THE END OF EVANGELION
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に














警告

これはTHE END OF EVANGELIONの全てのセリフ・シーンを網羅しています
映画をご覧になる前の方はご注意ください

























これが貴方の理解の助けになることを願って…








<映倫 115072>



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零号機の爆発により湖と化した第3新東京市

もはやそこは蝉しか鳴かず、人の気配は、無い



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NERV直属の病院

アスカの病室にたたずむシンジ

計器のモニター音だけが響いている





シンジ	ミサトさんも、綾波も、怖いんだ…

	助けて…助けてよアスカ…

	ねぇ…起きてよ、ねぇ…目を覚ましてよ…ねぇ…ねぇ

	アスカ…アスカッ…アスカッ!

	助けて…助けてよ…助けてよ…助けてよッ…助けてよッ

	またいつものように僕を馬鹿にしてよっ!

	ねぇ!!!



あおむけに引っ張られたアスカ。

病室にシンジの荒い息だけが響く。



シンジ	最低だ、俺って。



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第25話



  Air

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照明が落ちて薄暗い

NERV本部第二発令所

オペレーター3人以外の人影はない



マヤ	本部施設の出入りが全面禁止??

マコト	第一種警戒態勢のままか…

マヤ	なぜ?最後の使徒だったんでしょ?あの少年が…

シゲル	ああ、全ての使徒は消えたはずだ。

マコト	今や平和になったって事じゃ無いのか?

マヤ	じゃぁここは…エヴァはどうなるの?

	先輩も今いないのに…

シゲル	NERVは組織解体されると思う。

	俺達がどうなるのかは見当も付かないな…

マコト	補完計画の発動まで自分たちで粘るしかないか。



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第三新東京市を見下ろす丘の上

ミサトの車だけがハザードを点滅させて停車している



ミサト	出来損ないの群体として既に行き詰まった人類を

	完全な単体としての生物へと人工進化させる補完計画。

	まさに理想の世界ね。

	そのためにまだ委員会は使うつもりなんだわ。

	アダムやNERVではなく、あのエヴァを。

	加持君の予想通りにね。



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漆黒の仮想空間上

ゼーレモノリスに囲まれる碇と冬月



キール	約束の時が来た。

	ロンギヌスの槍を失った今、リリスによる補完は出来ん。

	唯一、リリスの分身たるエヴァ初号機による遂行を願うぞ。



碇	ゼーレのシナリオとは違いますが。

冬月	人はエヴァを生み出すためにその存在があったのです。

碇	人は新たな世界へと進むべきなのです。

	そのためのエヴァシリーズです。



ゼーレ	我らは人の形を捨ててまでエヴァという名の箱船に乗ることはない。

	これは通過儀式なのだ。閉塞した人類が再生するための。

	滅びの宿命は新生の喜びでもある。

	神も人も全ての生命が死をもってやがてひとつになるために。



碇	死は何も生みませんよ

キール	死は君達に与えよう



そして、碇と冬月を残して消えるモノリス





冬月	人は生きて行こうとするところにその存在がある。

	それが自らエヴァに残った彼女の願いだからな。



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レイのマンション

ベッドから体を起こすレイの視線の先には、月

そして、部屋を出て行く彼女の後には

割れた眼鏡が転がっていた



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ターミナルドグマ

データベースにクラックしているミサト

ノートパソコンを打ち、メモリーカードを口にくわえながら呟く…



ミサト	そう、これがセカンド・インパクトの真意だったのね…



時計が6:00丁度を指すと同時に突如エラー音が鳴り響き

画面を埋め尽くし表示されるDELETEの文字

慌てて銃に手を伸ばす



ミサト	気付かれた?!

	いえ、違うか…

	始まるわね



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エラー音慌ただしい第2発令所

次々と飛び込んでくる情報

情報回路が一方的に遮断されてゆく



冬月	保安通信は青の非常回線に切り替えろ。衛星を開いても構わん!

	そうだ!敵の状況は?

OP	外部との連絡、情報回線が一方的に遮断されていきます!

冬月	目的はMAGIか…

シゲル	全ての外部端末からデータ侵入。

	MAGIへのハッキングを目指しています

冬月	やはりな…侵入者は松代のMAGI二号か?

シゲル	いえ、少なくともMAGIタイプ5

	ドイツと中国、アメリカからの侵入が確認出来ます

冬月	ゼーレは総力を上げているな…兵力差は1対5…分が悪いぞ。



マコト	主データベース閉鎖…駄目です、進行をカットできません!

マヤ	更に外郭部に侵入、予備回路も阻止不能です!

冬月	まずいな…MAGIの占拠は本部のそれと同義だからな…



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本部内で幽閉されているリツコ

自動ドアの開く音がする…



リツコ	解っているわ…MAGIの自立防御でしょ

諜報員	ハイ、詳しくは第二発令所の伊吹二尉からどうぞ

リツコ	必要となったら捨てた女でも利用する。エゴイストな人ね。



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髪留めを外しながら通路を直進するミサト

手には携帯を持ち、発令所へ指示を出している



ミサト	状況は?

マコト	おはようございます。先程、第二東京からA-801が出ました。

ミサト	801?

マコト	特務機関NERVの特例による法的保護の破棄

	及び、指揮権の日本国政府への委譲。

	最後通告ですよ。ええ、そうです。

	現在MAGIがハッキングを受けています。かなり押されています。

マヤ	伊吹です。今赤木博士がプロテクトの作業に入りました

ミサト	リツコが…?





MAGI-CASPER内でキーを打つリツコ



リツコ	私、馬鹿なコトしてる?

	ロジックじゃないものね。男と女は。

	そうでしょ、母さん。



再び発令所

コーヒーカップを片手に腰掛け、冷めた視線のミサト



ミサト	後どれくらい?

マコト	間に合いそうです…さすが赤木博士…

ミサト	MAGIへの侵入だけ…そんな生やさしい連中じゃないわ。多分…

冬月	MAGIは前哨戦に過ぎん。奴らの目的は本部施設

	及び残るエヴァ二体の直接占拠だな。

碇	ああ。リリス、そしてアダムさえ我らにある。

冬月	老人達が焦るわけだな。



マヤ	MAGIへのハッキングが停止しました。

	B−7形防壁を展開。以後62時間は外部進行不能です



リツコ	母さん、また後でね



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再びゼーレのモノリス



ゼーレ	碇はMAGIに対し、第666プロテクトを掛けた。

	この突破は容易ではない。

	MAGIの接収は中止せざるを得ないな。

キール	出来うるだけ穏便に進めたかったのだが、致し方あるまい。

	本部施設の直接占拠を行う。



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第3新東京市外郭

蝉の鳴く緑の草地の中から戰略自衛隊が姿を現す



戰自	始めよう

	予定通りだ



轟音を上げて飛んでゆく爆撃機

一斉に旋回し第三新東京へ砲撃する戦車

次々に破壊されて行くNERVのレーダーサイト

外部の映像が遮断されてゆく



混乱を極める第2発令所



冬月	やはり最後の敵は同じ人間だったな…

碇	総員第一種戦闘配置

マヤ	戦闘配置?相手は使徒じゃないのに…同じ人間なのに…

マコト	相手はそう思っちゃくれないさ。





NERV本部へのゲートを守る守衛

後ろから口を塞がれて背中から刺され、崩れ落ちる

次々に開いて行くシャッター



職員	おいどうした?おい!

