映画感想 (3)


ティム・バートンのコープスブライド ☆☆☆☆1/2

ディズニーのアニメなんかでは、主人公のお供に動物が数匹くっついていて、アドバイスしたり恋のお手伝いをしたりするのがパターンですが…

この映画の場合、それが「(死体である)ヒロインの脳味噌に寄生している蛆虫」だというのが…泣かせます。宿主の幸せを心から願う蛆虫。いじらしい。

花婿に逃げられて泣いているブライドを、「あいつは見る目がないんだよ」と慰める蛆虫とクモ。

「あなたの方が美人だし、性格もいいし、音楽の才能もあるし…」
「でも私は心臓も動いてないし、息もしていないし、火を触っても痛みを感じないのよ!」

…この論点のズレっぷりが切ない。涙…

「風と共に去りぬ」のパロディのところで一人で笑ってしまって、ちょっと淋しかった私でした。("Frankly, my dear, I don't give a damn"って超有名なセリフなんですが、日本語の「名台詞」にはしにくいからなあ。)(2005/11/10)


チャーリーとチョコレート工場 ☆☆☆1/2

冒頭の生産ラインが、「シザーハンズ」を思い出しました。しばらく見ない間に、工場大きくなったな〜(違)

ウォンカのお菓子は、「ハニーデュークス」(@ハリー・ポッター)製品みたい。(どちらが先とか、そういう話はナシね。)どっちも美味しそうには見えないところが共通していますが。

楽しい映画だったのですが、問題は、こっちが(一応)大人であるせいか、えらい目に遭うのが子供だと、自動的に心配してしまうのですよね。たしかにカワイくない子供たちでしたが、誰かを酷くイジメたとかいうのならともかく、「性格悪い」だけでは…ゴミの中に落ちるぐらいはいいけど、膨れ上がったり引き伸ばされたりは…なんか、あまり、スカっとはしないのでした。ブラックユーモアは大好物ですが、ブラックユーモアとお子様は、うまくブレンドしないようです(私にとっては)。

それにしても、ジョニー・デップのワル乗りぶりを微笑ましく見ているだけで、文句なく楽しいのですが。演技がうまいとかいうより、「芸達者」という言葉が浮かびます。でもそれより、ダニー・エルフマンの芸域の広さには脱帽。ウンパルンパの唄の、ヘヴィ・メタル風(?)のやつが特にお気に入り。(2005/11/15)


ハリー・ポッターと炎のゴブレット ☆☆☆☆

実は6巻を読んでから「ハリポタ」熱が再燃中なので、いそいそと駆けつけました。

2時間半があっという間だった。2時間半の映画がこれほど短く感じるのは、初めてとは言わぬまでも、めったにないことです。

個人的には、私は3作目「アズカバンの囚人」が一番好きですが、それは原作の3巻が一番好きだという、その理由と切り離せないので…「映画化」としては、今回が一番優れていると思います。

でも…原作4巻は長いけど、実は映画化しやすい巻だと思う。どこを残してどこを切べきか、わりとはっきりしているし、今までの6巻中で一番「映画的」な巻だから。

問題は次の5作目だよな〜。「不死鳥の騎士団」は6巻中最も長い上に、(私の意見では)最も「映画的でない」巻。次から新しい脚本家になるようですが、今頃苦労しているだろうな…(大きなお世話)

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テレビで「ハリー・ポッターと秘密の部屋」をやっていて、観たのですが、出演のお子たち(特にダニエルくん)を見て思わず「わー、ちっちゃい、かわいい〜。こんなに可愛かったっけ?」となってしまいました。

最近、3作目をDVDで観たおしている上に、4作目も観たばっかりなので、すっかり大きくなったダニエルくんに見慣れてしまって…「炎のゴブレット」の入浴シーンなんて、背中とか肩のあたりがけっこう筋肉質なんで、ちっと「ぎょっ」としたものですが(おばさん、どこ見てんねん)

それにしても、主役の3人とも、1作ごとにハリー・ロン・ハーマイオニーらしく成長していっているのがすごいと思う。

「役に成長する」とはよく言うけど、これほどのスケールで、これほど世界中の人が名前を知っている役に成長した役者って、映画史上初めてなんじゃないだろうか…どれほどモノスゴイことをやっているのか、ダニエルくんがフルに意識してびびったりしませんように、と祈ってみる。(ここまできたらもう大丈夫かな。)

でも、「あ〜しばらく見ないうちに大きくなったわね〜」と、世界中の人が「親戚のおばさん状態」であることの方がコワイかな。

***

原作4巻は「最も映画的」と書いたけど、だから映画化しやすい反面、「読者が頭に描いたイメージを超えるのが難しい」というところもあると思う。

その点、この映画はかなり健闘している。特にクィディッチ・ワールドカップのスタジアムが壮観!県内でやっていたワールドカップでさえ見に行こうと思わなかった私でも(どうせチケット取れなかったけど)、あれなら見に行きたい!と思ったもの。たとえ死ぬほど階段を上らなくてはいけなくても。

クィディッチ・ワールドカップには日本も出ていたらしい。(下サイトのポスター参照)日本の魔法界ってどんなんだろ。魔法学校の創始者は安倍晴明?

http://www.pottermania.jp/Gallery/GoFOfficialPhotos/pages/HarryPotterandGobletofFire_Guide5.htm

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気まぐれにばらばらと書いている感想ですが、これで最後にします。今回はネタバレ入り。

もうひとつ言っておきたいことは、脚色と編集のうまさ。もう、ばしばし次へ行く感じで、小気味いい。これを見た直後にテレビで「秘密の部屋」を見たら、かなりダラダラしているように感じた。このへんは監督の違いなんでしょうか。

マイク・ニューエル監督は英国人で全寮制の学校へ行っていたそうで、だから寄宿舎生活の雰囲気が他の映画より出ている−なんていうのを海外評論でよく読みますが、それは別に感じなかったなあ。(監督や俳優がどこの国の人だから、個人的にこういう経験があるから−というのは、一般的にあまり当てにならないと思う。)

