98.8.15 「これだからうちの男の子たちは捨てられない」とイノさんは言った。オイラは火を吹くがうまくいかない青少年強化合宿

 

山陰に帰省し、気合いを入れて海に行くぞー!と思ったものの、残念ながら天候不順。結局、海には行かず、スイカやトウモロコシをたべながら旧友と酒を飲んでごろごろしていたお盆。

週末に、知人と群馬の山の中で青少年強化合宿をしました。料理上手のYちょうさん、釣り上手のNタニさん、総指揮Tぐちさん、日々屯田兵として北の守につとめ、食材を持ってやってきたT本さん、世相を鋭く切り取るタカマヤさんにガッタンさん。急な雨も即席天幕でうまくしのぐほど、キャンプ上手がそろったラクチン★キャンプ。

「これだからうちの男の子たちは捨てられない」とイノさんは言います、しかしそれを言うなら「うちの男の子たちも捨てたもんじゃない」でしょう、と皆につっこみを入れられます。さすが歩く英語教師。準備は人に任せて、おいらは「ビールを飲む」係。村田君シマザル君も働いているので、仕事しなきゃ、ねー、とたきぎを拾いに林にはいったらサルとシカがにげていきます。ものすごい山中だ。キャンパーも少ないので夜は焚き火をみながら酒を飲んで、独りはしゃぐオイラ。沢山の人と酒をのむのは久しぶりですからね。グデグデになったころ、Tぐちさんにならって焚き火に向かって火を噴く練習をしました。火ふき師匠Tぐちさんのようにはうまく吹けません。

夜も更けて酔っぱらってイノさんと焚き火を前にタラタラ話したのですが、翌日にはその記憶があまり残ってません。

そのことを口にすると、同じくしていたエガワさんがいいます。

「あんた、大きい蛾を3匹くらい捕まえて、1匹川に流してたでしょーがー!」

一体、夜中にナニが?

 

温泉もよかったけど今年は泳がなかったねぇ、村田君。

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98.8.12  お盆休み

 

白い粒子の小さい砂からなる浜辺に、引き潮の低い波が小さく絶え間なく押し寄せる。百数十メートル沖のサンゴ礁のエッジでは、干出したサンゴ群体の頂部が、波に洗われ白い帯に見える。やや赤っぽく西日がかった遅い午後の光は、それでも未だ強力でじりじり腕の産毛を焼く。観光客の子供がナマコを投げている。

リゾートの林立するエリアを外れた、小さなビーチの売店に腰掛け、氷の中に白玉の浮かぶ名物「ぜんざい」を食べる。売店のくたびれたラジオからは今年も高校野球。メニューでは、海岸に多くいるチョウセンサザエの壷焼きも安い。未だ日は高いがビールが飲みたくなる。浅くなって波にかき回された白い砂で、リーフ内の海底は白く濁る。ビーチの脇のアダンの木の下には、観光用の足の短い馬が暑くて座している。今日、八月の半ば、お盆のころはペルセウス座流星群の極大日が近い。人家のまばらな島の海岸、今晩あたり雨にやられなければ、かなりの流星が観れるハズ。

あぁ、思わず現実逃避の妄想をしてしまった。帰省ラッシュの特急列車は大混雑。蛇腹の連結部にちかい特急列車の通路に座っている。空調が効かない。動力系が近いのか、腐った夏野菜のように生臭い熱を持った空気がときどき流れる。山間を列車は進むが、オイラの目の前には、通路のカベとトイレのドア。

つらい。こういうときにもオバサン的生物は沈黙が我慢できず、周囲の空気を悪くする。調子に乗ったジジイも話に乗り、澱んだ空気に輪をかける。小さな喧嘩も起こる。若者は皆疲れている。

 

途中の電車の中、チビとやせた眼鏡とナイキのTシャツの小太りが立っている。ズッコケ3人組が抜け出してきたよう。

同じ塾の中学生で試験の近い様子、人体の仕組みについて必死に暗記を繰り返す。

「吸う空気の成分のうち、三番目に多いものは?」

「アルゴン。」

無駄すぎる知識。

 

八月も半ばとなるが、未だ日本海上に梅雨前線は残り、そして明日にかけ雨が降る。

あぁ、沖縄行きたい。

 

田舎は農村。大抵、風が吹いている。

暑さが落ちた午後、勝手口のところに椅子をおいて座ると、正面に見おろす畑をわたった風が、カラダにあたり心地よい。祖父が座って話す話題は、近所の海岸での地引き網が大漁だったことと、シジミ採り中に亡くなった村の人のについて。