	なんだ?南のハブステーションです。



至近距離のトラックに着弾し爆発。巻き込まれるNERV職員たち

けたたましく鳴り響く警報ブザー

次々と報告される状況報告



ミサト	西館の部隊は陽動よ。

	本命がエヴァの占拠なら、パイロットを狙うわ

	至急シンジ君を初号機に退避させて

マコト	はい。

	アスカは?

シゲル	303病室です

ミサト	構わないから弐号機に乗せて。

マヤ	しかし、未だエヴァとのシンクロが回復していませんが…

ミサト	そこだと確実に消されるわ。匿うにはエヴァの中が最適なのよ

マヤ	了解、パイロットへの投薬を中断、発進準備!

ミサト	アスカ収容後、エヴァ弐号機は地底湖に隠して。

	すぐに見つかるけど、ケイジよりましだわ。

	レイは?

シゲル	所在不明です。位置を確認できません。

ミサト	殺されるわよ。捕捉、急いで。



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セントラルドグマで水槽に浸かるレイ



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射出される弐号機



マコト	弐号機射出!8番ルートから水深70に固定されます。

ミサト	続いて初号機発進!ジオフロント内に配置して

シゲル	駄目です、パイロットが未だ…



映し出されるシンジのうつむいた映像



ミサト	なんて事…



シゲル	地下、第三隔壁破壊。第二層に侵入されました

冬月	戰自約一個師団の投入か…占拠は時間の問題だな。

碇	冬月先生、後を頼みます。

冬月	わかっているよ。ユイ君に宜しくな。



つぎつぎと攻撃、破壊されて行くNERV本部

占拠を示す赤ランプが広がって行く



マコト	たちが悪いなぁ…使徒の方がよっぽどいいよ

ミサト	無理もないわ。みんな人を殺すことに慣れてないもの。



恋人を殺され、死体を引きずって逃げる女性職員

それを発見し射殺する戰自

部屋を火炎放射器で焼き払う戰自

女性職員の悲鳴が響く



OP	第3層Bブロックに侵入者!防御できません!

シゲル	Nブロックだけでなく、メインバイパスも攻撃されました

ミサト	第3層まで破棄します。戦闘員は下がって。

	803区間までの全通路のパイプにベークライト注入。

シゲル	はい!



通路に流し込まれるベークライト

死体もろとも飲み込んでゆく



ミサト	これですこしは持つでしょう…

マコト	葛城三佐…ルート47が寸断され、グループ3が足止めを食っています。

	このままではシンジ君が!



銃を取り、弾を確認して装填しながら指示を出すミサト



ミサト	非戦闘員の白兵戦は極力避けて。向こうはプロよ。

	ドグマまで後退不可能なら投降した方がいいわ。

	ごめん、後、よろしく。



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地上

戰略自衛隊指揮本部

指揮官らしき人物が双眼鏡で戦況を見ている



戰自	以外と手間取るな…

	我々に楽な仕事はありませんよ。



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混乱の第二発令所



マコト	分が悪いよ。本格的な対人要撃システムは用意されていないからな。

シゲル	ま、せいぜいテロ止まりだ。

マコト	戰自が本気を出したらこの施設なんてひとたまりもないさ。

シゲル	今考えれば、侵入者要撃の予算縮小って、これを見越しての事だったのかな…

マコト	あり得る話だ…。



遂に第2発令所下部に突入してくる戰自。

発令所も交戦状態となる



シゲル	ロック外して!

マヤ	私…私、鉄砲なんて撃てません…

シゲル	訓練で何度もやってるだろ!

マヤ	でもその時は人なんて居なかったですよ!

シゲル	馬鹿!撃たなきゃ死ぬぞ!!



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THE END OF

EVANGELION



EPISODE:25'

   Love is destruceive

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セントラルドグマ水槽に浮かぶレイ



碇	レイ…やはり此処に居たか。

	約束の時だ、さあ行こう。



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戰自の司令部

報告が次々と入る



OP	第二層は完全に静圧。

	第二発令所、MAGIオリジナルは未だ確保できず。

	下層フロアにて交戦中…



手を挙げ降伏を示すNERV職員に発砲する戰自

続いて入るアナウンス



OP	パイロットは発見次第射殺。

	非戦闘員への無条件発砲も許可する。





銃声と金属の反射音

初号機パイロットの元へ駆けつける戰自3人



戰自	サード発見。これより排除する。



銃口をシンジの頭へ突きつける



戰自	悪く思うな、ぼうず。



が、そこへ突入してくるミサト

あっと言う間に2人を射殺し、最後の一人の下顎に銃口を突きつける



ミサト	悪く思わないでね



ドン! 崩れ落ちる身体

ミサトの息は荒い



ミサト	さあ行くわよ、初号機へ。



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倒した敵の無線を傍受するミサト



ミサト	まずいわね…奴ら初号機とシンジ君の物理的接触を断とうとしている…

	さぁうかうか出来ないわね…急ぐわよ、シンジ君。

	ここから逃げるのか、エヴァの所へ行くのかどっちかにしなさい。

	このままだと何もせずただ死ぬだけよ。

シンジ	助けてアスカ…助けてよ

ミサト	こんな時だけ女の子にすがって、逃げて、誤魔化して!

	中途半端が一番悪いわよ!

	さぁ、立って!立ちなさい!

シンジ	もういやだ…死にたい…何もしたくない…

ミサト	何甘ったれたこと言ってんのよ!あんたまだ生きてるんでしょ?

	だったらしっかり生きて、それから死になさい!



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依然交戦中の第2発令所

冬月は電話片手に指示を出している



冬月	構わん、他よりもターミナルドグマの分断を優先させろ!



マコト	あちこち爆破されているのに、やはり此処には手を出さないか…

シゲル	一気にかたをつけたい所だろうが、下にはMAGIのオリジナルがあるからな…

マコト	出来るだけ無傷で手に入れておきたいんだろ

シゲル	ただ、対BC兵器装備は少ない。使用されたらヤバイよ…

マコト	N2兵器もな…



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投下されるN2兵器

まっすぐにNERV直上へと吸い込まれるように落ちて行く



直後、閃光

爆炎が一帯を包む

ジオフロント天井が融解し、爆発エネルギーが内部へ侵入する

爆風が吹き荒れるジオフロント

衝撃波に見舞われる第二発令所



シゲル	チッ、言わんこっちゃない…

マコト	奴ら加減ってものを知らないのか!?

