99.06.06「ほめてよ!(大竹しのぶ)」映画『鉄道員(ぽっぽや)』

評判の?映画『鉄道員(ぽっぽや)』を近所の映画館で観ました。客層年齢高いなぁ。

んで、「廃線」「リストラ」「機関車」「集団就職」「遅くして幸せ訪れた妻と娘の死」「炭鉱事故」など滅び行く古き良き日本ものがてんこ盛り。かわいい娘「ヒロスエ」も加わり、オヤジの琴線をビンビン弾き、場内を涙で満たした洗濯機状態にたたき込みます。たにぞうのオヤジ・パートにもぐいぐい響き、お陰で涙がぼろぼろでます。

目を真っ赤にして映画館を出て、そしてまだ明るい日曜の午後に戻ったとき、憑き物が落ちたように

「はて、一体、何に対して涙を流したのか?」

ココロニ思い当たりません。不思議だ、たにぞうオヤジ・パート。

吉岡の電話のシーンでは涙が出たなぁ。ああいうクサいのに弱い。

大竹しのぶの演技のうまさは、もうすばらしい。志村けんもすごくいい。ヒロスエは、もうちょっと(笑)。

 ・・・・さあ、ね。

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9906.10 いかるが・ビジネス・ホテル

いるかホテル「羊をめぐる冒険」(村上春樹)みたいかな、ってインターネット・タウンページで探したホテル。

行ってみると、仏像や民芸品やカメの剥製が並ぶ。案内のオヤジは、いろんば部屋を片っ端からあけながら、「んー、どの部屋でもいいんだけどねぇ。」ってどの部屋もカギかかってないじゃん。民宿か?部屋に入る。ドアを閉めてもドアが開く。お茶セットを開ける。急須はあるがそれ以外はなし。風呂場の電気はつかない。浴衣に付くタオルは××農協の織りなんだけど、マジックで「いかるがビジネスホテル」。おいおい、小学生の下着が?

駐車場に出ると、「残土処理します。いかるがホテル」の看板。

 

 

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99.06.11 「もはやこの戦闘に人間は必要ない!」小説『グッドラックー戦闘妖精・雪風ー』

 

『グッドラックー戦闘妖精・雪風ー』国家や地域がまだまだ存在し、パワーゲームが続く近未来の地球。南極の突如出現した霧の回廊を通って謎の異星体ジャムが地球侵攻を開始してから30年後。反攻に出た地球軍は回廊を抜け、敵惑星フェアリに前進基地を築き地球侵入を食い止めるも、地球社会では記憶の風化、基地では厭世観も漂い敗北の雰囲気が漂う。戦闘開始から30年、未だ敵異星体ジャムの正体は不明であれば侵攻の動機も不明。そもそも今ジャムは何と戦争しているのか?ジャムの人間ではなく兵器、またはコンピューター群?ジャムの兵器は人類の兵器の模倣であり、敵味方の戦闘航空機も高度化し、その機動性に人間は耐えられなくなりつつある。戦闘の指揮判断の多くを戦闘コンピューター知性群が行い、コンピューター知性群も人間を不要と考え始めているフシがある。戦場からの人間の撤退論も展開される中、ジャムが人間個人のクローン「ジャミーズ」を基地に送り込むという戦術の転換を図ってきた。戦闘知性体を搭載した新鋭の有人実験機「雪風」とそのパイロット深井。特戦隊という独立した戦術情報部隊において、異星体と戦闘知性群、そして人間の関係が交差する。

正体不明のジャムはともかく、発達した機械知性と人間の関係をドライに妥協を入れずに描きつつ、その先の新しい関係を描いた点がひじょーにおもしろかった。機械はこーなるか?国産SFもいいっすねー。

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99.06.13 「パパ抜きでする方法もあるのよ(イマドキのUSA女子高生)」映画『カラー・オブ・ハート』

 

50年代アメリカ家族ドラマオタクの高校生とすっかり色気付いた双子の妹が、ドラマをベースにして成立する閉ざされた白黒の街に閉じこめられる。平安で幸せだが、変化も生きる喜びもみあたらない日常を送る住人たちに、主人公と妹と接していくうちに次第に変化が訪れる。何かに能動的へ生きるように内的な変化が訪れると、白黒世界の中でその人と周囲に色が発現する。映画「カラー・オブ・ハート」は、なかなか手堅い娯楽作品。最初は、今ドキの高校生ピュア(笑)のギャップに当惑を隠せず笑いを誘っていくが、次第に真実一路一直線モードに。

>プレザントヴィルには、雨が降ったことがなかった。

>憎しみや悲しみもなかった。

>プレザントヴィルには、情熱的な口づけもなかった。

>火事や真っ赤なバラや芸術作品もなかった。

>幸せで白と黒だけの世界「プレザントヴィル」。これまでは・・・・

 

