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| 記憶のように夢の記載は、 零地点をめざして、やがて消滅してゆく。 2003/12/30 聞いたこともない音源が放送されている。 rockという音楽がまだ若く機敏に可動していた音だ。 今、仕事仲間と、放送しているDJの現場に紛れ込んだ。 選曲とDJは 故人ジェリーガルシアその人であった。 「古代の廃墟に沿って 痩せ細った不吉な影がまわる 時の流れを集めて 沈みゆく陽の覆いを縁どり 私たちを別の時代へと連れ出しひとつにする 約束の土地を守るために 手をとって私たちはここに立つ 君は驚いて 私に伝えようとしている 私のために新しい哲学を見つけたと、考えは一つしかいないのだと でもそれは例えて言えば、いつもの岩(rock)を入れた、 新しい投石器(rock'n roll)にすぎないよ」 様々な符合が折合い、その意図が読み取れる。 DJスタジオから次々と、未発表音源が湯水にように溢れかえって、 夢でしかあり得ない仮想曲、未知テイク演奏が続く。 「輝く物質全てが黄金だと君は信じている たとえ店が閉まっていても 言葉一つで欲しいものが手に入る 楽園への切符を君は金で買おうとしているんだ 災いを知らせる啓示を読んでも 確かめないと気が済まない だろう なぜなら言葉には時として裏の意味が隠されていることもあるから 小川のほとりの木で鳥がさえずる 人間が考えることなど全てあやふやなものだと囁いている 時として言葉には二つの意味がある 西から新大陸を見るとある感情に襲われ 遠くへ行きたいと魂が叫ぶ 心の目に映るのはビルの間から立昇る煙と 見守る人々の視線 噂ではみんなが早く決意を固め あの調べを口ずさめば 笛吹きが僕らを道理へと導いてくれるという 辛抱強く待ち続けた者には 新しい夜明が訪れるだろうか 」 放送曲に合わせて、卓上に飛び乗った 若きガルシアさんは、 得意のバンジョー取り出して、覚醒させる生演奏を始めた。 「生け垣がざわめいても 爆音やニュースにも動揺することはない 新しき世紀を迎えるための 春の大掃除が始まっただけのこと 道のどっちを選んでも 長い目で見れば 道を変える機会も残されている 天球からの音はいつも鳴り止まない まだ気づかないなら教えてあげよう 列に加われと笛吹きが君を呼んでるんだ 風の音が聞こえるかい もう分かっただろうか 楽園への道は風の囁きの中にあるのだと 坂道を進み続けると 魂よりも高く影がそびえ立つ 白い光を放ち教えようとしてるんだ 全てはやはり黄金に変わるのだと しっかり耳を傾ければ 天体の調べが聞こえてくるだろう 個としての利から斬り放たれて、あるべき人と人たちが一体となり、 岩(rock)のように硬く揺るぎ無い(noroll) 結晶のような純粋に機能する存在となったとき 初めて、この世界の虚像が実態よりも大きかったことを知る それが楽園への入口で試される、最初の一歩に過ぎないのさ」 たった一度限りの生と死を賭けたリミックス放送だ。 冥府DJも乗りのりの、宴も酣のrock'n rollである。 下界の皆様には、このデジタル電波がどう届いているのだろうか。 001000110111001111010100110011000000100010000 2003/11/30 聖地をひたすらに歩いている。 目的も場所も理由も知らないで、唯ひたすらに無心に。 何も考えずにいると、世界のあらゆるものに境界はなく、 木の葉も石も雲にもひとつの連なりに見える。 眼、眉、鼻、口、耳などがそろって一つの顔と見えるように。 ひとつの運動体として唯在るように、本当は自分も初めから無くて、 在るように意識させられるという夢の中に捕われて、 個という幻想の中に錯角を描いていただけなのだった。 そのような風景のなかに溶けるように歩いている。 何処から来て、何処へ行くなど、 初めから意味はなかった事柄だった。 2003/11/16 色々様々な楽器を持たされて、うまく演奏できない。 廻る球の上に、立たされて、一度に最低五つ以上の多重奏法を望まれている。 終りの見えないステージ。 大脳は客観、視力は譜面も読めないう有り様。 聴覚の器官は自ら発生する音に壊され、言語回路もどんどん集中できない演奏を続け る。 音階も判別できずに演奏し続ける。 終幕にしたい舞台だが、台本の改変は許されない。 