冬月	フッ、無茶をしおる



露呈したジオフロントに豪雨の如くミサイルが降り注ぐ

またも衝撃波に見舞われる第二発令所



マヤ	ねぇ!どうしてそんなにエヴァが欲しいの!!



車を運転しつつ語るミサト

助手席には頭を抱えたシンジが…



ミサト	サードインパクトを起こすつもりなのよ。

	使徒ではなくエヴァシリーズを使ってね。

	15年前のセカンド・インパクトは、人間に仕組まれたものだったわ。

	けどそれは、他の使徒が覚醒する前にアダムを卵にまで還元することによって

	被害を最小限に食い止めるためだったのよ。

	シンジ君、私たち人間もね、アダムと同じリリスと呼ばれる

	生命体のみなもとから生まれた18番目の使徒なのよ

	他の使徒たちは別の可能性だったの。人の形を捨てた人類の。

	ただ、お互いを拒絶するしかなかった悲しい存在だったけどね。

	同じ人間同士…



	いい、シンジ君。エヴァシリーズを全て消滅させるのよ。

	生き残る手段は、それしかないわ。



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第二東京首相官邸



首相	電話が通じなくなったな…

秘書	はい、3分前に弾道弾の爆発を確認しております

首相	NERVが裏で進行させていた人類補完計画。

	人間すべてを消し去るサードインパクトの誘発が目的だったとは…

	とんでもない話だ

秘書	自らを憎むことが出来る生物は人間くらいのものでしょう。

首相	さて、残りはNERV本部施設の後始末か…

秘書	ドイツか中国に再開発を委託されますか?

首相	買い叩かれるのがオチだ。

	20年は風地だな。旧東京と同じくね。



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熱が引いたジオフロント

戰自司令部が状況報告に追われている



戰自	現在、ドグマ三層と紫のやつは制圧下にあります。

	赤いやつは?

	地底湖、水深70にて発見。専属パイロットの生死は、不明です



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地底湖湖底のエヴァ弐号機

エントリープラグで目を覚ますセカンドチルドレン



アスカ	生きてる…





次々と地底湖に投下される爆雷

まっすぐに弐号機へと降下してゆく

そして、爆発



アスカ	くっ、がぁっ!

	がぁぁっー!





爆炎の中うずくまる弐号機

その中で膝を抱え、胎児のように丸くなるアスカ



アスカ	死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…



その声に、弐号機の中にいる母親の声が重なる…



	死んでは駄目よ…

	あなたを死なせないわ…

	死んでは駄目よ…



アスカ	死ぬのは、イヤァッ!!



覚醒した弐号機の中で母の姿を見るアスカ

その目に、理性の光を灯しながら…



アスカ	ママ、ココにいたのね…ママッ!!





そして、赤い光の柱が地底より吹き上がる

驚愕の戰自隊員



戰自	これは!

	やったか?!





咆哮を上げ、地底湖に浮かぶ戦艦を持ち上げて浮上するエヴァ弐号機

ミサイルをその戦艦で受けとめ、砲撃地点へ投げ返す

戦車がつぶされ、爆発が起こる



アスカ	どぉりゃぁー!!



ATフィールドを纏いて空を駆ける弐号機

もはや通常兵器では弐号機に傷ひとつ付けることは出来ない

ミサイルの雨を縫うように避けてゆく…



アスカ	ママ、ママ、解ったわ。ATフィールドの意味。

	私を守ってくれてる。

	私を見てくれてる。

	ずっと、ずっと一緒だったのね…ママ!!



ミサトの車の中

発令所からの連絡が入る



マヤ	エヴァ弐号機起動!

	アスカは無事です、生きてます!!



ミサト	アスカが?!



その報告に一瞬びくりと反応するシンジ

果たして彼はその時何を思ったのか…





次々と砲撃する戰自

だが、エヴァは全く怯まない

全ての弾丸はATフィールドによってはじかれている



戰自	ケーブルだ!ヤツの電源ケーブル。そこに集中すればいい!



そして、切断されるアンビリカルケーブル

切り替わる内蔵電源表示



アスカ	チッ!

	アンビリカルケーブルが無くったって

	こちとらには一万二千枚の特殊装甲と

	ATフィールドがあるんだから!!

	負けてらんないのよ!!

	あんた達にぃっ!!



ATフィールドを飛ばして爆撃機を撃墜する弐号機

殴り飛ばし、掴んで振り回し他の機体にぶつけ、

後ろ回し蹴りとかかと落としで爆撃機を粉砕する弐号機

業火の中に浮かび上がるその姿、まさに鬼神

もはや弐号機の歩みを止めるものは、無い



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再びゼーレのモノリス



キール	忌むべき存在のエヴァ。またも我らの妨げとなるか…

	やはり毒は、同じ毒をもって制すべきだな。



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第3新東京市の上空に飛来する9機のエヴァ輸送機

KAWORUの文字が書かれたエントリープラグが挿入される

そして遂に、投下

翼を広げて弐号機の上空を円を書くように旋回する…



アスカ	エヴァシリーズ…完成していたの…



冬月	S2機関搭載型を9体、全機投入とは…大げさ過ぎるな。

	まさかここで起こすつもりか!?



羽根を羽ばたかせて大地に降下する量産機

その姿から理性的な意志を感じることは出来ない…



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車を壁にぶつけ、外に出るミサトとシンジ

発令所へ連絡を取る



ミサト	いいアスカ?エヴァシリーズは必ず殲滅するのよ。

	シンジ君もすぐに上げるわ。がんばって。

	…で、初号機へは非常用のルート20で行けるのね。



マコト	はい、電源は3重に確保してあります。

	3分以内に乗り込めば、第七ケイジへ直行できます。



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ジオフロント上部で睨み合う弐号機と量産機

9体全てに既に囲まれている



アスカ	必ず殲滅…ね。ミサトも病み上がりに軽く言ってくれちゃってぇ。

	残り3分半で九つ。一匹につき20秒しか無いじゃない…

	どおりゃぁー!!



量産機に飛びかかる弐号機

量産機の頭部を掴み、握りつぶす

そして、その身体を抱え上げて、背骨を砕く

あっと言う間に一匹目を、殲滅



アスカ	エーステ!



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ようやく緊急用エレベーターの前に到着するミサトとシンジ



ミサト	ここね…



だが、ここへ来て発見され、一斉射を浴びるミサト

そのうちの一発に被弾してしまうが、なんとかゲートに逃げ込みゲートが閉まる

直後にゲートではじかれるバズーカ砲



戰自	逃がしたか…

	目標は射殺出来ず。追跡の是非を問う。

OP	追跡不要。そこは爆破予定だ。至急戻れ。





壁の内側に寄りかかるミサト

手は被弾した右腹を押さえている



ミサト	これで…時間、稼げるわね…

	大丈夫、たいしたこと、ないわ…



ゲートを開けるミサト

ブザーとともにエレベーターが姿を現す



ミサト	電源は生きてる…

	行けるわね…





シンジをゲートに押しつけ、至近距離で会話する二人



ミサト	いい、シンジ君ここから先はもうあなた一人よ。

	全て一人で決めなさい。誰の助けもなく。



シンジ	僕は駄目だ…駄目なんですよ。

	人を傷つけてまで…殺してまでエヴァに乗るなんて…

	そんな資格無いんだ。

	僕はエヴァに乗るしか無いと思ってた。

	でも、そんなの誤魔化しだ。

	何も解ってない僕には、エヴァに乗る価値もない。

	僕には人のために出来る事なんて…なんにも無いんだ!