デートのシーンで、

バスケ部キャプテン「世の中には、手をつないだりってススんだ行動に出る恋人たちもいるけど僕らはそんなに急がなくてもいい。時間はたっぷりあるんだから。」

アタマにスがはいった妹「????」

で、キャプテンがさっそく妹に押し倒されて姦られまくってしまったり、台所での妹と母親との会話

母親「手をつないだりとか?」

妹「・・・・うん、あとセックスとか。」

母「・・・・なんですって?どういうことかしら・・・」

妹「・・・・もしかして、知らないの?」

母「ええ、説明してくれないこと」

(場面変わって、日没後。食事の準備も出来ないで動揺を隠せない母親が妹に言う。)

母「・・・・大丈夫、・・よくわかったわ。・・・でもパパはそういうコトしないわよね。

ってなところで場内笑いに包まれる訳ですが、このあと荒んでるぞ、USAという一言が。

妹「パパ抜きでする方法もあるのよ、教えてあげようか?

この女、アタマ毒されまくり(笑)。んで場面は母親の自慰シーンになるのですが、セクシャルな表現も「ちゃんと鑑賞作品の部分として」描けるあたり、アメリカ映画の実力なんだーってうなってしまいます

物語はこの後、変化をおそれる住人から有色の人たちが迫害をうけ、芸術、文学、音楽、恋愛が弾圧をうけるという展開へとなります。文字通り焚書がおこなわれるあたり、ゾクゾク!。

最後は、まぁ、ハッピーエンドでモノクロの世界はカラーとなり、閉じた世界は外の世界へ繋がり、住人は不安はあるが希望を抱き、そしてオタクは成長する、という大団円なのですが、悪夢よりひどいがそれなりに面白い現実社会の住人であるオイラなんかは、この世界もじきにいいように刈り取られスポイルされるんだよねって悲悲しいコトを考えてしまいました。

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99.06.16「緑のサルってなんだ!(宇津井健 絶叫)」映画『催眠』『ハムナプトラ』

話がかみ合わないまま、最後になってとってつけたようにあさっての方にストーリーが飛んでいき、というかむしろ開き直って放棄される邦画って多いですよね。なんだこりゃって終わり方。映画『催眠』、結局「緑のサル」ってのもなんだそれ?ってカンジで、良かったところを思い出そうにも思い出せない。わりと東宝ってこうだもんな(笑)。

『ハムナプトラ』っていう映画を見ました。上映が始まり、しばらくしてタイトルが。

『ザ・ミイラ(原題)』

ぶひゃひゃひゃぁ・・、日本の配給会社も大変だぁ。タイトル隠さないと客来ないしなぁ。

映画のストーリーは?は?ぶひゃひゃひゃぁ・・ダメダよ、ミイラは凶暴でなくっちゃ、ミイラのロマンス観ても、ねぇ

映画館でかかる『学校の怪談4』の予告がメチャメチャ怖いんですよ!う゛ぁー。気になる。『学校の怪談2』は正直僕は大好きなので、見に行っちゃいそうです、公開直後に。

おいらもダメ度合いパワーアップ中だぁ

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99.06.17『ダニー』がいつのまにか、いつからか下腹部に食らいついてる。

 

この1週間ほど現場から戻ってから、カラダが少しカユくて、また汗疹(あせも)かな?ちょっと赤いおできも出来てます。

アルバイトの「第三の生物」女性に

たにぞう「わりぃ、ついでに薬局でなんかカユミ止め買ってきて!」

とか頼んだトコロ、

第三の生物「飲み薬とかがいいんですぁ?カユミ止めってしらないんですよ!

・・・・ムヒとかでいいんだよぉーーーーー!!悩むなよ!!

と熱くなった日の帰りの電車の中で、いろいろと思いをめぐらせていると、就職間もない初めての山の現場で、先輩から教えてもらったことが浮かんできました。

『たにぞう、ダニを甘く見るなよ。陰部とか粘膜部にダニが寄生する可能性もあるんだぞ。低木の間を歩くとき、けもの道を通るときは特に注意だ。どんなにしっかり装備をしていても、油断するな。服を脱ぐときは払え。風呂にはいるときにはダニが付いていないか確認しろよ。』

そうか、っと思いつつ今日も銭湯に向かいました。服を脱ぎ鏡の前で全裸になって、そうだよなぁ、昨日も一昨日も風呂にはいるときチェックしなかったもんなぁ、っとへそのあたりを見ると、へその左下5センチほどのトコロに数ミリの 山でよく見たあのイキモノ『ダニー』が下腹部に食らいついてるじゃないか!ゲロゲロ!大ショック!アタマ食い込んでるし!てめぇ、いつから?他には?

