PS2メモリーカードアクセスランプ

発売からだいぶ経過してしまいましたが、PS2のメモリーカードにもアクセスランプを付けてみました。

PS2のメモリーカード

PS2のメモリーカード型番はSCPH-10020で、容量は8MBとPSのメモリーカードに比べて大容量化されています。なによりも特徴なのは左の画像中にある正方形のフラットIC(型番:SONY CXD9585R…最近の製品だとCXD9600Rの場合もある)で、これはマジックゲート搭載の認証チップ(兼シリアル/パラレル変換用途)となっています。

PSメモリーカードの時代は単に1チップマイコンが内蔵されていただけだったので、容易にWinpsmやメモリーカードキャプターさくらのようなメモリーカードリーダーが開発されました。しかしPS2になり、この認証機能が組み込まれたために事実上カードリーダーは作成できなくなっています。


※もしカードリーダーが実現するならばそれはMAGIC GATEが破られたことを意味し、コンテンツビジネスをなにより重視するSONYとしては大きな衝撃となるでしょう。現実にPS2のメモリーカードデータをパソコンにコピーする製品が市販されていますが、ひとつはPS2メモリーカードとPS2本体との間に噛ませるアダプタのような形で、もうひとつはUSBケーブルでPS2とパソコンを繋ぐタイプです。前者は恐らくPS2本体とメモリーカード間でMAGIC GATEの認証ステップが完了した後で信号線を乗っ取るような方法で、後者はPS2上で転送ソフトを使いメモリカードのデータをパソコンへ転送するものですから、いずれも正面切って認証を破っている訳ではありません。

MAGIC GATEの横にあるメモリがRAMです。初期のメモリーカードでは東芝のTC58V64AFTで、最近の製品ではSAMSUNGのK9F6408U0B-TCB0が載っているのを確認しています。これは実はデジカメなどの画像記録に使われるフラッシュメモリーと互換がある製品なので、世の中にはこのSRAMを外してここにフラッシュメモリーのコネクタを増設している人もいるようです。


回路

PS2メモリーカードSCPH-10020等
トランジスタ2SC1815等の2SCタイプ
抵抗330Ω程度
10KΩ程度
発光ダイオード定格が20mA程度の小さい物
スズメッキ線配線用に適量

基本的にというか、PSのメモリーカードアクセスランプの時と回路も部品も全く変わりません。どの部品も特別なものではないので、抵抗やトランジスタは適当な余り物で十分でしょう。
但し、今回はメモリーカード内の空間が狭くなっているので、出来るだけ小さな部品を選ばないと入りません。特にトランジスタは一般的な2SC1815のTO-92型パッケージでは、下記完成図の位置にしか取付が不可能です。もっと薄い製品を選べばレイアウトの自由度は増すでしょう。


配線ポイント



回路図中のA点〜C点は写真の同点に対応しています。回路図中のD点はC点と読み替えてください。
A点が電源+、B点がSRAMのCS信号線(負論理)で、C点が電源−(GND)です。電源はSRAMの両側どちらからでも取れます。

ただひとつ、今回の改造で最も困難なのがB点へのハンダ付けです。下手をすると隣のピンとハンダブリッジ(ショート)や、無理な力をかけてパターン剥離の可能性があります。手先の器用さに自身のない方は、新品のメモリーカードを買ってきて改造に挑戦したほうがいいでしょう。


完成図


↑上図:完成回路
←左図:動作中の図



あとがき

今回はSRAMのピンから信号を取り出しましたが、従来のPSメモリーカードのようにメモリーカードコネクタ6番からでも構いません。ただ、その場合は相当厳しいレイアウトになってしまうかと思われます。


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