「脚色のうまさ」に入るけど、レギュラーメンバー(スネイプ、マクゴナガル、ハグリット、マルフォイ、双子)が、実際にはカメオ出演ぐらいしか出ていないのに、それぞれにすごく「らしい」シーンをピックアップしてあるので、出番が少ない割にはちゃんと印象に残っているのもうまいと。

(関係ないけど、英国では「フェレットをズボンに入れる」っていうのはお約束なのかな?英国TVのラッセルのインタビュー番組で、そういう話が出ていたような。)

このシリーズが1作目から文句ナシに優秀なのはキャスティングですが、今回も新登場キャラのキャスティングは文句のつけようがない。ムーディ(ブレンダン・グリーソン)、リータ・スキータ(ミランダ・リチャードソン)あたりは名優だから当たり前だけど、若い4人(クラム、フラー、セドリック、チョウ)も、ぴったり役どころに収まっている感じ。演技がうまいと言うより、たぶん、監督の演技指導がうまいんだろう。エマちゃん(ハーマイオニー)だけは、今回ちとオーバーアクト気味に感じたけど。「女優開眼」したか?(やめて〜)

(リータ役ミランダ・リチャードソンは監督の奥さんだそうだけど、ベラトリクス役でもよかったかな…と思った。「クライング・ゲーム」の冷血女テロリスト役が印象に残っているせいかも。)

以下ネタバレ
今回一番感心したのは、実はセドリック役の子なのです。難しい役だと思う…演じるのがというより、全体的な扱い方が。原作を読んでいる人なら(いや…宣伝のネタバレぶりを見ると、もしかしたら読んでいない人も)、初めて登場した時から「ああ、この子死ぬんだな」と思ってしまうことは避けられないし。

原作未読で1作目、2作目を観た時、「キャラクター紹介が急ぎすぎているので、その人が『実は悪い人でした』と分かっても『だから?』って感じ」−という意味のことを書いた。4作目ではさらに時間制限がきついだろうから、じっくりキャラ紹介している暇なんかないし、下手をするとセドリックも「死ぬために出てきた」みたいになってしまうだろう−と、観る前は思っていた。

まあ、「死ぬために出てきた」感を完全に拭うのは不可能なのだけど。(そもそも原作のセドリックだって、そう言えないことはないし。)

それでも、このセドリックは、いい。まず、顔がかわいい(<重要)。どことなく不器用そうな佇まいもいい。(キャスティング段階で7割方成功している。)初登場で木から飛び降りてきたり、ドラコ・フェレットを見て笑っているのがちらりと映ったり、ハリーに卵のことを告げるシーンで、何だかやたら慌てていたり…短い登場時間で、好感のもてるフツーの青年をきっちり印象付けていると思う。

…以上のような理屈は、後づけで考えたわけですが。というのは、映画で彼の死を見た時、私は意外なほど素直に、ショックと悲しみを感じたからです。(簡単に言うと、泣いた。)もちろん、どこでどうやって死ぬのか、よーく知っていたのに。そして、この死が何を意味するのか、改めて考えたりもした。もしかしたら、原作読んだ時よりじっくり考えたかもしれない。

これって、映画化としては、これ以上ないほどの大成功ではないかと。

(あ、でも…4巻は翻訳版で読んだので、かの有名な「タテ書きトム・リドルの墓」の衝撃が強烈すぎて、他の衝撃がふっとんでいたのかもしれない…(笑))

原作で一番悲しいのは、セドリックの両親が病棟にハリーを訪ねてくるシーンでした。映画では、時間の関係でそれをカットしている代わりに、父親が「第三の課題」を応援に来ていて、ハリーがセドリックの遺体と共に帰ってくる瞬間に立ち会っているという設定になっている。実に上手いけど、残酷な脚色だったなあ…


***

この映画については、前回で最後にしようと思っていたのですが、一言だけ言い忘れていました:「今回のシリウスの扱いを見て、5、6作目のルーピンの出番が心配になりました。」

…ちゃんと出番あるよね?特に6巻の出番なんか、まるごとカットされそうで心配。

トンクスのキャストが決まった話も聞かないけど…ちゃんと出てくるよね?この二人の場合、「いなくても主筋は進む」という辺りが心配なんだよね。

いろいろ想像していて、観た時にがっかりするのは嫌だから、最悪「出番なし」を想定しておいた方がいいかも。(2005/11/31〜12/17)


ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男 ☆☆☆☆

*めったにないことですが、これを観に行った理由は「宣伝を見て、面白そうだったから」でした。ほんと、いい仕事してます。

http://www.lord-of-war.jp/index2.html

*CMでお笑い芸人が「コイツラがいるから戦争がなくならないんだ」と言っていました。観ながら、「それは違うと思うなあ、別に、ユーリのような人間がいるから戦争が起こるわけじゃないだろ」とか思っていたのですが…

でも、最後まで見て分かりました。「コイツラ」というのは、実は主人公を指しているのではないのですね。だから、「コイツ」でも「コイツみたいなヤツラ」でもなく「コイツラ」なんだ。…間違いない。

副題が長いなあ、「史上最強の武器商人」でいいじゃん、と思っていたのですが、最後まで観てみると、「と呼ばれた男」という部分が重要だったのだと納得。ユーリは本当は「最強」ではないから…

*アフリカの独裁者役が「OZ」のサイード(イーモン・ウォーカー)だったのは嬉しかった。サイード、しばらく見ないうちに、悪くなったの〜(笑)。

*船を大急ぎで偽装するシーンでは、なんとなく「マスター・アンド・コマンダー」を思い出し、不謹慎にもニヤニヤしてしまいました。国旗は各国のを用意しておかないとね!