観客たちを凝らして視ると、果てしなく続くキャベツ畑かも知れない。 つまり最初から、誰ひとりいない舞台で一生を過してきたという訳か。 ボッシュの宗教絵画に描かれたような、細密なる音楽地獄のビジョン。 こころが虚無になるフィルターの最新高画質デジタルリマスタして、 「シシュ−ポス神話」を天然色動画で見る空間。 教訓すらなにひとつない空虚な世界。 2003/10/3 南国の島にたったひとり。 極彩色の鳥たち、恐る恐る珍しさに 群れへ接近する。 孔雀ほどの大きさの鳥たちは、長い片脚をあげていた。 羽根は観てはいけないような 色彩波動を放っているように想えた。 一羽の眼がこちらの存在を認知した。 そしてパチリパチリ、百羽以上の眼差が同じ方向へ注がれた。 そろりそろりと其の場を離れるオイらの方へ。 それに追いて来る極彩色の鳥たちの優雅な肢体。 島の坂道を早足にて下って行くと、また別の曲り角から、 極彩色の鳥の群れが、好奇心からか鶏冠を立てて追って来る。 だんだん乗数のように増えて行く鳥たちに、行く手を遮られていた。 じっと見詰める鳥の千の眼たちの存在に、ドキドキする。 異星にいるたったひとつの異種生物への眼差。 確かにこれは地球にはいないタイプの極彩色の鳥たちだ。 喰われたり、解剖されちまったら、 オイらはあっという間もないほどの羽数に囲まれてる。 なんという空の青みだろう。 2003/8/27 屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来る戦いを嗜好する霊魂の群れ。 地球との軌道が同心円状ではないため、 火星の軌道が一番近づいた箇所での「最接近」となる。 地球と火星がこれほど接近するのは、ネアンデルタール人が見た、 紀元前57,537年以来のこと。 今程度の火星の大接近は、2287年まではない。 下層霊魂群にとっては絶好のチャンス。最大級接近する8月27日午後7時頃。 現実世界はヒトが認識している現実層がわずか一面であり、 幾層にも織り成して、多面体として宇宙はある。 地球と火星との距離は、太陽−地球間の1/3で、 火星は−2.9等星ほどの明るさになり、 キラキラというよりもギラギラという強烈な光を放出している。 火星の赤い輝きは、戦争を予兆する。 古代も今もそれは変わらない本質と前兆。 違って視させているのは「物質的恍惚」からくる質量感覚だろう。 ヒトの脳は歴史が浅いから、すぐに騙されやすくできている。 性器や花弁のデジタル映像には、動植物、昆虫たちは興奮しない。 二進法の記号や数値の累積に、ヒトは発情するとこまで踏み込んでいる。 そこでヒトはここまで想像力を進化したといえるか、情報にも、 踏み込んだというよりも、踏み込まれたということとして捉えるのか。 それもまた、リトマス試験紙のような質量感覚ではある。 戦いを見失って宴をあげるのもよし、迷うがいい一面の実感にも翻弄されよ。 それもまた下の情報層部に描かれる、情報としての現実なのだから。 金星へ上昇していく者たち、そして火星から下降してやってくるものたち。 この衛星で戦争があるたびに多くの霊魂たちも消費されていくのだろうか。 浄化ではなく、連鎖をくるくると発生させる傷口を開くか。 多くの天体の中でも、特別な磁場となるこの場所で、 憎しみはさらなる憎しみをもつ類いの傷を増殖させる。 それは如何なる意味を持つのか、考えることを放棄するのはたやすい。 磨耗した痛々しい傷口も、反対側からすると、絶景ゲートの滑り台となるか。 ヘルタースケルターを疾走してスペルマのように下降してくるぜ。 9.11.まで、あと二週間。 夜空を見上げれば、火星の赤いギラギラとした輝きが、この大地へ降り注いでいた。 2003/8/18 星間戦争に巻き込まれて、トバッチリで膝下片足を落とした。 惑星トレワのステーションで治療うけて、右足のレプリカントを検索している。 本物そっくりの動物のアンドロイドが多く、医療復製技術も優れて発展した処である。 適切サイズのレプリカント足装着手術後に、機能優先の看護ロイドが言った。 「ジブンノ身体ノ一部ダト、感覚認識サレルノニ、アト48時間カカル」 麻酔が切れれば断続的に痛みが奔る、アイボリィカラーの壁面の休憩施設へ運ばれた。 セラミックな臭いのする室内には、有り得ない形状の小動物たちがいる。 