。これでは不味いので、A点をカットした後、Rボタンのパターンと十字ボタンやスタートボタンのGNDとケーブルで接続して下さい。
今度はABXYボタンと、更にRLボタンも連射化したい場合を考えます。この場合には、Rボタンも連射化するために、A点をカットする必要はありません。B点とC点をカットし、浮いたLボタンのパターンをABXYボタンのパターンにケーブルで接続して下さい。
このような調子で、スタートボタンも連射化したいという場合にはまたカットする場所を変えて下さい。ボタン毎にスイッチを用意し、パターンをカットできるなら、市販されているコントローラーのようにボタン毎の連射ON/OFFも可能です。ただ、十字ボタンは基本的に連射化しないと思うので気を付けて下さい。
パターンをカットする際は特別な道具は必要ありません。市販されているカッターナイフがあればOKです。これで、きちんと銅箔を幅0.5mm位切り取ります。ただ溝を付けただけだと、切ったと思ってもくっついている可能性もあるので気を付けましょう。

連射のON/OFFスイッチですが、スペースが有れば何処に付けても構いません。ただ、そのスイッチへの引き回しケーブルが長すぎると裏蓋が閉まらなくなるので、極力短めにしておきましょう。更に、引き回したケーブルによってネジ穴を塞いでしまう事も良くあるので、裏蓋を閉めるときはネジ穴にケーブルが噛まないようにマイナスドライバー等で整えながら閉めて下さい。

●他機種への応用
この改造はSFCとPSが対象とは言っていますが、現実的にはこれ以外の機種でも行える可能性があります。その際の判断としては、ボタンの片方が必ず共通のGND端子になっていることが条件です。ボタンの両端が直接両方ともICに行ってるようなコントローラー(PC-FX等)では、この改造は不可能です。どうしてもそのようなコントローラーで連射化を行いたい場合は、今回の回路の出力をアナログスイッチIC(4016等)で制御すれば可能だと思います。
また、連射のスピードですが、4017の15番ピン(clear)から各Q1〜Q9に接続することで調整可能です。今回の回路では、Q3(7番ピン)に接続しています。SFCではこの設定で構いませんが、PSでは連射を認識しませんでしたので、Q5(1番ピン)に接続しました。調整は、格闘ゲームで時間を無制限にし、小パンチを押しながら変えてみると良いかと思います。


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