*最後に、この映画が「R15指定」なのはどうかと思う。まあ、この映画単独で考えれば、かなり暴力描写もあるし、仕方ないかなとも思うけど…日本では、もっともっと暴力描写に満ち溢れた映画がまったく規制なしで公開されているというのに。

私の個人的感覚では、映画の前にやっていたアニメ「名探偵コナン」の予告編の方が、よっぽど暴力的で不快だったけどなあ…(2006/1/12)


Mr. & Mrs. スミス ☆☆1/2

水曜日は映画に行って〜木曜日に感想を書く〜♪
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ〜♪

…いや、失礼しました。というわけで(?)、今日は「Mr. & Mrs. スミス」です。

観ながら、「う〜ん、面白いはずなのに、私としても楽しみたいのに、なんかピンと来ない、困った…」と考えていました。
アクションコメディとして、「アクション」の部分はうまくいっているけど、「コメディ」の部分がうまくいっていない。
それは…言いにくいけど、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーにコメディセンスがないから。

いや、「コメディセンスって何?」と聞かれたら、私も具体的に言えないのだけど。
「コメディセンスの欠如」とは、笑うべきところで、0.1秒ぐらい「ん?今の笑っていいのかな?」とためらってしまう、あの何とも言えない「間」かな。

二人が延々と銃撃戦をしている時、「あ〜あ、どうせいくら撃ったって当たらないのは分かってるんだから、早く素手の格闘対決に移ればいいのに…」と思っていたのに、いざ素手の対決に移ってみると…ふと「ドメスティック・バイオレンス」という言葉が頭をよぎってしまった。

いや、そんなもんじゃないのは分かっているのだけどね。でも、よぎっちゃいかんのよ。それをよぎらせないようにするのが、コメディセンスってものなのだ。

問題はブラピだな。アクションの身のこなし、銃の扱い方、カッコいいのだけど、なんかリアル感があるのよね。一匹狼の殺し屋って言うより、警官か軍人みたい。「ありえね〜」とか、「カッコよすぎて笑っちゃう」とかいうところがない。普通なら、リアルなのはいいことだけど、この映画に必要なのは、リアルさよりウソ臭さなのだ。

アンジーの方は、ちょうどいい具合にウソ臭くてグッドなのだけど…ブラピとのケミストリーが悪いせいか、やはりちょっと重ったるい。(オフスクリーンで燃え上がっているほど、オンスクリーンではケミストリーが感じられない、という「ジョーイの法則」がここでも当てはまっていますね。)

では、誰だったらよかったのか?と考えたのですが…ミスターの方は…ジョニー・デップかキアヌー・リーブスでも、ブラピよりはいいと思うけど…ここはやっぱり、マシュー・マコノヒーかオーウェン・ウィルソンで。いや、ずばり、マシュー・マコノヒーで。

ミセスの方は…キャメロン・ディアスでは、二人とも軽くなりすぎか。いっそジェニファー・アニストン?…いや、コメディセンスはあっても、一応「一流の女殺し屋」に見えて、部下をアゴで使うのもキマる人でないと。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ…では、アンジーとあんま変わらんし。マコノヒーとの組み合せなら、アンジーのままでもいいか。でも…いっそがらりと変えて、ルーシー・リューはどうかな。そう、ルーシー・リューで決定。(楽しいなあ、キャスティングディレクターごっこは。)

「口八丁手八丁、臨機応変型」のヘラヘラしたMr.マコノヒー・スミスに、「何もかもきっちり計画通りでなきゃイヤ」なMrs.ルーシー・スミスが、「許せないのよ、あんたのそのいい加減な殺しのやり方!」と叫ぶ。

全然違う映画になりそうだし、スキャンダルを味方につけたブラピ&アンジーほどヒットはしないかもしれないけど…楽しい映画になりそうじゃないですか?

キャスティングが売り物の映画のキャスティングをけなしてばかりのような気がする、私(笑)(2006/1/19)


プライドと偏見 ☆☆☆☆

まず、「プライドと偏見」という邦題は−「よくぞつけた」と思う。いろんな意味で。

"Pride and Prejudice"は普通「高慢と偏見」、私の読んだバージョンでは「自負と偏見」と訳されていたけれど、本当はダーシー氏の性格は、「自負」では誉めすぎ、「高慢」では貶しすぎで、「プライドが高い」が一番ぴったりだから。でも、「プライドと偏見」という題にするわけにもいかないのだろうなあ…と思っていたのです、読んだ時に。いやほんと。

まあ、それを言うなら、エリザベスのは「偏見」というより「先入観」なのだけど…「プライドと先入観」ではあんまりかな。まあ、どちらにしてもロマンティック・コメディの題名とは思えないですね、日本語にすると。

最初の方は、どうしても「オーブリー&マチュリン」の2巻を思い出してしまって−「メイプス・コートってこんな感じかなあ、さすがにもっと手入れが行き届いているかなあ。ジャックが開いた舞踏会は、赤い軍服を海軍の青に変えれば、こんな感じかしら。ソフィーとエリザベスのピアノは、どっちが下手だろう。ウィリアムズ家って、父と次女と三女が抜けたベネット家みたいだなあ…」とか、つい考えながら観ていました。

まあ、2巻(「勅任艦長への航海」)の前半は、オブライアンの方が明らかにジェーン・オースティンを意識して書いているから、しょうがないのですけど。でもスティーブンとダイアナは、ジェーン・オースティン世界からはみだしそう。

原作がこれだけ知られている映画の場合、ポイントは「どう脚色するか?」と「キャスティング」になると思うのですが、脚色の方はとてもオーソドックスだったと思います。もう少し「現代風」になっているかとも思っていたのですが(そうなら、それはそれで悪くなかったと思うのですが)、原作を読んでいる時に受けた印象と、非常に近かった。