レプリカントの様々な癒しペットたちは、この惑星から密輸出され高く取引されてい ると耳に挟んだ。 「それにセクソロイドとアイドルのレプリカントも、闇取り引きされて問題になって るわ」 とギブスをした初老の女性患者がそっと囁く。語尾のニュアンスは俺に売る気。 「偶像崇拝が嫌悪の対象とされる惑星から来た。 レプリカントは自分の体だけで充分。 医療保険の効かない他所者に、今は無駄金は無いよ」 密売老女は素っ気無く、別のヨソモノの相手をしている。 惑星トレワめざしていたはずの高度な生命機械よりも、当面商業のプログラム流通 収入が先決ということか。 人口生命システム開発にあって、命の初期衝動となる[アニマ][アニムス]の要素は起 動ディスクにも必須とは思う。対峙核Romが常時安全に作動しなければ、レプリカン ト以下の存在だし、ヒトの貌している限りエロチシズムは関門としてあるわけだね。 麻酔を打たれてか、心身ぐたり疲れてしまった。 右膝下に手術後の痛みが奔る前に一寝入りだ。 左頭部の傷口に見せかけたスロットへ隠していた、 データーチップスがイカレテ無いか、確かめるのはそれからにしよう。 そこに[アニマ][アニムス]を説く、叡智の鍵が刻まれてたら愉快だ。 もう生きることがへこんでしまう凶悪なる激痛の再来か。 ブッチ斬れた筋肉や神経に、攻撃おさまらぬ暴雨のごとく振り返すあの感触感覚。 痛みのレフレィーンとともに意識にフェーダ−がかかる。暗転。 2003/8/7 純白の天使の姿をした巨人に、腕を噛まれた。 火のような熱い歯跡が、傷口へ残る。 天罰を与えたいらしい。 天敵というわけだ、その行為には同意する。 お互いに相手へ、死という以上の天罰が下って頂きたいと、 休む事無く、リアルな想念をいだくからだ。 たとえ、悪魔のような汚名誤解を着せられようとも、 その存在を地上から、限りなく遠い世界へと、 退散させたいと常に強く、激しく念い行為へ及ぶこともある。 手段は選ばないし、選ぶ時間も与えない。容赦無用の関係。 ノ−ガ−ドバトルが、24×3時間ほど続く。 こちらも血まみれ怪我だらけになったが、 相手には今生では、その姿を亡くすほどダメージを与える。 天敵というわけだからか、攻撃本能のみ。 形を替え時を換えても、何度も再生される存在。 まるで神話世界のように、 闘いもまた不滅の繰り返しなのかも知れない。 現実に刻まれた、腕の火傷跡から出るリンパ液も、 架空の絵本の中だけの、虚構の痛みに想える。 2003/5/1 料理人Nさんが異国で、新しい店をオープンした。 駆けつけると、ジャワ人が溢れる以前のバリ島のような処だ。 路も鋪装などされておらず、現地のタクシーの揺れること18分ほどで辿り着く。 発音のおかし気な日本語がこの地方の標準語みたいになっている。 料理人Nさんに食材を預けると、魔法をかけられた美味しい料理になる。 中華料理店の立ち並ぶ一角に、違和感もなく店を構えられた。 「まるで宮崎アニメにでてくる油屋の狂乱祝宴料理の数々のようだ」 と言ったひともいる贅沢な気持ちにさせてくれる「旨さの料理」。 うちの実家で、中華料理店を経営する兄も、何処からウワサを嗅ぎつけてやって来る。 「なんだ、お前もNさんと知り合いだったのか、旨さの秘密わかりる?」 「それはね、ディオニソスの料理だからさ。トラキアの山地の神で、自然界の生命を つかさどり、 人々に喜びを与える快楽要素があるんだ。人を酔わす酒や豊穣の神だけれど........、 増殖の神ともされて、 ディオニソスのまたの名はバッカスとして知られているよね。 知れば知るほどに、謎の多い処もまるでね、そっくりな料理人さんだよ。 サイキックなほどに、聚楽要素もそっくりな料理の追っかけファンなのですよ」 口から次々に飛び出す言葉を止められないでいる自分。 店の中はあっという間に、料理と酒と神話についての言葉であふれかえった。 「その信じがたいほどに旨い料理の味はね、つまり魔術師が仕掛けたような、 神話要素に近い原初にあったような感覚のひとつと想える。 奇術師ではなくてですよね、魔術というフールドで捕らえて下さらないと、 ディオニソスの快楽要素を齎す、今から話す、食べるという事について.........」 会話の展開速度には、詩人でもある兄も、遂について来れないほど加速していく。 酒も呑まずに酔うような神がかり状態なのだから、仕方のないことだ。 