ひさ様からのヨーロッパ通信 お楽しみ下さい!

平成17年 日・EU市民交流年 文楽ヨーロッパ公演

「伊達娘恋緋鹿子」の「火の見櫓の段」と解説

ブダペシュト(ハンガリー)ヴィダム劇場 10月6日〜9日
ヒホン(スペイン)ホヴェラノス劇場 10月12日
ヴィットリア(スペイン)ヴィットリア市立劇場 10月14日
サンセバスチャン(スペイン)クアサルセンター 10月16日
マドリッド(スペイン)テアトロエスパニョル 10月19日〜23日

**************第1回*****************

10月4日に関西空港を出発した本隊は、
パリのシャルルドゴール空港経由にて、
無事にハンガリーの首都ブダペストに到着致しました。
20時間に及ぶ長旅でしたが、全員元気にしております。
本日5日はヴィダム劇場にて、地元テレビのカメラなどが取材のなか、
本番通りの舞台稽古が行われました。
字幕スーパーが使用されますが、
舞台中央の手摺りに表示されるため、
非常に見やすく、観客に配慮されています。
スタッフもみんな親切で、大変よい雰囲気で仕事が出来ています。
明日はいよいよ初日を迎えますが、明日の切符も全て売り切れで、
人気もなかなかのようです。
でわまた。  
5日 文字久大夫

 

**************第2回*****************

ハンガリーのブダペスト公演も6日に無事に初日を開け、
全員元気に順調に公演しております。
連日満員の客席に沸き起こる拍手喝采は、
私の予想をはるかに上回っています。
とりわけカーテンコールでの拍手は、
その回数を重ねるごとに手拍子へと変化してゆきます。
客席が一丸となった力強い手拍子に、
かえって出演者のほうが圧倒されるくらいです。
ここに改めて文楽の伝統の凄さを実感出来、
同時に自分たちの責任の重さも痛感させられます。
明日でこのブダペストを打ち上げ、
その後スペインに参ります。
    10月8日 竹本文字久大夫

 

**************第3回*****************

9日無事にブダペストを打ち上げさせていただきました。
マチネーを入れて5回の公演すべて満員で、
千秋楽には面白い大入り袋までいただきました。
朝夕は少し寒いですが、おかげ様で皆元気に送日しております。
本日よりハンガリーを離れ、
マドリッド空港経由でヒホンという街に入ります。
12日からのスペインでの公演に、一同皆気を引き締めなおしております。
それではハンガリーからこのへんで。
    10月11日  プダペストにて  文字久大夫

 

**************第4回*****************

昨日12日、スペインのヒホンでの公演も
無事に大入りにて打ち上げさせていただきました。
あいにくの雨だというのに、オペラハウスがぎっしり満員になりました。
カーテンコールには立ち上がっての拍手をしていただけました。
本日はヒホンをバスで出発して、
4時間以上の長旅ののちヴィトリアに到着しました。
これまでと違い歴史的な建造物は少ない、新しい街のようです。
強行軍ではありますが、おかげ様で一同皆元気にしております。
            10月13日 ヴィトリアにて  文字久

 

**************第5回*****************

その後、スペインのトラック協会のストに伴い、
ヒホンからヴィトリアまでのトラック輸送が出来ないという
大アクシデントに見舞われたため、
スタッフの皆さんは大変な苦労をされ、
急遽大道具を分解し大型バスでの輸送となりましたが、
その甲斐あって、おかげ様で14日無事にヴィトリアでの公演も、
大入りにて打ち上げさせていただけました。
こちらもオペラハウスですが、4階の客席までぎっしり満員、
3、4階の後ろのお客様は本当にご覧になれたのか心配になるくらいでした。
ここでもカーテンコールで大変暖かい拍手を送っていただけました。

今日は一日ヴィトリアにて休養させていただき、
明日16日、車で1時間半くらいのサンセバスチャンに行き、
その夜に公演させていただきます。
     10月15日 ヴィトリアにて 文字久

 

**************第6回*****************

美しい海辺の避暑地サンセバスチャンでの公演も、
16日に無事に打ち上げ、
翌日大型バス2台に4時間半揺られながら、
一行はスペインの首都マドリッドに、
大道具や行李と共に無事到着致しました。

19日にマドリッド初日を無事にむかえ、
今日二日目も終える事が出来ました。
市の中心部にあるテアトロ・エスパニョル劇場は、
連日5階まである客席が全て埋め尽くされております。
開演前には当日券を求めるお客様の行列まで出来ております。
さすが情熱の国、カーテンコールも熱いです。

ようやくあと3日でこのEU公演も千秋楽を向かえますが、
一同皆最後の気を引き締めなおしているところでございます。
おかげ様にてここまで皆無事に元気にしております。
どうかご休心下さいますようお願い申し上げます。

   10月21日  マドリッドにて  文字久大夫

 

**************第七回*****************

10月23日、今回のヨーロッパ公演も、
マドリッドのテアトロ・エスパニョル劇場にて、
無事に千秋楽をむかえさせていただきました。
ハンガリーとスペインの5都市を廻りどこも満席で、
13回公演全てを総まとめにした「大入り袋」まで頂戴出来ました。
千秋楽にはスタッフを代表して大道具の中谷さんが舞台で紹介され、
客席から大きな拍手を受けました。
最後には特別に観客と一緒になっての「大阪締め」が行われました。
「う〜ちましょ シャンシャン、も一つせ シャンシャン、
祝うて三度 シャシャンのシャン」
という大阪締めの手拍子を2度練習したのち、
観客とスタッフ出演者一同が一丸となった、
大きな大きな大阪締めで、
無事めでたく幕を綴じる事が出来ました。

今日10月23日はちょうど僕の誕生日と重なり、
おかげ様で千秋楽と一緒に皆でお祝いをしていただけました。
明日24日はマドリッドから車で1時間程のトレドの街を見学させていただき、
そのあと文楽協会主催の打ち上げパーティーが行われます。
そしていよいよ25日マドリッドからパリを経由して、
26日朝8時20分に関西空港に帰国の運びとなります。
それではこれでヨーロッパからのレポートは終了させていただきます。
拙い文章ではございましたが、ご購読のほど有難うございました。

     平成17年10月23日  晴天のマドリッドより  竹本文字久大夫