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| | 朝起きると喉が痛く、風邪気味である、というか風邪である。家人を東風に送り届け、”昨日の残り、食え!”と家人から寸胴鍋ごと手渡された豚汁とドラッグユタカで買ったベンザエースを持って帰って飲んで横になっていると、思った以上に眠れる、疲れていたのか。
夕方、東風に顔を一瞬出してから、自転車でみなみ会館に行き、映画『ダーウィンの悪夢』を観る。 アフリカ第2の湖であるビクトリア湖に肉食の外来魚ナイルパーチが大繁殖し、湖の生態系が破壊されたため、漁民達は日本やヨーロッパに輸出するパーチに依存せざるを得なくなった。貧困が加速し、パーチを運ぶ輸送機のパイロットや漁師相手に女性達は売春し、エイズは爆発し、激増するストリートチルドレンは、発泡スチロール容器を溶かしてシンナー吸いはじめ、輸送機には武器が積まれて来て、アフリカの紛争を支えている、今なお西欧に搾取されるアフリカそしてグローバリゼーションの悪夢を描いた衝撃の映画、らしい。 いや、そんな映画じゃなかったぞ、すくなくともバランスよい映画とはいえない。正直な感想は、「いまさらこんな映画見せられても」というところである。自国以外に関心が低いって言われるアメリカの人がみたら、そりゃ驚いたかもしれない。
 映画では、社会の下層の人たちにインタビューすることで、その問題を浮かび上がらせようとするが、回りくどいは、質問の設問がおかしいは、この監督は何を考えているのか、まるで見えない。マイケルムーアならこの映画の内容は5分で終わるだろう。 問題の根本には貧困があり、背景に国の不安定化がありそれは第二次大戦後未だ続く国家間・部族感の紛争があることが、最後の方で少し匂わされる。『公共事業としての戦争』の存在か。 しかし、その問題には正面切ってつっこまず、せいぜいロシアから来たあまり豊かそうに見えない輸送機の無線係みたいにな人に、「武器を運んだことがあるか」みたいな事を聞いて廻る。 結局、政府や軍関係者等、社会的に要所にいる関係者への取材は、最後まで出てこない。 私が考えるにこの映画の肝は、問題の当事者であり解決へ向けての要所にいる政府や軍関係者等に突っ込むと文字通り無事では済まない、生きてはいけないということではないのか。 ダーウィンもパーチもグローバリゼーションも関係ないじゃん。日本のテレビの「大きな事件で、まず吊されるされるどうでもいい下っ端を、ギャンギャン正義をかざして非難する」ワイドーショーなんかのイエローさと立ち位置は同じに見えるがどうなのか、言い過ぎだろうか。そういう意味でもこの映画の描く世界は、私たちの生活する世界と地続きなのかも知れない。 映画『ダーウィンの悪夢』http://www.darwin-movie.jp/
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| 2007/02/11(Sun)
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