無口な料理人Nさんは、黙ってニンマリしていたのだった。 2003/4/1 山の荒ぶる神は、自然に皆切り倒されてしまった。 「これより奥の方へ入らせてはならない。 荒ぶる神が大勢いる。 今、天より八咫烏(やたがらす)を遣わす。 そこで、その八咫烏に導かせよう。 その飛び立つ後ろを進みなさい」 教えの通り八咫烏の後ろを進み、河の川下にやって来た時、 魚を取っている人がいた。 「お前は誰か」と聞くと、「ニヘモツノコと言う」 そこから其処から先に在る井戸からは光が出ていた? 「お前は誰か」と聞くと。「イヒカと言う」 そしてまた、八咫烏の飛び立つ後ろを進み 山に入って、巌を押し分けて行く。 もうひとりが出て来た。 そこでお前は誰かと尋ねると、 「イハオシワクノコと言う。 御子がやって来ると聞いたので、迎えに来た」と答えた。 自分を天つ神の御子と想わせて、何か企む計画か。 此の手口に乗せられてなるものかよ。 よく考えると、エイプリール.フールか。 2003/3/3 瞬間移動が可能なのは、非物体に限られるという。 否、その法則はこの惑星のヒトの知識内での常識でしかないとは、 心の内では確信をもって疑う。 恒星τをめぐる三重惑星トレワとコノミとイナヒ。 三姉妹星には共通する点はほとんどない。 政治亡命者たちにより植民地化されたばかりの惑星イナヒは、 荒涼とした大気ただよう、硫黄くさいところだ。 三ヶ月前、理論物理学者として惑星コノミのスペースコロニーを訪れた。 そこの鉱石独占企業の組織をたぶらかして、 閉ざされた「叡智」のデーターチップを入手した。 三つの惑星間を瞬間移動できれば、恒星間にある宇宙の真理が開かれるという。 亡命した自分へ、追手が立ち塞ぐまえに解かねばならない。 「叡智」のデーターチップを、頭部左側面にある7mmほどのスロットに入れて、 激しい痛みに気絶しそうになる。 開いていたはずの両目が、なんとなんと、もう一度、開かれるとは。 夢だと憶っていたトキオシティに肉体は在った。 瞬間移動は可能なのだ。 2003/2/26 出雲の美保海岸にいる。 烏賊釣り漁船も神社入口の旅館街もない。 電線がないから現代の美保ではないのだろう。 空気には電波も電磁波も感じられないほどの空の青み、 海原の香りであった。 水平線から近づいて来るのは、木舟だ。 舟の様式は平安以前のものに思われる。 やがて、その上には大国主が乗られていたと解った。 歴史書物の挿し絵や、神話の絵本などでみる大国主の姿とは ずいぶん違った感じだ。容姿というより風格が。 何か深い悩みごとでも在られるのか。 伝え聞く英雄とは程遠い表情である。 私は津波打つ海岸で、大国主に説法する役目であるらしい。 女の又に心をこめると「怒」でおわす。 女の又に力をこめると「努」でございます。 などと女神を鎮めるに役に立ちそうもない シャレリハーサルなどして、 此の時代の「ヒノモトのクニ」には、 はたして漢字があったかと考えている。 漢からの学問が海を渡って来たのは、日本史の教科書などに 書かれているより以前であることは確かなのだが。はて。 2003/1/17 自分を観ている何者かが、煙りのように天井近くへ佇む。 地上の重力の物理現象には捕われていない様子だ。 よく観察してみると、もうひとつの自分の姿かも知れない。 鏡や水面に映る容姿は、左右対象になっている処から、 怪しむべき存在だと、疑惑クンクンするワン公であった。 レトリックをもう一度、戻す作業に罠があるなと。 偽者か本物か? そう想っているオレを見ているオレがいる。 見下ろされているオレの方は、意識がはっきりしているにも関わらず、 身体が金縛りのまま横たわっているのだ。 それをイタズラっぽく観察するオレの分身は、 すばやく、何処かへ遊びにでかけてしまった。 夜が明けるまで、身動きできないまま帰りを待つしかないだろう。 この非日常性はてっきり夢の中だろうと思う。 だが、夜明けとともにおとずれる現実空間との地続きに裏切られてしまう。 自分の分身が、御出掛けの時に、 自己禁止していることなど平気でやらかしてない事を祈るだけだ。 2003/11/8 世界的に知られているダイヤモンド×3のマーク。 それを財閥グループの社章としている、死の商人たち。 家紋三ツ柏の柏葉を、菱形に置き替えてデザインしたという。 無いものを在るように魅せる陰謀をまたひとつ知った。 『金枝編』という書物には、以下のように記されていた。 