	アスカにひどいことしたんだ…カヲル君も殺してしまったんだ…

	優しさなんかかけらもない…ずるくて臆病なだけだ…

	僕には人を傷つけることしか出来ないんだ…

	だったら何もしない方がいい!



ミサト	同情なんかしないわよ。

	自分が傷つくのがイヤだったら、何もせずに死になさい。

	今泣いたってどうにもならないわ。

	自分が嫌いなのね…だから人も傷つける。

	自分が傷つくより人を傷つけた方が心が痛いことを知っているから…

	でも、どんな思いが思いが待っていても…

	それはあなたが自分一人で決めた事だわ…価値のあることなのよシンジ君…

	あなた自身のことなのよ…誤魔化さずに自分に出来ることを考え

	償いは自分でやりなさい。



シンジ	ミサトさんだって…他人のくせに…何も解ってないくせに!



ミサト	他人だからどうだって言うのよ!!

	あんたこのままやめるつもり?!

	今、ここで何もしなかったら…私許さないからね…

	一生あんたを許さないからね…

	今の自分が絶対じゃないわ…後で間違いに気付き、後悔する…

	私はその繰り返しだった…ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ…

	でも、そのたびに前に進めた気がする…

	いいシンジ君…もう一度エヴァに乗ってけりを付けなさい。

	エヴァに乗っていた自分に…何のためにここに来たのか…

	何のためにここにいるのか…今の自分の答えを見つけなさい…

	そして、けりをつけたら、必ず戻ってくるのよ…



シンジへ自分の父の形見である十字のペンダントを手渡す…



ミサト	約束よ。

	行ってらっしゃい。



シンジを抱き寄せるミサト

そして、唇が重なる…



ミサト	大人のキスよ。

	帰ってきたら続きをしましょ。





シンジをエレベーターへ突き飛ばすミサト

一瞬にしてゲートは閉まり、シンジの姿は視界から消える

緊張の糸が切れ、その場に崩れ落ちるミサト





ミサト	こんなことなら…

	アスカの言うとおりカーペットに変えておきゃぁよかった…

	ねぇ、ペンペン…



	加持君、アタシ、これで良かったわよね…



死ぬその寸前、側にレイの幻影が現れる

刹那、その場は爆炎と轟音に包まれた…



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エレベーターで第七ケイジへ降下するシンジ

その手にはミサトの形見である十字のペンダントが血に濡れている…

もはや嗚咽を漏らすことしか出来ないシンジ…



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ジオフロント上部

ひたすら叫びながら量産機を葬って行くエヴァ弐号機

プログレッシブ・ナイフで刺す

スパイクが右肩から飛び出す

相手の武器を奪って腕を切り飛ばす



アスカ	もう…しつこいわねぇ…

	バカシンジなんかあてにして、いないのに…

	がぁぁぁぁーっ!!



そして、初号機の前のケイジに辿り着いたシンジが見たものは

ベークライトで固められた初号機だった…

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セントラルドグマ最下層

ゲンドウとレイが見たその先は

アダムを前にし、LCLの海の側に腰掛ける白衣一人…



リツコ	お待ちしておりました…



おもむろに立ち上がり、ゲンドウに銃口を向ける…



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依然叫び続けて量産機を葬るエヴァ弐号機

ひたすら殺戮マシーンと化している…



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再びドグマ最下層



リツコ	ごめんなさい…

	あなたに代わって先程、MAGIのプログラムを変えさせて貰いました。

	娘からの最後の頼み…母さん…一緒に死んでちょうだい…



爆破装置のボタンを押すリツコ

だが、訪れるのは静寂のみ…



リツコ	作動しない…何故?!



慌てて取り出すコントローラーに一つ点滅する否決の文字

REFUSEDの警告音が嫌に響く…



リツコ	ぁっ!…カスパーが裏切った…?!

	母さん…娘より自分の男を選ぶの…?



逆に銃口を構えるゲンドウ

もはやリツコに抵抗の意志はない



碇	赤木リツコ君…本当に…(音声カットされている)



その言葉を聞き、涙を浮かべて最後に微笑む…



リツコ	嘘つき…



響く銃声

そして、その死に際に彼女もレイの幻影を見る

LCLへ落ちる水音…



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混乱の第二発令所



マヤ	活動限界まで一分を切ってます!このままじゃアスカが!!



絶叫のアスカ

残るはあと2体



アスカ	だぁぁぁーっ!!

	負けてらんないのよ!

	ママも生きてるのに!!



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初号機のケイジの前でうずくまるシンジ

アスカのママ、と言うことばに反応する



シンジ	…母さん…?



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量産機をはり倒し、投げ飛ばす

最後の量産機に向け、その機体を投げつける



アスカ	これでラストォー!!



投げつけた量産機の腹をぶち抜いて最後の量産機のコアを掴む

その掴む手に力を込めていく…

だがその時、背後から量産機の武器が飛んでくる

ATフィールドを展開し受けとめたものの…

なんとそれはロンギヌスの槍へと姿を変えた!



アスカ	っ!!、ロンギヌスの槍!?



ATフィールドを張ってはいるが、無論ロンギヌスの槍には効果はない

着実に浸食されて行く…

そして、遂に…遂に頭から貫かれる弐号機



アスカ	がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ!!!!!!



絶叫とともに、活動停止して仰向けにのけぞり崩れる

弐号機の頭を貫いた槍が地面に刺さり、弐号機の上半身を起こしている…

エントリープラグの中で絶叫しながら操縦桿を狂ったように前後に動かすアスカ

だが、再び弐号機が動くことはもうなかった…



マヤ	内蔵電源終了…

	活動限界です…エヴァ弐号機、沈黙…

	…っ??…何これ…倒したはずのエヴァシリーズが…



次々と再起動してゆく量産機

不気味な咆哮を上げながら…



マヤ	エヴァシリーズ…活動再開…





次々と羽根を広げて飛び立って行く

もはやエヴァとしての面影は、無い



シゲル	とどめを刺すつもりか…



そして…そして、活動停止した弐号機に一斉に飛来する量産機

なんと、弐号機を食い荒らし始める…



マヤ	ぐぅっ!!

マコト	どうした!!

マヤ	もう見れません!!見たくありません!!

マコト	これが…弐号機…?!