考えてみれば、「英国ロマコメの雄」ワーキング・タイトルにとって、ジェーン・オースティンは、源流に戻るようなものなのかもしれない。

キャスティングの方は…ワンダフル!ミスター・ベネットがドナルド・サザーランド、ミセス・ベネットがブレンダ・ブレッシン、レディ・キャサリンがジュディ・デンチ…贅沢だよなあ。特に、お父さんのドナルド・サザーランドがいい味出してました。原作ではエリザベスを贔屓している感じがあったのですが、映画では、飄々としているけど、5人全員に対して愛情深いお父さんという感じです。

しかし、あのお父さんがなぜあのお母さんと結婚することになったかは…永遠の謎ですな(笑)。

それにも増して良かったのが、ミスター・ダーシー。私は、幸か不幸か、有名なコリン・ファースのテレビ版を見ていないのですが…このマシュー・マクファディンのダーシーは、なかなかに愛らしかったと思います。うん、かわいい。牧師館に現れるところの情けない顔、かわいくて笑ってしまいました。必殺・捨てられた子犬の目(笑)。

キーラ・ナイトレイは…まあまあかな。特にいい演技だとは思わないけど、実年齢が原作設定と同年代なので、若々しさが出ていたのはよかった。映画では、二十歳の役を二十歳の役者が演じることはめったにないからね。

製作者(だったか脚本家だったか)が、「キーラはエリザベスには美人すぎると思っていたけど、実際会ってみたらそれほど美人じゃなかったので、いいと思った」と言っていたそうな。そう言われたキーラは複雑だろうな〜(笑)。

キーラも原作の大ファンだそうで、インタビューで「原作を読んだ女性はみんな『自分はエリザベスだ』と思うだろうから、プレッシャーがあった」と語っていたけれど…

「エリザベスだと思っているけど、実はメアリー(三女)だったりするのよね」−とか、思っている今日この頃。(2006/1/27)


ホテル・ルワンダ ☆☆☆☆☆

現実に起こった、これほど重大な事件を元にしていて、これほど凄い社会的意義のある映画が…エンタテインメントとしてもこんなに面白いなんて、ある意味ずるい…かもしれない。他の映画の立つ瀬がない。

「ザ・プレイヤー」と言う映画で、主人公が「ヒットする映画の8要素は、サスペンス、笑い、暴力、希望、ハート、裸、セックス、ハッピーエンド。リアリティは関係ない」と言っていたけど…この映画は、8つのうち5つをたっぷり備えていて(裸とセックスはない。笑いは…ちょっとだけ)、その上リアリティもあるという…とにかく、稀有な映画なのだ。

「ハラハラ、ドキドキする」、「家族愛に感動する」、「主人公に感情移入できる」、(この表現は嫌いだけど)「泣ける」、(これもありきたりな表現だけど)「元気をもらえる」、「知恵と機転で難局を切り抜ける爽快さを味わう」、「役者の演技を楽しむ」…すべての点で、それだけを売り物にした他の映画を霞ませてしまう。

とにかく、「本物だけが持つ圧倒的なパワー」を感じた。そのパワーの源は、「私の人生において、この映画を作るより重要なことはないと確信した」という、テリー・ジョージ監督の言葉につきるのではないかと思う。おそらく、スタッフ・キャストの多くがそういう思いを持って作った映画なのでは。パワーがあるはずだ。

ルワンダの大虐殺は、その重大さの割にはあまり知られていない。私も、虐殺があったことは知っていたし、衝撃的なニュース映像も憶えているけど…原因は理解していなかったし、3ヶ月間で100万人が殺されたという途方もない規模だったことも知らなかった。(なんとなく、数万人程度かと思っていた。…いや、数万人でも十分ひどいのだけど。)しかも、たった10年前のことなのだ!

だからもちろん、この映画には、その事実を広く一般に知らしめ、さらには現代アフリカの諸問題にも目を向けさせるという重大な社会的使命があるのだけど…でも、こういう表現から想像されるような、地味で暗い映画ではない。むしろ…まあ、「明るい」と言うと語弊があるけど…すごくポジティブなメッセージを発している映画だ。

この映画で一番印象的なセリフは、ホアキン・フェニックス扮するジャーナリストの「(虐殺の)映像がニュースで流されても、人々は『恐ろしいことだなあ』と言うだけで、ディナーを続ける」という言葉なのだけど…たしかに、私もそうだ。(それを恥じつつも…そいうところもなければ、人間生きてゆけない、とも思う。ごはん食べらないのは困るし。)

でも、もし現地に自分の知っている人がいて、命の危険にさらされているとしたら、話は別だ。だから、ニューヨークで5000人が死ねば一瞬で世界中が注目するけど、アフリカの小国で何万人も殺されていても、注目するのに時間がかかる。知人はおろか、「知人の知人」も、「知人の知人の遠い親戚」もいない土地だから。

この映画には、虐殺そのものの描写はあまりはっきり出てこない。むしろ、ドン・チードル扮する主人公の家族に焦点を当てている。見ている方は、主人公とその妻に感情移入しているうちに、「まるで現地に知り合いがいるような」気持ちになってくるのだ。これはむしろ、ドキュメンタリータッチで虐殺そのものを描くより効果的だと思う。

主人公ポール・ルセサバギナのキャラクターのせいもある。彼はホテルマンとしての誇りをもって「お客様」を守り抜き、長年培った賄賂の技術と、お世辞も脅しも取り混ぜた話術で、1200人の命を「つなぐ」。

日本には「人の心は金で買える」と豪語して物議をかもしている人がいるけど…問題は「金で買えるか」どうかではなく、「あなたには買えるのか」ということなのだ。本当に重要な局面で、交渉の成否に多くの命がかかっているような状況で「人の心を買う」には、相当な技術と根性がいる−と、この映画は教えてくれる。なまじな覚悟では買えないのだ。

ほんとうに大事なこと(惚れた女性とお近づきになるとか、たまたま自分のホテルに逃げてきた人々の命を救うとか)には、お金を出し惜しまない。また、いくらかかるか把握する能力がある。真に優秀なビジネスマンなのだ。