「ケルトのドルイド僧団は、寄生樹とそれが生えているカシワの樹を、この 上なく神聖なものと考えた。彼らは荘厳な礼拝の場処としてカシワの森林を選び、カ シワ の葉を用いることなしにはどんな儀式をも執り行なわなかった」 事実ドルイ−ドという名そのものも『カシワの人々』を意味するという。 分裂しているロスの子供たちと遊撃したら、 水晶より硬質にみえたダイヤモンドマークは腐るかも知れない。 何故なら、柏の葉っぱが、たったの三枚だぜ。 2002/8/28 朝、スコールのような雨が降った。 陰電位が空気に満ちて、うとうと二度眠りのいざなみへ。 先刻に飲んだ、牛乳の睡眠成分が夢を描き出した。 前歯にアーモンドが引っ掛かった違和感。 口の中が変な感触だ。 歯と歯の間に、今にも抜けそうな歯がある。 利き手の指でひっぱると、なんなく、すっぽり取れた。 抜歯したものの形は幾何学形。 :×0.33 a:×0.01 ha:×0.0001 畝:÷666 反:÷999 町歩:÷9999 ?:×100 口の中がすっきりしたなと憶ったら、 右手一杯に軟骨の塊が、脱け殻のようにある。 かつて、私の魂があった惑星、 アルクトゥ−ス、その惑星儀のようだ。 精巧な模型だが、先刻までは自分の肉体の一部であった。 1. P=47, Q=71 2. N=3337 3. φ(3337)=(47-1)(71-1)=3220 e=79 4. (79*d) % 3220 = 1 となる d として 1019 1. P=17, Q=23, e=3 2. N=PQ=391 3. φ(N) = (P-1)(Q-1) = 16*22 = 352 4. 3*d mod 352 = 1 半球状態で、重さは感じない。 こんな物がどうやって、口の中に納まっていたのか、 はてと不思議な気分になり、考えてしまう。 スッキリと昇天したいものだという心象模型の惑星儀。 一体の身に、生と死は一度限りのワンわんセット。 よく生きるとは、よく死ねることか? 「64s4p9<3.hs$\r」 応答せよ、アルクトゥ−ス。 C = Me mod N 2002/8/17 来そうでなかなか来ない台風のにおいいのする上空の雲たち。 近所を散歩するサンダル姿で、高円寺までやってきてしまった。 目的の店の入り口には「ごめんなさい本日は予約でいっぱいです」と書かれている。 パル商店街を通って北上してゆく。知っている店は、みな満席である。 阿波踊り大会が迫っているせいか、御盆休みの帰りかなのか。 外メシのムードがぎんぎんである。いつの間にか、以前住んでいた商店街の近くまで 来る。 路面のディティール、電柱、看板、店のオヤジの顔など懐かしくも覚えている。 街のいたる所で、若者たちが阿波踊りの練習をしている。 体型が昔の土佐人とは違うために、ダンスのパフォーマンスのようにも見える奇妙さ が残る。 純情商店街の入り口近くにある曲り路で、小さな妖精をみつけた。 18センチ位のサイズで、扉を左から右へ撫でている。黒い手が可愛らしい。 そうすると扉と柱の間に小さな隙間ができて、そこに小さな手を差し入れ、 江戸のいなせな若だんなのような仕種で、戸を開けてしまった。 クーラーのがんがん効いたラーメン屋の中へすとすとと四つ脚歩きで入ってしまった。 そく見ると、鈴をつけた黒い子猫ちゃんだった。 開けたはいいが、閉め方までは関心がなさそうな様子。 冷気が外へ漏れたままだにゃ〜。 歌うワン公殿に続く、夢のような本当の話。 2002/7/14 香り、匂いだけの夢という説明しにくい世界は、イヌの五感からくるのであろうか。 作家が原稿〆切りに追われると、ワープロ文字だけの夢を見ると言う。 幼少時に幾何学のおもしろさに、取憑かれたこともあり数学の世界の夢はよくみる。 数字が息づくように語りかけて、感情を伝えてくるように想えてならない。 悪魔の囁きかと、用心してしまう。 56672279661988578279484885583439751874454551296563 44348039664205579829368043522027709842942325330225 76341807039476994159791594530069752148293366555661 56787364005366656416547321704390352132954352916941 どきどき、するけど悪魔的なるものではないらしい。 