量産機が飛び立った後には…もはや内臓が食い散らかされた弐号機だったモノ

わずかに残る内臓が腹から崩れ落ちる…

エントリープラグ内で腹部と頭を押さえて事切れそうなアスカ

視界の先には上空で旋回するエヴァシリーズ…



アスカ	殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…



弐号機の腕が空を掴もうと動き始める…



マコト	暴走か!!

マヤ	アスカァ…もう止めてぇ!!



アスカ	殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…

	殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…

	殺してやる…



空を掴もうとしていた右手が、突如まっぷたつに割れる

直後、上空より突き刺さる7本の槍

弐号機…活動を、停止



マヤ	ぁぁっ!!!、シンジ君!!

	弐号機がぁっ!アスカがぁっ!アスカがぁぁっ!!



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初号機の第七ケイジではシンジがうつむいて膝を抱えていた



シンジ	だって、エヴァに乗れないんだ…

	どうしようも無いんだ…



その瞬間、突如動き出すエヴァ初号機

ベークライトを粉砕し、シンジの前へ手を伸ばす



シンジ	…!、母さん…



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セントラルドグマ最下層

アダムの前である



碇	初号機が動き出したか…



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初号機、覚醒

羽根を広げ、紫の光は天を焦がす…



大混乱の戰自司令部

みな驚愕の様子で紫の光を見ている



戰自	エヴァンゲリオン初号機…まさに悪魔か…





そして、地上に出た初号機が見たものは

エントリープラグの中のシンジが見たものは…

それは、荒野の中に突き刺さるロンギヌスの槍に貫かれた弐号機

むき出しの目玉、食われた内臓…それらはすべて、かつて弐号機であったモノ



シンジ	…………ぁ…ッ!

	ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっっ!!!



碇シンジ、絶叫

初号機はATフィールドの羽根を広げる…



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  つづく

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 エンディングテーマが流れる中、スタッフロール



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このシャシンを再び終局へと導いてくれた

スタッフ、キャスト、友人、そして5人の女性達に

心より感謝いたします



            ありがとうございました

                   庵野秀明

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    T

    H

    E

EVANGELION

    E

    N

    D

    O

    F

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セントラルドグマ最下層

全裸のレイと向き合っている



碇	アダムは既に私とともにある。

	ユイと再び会うには、これしかない。

	アダムとリリスの禁じられた融合だけだ。



レイの左手が肘より先、崩れ落ちる…



碇	時間がない。ATフィールドがお前の形を保てなくなる。

	始めるぞ、レイ…ATフィールドを、心の壁を解き放て。

	欠けた心の補完。不要な身体を捨て、全ての魂を今一つに。

	そして、ユイの元へ行こう…



ゲンドウの手がレイの左胸に伸びる

ゲンドウの右手はレイの胸を掴み、さらに身体にめり込む

そして、手をめり込ませたまま下へと腕を下げて行く…

苦痛の声を漏らすレイ



レイ	ウッ…



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ま

ご

こ

ろ

を        第

、        2

君        6

に        話

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ジオフロント上部

荒野と化した大地に、初号機が立つ

地上に出た初号機が見たものは

エントリープラグの中のシンジが見たものは…

それは、荒野の中に突き刺さるロンギヌスの槍に貫かれた弐号機

むき出しの目玉、食われた内臓…それらはすべて、かつて弐号機であったモノ



シンジ	…………ぁ…ッ!

	ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっっ!!!



碇シンジ、絶叫

肩の拘束具が弾け飛ぶ…

そして、覚醒した初号機はATフィールドの羽根を広げる



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セントラルドグマ最下層

レイ、シンジの絶叫を感じとる



レイ	碇君!



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再びジオフロント上部

絶叫の初号機が、月よりオリジナルのロンギヌスの槍を呼び寄せる



戰自	大気圏外より、高速接近中の物体あり!

	なんだ…?



冬月	いかん、ロンギヌスの槍か…



飛来するロンギヌスの槍が初号機の喉元で停止する…



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ゼーレのモノリス



キール	遂に我らの願いが始まる。

ゼーレ	ロンギヌスの槍もオリジナルがその手に還った。

	いささか数が足りぬが、やむを得まい。



全員	エヴァシリーズを本来の姿に。

	我ら人類に福音をもたらす真の姿に。

	等しき死と祈りをもって、人々を真の姿に。



キール	それは魂の安らぎでもある。

	では、儀式を始めよう。



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エヴァ初号機の羽根を掴む量産機

そのまま上空へ初号機を持ち上げて行く



第2発令所



マコト	エヴァ初号機、拘引されていきます

シゲル	高度一万二千!更に上昇中!

冬月	ゼーレめ、初号機をよりしろとするつもりか…



初号機の羽根にかみつく量産機

プラグ内では荒い息のシンジ



ゼーレ	エヴァ初号機に聖痕が刻まれた。

全員	今こそ中心の樹の復活を。

キール	我らが僕、エヴァシリーズは、皆このときのために。



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光り出す量産機

その量産機の上に紋様が浮かび上がる





シゲル	エヴァシリーズ、S2機関を開放!

マコト	次元測定値が反転、マイナスを示しています!

	観測不能!数値化できません!!

冬月	アンチ・ATフィールドか…



突如上空に現れる生命の樹の紋章



マヤ	全ての現象が15年前と酷似している…

	じゃぁこれってやっぱり、サードインパクトの前兆なの…?



慌ただしい戰自司令部



戰自	S2機関、臨界!

司令官	作戦は、失敗だったな…



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そして、初号機と量産機を中心として大爆発が起こる

一帯全てを巻き込みつつ…



シゲル	直撃です!地上堆積層が融解!

マコト	第二波が、本部周辺を掘削中!!

	外郭部が、露呈していきます!!

冬月	まだ物理的な衝撃波だ。アブソーバーを最大にすれば耐えられる!



本部を中心として、全てのものは消滅している…



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ゼーレのモノリス



ゼーレ	悠久の時を示す

	赤き土の禊ぎをもって

	まずはジオフロントを

キール	真の姿に



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上空より俯瞰された第3新東京市

半径50キロメートルの範囲が抉られて何もない

爆炎が晴れると、そこには黒き月が埋まっていた…



冬月	人類の、生命の源たるリリスの卵…黒き月…。

	今さら、その殻の中へと還ることは望まぬ。

	だが、それもリリス次第か…



セントラルドグマ最下層



碇	事が始まったようだ…

	さぁ、レイ。私をユイの所へ導いてくれ…まさか?!



ゲンドウの右手肘から先を取り込むレイ

肘を押さえて後ずさるゲンドウ



レイ	私は、あなたの人形じゃない。

碇	がはっ、何故だ?!

レイ	私は、あなたじゃ、ないもの。



先程崩れ落ちたレイの手が、再生される

まるで壱拾九話の初号機のように…



碇	レイ!



アダムの方を向き、浮上するレイ

もはやゲンドウを振り返りはしない



碇	頼む、待ってくれっ!レイ!!