・・・・風呂屋で自分を失いかけました。

引っ張っても、抜けにくい、確かダバコを吹きかけるんだっけ?熱した針で尻を刺すんだっけ、油を乗せるんだっけ・・・と思いつくが、今はミヤコ蝶々似の番台おばあちゃんの横で全裸状態。うぅー∬(*〜*)∬。

『ちょっと大将!俺の腹にたばこ吹きかけてくれよ!』っていう状況じゃありません。

ぶっちっと引き抜きました。痛い。

 

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99.06.18ダニーは日本のとある都市に逃走したのだ!(場内爆笑)」インド映画『ボンベイto名古屋』

「今年で一番つっこみがいがある映画」という評があるらしいインド映画『ボンベイto名古屋』。セトロさん曰く「名古屋で観たときにはオオウケだったけど、映画としてはやっぱり落ちるよ。観て欲しいけど、何十本もインド映画を観て、だいたいこんなカンジって解ってるから面白かったけど、普通の人に手放しで勧められるか自信がない。」うーん、観るかなぁ、と思いあぐねていたころにアラセさんがおごってくれた、チケット余ってたから。

主人公バクシー君が自分が10年を過ごした名古屋で撮ったマサラ★ムービー『ボンベイto名古屋』。両親の命を奪った敵を追って日本にやって来た青年警官が、来日早々恋に落ちて昼も夜もダンサーと踊りまくり「君のために僕はここにやって来た!僕がトーキョーを案内するよ!」という相変わらずな映画。

正直、楽しめるんかいな?、って心配したんですが、上映中は全編通して笑いっぱなしのお気楽な内容でした。悪役がグー!!さすが人気俳優!!結局最後はみんな死ぬんだ(笑)。

「背景が素やん!」「なんでやねん」「詰めた指、また生えとるで」「いらんちゅうねん」などと、知らず知らずのうちに、アラセさんも連発で突っ込みを入れまくっています。

いやはや。

バクシー君、日本にいる間に義理人情そしていらん文化まで覚えたようですわー。でも、「ブラックレイン」のラストよりはグー?

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99.06.19.「あなたの人生の中から最も大切な思い出を一つだけ」映画『ワンダフル・ライフ』そして『ライフ・イズ・ビューティフル』

 

「あなたの人生の中から最も大切な思い出を一つだけ選んで下さい。」映写中、常に我がコトとして捉えるに胸が苦しくなった。この気持ちを忘れなければ、と幾度も幾度も強く思ったが、その後いくつも年齢を重ね、残したモノも残ったモノも何もないまま結局こういう毎日を送っているオイラ。Nevertheless、ってとってつけたようなコトバで「選ばない、という自分の人生についての責任の果たし方があるのでは?」という劇中の問いかけもあるが、オイラにはわからない。

死後、7日間、天国に行くまでの間、この場所で過ごし、人生の中から最も大切な思い出を一つだけ選んでそれだけを持って天国へ向かうシステムと、それを助け記憶を映像化して天国へ送り届ける職員たち。ある死者の記憶の選択に際し、死者とそして職員の意識が次第に変化を見せ始める。映画『ワンダフル・ライフ』は、死者の人生の振り返りと職員が記憶の再映像化を行う物語なんだけど、役者、素人さんを交えて、セミドキュメンタリー風に進んでいく。特に素人さんの本当の記憶をNGを繰り返しながら映像化する辺り、ほんとうにドキュメンタリーなんだけど(笑)画面に、というか作品に躍動感や生命感があるような不思議な感覚で満ちあふれます。それはFixやハンディを貴重とする絵づくりによるところも大です。

キャストの小田エリカがかわいい。ARATAもかっこいぃー、おばぁちゃんの原ひさ子もいい。過去のシーンの安部サダヲもグー!!計算と偶然のバランスの上に築かれた異常なまとまり具合と完成度。いいぞ!。

『ライフ・イズ・ビューティフル』・・・・クソ映画。久しぶりにムカムカきた映画。一体何がいいんだぁこの映画!時間と金返せ。うるさいばかりの口の達者な主人公と笑えないコメディー、展開上連続性のないイベントの連続は正直に苦痛、やれやれようやく終わりか、とおもいきや突然、とってつけたようなユダヤ人強制収容所送り。いやぁ、悲劇付けときゃ涙と同情とれるかって感じ?そこでも他の収容者がガンガンブチ殺されようが主人公とそのコドモはその悲惨さからは一つ距離をおいたノンキさ。ここでも連続性のないイベントの連続、あれは笑えるのかな?色々なイベントや盛り上がりはあるが、みんなとってつけたみたい、背景全部状況全部とってつけたみたいな都合の良さに鼻白む。おいおい、本当に戦時体制?クライマックス「ママを助けに行くから」と主人公は勝手に飛び出し暴れてさっさとナチスに射殺される。ママはそれと関係なく、解放される。放っておいてもコドモもきっと無事。じっとしてりゃバカオヤジもきっと無事。コドモはコドモで学習しないバカガキでのんきに構えておきながら、その後は「パパが命を捧げたお陰で」なんていいやがる、おいおい、父親勝手に死んだろーが、っとついつい。う゛ぁー、一体、どこに感情移入すりゃいいんだよ、この映画。妙な正義を振る人たちには具合がいいんだろう、映画『ブルワース』で言う「ユダヤ」とか?。

帰りに銭湯によって、泡の出る湯船に浸かりながら『ワンダフル・ライフ』を思い出したら涙が止まらなくなった。うちに帰ると、アマゾン・コムに頼んでいたCDが届いていた。

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