むしろもっと古くから、存在してたものからの伝達かもしれない。 耳を傾けると誰の耳にも、発信されているという。 とても清潔だけれども、危険な囁きの匂いがする。 45990416087532018683793702348886894791510716378529 02345292440773659495630510074210871426134974595615 13849871375704710178795731042296906667021449863746 45952808243694457897723300487647652413390759204340 19634039114732023380715095222010682563427471646024 33544005152126693249341967397704159568375355516673 02739007497297363549645332888698440611964961627734 49518273695588220757355176651589855190986665393549 永遠に、般若心経を理解できない死者のように、数字の微睡みのなかを 彷徨うのだろうか。 48106887320685990754079234240230092590070173196036 22547564789406475483466477604114632339056513433068 44953979070903023460461470961696886885014083470405 46074295869913829668246818571031887906528703665083 24319744047718556789348230894310682870272280973624 80939962706074726455399253994428081137369433887294 06307926159599546262462970706259484556903471197299 64090894180595343932512362355081349490043642785271 般若心経を詠み上げられても、 理解できない死者は成仏できないのであろうか。 仕事に追われて、気がふれたと思われてしまうかと、躊躇したのだが、 夢を再現する処もコンピーター画面の中なら、杞憂というものだろう。 何故なら、ここでは数字の成分によって 世界が構築されているのだから。 2002/7/7 天女の舞い降りる伝説のあるという、三保の松原の帰り、 七夕祭の沼津港のホテルで幻夢を観た。 夜空に輝く天の川のほとりに 由比くんという、とてもチャーミングな少年が下宿しておりました。 彼も僕もサッーカーボール遊びが大好きです。 それを知っている彼の大家さんも、たいそうなサッカーファンです。 特に少年たちが、球コロ遊びしているのを観るだけでも、 笑い茸で作ったナポリタンを喰らったイヌか、 マタタビにまとわりつくネコのように喜びまわる。 この異様に陽気な大家さんは、私の間借りしている川向こうにある館の主人でもあっ た。 そんな事から、なかば強引に由比くんと僕は引き逢わされてしまった。 しかし、実際に嬉しくなったのは、サッカー少年ふたり。 お互いにへんな相手を紹介されるのでは ? と、どきどきしていたのだった。 でも、今のふたりのムードは誰が見ても最高なのだ。 サッカー以外にも話が合う事が分かると、別の球コロ遊びも初めてしまった。 それからサッカーばかりに熱中するわけにはならなかった二人。 激怒したのは、大家さんだ。 館の窓ガラスは即刻ぶち破れた。 これほどまでに人がヒトとして、その顔面筋肉で、 怒りの表情が限りなきパターンを展開出来るものかというくらいだ。 まさに、陽気というものの裏返しはケッタイだ。まるで動物と表裏一体の激しさ。 館のあちこちに、暴力衝動の穴だらけ。 極上ショウを見せて下さって有難うございます。 扉と塀をメタメタに壊す御愛嬌あって、 さっさと、次の下宿先をさがして、おさらばする私。 野獣の心となった大家野郎の気がすまなく、天の大橋まで爆破してしまった。 敷地にあった、唯一、川を渡ることの出来る掛け橋だった。 