 

「オンリーミー」三谷コウキ、「波の上の甲虫」いとうせいこうを読んだ。

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98.8.9 休日に本を読むこと

今日は、仕事がなかったので、一日本を読んだ。昨日も同様。

勢い余って購入したまま読んでいなかった雑誌をめくります・・・・。

爬虫類・両生類情報誌「scale」、あぁ、こういう雑誌がでたのね、写真がとても素晴らしい。しかしその突っ走り具合にはほほえましいモノがあります。「特集・カエルへの帰還ーカエルにかえる第一歩ー」いきなり、コレです。つづいて、「カエルと私を包み込む風景」「カエルがおしえてくれたこと」「ヤドクガエル繁殖大作戦ーカエル屋の主人の体験レポートー」「ボクとヤツらのフロッギーな毎日」「カエルのいる風景ー完熟トマトをいつの日かー」と、約百ページのうち、最初の1/5でこのようなカエル波状攻撃!あとも推して知るべしです。

広告も大都市から地方から、個性的な店のオンパレード。「谷川連邦の水と空気が育んだハーブコオロギ&ピンクマウス」「すんげー、この店タランチュラばっかりじゃんというようなコピーが踊る様は悪いユメのようにめまいがします。

「scale in 神話」では、神話等に記された両生類爬虫類をとりあげてるんですが、今回は翼をはやしたカエルの天使。しかも天使の翼をもったヒキガエルの丁寧なイラストつき!その思い入れの深さには恐れ入ります。

巻末には、運勢「鱗の館」。・・・・・・・・・・。

「 天秤座 

  • 恋愛:真っ赤な太陽のごとく愛に燃えまくれ!!
  • 金運:上昇!上昇!急上昇!!
  • ラッキーカラー:ゴールド
  • キーワード:慢心
  • 今季はコイツで行こう!!:コガネオオトカゲ
      今季は図に乗ってよし!!の天秤座。さぁ、新種コガネオオトカゲにレッツトライ。飼育データが全くなかろうがお構いなし!!「オレ様ならどうにでもなるぜぐらいの気持ちでゴー!!でも、手を抜いちゃイカンよ。  」

・・・・・・・・・やっぱ、資本主義はユメの島、なんでしょうか、ねぇ。

と、こういう世の中を作り出した原因の一因を述べる?作品、も読みました。

「ノモンハンの夏」昭和初期の戦争の本でした。大日本帝国のエリートと呼ばれる集団が、いかに無能で場当たり的で無責任で、そのために沢山のヒトが死んだのか。謙虚に学ぶことは大切ですね。

午後に読み始めて、10時くらいに読み終わりました。

途中、日没後の薄暮の部屋がちょっと涼しくなったとき、急に「このまま休日はいつも本を読んで過ごす」生活が続く錯覚に陥って、すんげーブルーに包まれました。

だめです。旅に行きたいな。

はぁ、晩ご飯食べるのめんどくさい。

気が付くとご飯を食べに行ったとき、注文したほか誰とも話さなかったので。

 

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98.8.6 ひっそりと身を隠す巨大科学さんこんにちわ すでに自ずから然り、か?

日本海側の小さな漁村にきています。

8月に入っても梅雨明けをしない北陸地方、灰色の雲をいただいた海辺まで標高数百メートルの山が迫っています。時間があったので、内湾的などろっとした海でたゆたゆ漂います。ひさしぶりだ、海。いいなぁ、水面に近づくと魚眼視覚的に急にぐるっと広がる山々と民家と空。山だ、雲だ、そして光だ。砂泥の海底には、キュウセンとか、メジナとかカワハギとか、ちょっと寒い海のサカナが泳いでいます。

