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| | 京都市の左京区のはしっこのほうに行ってみて、さらに川上のほうへ行ってみた。茅葺きの集落からなる人家が切れ最後のバス停を過ぎ谷間を抜ける村道?をどんどん進む。と、突然道路沿いの休耕地のようなところにティピ(インディアン式テント)や仮設テントが現れ、密植の杉林の林床にキャンプテントがずらっと並んで、コットンの帽子をかぶったり、ゆったりとしたアジアチックな服装の若者〜中年、親子連れからなる集団が出現し、手書きのよく分からないラスタカラーの看板があちこちに設置してある。なにやら”フラワー”な感じのイベントのようであるが、コミューンかも知れない。うわー、苦手オーラが谷中に充満! 横を通過すると、彼らがじっとこちらをみるのである、京都は怖いところである。 道をどんどん進んでいくと、車止めがありその先は山の中の林道である。どうなっているか少し気になるので、歩いて進むと数十分後に標高約700mの小さな峠に着く。 えーと、こっちに降った雨は、瀬戸内海から太平洋に注いで、すぐそっちに降った雨は日本海に注ぐ。 おぉ、列島脊梁分水嶺。 おぉ、ブナだよ、ブナ。 落葉広葉樹林だよ、照葉樹林なんか大嫌い。 遠くの谷の底からてんつくてんつくと太鼓の音が聞こえてくる。
 何だか満足して引き返すと、さっきのティピの横の路上に赤いズボンで例のごとく丸い帽子をかぶった若者がヒッチハイクポーズで立っているので拾っていく。市内の大学まで行きたいとのこと。 ヒッチハイクを拾うのは初めてなので気づくが、信号のない田舎道の運転中はハイカーの顔を見るヒマがない。 とりあえずイベントについて質問すると、恒例の音楽がらみのイベントで初めて参加したのだと彼は言い、さらにネィティブアメリカンの精神について話し始めたが、わたしが閉口したので、あたりさわりの無い話題になった。協調性のある人で良かった。 沖縄に行ってみたい、と彼が言うので、沖縄の田舎も面白いよ、山羊料理とかあるしと伝える。すると彼は、話の中で出た山羊の解体目撃の部分が強烈に気に入ったようで、是非沖縄に行って山羊の解体が見たい、と言うのであった。最近は規制があるとかでやってないと思うよ。
京都市街地に入り、大学の近くの田んぼの横の路上で彼が言った。 「ここで、ウチの学生が刺殺されたんですよ、こんなところで」 あぁ、マンガ学部の生徒さんが、すれ違った自転車の男と口論となって刺殺された現場であることを思い出した。
袖ふれあうのも多生の縁とは言え、ひどい話である。
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| 2007/09/05
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