レイ	駄目。碇君が呼んでる。

碇	レイッ!!





アダムと向き合うレイ



レイ	ただいま



モノローグ



	おかえり





そして、アダムへと吸収される

心音のようなものが響き、完全に足が再生する

そして、アダムが動き出す…

手に打ち込まれた楔を抜け、LCLの海に着地する

仮面が外れたそのしたには、レイの顔が…



碇	レイ…



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第2発令所

突然警報が鳴り響く



シゲル	ターミナルドグマより、正体不明の高エネルギー体が急速接近中!

マコト	ATフィールドを確認!分析パターン、青!

マヤ	まさかっ!使徒?

マコト	いや、違う!ヒト、人間です!!



発令所に現れるレイの姿をしたアダム

レイの手がマヤの身体をすり抜ける…

あり得ない事象に絶叫するマヤ



マヤ	っっ!えぇっ!?

	イヤァァァァァァァッ!!

	イヤァァァッァァァッァァーーーーー!!



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初号機の中のシンジ

ただ呟くことしか出来ない



シンジ	畜生、畜生、畜生、畜生っ!



低い声を上げながら巨大化して行くレイ

今や浮上している初号機に届かんばかりの勢い

そして、初号機の目の前に姿を現す…



シンジ	綾波…、レイ?!



シンジの方を向くレイ

そして、再びシンジ絶叫



シンジ	うぁぁぁぁっぁぁっっぁぁぁぁ!!

	っぁああああぁぁぁあっ!

	あぁぁああぁぁぁあぁつあぁぁっ!!!



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ゼーレのモノリス



全員	エヴァンゲリオン初号機パイロットの欠けた自我をもって人々の補完を。

キール	三度の報いの時は、今。



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第二発令所



量産機が位置を変え、その上に再び紋様が浮かび上がる



シゲル	エヴァシリーズのATフィールドが共鳴!

マコト	更に、増幅しています!

冬月	レイと同化を始めたか…



次々と量産機の顔がレイになっていく…

だが、声はトカゲのままである

それを見たシンジ、またも絶叫

今度は初号機も咆哮

エントリープラグ内で闇雲に操縦桿を引くシンジ

初号機のコアが装甲を破って現れる



シゲル	心理グラフ、シグナルダウン!

マコト	デストルドーが、減圧化されていきます!

冬月	これ以上はパイロットの自我が持たんか…





レイの腰からカヲルが分岐する…



シンジ	いやだ…もうイヤだ…

	イヤだ、イヤだ…

カヲル	もういいのかい…?

シンジ	ここにいたの?カヲル君…



カヲルを見て微笑むシンジ

安心して目をつむる…





ロンギヌスの槍が、初号機を包んでゆく…

そして、十字の樹になる



シゲル	ソレノイドグラフ、反転!

	自我境界が、弱体化していきます!

マコト	ATフィールド、パターンレッドへ!!

冬月	使徒の持つ生命の実と、ヒトの持つ知恵の実。

	その両方を手に入れたエヴァ初号機は、神に等しき存在となった…

	そして今や、命の対価たる生命の樹へと還元している…

	この先に、サードインパクトの無からヒトを救う箱船となるか、

	ヒトを滅ぼす悪魔となるのか…

	未来は碇の息子に委ねられたな…



マヤ	ねぇ…私たち、正しいわよね…?

シゲル	判るもんか…



初号機の中のシンジに響くユイの声



ユイ	今のレイが貴方自身の心

	あなたの願い、そのものなのよ…

	なにを願うの…?



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水滴の落ちる音

過去の公園のシーンへフラッシュバック

バックミュージックには「むすんで開いて」が流れる…



シンジ	そうだ、チェロを始めたときと同じだ…

	ここに来たら、何かあると思ってた…

子供A	シンジ君もやりなよ!

子供B	がんばって完成させようよ、お城。

シンジ	ウン!



子供A	あ、ママだ!

子供B	帰らなきゃー

子供A	じゃぁねー

子供B	ママー、ママー、あのねー…



ひとりぼっちになったシンジ

泣きながら、一人で砂の城を作る…

が、自ら践んで壊す



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そして、過去の映像の切り張りでフラッシュバックが始まる…





アスカ	あぁーもう!あんた見てるとイライラすんのよ!

シンジ	自分みたいで。

アスカ	ママー、ママ…

シンジ	ママ…

ミサト	結局、シンジ君の母親にはなれなかったわね…



ミサト	うーん、ネェ、しよう?

加持	またか…?今日は学校で友達と会うんじゃなかったっけ?

ミサト	んん?あぁ、リツコね…いいわよ、まだ時間あるし…

加持	もう一週間だぞ…ここでごろごろし始めて。

ミサト	あのねぇ…コツが掴めてきたの…だからぁ…ねぇ…



ミサト	多分ね、自分がここにいることを確認するためにこういうことするの。

アスカ	バッカみたい。ただ寂しい大人が慰め合ってるだけじゃないの!

リツコ	身体だけでも、必要とされてるものね。

ミサト	自分が求められる感じがして、嬉しいのよ。

アスカ	Easyに自分には価値があるんだって思えるものね、それって。

シンジ	これが、こんなことしているのがミサトさん?

ミサト	そうよ…これも私。お互いに溶け合う心が映し出す、シンジ君の知らない私。

	ほんとの事は結構痛みを伴うものよ。それに耐えなきゃね…

アスカ	あーあ、私も大人になったらミサトみたいなこと、するのかなー。

アスカ	ねぇ、キスしようか…

ミサト	駄目。

アスカ	それとも怖い?

ミサト	子供のするもんじゃないわ。

アスカ	じゃ、行くわよ

アスカ	何も判ってないくせに、私の側に来ないで。

シンジ	判ってるよ…

アスカ	判ってないわよ、バカァ!

	あんた私のこと判ってるつもりなのぉ?

	救ってやれると思ってるの?

	それこそ傲慢な思い上がりよ!判るはずないわ!

シンジ	判るはず無いよ。アスカは何も言わないもの。

	何も言わない、何も話さないくせに判ってくれなんて、無理だよ!

レイ	碇君は判ろうとしたの?

シンジ	判ろうとした。

アスカ	バァーカ、知ってんのよ…あんたが私をおかずにしてること。

	いつもみたくやってみなさいよ。ここで見ててあげるから。

	あんたが、全部私のものにならないなら、私、何も要らない。

シンジ	だったら僕に優しくしてよ。

女全員	優しくしてるわよ…

シンジ	嘘だ!

	笑った顔で誤魔化してるだけだ!

	曖昧のままにしておきたいだけなんだ!

レイ	ホントのことは、みんなを傷つけるから。

	それが、とてもとても辛いから。

シンジ	曖昧なままは、僕を追いつめるだけなのに…

レイ	その場しのぎね。

シンジ	このままじゃ怖いんだ…いつまた僕が要らなくなるのかも知れないんだ…

	ざわざわするんだ、落ち着かないんだ。

	声を聞かせてよ!僕の相手をしてよ!僕に構ってよ!!



