For The Moment

出演:ラッセル・クロウ=ラクラン(パイロット訓練生、オーストラリア人) クリスティアンヌ・ハート=リル(マニトバの農家の若妻、夫は出征中) ピーター・アウターブリッジ=ジョニー(ラクランの親友、パイロット訓練生、地元出身) サラ・マクミラン=ケイト(ジョニーの婚約者、リルの妹) スコット・クラフト=ジーク(教官) ワンダ・キャノン=ベッツィー(子持ち未亡人、ジークの恋人) ケリー・プロクター=デニス(リルの弟、出征する)


主題曲として使われているパッヘルベルの『カノン』にのって、クラッシックな複葉機に乗ったラクラン(ラッセル)と相棒のジョニーが雲の中から現れる−なんとも、爽やかな幕開け。この爽やかさは全編に満ち溢れています。
ラクラン:"OK Mate, coast is clear. Lucky,lucky,lucky!"
(OK、メイト、視界良好。ラッキ・ラッキ・ラッキー!(<彼の口癖。))

時は1942年、第2次世界大戦真最中。ラクランとジョニーはbomber pilot(爆撃機のパイロット)になる訓練のために、舞台となるカナダはマニトバの基地に世界中(いえ、連合国中)から集まった若者のうちの2人。彼らの頭上には戦争の暗雲がたちこめている訳で、あんまり「爽やか」とばかり言ってしまうのも問題かも…でもこの映画の場合、戦争それ自体はあまり前面に出てくる訳でなく、「未来がどうなるか分からない状況で一瞬一瞬を生きている若者たち」を、あくまで爽やかに描いています。
ラクラン:"That's the thing about luck, Johnny, you never know where it's gonna take you from one moment to the next. It's always full of suprises!"
(運っていうのはそういうもんさ、ジョニー、次の瞬間には何が起こるかわからない。びっくりすることばかりさ。)
ジョニー:"Especially with you at the controls!"(特にお前が操縦してる時はな!)
ラクラン:"Especially with me at the controls!"(特に、おれが操縦してる時は!)

俳優がインタビュー等でよく聞かれる質問に、「今まで演じた中であなた自身に一番近い役は?」というのがありますが、ラッセルの場合これは相当な難問(愚問?)と言っていいかも。しかし、しかし…ひょっとしたらこのラクラン君、ラッセルの地にかなり近いかもね…陽気で冗談好き、友情に厚く、女性にモテて女好き、人妻好きおっと。

とにかく特筆すべきはこの映画、ラッセルファンにとってはヴィジュアル的に美味しいシーンが山盛り。とっても目の保養な映画です。とにかくこの映画のラクラン君は笑顔がかわいい。いや、どの映画でも、ラッセルの笑顔はかわいいのだけどね、この映画では可愛さ15%増(当社比)って感じです。

特にラスト近くでは、意外な所でもう胸が痛くなるほど可愛い寝顔まで見せてくれます。くう〜

ファンの寝言を並べているばかりの感想になってしまいましたが、いいもんね。ここはファンサイトなんだから、ファンの寝言を並べるために存在するんだから…


この映画について私が知っている2、3の事柄

ラクランくんがリルの前で暗誦する詩はジョン・ギレスピー・マクギーJrによる"High Flight"だそうです。

High Flight
by John Gillespie McGee, Jr

Oh! I have slipped the surly bonds of earth,
ああ、私は陰鬱なる地上の軛をすり抜け
And danced the skies on laughter-silvered wings;
銀に輝く笑いの翼に乗って空に踊る
Sunward I've climbed, and joined the tumbling mirth
太陽に向って登り、陽気にさざめく
Of sun-split clouds -- and done a hundred things
光射す雲と遊び−そして数多の
You have not dreamed of -- Wheeled and soared and swung
君の夢にさえ見ぬことをした−駆け上り、舞い上がり、弧を描き
High in the sunlit silence. Hov'ring there,
太陽の照らす静寂の高みに舞い、
I've chased the shouting wind along, and flung
叫ぶ風を追いかけ、わが機は旋回し
My eager craft through footless halls of air.
柱なき空中の宮殿を抜けて突き進む。

Up, up the long, delirious burning blue
高く、高く、果てしなく、熱き忘我の紺碧を抜け
I've topped the windswept heights with easy grace
風の吹きすさぶ頂上に私は立った、いとも優雅に
Where never lark, or even eagle flew.
雲雀も、鷲さえも飛ばぬ彼方に。
And, while with silent, lifting mind I've trod
そして静かな、舞い上がる心で、私は足を踏み入れた
The high untrespassed sanctity of space,
高き神聖なる未踏の宙に
Put out my hand, and touched the face of God.
私は手を伸ばし、神の顔に触れた。


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