対教師用防犯ブザー


さて、記念すべき第一回は「対教師用防犯ブザー」です。とりあえず作り方の説明の前にこれがどんなものか説明せねばなりません。

話は2年前の高校修学旅行の時に遡ります。その前年の林間学校では宿舎の有料テレビのタダ見をしたので今年は何をしようかと思い、スーパーファミコンとコピーマシーンを持って行こうと考えました。しかし見つかって没収されると約4万円の損害です。絶対に失敗はできないと思いました。そこで、教師が見回りに来たときにそれが解れば現行犯で見つかることは少なくとも無くなります。そのため、対教師センサーの出番となったわけです。


さて、これがその制作した回路です。実際には電源にACアダプターを使いましたが。
回路敵には至って簡単で、ラグ版で制作できます。使用部品はこれまた一般品で、型番に注意する必要があるのはトランスの「ST-32」位です。これは秋葉原の千石通商と言う店に行けば手に入ります。総武線ガード下の店でも手にはいるかも知れませんが、値段が高いです。その他の部品は基本的にどんなものでも構いません。トランジスタは2SC型であれば構わないし、可変抵抗も100キロオームでも構いません。スピーカーは8オームと書いてありますが、4オームでもきちんと鳴るはずです。この程度の回路ではそんな程度の部品選別で実用の回路が出来てしまいます。
しかし、この回路には欠点があります。報知回路が音によるものであるということです。そのため、私は結果教師に見つかり、説教されてしまいました。が、スーファミは守れたので良しとします。


そこで、改良バージョンとして報知装置にLEDを使用した回路がこれです。
これは先程の回路からトランスを取っ払って抵抗とLEDを付けたものです。抵抗の値は(電源電圧÷0.02=抵抗値)で求めて下さい。電源が9Vなら450オーム位でしょう。さらにLEDには極性があるので逆差しは不可です。LEDを覗き込んで、発光部分の大きい方の端子がマイナスであることが多いです。その他は先程の回路と変わりません。可変抵抗の値はできるだけ大きくしましょう。そのほうが消費電流を抑えられます。あんまり大きくするとLEDが光らないかも知れませんが。しかし、LEDというのは発光量が少ないので見過ごしてしまうこともあるかも知れません。それでは対教師センサー失格です。


そこで、改良バージョン2として報知装置を豆電球にしたものがこれです。
豆電球ならピカーッと光りますので見逃す事はないでしょう。トランジスタの選別によっては、豆電球の代わりにマブチモーターを付けてバイブレーション(振動)仕様にすることも出来ます。その場合にはコレクタ電流が最低700mA流せるトランジスタを選んで下さい。そうしないとトランジスタが燃えます(笑)。


さて、回路はこれでいいとして、問題なのはドアが開いたことを検知するセンサーをどうするかです。最も原始的かつお手軽なものとしてリードスイッチ(磁気検知式)がありますが、確実性には欠けます。後は光検知や振動検知等ありますが回路が難しくなるうえにこれまた確実ではないので、私は最も確実で物理的なマイクロスイッチを使いました。

これがそれです。下手な絵ですが、左の図が横から見たところ、右が上から見たところです。ポイントは左図のように、マイクロスイッチの検知板に更にスズメッキ線or抵抗の足を付けたところです。こうすることにより旅館のドアが洋式でも和式でも通用します。洋式の扉の時は手前に開くので、図のAの面に両面テープを貼り、ドアのすぐ側に付けます。和式の場合は横に開くのでBに両面テープを貼り、ドアが閉まるとスイッチが閉じるようにします。

ちなみにトランジスタ2SC1815の端子は左図のようになっています。間違えるとうんともすんとも言わないので気を付けましょう。また、トランジスタの足は型番ごとに違うことが多いので、使用時には必ず規格表で端子を確認しましょう。


実際の使用法ですが、消灯前に設置と調整は済ませましょう。センサーへの配線は何でも構いません。同軸ケーブルは太いのでやめましょう。ふつうの赤黒ケーブルの細いので十分です。
消灯時間を過ぎたら、同室の人にセンサーがある旨を伝え、非常時は協力するよう要請します。そして静かにゲームをしましょう。万が一警報が作動したら、布団でゲーム機を隠し、総員寝たふりをし、センサーの作者はセンサーの電源を切ります。それをしなかったために教師にまで音が聞こえ、私は説教を受ける羽目になりました(泣)。

なお、実際に使用して教師に見つかっても、このページで見たということを絶対に言い訳にしてはいけません。失敗しても各自の責任において制作して下さい。ただ、効果は抜群です。ご覧の方がまだ高校生以下なら一度チャレンジする価値はあると思います。修学旅行以外での使用法もあるだろうし、応用も効きますしね。

1996 Copyright JSRC<Y.Hayashi>