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所変わってミサトのアパート

そこに映るは回想か、はたまた願望か…



シンジ	なにか役に立ちたいんだ。

	ずっと一緒にいたいんだ。

アスカ	じゃぁ、なにもしないで。

	もう側に来ないで。

	アンタ、私を傷つけるだけだもの。

シンジ	あ、アスカ…助けてよ。

	ねぇ…アスカじゃなきゃ駄目なんだ…

アスカ	嘘ね…

シンジ	…っ!!

アスカ	アンタ、誰でもいいんでしょ…

	ミサトもファーストも怖いから。

	お父さんもお母さんも怖いから!

	私に逃げてるだけじゃないの!

シンジ	助けてよ…

アスカ	それが一番楽で、傷つかないもの。

シンジ	ねぇ…僕を助けてよ!

アスカ	ホントに他人を好きになったこと無いのよ!

	自分しかここにいないのよ…その自分も好きだって感じたこと、無いのよ!



シンジを突き飛ばすアスカ

倒れるシンジ



アスカ	…哀れね…



食卓をひっくり返し、椅子を振り回すシンジ…



シンジ	助けてよ…ねぇ、誰か僕を、悩みから僕を助けて…

	助けてよ…僕を助けてよ!

	一人にしないで!僕を見捨てないで!僕を殺さないで!!



アスカ	イヤ。





沈黙…後、シンジはアスカの首を絞める…

音楽が流れ、シンジが首を絞めている映像に

赤木ナオコが初代レイの首を絞めている映像が流れる…

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テレビ本編のセルを表裏逆さまに写した映像が続く…



シンジ	誰も判ってくれないんだ…

レイ	何も判っていなかったのね。

シンジ	嫌なことは何にもない。揺らぎのない世界だと思っていた。

レイ	他人は自分と同じだと、一人で思い込んでいたのね。

シンジ	裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったんだ!!

レイ	初めから自分の勘違い。勝手な思いこみに過ぎないのに。

シンジ	みんな僕を要らないんだ…だからみんな死んじゃえ…



レイ	でも、その手は何のためにあるの?



シンジ	僕が居ても居なくても誰も同じなんだ…

	何も変わらない…だからみんな死んじゃえ…



レイ	でも、その心は何のためにあるの?



シンジ	僕しか居ないほうがいいんだ…だから僕も死んじゃえ…



レイ	では、何故ここにいるの?



シンジ	ここにいてもいいの…?



そして、シンジの絶叫…



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エラー音響く第2発令所

黒き月と化したジオフロントが、上昇して行く…





マコト	パイロットの反応が限りなくゼロに近づいていきます!

シゲル	エヴァシリーズ、及びジオフロント、E層を通過。なおも上昇中。



OP	現在、高度、22、万キロ…



マコト	エヴァ全機、健在!

シゲル	リリスよりのアンチATフィールド、更に拡大!物質化されます!



宇宙に浮かぶ量産機

初号機を中心とした陣形を組んだその上に、複数の横8の字の紋様が浮かび上がる…





マコト	アンチATフィールド、臨界点を突破!

シゲル	駄目です…このままでは、個体生命の形が維持できません!



冬月	ガフの部屋が開く…世界の、始まりと終局の扉が、遂に開いてしまうか…





レイ	世界が悲しみに満ち満ちていく…

	虚しさが人々を包み込んでいく…

	孤独が人の心を埋めていくのね…





青葉シゲル…その目に映るは、綾波レイ



シゲル	…ぁっ…あぁっ…っ…ぁっ!!!!



日向マコト…その目に映るは、葛城ミサト

ミサトの口が、マコトに迫る…



マコト	あぁぁっぁぁあぁぁあああぁっぁっ!!!



そして、LCLへと還る…



冬月コウゾウ…彼の上空に浮かぶは、碇ユイ



冬月	碇、おまえもユイ君に会えたのか?



見上げるその顔には、笑みが浮かんでいる…

そして、彼もLCLへと還る…





マヤ	ATフィールドが…みんなのATフィールドが消えていく…

	これが答えなの?…私の求めていた…



そこへ、後ろからキーボードを叩く白衣の手が伸びる…



マヤ	…っ!!先輩!!



向き合い、抱き合う二人



マヤ	先輩!…先輩!…先輩!…先輩!…せ!



そして、彼女もLCLへと還る

LCLが飛び散ったマヤのノートパソコンには、リツコの幻影が打った文字が…

「I Need You」





次々と消えて行くゼーレのモノリス達



キール	始まりと終わりは同じ所にある。

	良い、全てはこれで良い…



そして、彼もまたLCLへと還る

その身体は、殆ど機械であった…



セントラルドグマ最下層

仰向けに倒れているゲンドウを囲むユイとレイ…



碇	この時を…ただひたすら待ちつづけていた…

	ようやく会えたな、ユイ。

	俺が側にいるとシンジを傷つけるだけだ。

	だから何もしない方がいい…

ユイ	シンジが怖かったのね…

碇	自分が人から愛されるとは信じられない…

	私にそんな資格は無い。

カヲル	ただ見えてるだけなんだ。

	自分が傷つく前に世界を拒絶している。

レイ	人の間にある、形もなく、目にも見えないものが、怖くて

	心を閉じるしかなかったのね…

碇	その報いがこの有様か…

	済まなかったな、シンジ。



そして、ゲンドウは初号機に食われた…



首がないゲンドウの身体が直立する後ろに落ちている眼鏡

それを拾うレイ

そこには、初代レイ・二代目レイ・三代目レイが立っていた…





地球上の全ての場所から立ちのぼる十字の光

それはヒトという18番目の使徒の墓標なのか…

量産機は、自らのコアにダミーロンギヌスの槍を突き立てる…

そして、初号機の中でシンジが呟く



シンジ	綾波、レイ…



アスカ	キライ。

ミサト	誰がアンタなんかと…勘違いしないで…

アスカ	アンタのことなんか好きになるわけ無いじゃない。

ミサト	私の人生になんの関係もないわ。

アスカ	もうあっち行ってて。



ひたすら拒絶の言葉が続く…

もはや重なっていて聞き取ることは不可能…

嘲り笑いさえ重なる…



ミサト	もう、あっち行ってて。

アスカ	意気地なし…





ミサト	そんなに辛かったら…もうやめてもいいのよ。

レイ	そんなにイヤだったらもう逃げ出してもいいのよ…

ミサト	楽になりたいんでしょ…安らぎを得たいんでしょ…

	私と一つになりたいんでしょ…心も体も、一つに重ねたいんでしょ…

アスカ	でも、あなたとだけは、絶対に死んでもイヤ。



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そして、遂に実写パートが流れる

青空

送電線

通勤電車

繁華街にたたずむ林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃…





シンジ	ねぇ…

ミサト	なに?