その後、年に一度、七夕の夜に晴れたなら、 川の推量も低くなって、裸足で、由比くんに逢いに行けると云う。 僕がいつの間にか、私になっていた。 少年の一年は短い。 2002/7/1 「TV番組の打ち上げパーティ」会場に到着すると、 まだ開演前だというのに、テーブルには見慣れた顔で賑わっている。 案内状も差し上げていないのに、夢の中ではすぐ来て下さるから有り難い。 しかし新番組スタッフではなく、願望どうりの御会いしたいお方ばかりという ここの空間だけのリアリティのある夢のキャスティングである。 夢の検閲官が、司会のアナウンサーに替わって、注意を促す。 「淑女アンド紳士の皆様ぁ、今日はこんにちは。明日はサヨウナラ。 これから新番組がまーだクランクインもされーていなーいのに、 打上げのー大宴会をーしてしーまう快挙にー躍り出てしーまーす。 御ゆーるりと御愉しーみくだーさーい。」 冷静に考えると、新番組の方は「打ち入りパーティ」で 何であんたらが、こんな処に乱入しているのだという顔ぶれも多い。 同軸上には一緒にいられない人々の矛盾などは気にしていられない。 逢いたい人をテーブルにさがすと、 7割の確率で見つかってしまう御都合主義の展開も 本人ひとりには理想的に堪らなく愉快ゆかい。 作劇上は絶対にしてはいけない、絶対禁止の事は媚び媚び。 オースチンパワーのラテン乗りであるが、 まあ当方、よくあるパターンの打上げパーティの夢の成り行き。 会場の楽屋スタッフにも御挨拶へゆく。 お手洗いのある階段小ホールには、 このパーティとは関係のない、ビル上階に合宿泊している 地方からの学生さんの姿もある。 そこで、聞き捨てならぬことを耳にしてしまう。 事態は想わぬ危険な犯罪と事件性を帯びて行く。 夢の野郎も視聴率かせごうと、あの手この足と、色んな事を仕掛けて来るものだ。 2002/6/21 歌うイヌと遭遇した夢のような出来事。 夢にあらず、現実の路上からその歌声が響いて聞こえた。 ふと、自転車を止める。 子どもの悪戯にしては、感情表現のビブラートが 遊びの範囲を超え過ぎているではないか。 本気の発声、木戸銭の用意してもいいほどの路上芸人の声技。 歌声あっても、その芸人の姿は見えない。 近くにいた女子高生ふたりがクスクスと笑っている。 彼女たちの視線を追うと、路上にその姿を発見。 アクビをするほどに大きく開かれた口が歌っている。 店頭のスピーカーから流れる音楽に合せて、 御主人様の買物終了を切望するワン公がいた。 犬のバラードのつもりだろうが、 歌うコメデアンのようにカワイイ仕草なのだ。 女子高生らは携帯電話から、お友達へ この夢のような素晴らしいワン公殿の存在と事態を 実況中継したいらしいが、嬉しさ余る笑いのために、 手元が震えて送信操作がおぼつかない。 それと「子犬ちゃんの心を持つ」オレ様が 歌声からワン公殿に気ずくまでの犬的なるリアクションの一部始終なども 彼女たちのクスクス笑いを助長させていることは明白な現実であった。 あからさまにオレ様とワン公を観比べて、笑い堪えていた。 「うおおおおーーーん」 吠えちまうぞ。これは夢ではないぞ。 2002/6/19 ここはどこだ、夢か現実か ? ワールドカップの延長戦で、イタリアチームが韓国チームに負けるなんて悪夢だ。 唐辛子色に染まったチケット買占状態としか想像できない客席のうねり、 自国の応援以外認めない勢いの全体主義のフィバーは不気味な非現実感に満ちている。 Red Hot Chili Peppersのニューアルバムのプロモーション映像に最適な素材かもし れない。 イタリアから観ると、悪い夢の中の試合会場だ。 左門豊作の兄弟の怨念に捕われ、星飛雄馬くん大リーグボール力投出来ずの呪詛悪夢 図。 5、6人の発する念波にあらず、そのレッチリの大軍の想念は陰謀的に恐ろしい。 トッティを退場させた審判は侵犯的な陰謀行為が多かった。 イエローカードの差別的なる駆使の仕方など問題にはならぬのか。 不条理と呪詛と陰謀的な匂い。 スポーツなどと呼べる代物でなく、此れは生け贄の儀式だ。 サッカーの起源はケルトやロマの民が、 敵の生首を蹴りあう宗教儀式から競技化されたという。 だからこそ、本場のチームたちには勝って欲しい。 邪念が増長せぬように、 スペインチームには祭って頂きたいものである。 |
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