主人公以外では、ニック・ノルティの国連軍大佐(オリバー大佐)がよかった。民兵が手当たり次第に人を殺している状態で、国全体を300人で守れ、発砲はするな、と無理難題を言われつつ孤軍奮闘している姿がカッコいい。「上層部に無理な任務を強制されたヒーローたちが、少人数で奮闘」というアクション映画は山ほどあるが、しばらくは「オリバー大佐に比べたら…(あれは現実だし)」とか、比較してしまいそう。

さて…アカデミー賞フリークである私は、3部門にノミネートされていたこの映画のことはもちろん知っていたし、観たいと思っていました。

しかし、観たい観たいと言いながらつい見逃す映画が多い中で、どっこいしょと腰を上げて嫌いな渋谷へ足を運ぶ直接の動機になったのは、この映画がインターネットの「公開を求める署名運動」によって日本公開されたという事でした。そういうことなら、ささやかながら協力したいと思うし、何より、そういう運動の対象となった映画が面白くないわけないからです。

この映画の日本公開がなかなか決まらなかったのは、「地味な社会派の映画だから」かと思っていたのですが、そういうわけでもないようです。「賞も取って、絶賛されて、アメリカではヒットもしたのに、どうして公開されないんだ!」と思っていたけど…「アメリカでヒットしたのに」ではなく「したからこそ」公開が難しかったようです。つまり…値段が高かったのですね。限定公開を前提に買うには高すぎた…らしい。

もしかして、アメリカで超大ヒットしたコメディ「Wedding Crashers」や「The 40-Year-Old Virgin」がなかなか日本公開されないのと似た理由かもしれない。社会派ドラマが日本で冷遇されていると言うけど、コメディの扱いに比べたらマシなような…(「ホテル・ルワンダ」ならいいけど、「『40歳の童貞男』の公開を求める署名運動」だと…ちとカッコ悪いかも?や、誰かがやってくれたら、喜んで署名させていただきますが。)

それにしても…「出演者の知名度が低いから拡大公開できない」と言う日本の配給会社って、映画の内容の面白さを伝える自信はまったくないのね。伝えられるのは「誰が出ているか」だけなのか…

失礼、話がそれました。

渋谷のシアターNは連日満員御礼だそうですが(混んでることを予想して水曜と週末を避けたけど、月曜でも満席だった)、元が高いんじゃ、この規模のコヤだけではまだまだ赤字かもしれない。全国で公開予定の映画館がどんどん増えているようなので、何よりです。全国の映画館がいっぱいになって、もっともっと上映館が増えるといいですね。

だらだらと書いてしまいましたが、まとめると…とにかく、見て。面白いから。(2006/1/31)


ヴァン・ヘルシング ☆☆1/2

いや、結構好きですよ。ドラキュラの出てくるシーンが、コントとしか思えないあたりも…(笑)
フランケンシュタインの怪物を意味もなくいじめるイゴールに(昔の映画からのお約束)、ドラキュラが「なぜそんなことを?」と聞くと…「私のキャラです。(It's what I do.)」

…ナイス。(字幕も。)(2006/2/6)


恋愛適齢期 ☆☆☆☆

ダイアン・キートンが可愛く見えるとは。粋で楽しい映画でした。邦題もいいね。

でも…まあ、女性観客の99%がこう思っているでしょうけど…私なら、ジャック・ニコルソンよりキアヌー・リーブスを選ぶな。(誰があんたに選べと…)(2006/2/6)


キング・アーサー ☆1/2

劇場公開時にこの映画をパスしたのは、「ランスロットは全然活躍しないよ」という情報を聞いたからでしたが…本当でした。

でも、活躍しないのはランスロットだけじゃなかった。他の騎士たちも…何より、肝心のアーサーが、二時間にわたって難しい顔をして悲壮な決意を固めているばかりで、ようやく戦闘シーンになっても、時々、どこにいるのかわからないし。結局、ヒーローらしい活躍を見せるのはグィネヴィアだけでした。う〜ん。(2006/2/6)


ミュンヘン ☆☆1/2

恒例・アカデミー賞強化月間(<私が勝手に言っているだけですが)。今年は特に、公開されている候補作が少なくて淋しいわ〜

というわけで、「ミュンヘン」を観てきました。(【】内は一応ネタバレですが、たいしたネタバレではないので、読んでもあまり鑑賞には差し支えないと思います。)

「私は主人公に共感できるかどうかで映画の好き嫌いを決めすぎる」と、自分で言っておいて何ですが…私、この映画の主人公(エリック・バナ)はどうしてもダメだわ。いや、良い人か悪い人かという問題じゃなくて(悪人でも共感できることはある)。

いくら「元は平凡な父親です」と言ったって、やってることはジェイソン・ボーンも顔負けの、バリバリの暗殺者なんだから、命を狙われる可能性や家族の安全ぐらい、最初から考えに入れとけよ。そんな「巻き込まれた素人」みたいな顔してるんじゃないよ、とか思ったり。いや、そもそも何でモサドがあんな素人集団を使っているのかが、全然わからんのですけど。

とにかく、わからんことだらけの映画ですが、一番わからないのは…ミュンヘンで選手たちが襲撃される場面を、主人公が繰り返し、「まるで見てきたように」回想することです。

終盤、主人公は焦燥してゆくのですが…映画の文法では普通、その焦燥の理由が「自分と家族に危険が迫っているから」なら、回想するのは「仲間が殺された場面」、理由が「人を殺した罪悪感」であるなら、回想するのは「殺した相手の死に顔」になるはず。でも、そこで主人公の脳裏をよぎるのは、「ミュンヘンで選手たちが無残に殺されるところ」…

以上に書いたようなことは、すべて意図してやっていることかもしれないのですが、そうだったらそれはそれで…いや、わからんです。(2006/2/9)


クラッシュ ☆☆☆☆

社会派ドラマかと思っていたけど、社会派というより人間ドラマでした。(「ミュンヘン」もそうかと思って観に行ったのだけど、あれはバリバリ社会派だった…いや、正確には「国際政治派」?)