湾に面した民宿では早朝から水揚げの喧噪が寝床を包みます。繁華街もない、小さな落ちついた海辺の集落。ゆたり、と潮が満ち、また引いていきます。いいなぁ。海辺は。

民宿の食事は、海の幸が豊か。皿に載ったバイ貝が、大きく、また、うまかった。さざえの刺身もね。バイ貝も最近はカンキョウホルモンのせいか、漁獲量が激減しているとの報道の記憶があります。食べたのは結構大きいから、このあとの世代はもしかしたら激減しているかも。船で沖に出るときだけ、湾の奥に「ヒール」とヒトが呼ぶ巨大科学の建物が見えます。昭和の夢・原子力発電所「ふげん」&1,2号炉がちょこっと見えます。ぴしゃーり、民宿から散歩で行ける距離。プルサーマルとかは、確かココでやるんだっけ。でもねー、なんか、違うんだ、イメージと。冷戦下や石棺チェルノブイリ発生後に多感(今も必要以上に多感だが)な時期を過ごしたオイラとしては、「原発=メチャメチャ補助金をばらまいて、GO!GO!村人のココロを狂ったわせた中にそびえ立つ、垂れ流し土建行政の巨大な要塞」というイメージだったのですが・・・・。実際目にした発電所は、三方の山に隠れるように建設され、陸上の道路からその姿を望むのは結構しんどい。その箱のサイズも地方のカルチャーセンター程度で思っていたよりも、ずっと小さい。隠れキリシタンか?未だ平家の落武者か?この集落ももっとでかい道路がガーンと貫いて成金御殿がガンガンあるんだと思ったけど・・・・なんかそんなの見あたらないようなかんじ?補助金が投入されてこうなのか?確かに漁船は大きいな。それはおいておいても村一件の酒屋に、ビールがキリンラガーしかないって、日本酒が一銘柄一升瓶しかないって、洋酒がサントリーオールドしか無いって、何?? コレで金、おちてんの? 発電所もっと要塞のような、武装発電所をイメージしてたんだけど、ぷらぷら散歩すると、玄関そばまで行ってもなんか普通の企業と同じだし・・・。うーん、はっつ!きっと商業ベースだから、さ、よくないんだ、きっと(ナニガだ!)。もっとメチャクチャに突っ走ってて、科学の陰と退廃と闇を背負った悲しいトコロじゃなきゃ・・・。さってさて、船に乗って洋上から見えてきました、「もんじゅ」すごい高速で増殖するアレですよ、アレ僕らのまちでイチバン大切なモノ・・・じゃなかった、とにかくスゴイ科学で殖やすんです、核燃料を高速増殖炉だから。昨年、事故隠しで話題になった組織ですよ、国の核政策の未来を一身に負いながらね。何しろ知恵の象徴の仏様の名前をいただいているんだしね。

さて、灯台守もいない灯台の岬を過ぎ、ゆっくりと進む海岸は、国定公園内だけあって実に人工構造物が少ない。その海岸線の先に鎮座する「もんじゅ」。。。。でかいけど・・・・イメージに比べて、ちいさい。やっぱり、地方のカルチャーセンターみたい、婦人会館とか。しかし、全く納得行かないのは「もんじゅ」の目の前の海岸を好き勝手に行き来するようなジェットスキーやプレジャーボート。なんだ、おまえら、国を将来を左右する巨大科学の前だぞ、一体どうぷらぷらできんのかい?というか、国の沿岸警備はどうなんだ?北朝鮮のゲリラが上陸する「宣戦布告」(麻生なんとか)の舞台ってこのすぐ先だよ。いいのか、コレで。だれだって、なんだって上がれるんじゃない?この辺の海岸?聞いた話だと、先には不法入国者を送り届けた大陸の船が、すぐ目の前の海岸で、定置網にひっかかって拿捕された事件もあったそうです。うーん、日本の海岸線の警備はだいじょうぶかいな?マジで。

 作業が終わってから夕凪の中を湾に面した海辺を、風を受けながら散歩する。昭和の卒業生の残したホントに小さなトーテムポールがのこる小さな小学校の前の浜。他県ナンバーの車両が並ぶ。海上には、おそらくつれてきたOLDヤンママ家族や茶髪社員なんかにいかにも見せつけるようなけたたましくジグザグに走り回るジェットスキーオヤジ。海辺にゴミをすてるオマエら。そういう遊びは、もっとスレてスポイルされた観光地でやってくれ、世の中そういうご時世じゃないだろ。頼む、死んでくれよ、あんたら。

海産物のうまい夕食を食べていると、同宿の親子連れ客が天気予報を観たあと、不満そうに女将に尋ねていた。

お客オヤジ「明日、雨だって予報だけど、この辺でどこか観光地ってあります?子供のあそべるような?」

女将「PR館とかありますよ、発電所の。」

ヒトはつよいなぁ。今日も発電所の見えるビーチにたくさんヒトが訪れる。それは本当に自然な光景にみえる。先日の報道によると現在運用中の国内の原子力発電所のうち初期のタイプでも、60年以上の運転が「可能」(ホントかな?意味深いね)。将来もこうだといいかな、って思ったりもする。ゴミは捨てるな、オマエら。雨も降るぞ。

 

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