ファミコンAV化

1983年に発売された任天堂のファミリーコンピュータですが、当時の家庭用テレビの事情から映像の出力端子はRF端子のみでした(当時はアンテナ端子のみで、ビデオ入力があるテレビは極めて珍しかった)。そのため、テレビとの接続にはRFアダプタという白い機械をテレビの裏に配線せねばなりませんでした。今再びファミコンを動かしてみようと思ったときにもこれが障害になる可能性がありますし、なにより面倒です。
一方、スーパーファミコンに世代交代した後にニューファミコンが登場しますが、これはスーパーファミコンと同じ形状のAV出力端子を装備し、コンポジットビデオ信号出力もサポートしていました。今回は初代のファミコンにビデオ出力を取り付け、このニューファミコンと同じようにしようと言うものです。

●作り方

作り方は比較的簡単です。ファミコン本体の裏蓋を開け、基盤に直接部品をハンダ付けして空中配線します。自信がなければケーブルで入力を引き延ばして、ユニバーサル基盤等で組んでも構いません。
部品表及び回路図と実体配線図に関しては以下をご覧下さい。

トランジスタ 2SC1815基本的にどんなものでも構いません。が、端子の並び方はトランジスタによって違いますので、2SC1815以外を使うときは必ず確認して下さい。
抵抗 22KΩ 2個トランジスタのベースとコレクタ間に接続する抵抗は、ファミコンのロットや使うトランジスタの種類によっては調整してみた方が良い場合もあります。
トランジスタのエミッタに接続する抵抗は、あまり画質には関係無いので22KΩに拘る必要はありません。
電解コンデンサ 0.47μF直流カット用のコンデンサです。10μF以下であればどんなものでも構わないと思います。

figure

上図はファミコンのメイン基盤を裏から見た図です。右方向が、本体前方となっています。ただし、私が持っているのが「HVC-CPU-07」という基盤なので、これとは違うロットでは違う回路パターンに鳴っている可能性もあります。

左図はその実際の配線例です。トランジスタはコレクタ(真ん中の端子)のみが基盤に直付けで、エミッタとベース(左端、右端)は空中配線で、それぞれ抵抗と電解コンデンサ・抵抗に繋がっています。空中配線が自信ない場合には普通にユニバーサル基盤で作って、ビニールコードで指定ポイントに配線しましょう。

ビデオ信号は基盤パターンにVIDEOと印字されている部分から出力されています。グランドとVcc(+5V)は基盤の周りで広いパターンになっている場所で、GNDVCCの刻印がしてあります。音声はカートリッジコネクタの46ピン、若しくは基盤上のSOU、RFモジュールへ伸びるケーブルの付け根の3カ所から取れます。どこからでもとりやすい場所から取って構いません。

但し、基盤のバージョンが違っている場合にはそれを識別出来ない可能性もあります。そのような場合には、メイン基盤からRFユニット(後部の小さい基盤)へ繋がっているケーブルから各信号線を拝借しましょう。

RFユニットの基盤部品面を見ると、信号線の役割が印刷されています。この中で、映像信号は「V」から、音声信号は「A」から、Vccは「Vcc」から、グランドは「G」から取りましょう。


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