もちろんこの映画は、人種問題をメインテーマとしているのですが。でも、これを観て思ったのは、LAのような所に住んでいれば、人種の問題というのは、生きている限り避けられない、まあ「生活の一部」みたいなものなんじゃないかと。その意味では、病気とか交通事故とか、男女間や家族間のゴタゴタと似たようなものなのかもしれない。誰が正しいとか、どうすれば避けられるとか解決するとか、絶対的な答えはなくて…

でも、お互い人間なんだから、分かり合える道はあるはず。

…と、私なんぞがこう書くと、自分でもすごくウソ臭く聞こえるのですが…
この映画は、特にそれに類したセリフがあるわけじゃなく、丁寧に織り上げられた物語を通じて自然とそう思えるようになっている。(むしろ「人情ドラマ」かな?)

私はもともと群像ドラマが好物です。同じLAを舞台にした群像劇では、ローレンス・カスダンの「わが街」も、ロバート・アルトマンの「ショート・カッツ」も大好き。でも、アルトマンの群像劇の場合、大人数のドラマをさばく達人技を見せつけている感じもある。(いやもちろん、達人の技に見惚れるのも、映画の最高の楽しみのひとつですが。)

でもこの映画の場合、そういうのじゃなくて…本当に群像劇でなければ語れないことを語っているという感じ。登場人物は人種も職業も様々だけど、検事も警官も普通の市民も犯罪者も、全員が公平に、卑小なしょーもない人間として描かれているからこそ、各自に思いがけないepiphanyが訪れる瞬間が、なんとも説得力があり、感動的でした。

(こういう風に、英単語を挟み込むのは気取ってる感じでいやなのですが…日本語にならないepiphanyという言葉が本当にぴったりなのです。英和辞典では「ひらめき」と訳されているけど、ちょっと違う気がする。epiphanyはinspirationと同様に、「それを気づかせる神の存在」を意識した言葉だから。…あ、こういう事を言うと余計に嫌がられるかな…)

刑事役のドン・チードルのセリフに、「本物の街では、人ごみで肩が触れたり、ぶつかったりするけど、LAでは(車に乗っているから)人と触れ合うことがない。人にぶつかる(クラッシュ)ことが懐かしい」というのがありました。

人ごみで他人にぶつかるのは不愉快なことだけど、ひとつの「ふれあい」でもあるわけなのね。…そういえば日本(仏教文化)には、「袖振り合うも他生の縁」という、素敵な言葉があったっけ。

【蛇足】
以上に書いたようなメインテーマとは関係なく、感じたこと:
*相手を信用するかどうかに関係なく、まず「人の話はちゃんと聞け」ってことですね。
*なにじんでもいいけど、やっぱり英語は喋れた方がいいみたい。(当たり前か…)
*昨年はひそかに「ポール・ジアマッティ・イヤー」だった私ですが、今年は「ドン・チードル・イヤー」になったりして…
(2006/2/16)


ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 ☆☆1/2

アカデミー賞強化月間第3弾。(主演男優+主演女優賞ノミネート)

う〜ん。ちょうど去年の今ごろ見た「レイ」に、あまりに似すぎているのが、私にはネックだったようです。

子供の頃貧乏→【兄弟の死と罪悪感→故郷から旅立ち→結婚→自分の音楽を発見→売れる→女遊びする→ヤクやる→ヤクに溺れる→逮捕される→禁断症状→立ち直る】と、ほぼおんなじストーリーラインなんだもの。

まあ、実話を元にしている以上、ほんとうにそういう人生だったのだろうから、似ていてもしょーがないのだけど。似ているだけに、比べると「レイ」の処理のうまさが際立って感じてしまう。

音楽のシーンは、ひけをとっていないと思うけど。ホアキンとリース・ウィザースプーンの歌が、上手いというより(上手いのですが)、とてもミュージシャンらしくてよかった。特にリースの方は、歌声といいキャラクターの表現といい、すばらしかったと思います。本当は主演と言うより助演なのだけど、主演女優賞にノミネートしたくなるのもわかる。観客が応援したくなるのは、むしろ彼女だから。

ホアキンは…どんな役を演じても、素のときでさえ、常に目がいっちゃってます(笑)。上手いんだか地なんだか…(そう思わせるところが、上手いんでしょうね、たぶん。)ゴールデングローブ賞の時の茫洋とした様子が、ちょと心配だったりした私でした。 (2006/2/23)


シリアナ ☆☆☆

む、難しかった…

映画を観ている間、「この人はどういう立場で、何を、どういう動機で、誰と結託して」やっているのか把握するのにいっぱいいっぱいで、他のことを考える余裕なし。なんでこう分かりにくくするかなあ。(あ、分かりにくいのはこっちの頭が悪いせいなのは重々承知ですが。)

「トラフィック」が難しいとは全然思わなかったので、これも大丈夫かと思ってほけほけ観に行ったのですが、甘かった。もうちょっと予備知識入れとけばよかった。

特に、ジェフリー・ライト扮する弁護士(ベネット・ホリデイ)が、誰のために何をしているのかよく分からなくて…私の場合、そこでつまづいたみたいです。合併のスムースな推進を図っているはずなのに、なんでわざわざ過去の違法行為をほじくり出しているんだろう?とか。ああいうのを「デュー・ディリジェンス」(買収対象企業が問題を抱えていないかどうか精査すること)と言うそうですね。うーん、そういう仕事が存在することさえ知らんかった…

後でロジャー・エバートのレビューを読んだら、この映画は全部を理解しようと一生懸命になったらいけないそうです。登場人物の誰一人として全体図を理解していないのだから、観客が理解しなくてもいい、と。間違った見方をしたかな。