シンジ	夢って何かな…

アスカ	夢?

レイ	そう、夢。



映画館で上映を待つ観客が映る

そこへ重なる文字

「気持ちいいの?」



シンジ	わからない…現実がよく分からないんだ…

レイ	他人の現実と、自分の真実との重さが、正確に把握できないのね…

シンジ	幸せが何処にあるのか、わからないんだ…

レイ	夢の中にしか、幸せを見出せないのね…

シンジ	だからこれは現実じゃない。誰もいない世界だ。

レイ	そう、夢。



繁華街に後ろ姿が映る

それは、アスカ、ミサト、レイのコスプレ…



シンジ	だからここには僕が居ない。

レイ	都合のいい作り事で、現実の復讐をしていたのね…

シンジ	いけないのか?

レイ	虚構に逃げて、真実を誤魔化していたのね…

シンジ	僕一人の夢を見ちゃ、いけないのか…?

レイ	それは夢じゃない。ただの現実の埋め合わせよ。



現実の映画館で上映を待つファン達が流れる…

そして、誰もいない劇場へと映像は変わる



シンジ	じゃぁ、僕の夢はどこ?

レイ	それは、現実の続き。

シンジ	僕の、現実はどこ?

レイ	それは、夢の終わりよ。



最後の最後に、ネット上で流れた庵野監督への誹謗中傷記事が

フラッシュバックで映る…



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ここは遙か下方に地球を望む空間

全裸のシンジとレイが、騎乗位になっている…



シンジ	…っ、綾波…ここは?

レイ	ここはLCLの海。生命の源の海の中。

	ATフィールドを失った、自分の形を失った世界。

	どこまでが自分で、どこからが他人だか判らない曖昧な世界。

	どこまでも自分で、どこにも自分が居なくなっている脆弱な世界。

シンジ	僕は死んだの…?

レイ	いえ、全てが一つになっているだけ。

	これがあなたの望んだ世界、そのものよ。

シンジ	でも、これは違う。違うと思う。

レイ	他人の存在を今一度望めば、再び心の壁が全ての人々を引き離すわ。

	また、他人の恐怖が始まるのよ。

シンジ	いいんだ…



	ありがとう…。





シンジが綾波に膝枕をされている



シンジ	あそこでは、嫌なことしかなかった気がする。

	だからきっと、逃げ出してもよかったんだ…

	でも、逃げたところにもいいことはなかった。

	だって、僕がいないもの。

	誰もいないのと、同じだもの。

カヲル	再びATフィールドが、君や他人を傷つけてもいいのかい?

シンジ	構わない。でも、僕の心の中にいる君たちはなに?

レイ	希望なのよ。人は互いに分かり合えるかもしれない、と言うことの。

カヲル	好きだ、という言葉と共にね。

シンジ	だけどそれは見せかけなんだ。自分勝手な思いこみなんだ。

	祈りみたいなものなんだ。ずっと続くはず無いんだ。

	いつかは裏切られるんだ。僕を見捨てるんだ。

	でも、僕はもう一度会いたいと思った。

	その時の気持ちは…本当だと思うから。



シンジの脳裏に浮かぶは、みんなの姿

NERVのみんな…学校のみんな…

そして、その中心には微笑むシンジの姿があった



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咆哮とともに巨大レイの目を突き破って出てくる初号機

レイの首が切れ、血が吹き出る

そして、黒き月が割れ、レイの腹に赤い血がたれる



カヲル	現実は知らないところに。夢は現実の中に。

レイ	そして、真実は心の中に。

カヲル	人の心が、自分自身のカタチを作り出しているからね。

レイ	そして、新たなイメージがその人の心もカタチも変えていくわ。

	イメージが…想像する力が…

	自分たちの未来を、ときぎめに、作りだしているもの。

カヲル	ただ人は、自分自身の意志で動かなければ、何も変わらない。

レイ	だから、見失った自分は、自分の力で取り戻すのよ…

	たとえ、自分の言葉を見失っても…他人のことばに取り込まれても…





巨大レイが崩れて行く…

腕がちぎれる…首が溶け落ちる…

初号機はロンギヌスの槍をふたつに曲げて、のばす

その先から光が溢れ、量産機を貫くと量産機の胸を貫いている槍が砕け散った

そして、石化した量産機が地球へ降下する…



レイ	自らの心で自分自身をイメージできれば、誰もが人のカタチに戻れるわ。



ユイ	心配ないわよ。全ての生命には復元しようとする力がある。

	生きて行こうとする心がある。

	生きて行こうとさえ思えば、どこだって天国になるわ。

	だって、生きているんですもの。

	幸せになるチャンスは、どこにでもあるわ…



宇宙に浮かぶ初号機が石化する

その目前には、制服姿の綾波レイ…



	太陽と月と、地球がある限り…、大丈夫。



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水滴が落ちる…シンジの心に

空間で、シンジとユイが向かい合う…



ユイ	もういいのね…?

シンジ	幸せがどこにあるのか…まだわからない。

	だけど、ここにいて、生まれてきてどうだったのか、これからも考え続ける。

	だけど、それも当たり前のことに何度も気付くだけなんだ

	自分が自分でいるために。



現実世界に戻ってきたシンジ

海中から浮かんできた先に見えるは、顔面の割れた巨大レイ…



シンジ	でも母さんは…母さんはどうするの?





第3新東京市の水辺の公園で会話するユイと冬月

ユイの手の中には、まだ小さなシンジが抱かれている



冬月	人が神に似せてエヴァを作る。

	これが真の目的かね?

ユイ	はい。人はこの地球でしか生きられません。

	でも、エヴァは無限に生きていられます。

	その中に宿る人の心と共に。



無限に広がる大宇宙

地球から、初号機が太陽系外へ飛んでいく…



ユイ	たとえ50億年経って、この地球も、月も、太陽すらなくしても残りますわ。

	たった一人でも生きて行けたら…とても淋しいけど生きて行けるなら…

冬月	人の生きた証は、永遠に残るか…



シンジ	さよなら、母さん…



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THE END OF

EVANGELION



ONE MORE FINAL:

    I need you

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どこかの水辺に、アスカと二人、横たわっている

遙か遠くには巨大レイのちぎれた腕がかすかに見えている…



ふと、水辺を見ると制服姿の綾波レイ…

夢か幻か…瞬きの瞬間に、彼女は消えてしまった…



そして、反対側を見るとアスカが横たわる

何故か、右手に包帯を、左目に眼帯を巻いている…



シンジ、起きあがると…アスカの首を絞め始める…

しばらくすると苦しそうに反応するアスカ

そして…自らの首を絞めているシンジの頬に、手を添える…

シンジは首を絞め続ける事は出来なかった…

手を離し、またも嗚咽を漏らすシンジ

そして、ようやくアスカの瞳がシンジを捉える







アスカ	気持ち悪い…



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終劇

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