これから観る人は、ネタバレを気にせずガンガン予備知識を入れて、観る時はぼーっと流れにまかせるのがいいかも。あるいは、ベネットのしていることをあまり気にせず、他に集中する(笑)。

手っ取り早い予備知識には、こちらなどどうぞ。

でも…自分の理解力を基準にしていいかどうか自信ないんで、小さい声で言いますが…こんなに興味深い、重大な現実に関する話なのに、こんなに観客を選ぶ映画になっているのは、もったいないような気もします。(分かりにくいのは主題が難しいせいじゃなく、筋の複雑さと語り口のせいなので。)

まあ、こんな私でも、この映画を全然楽しめなかったわけじゃないのですが。それは私のもう一つのツボ、「役者の魅力」のおかげ。

うらぶれCIA役のジョージ・クルーニーは、現場スパイの哀愁漂う、いい味を出していますが…まあ、アカデミー賞は「合わせワザ」でしょうね。(オスカー演技賞には別の役との「合わせワザ」受賞が多いけど、同年の監督賞・脚本賞との「合わせワザ」というのは珍しい。)

でも、もっと良かったのが、改革派王子様を演じたアレクサンダー・シディグ。助演男優賞にノミネートするならこっちじゃないの?カリスマ性と、知性と威厳と傲慢さ。したたかさと理想主義の入り混じった性格。王族らしい立ち居振舞い、雅(みやび)とでも言いたいような、スーツの後姿。ふふふ。

「他のことを考えている余裕はない」と言いながら、こういう下らないことは考えているわけで(笑)。その分、映画のストーリーは「単純化バージョン」で頭に入ってしまったような気がします。まあいいか。

これとか「クラッシュ」とか「ショート・カッツ」のような、各エピソードが微妙にリンクしている群像劇を「ハイパーリンク・ムービー」と言うそうです。なるほど。(2006/3/9)


ヒストリー・オブ・バイオレンス ☆☆☆☆

この映画は、「シリアナ」とは逆に、何も、な〜んにも知らないで観に行った方が面白いと思います。私の予備知識は、TVの映画情報番組で言ってたことぐらいだったのですが、それでも「しまった、情報入れすぎた」と思ったもの。

監督が誰とか、誰が出ているとかさえ、観終わるまでうっかり忘れてるぐらいの方がいいかも。

現実には、映画について本当に何も知らないなら、観に行こうとも思わないだろうから、これはめったに許されない贅沢なのですが。

とにかく、私のように「役者見物」が好きな人なら絶対損はしないと思うので、どうぞこれ以上何も読まずに(監督や俳優のインタビューも極力避けるべき)、是非ご覧になって下さい。

あ、ただ、これは「ロード・オブ・ウォー」や「サイドウェイ」のような「えー、何でこれがR−15?」というのではない、納得のR−15指定なので、オトナの方限定で(笑)。(2006/3/16)

<以下ネタバレ>
この映画が、社会と暴力、人間と暴力のかかわりについて深いテーマを持っていることは分かるのですが、それは見終わってから「そういえば…」と考えること。あまりそういう先入観を持たず、まずサスペンスとして楽しむべき映画だと思いました。

でも…私は見終わったので(笑)、少々理屈をこねます。

題名のhistoryは、映画の内容から「(個人の)前歴」という意味かと思っていたのですが、監督によると3つの意味があるそうです。(<ロジャー・エバートのレビューからの孫引きですが。)

(1) (個人の)暴力の前歴
(2) 人々が、争いごとを暴力で解決してきた社会的歴史
(3) 暴力に適応できる力を持った者が生き残ってきた「適者生存」の人類学的歴史

(1)と(2)はもちろん分かるのですが、主人公の息子のことを考えると、この映画が(3)についての映画でもあることが分かります。父子の顔はあまり似ていないのに、息子が暴力をふるう直前の目の表情だけが、驚くほど父に似ているのも偶然ではないのでしょう。この家族、いったいこれからどうなっちゃうのかな。

この映画は「暴力はいけない」と言っているわけでも、「暴力は場合によっては仕方ない」と言っているわけでもなく、ただ「暴力は昔からあり、今もすぐそこにあり、これからもなくならない」と言っているのでしょう。

<以下役者語り>

ヴィゴ・モーテンセンはすごい適役だと思いました。適度なくたびれ感と、何考えてるかようわからん所が生きてますね。

エド・ハリスもいいけど、何と言ってもウィリアム・ハートがすげぇ。やられました。なんか知らんけど、夢に出てきちゃったよ(笑)。

今年のアカデミー賞では、今のところ助演男優賞だけノミネート作品全部観たのですが、純粋に演技という点では、このウィリアム・ハートがダントツですげぇ…と思う。(それでも、もし私に投票権があったら、やっぱりポール・ジアマッティに入れていただろうな。「演技だけで選ぶべき」とか、なかなかそう単純にゆかないのもわかる。だからジョージ・クルーニーが獲ったのも、それはそれで納得している私。)

<以下ちょっと特殊な感想>

この兄弟、「クイック&デッド」のへロッド(ジーン・ハックマン)とコート(ラッセル・クロウ)の関係を思い出しました。
へロッドとコートの関係性が好きな人には…これは「萌え映画」かも(笑)。え、私?あ〜……ちょっと(笑)。
】(2006/4/3)


ブロークバック・マウンテン ☆☆☆

実は、思ったより乗れなかったのです。それは、主人公のイニスがどうしても好きになれなかったから。(<またそれかい。)

以下ほんのりネタバレ気味

結構、自己中心的で残酷な男に思えて。だいたい奥さんにだって、まともに隠そうとするだけの気遣いさえないじゃん。あれじゃ、恨まれて当然。要するに、「おまえら、釣りしろよ!」ってこと。

本当は愛していなくても、結婚した以上、不倫するなら(相手が男だろうと女だろうと)せめて妻の反応を「気にする」のが、なんというか、最低の礼儀ってもんじゃないかなあ。あれじゃまるで、女にも心があるってことを無視しているみたい。ゲイだろうとバイだろうとヘテロだろうと、「おれの子を産むつもりがないならもうお前とは寝ない」なんて言う男、女性観客としては、かなり引きます。

肝心の、彼のジャックに対しての気持ちにしても…自分は相手のために何も捨てるつもりはないのに、独占欲だけは強いあたり、まさに(悪い意味で)古風な「男」そのもの。

でも…彼が子供の頃に目撃したこと、父親がしたことを聞いてから、彼の歪み、冷たさの理由がわかるような気がしました。ジャックとの生活に踏み切れない理由だけじゃなく、結婚生活に対する投げやりさも、愛ではなく瞬間の欲望だけに生きているように見えるのも、多分そこからきているんだろうな。

結局、彼が一生のうちに愛したのはジャックだけだったのだなあ。一生に一度の真実の愛、唯一心から望んだものを、自ら憎み、押し殺さざるを得なかったために、どこかがばらばらになってしまって、相手も自分も周囲の人も傷つけることしかできなかった。自分でも「最低の人間」だと言っているし…もっと寛容な社会に生きていればこうはならなかったはずで、そう考えると、かわいそうな気もする。やっぱり好きにはなれないけど。

というわけで、切ないラブストーリーを観るつもりで出かけたら、重い辛い人生の話を観てしまった−という感じなのでした。(2006/3/17)


ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!☆☆☆☆☆

原題は「ウォレスとグルミット ウサギ男ののろい(Curse of the wererabbit)」。古いイギリス製恐怖映画(「ホラー」じゃなくて「恐怖映画」って感じ)のパロディです。

狼男と違ってウサギ男なら、いくら凶暴でもどうせ野菜しか食べないのだから怖くないだろうって?いいえ、それでも村人たちは恐怖におののくのです。それは、この村の人々が一人残らず、野菜をわが子のように愛するヘンタイ…いえ、園芸愛好家だから。

恐れが怒りに変わり、武器を取る村人たち。不幸な事故でモンスターになってしまった者の悲劇を切なく描いています。嘘ですけど。

やっぱりこれ、お薬とかあるのでしょうか。この場合、脱狼薬じゃなくて脱兎薬?…足が速くなりそう。(ゴメン、言わずにいられなかった。)

ネタバレ【ラストで彼が「治った」理由が、最初わからなかったのですが…あれも「愛の勝利」なんですね…「チーズへの愛」ですけど。

「子供向きなのに、大人も楽しめる」というものは、大人に訴えるストーリーやテーマを巧みに織り込んであることが多いのですが、コレには、そういうものは一切なし。純粋子供向きを貫きながら、そのとてつもない質の高さのみで大人を満足させるというはなれわざ。

でも、多くの子供に見てほしいなあ。教育的テーマは一切なくて、ただただ笑える映画だからこそ。

子供の頃から「教訓はなく、ただただ笑える」児童文学ばかりを好み、後に「日本ではコメディの扱いが低い」と愚痴ってばかりいる大人になってしまった私としては、ほんとにそう思います(笑)。

それにしても、グルミットもかわいいけど、わたしはあの豚っ鼻ウサギがかわいくてかわいくて…ウサギのグッズを探したのですが、ないようですね。よかった。あったら買ってしまうところでした。(2006/3/22)


ウォレスとグルミット短編(チーズ・ホリデー☆☆☆、ペンギンに気をつけろ!☆☆☆☆、ウォレスとグルミット 危機一髪☆☆☆☆1/2)

「ウサギ畑」…じゃなかった「野菜畑で大ピンチ!」を見てから、改めて「ウォレスとグルミット」の短編が見たくなって、「たしか、以前CATVで放送されたのを録画したはず…消しちゃったかな?」と、VHSビデオをつめたダンボール箱のホコリを払ったのですが…幸い、ちゃんと残ってました。

第1作の「チーズ・ホリデー」を見て、「野菜畑」とのあまりのテイストの違いに「あれ、こんなにイメージ違ったっけ?」と驚いたのですが…それは第1作だけでした。というか、「チーズ・ホリデー」→「ペンギンに気をつけろ!」→「危機一髪」と、三段跳びで「野菜畑」に近くなっていますね。アニメーションが緻密になると同時に、「シュールな味」が薄れ、その分映画として強化されている。

夢の一場面のような「チーズ」にくらべて、「ペンギン」にはちゃんとプロットとアクションがある。「危機一髪」ではそれに加え、ウォレス以外に人語を話すキャラが登場したので初めて会話が成立し(笑)、グルミット以外で(「不気味カワイイ」ではなく)素直に「かわいい!」と叫べるキャラ(ヒツジ)も登場し、さらに(「ニヤリとさせる」ではなく)声をあげて大笑いできるギャグがある。「ヒツジの登檣礼」が最高です♪

それでも、「危機一髪」→「野菜畑」は、今までにない大きなジャンプだなあ。長さだけではなくて。なにしろ、ウォレス以外の人間は短編3本で一人しか登場しなかったのに、「野菜畑」ではいきなり数十人だし。(単なる予算の関係かも。)なんと言っても、ギャグの密度が格段に違う。

たぶん、初期の手作り感とシュールな味の方が好きだというオトナもいるだろうな。でも私は断然、新作が好き。「野菜畑」→「危機一髪」→「ペンギン」→「チーズ」の順で好きです。

ついでに、「野菜畑」の感想で前回書き損ねたことを。

ヘレナ・ボナム・カーター&レイフ・ファインズ最高!レディ・トッティントンの、アメリカ人がモノマネする時みたいな大げさなイギリス上流階級発音で動く出っ歯とタラコ唇に、なぜか口開けて見とれてしまう私(笑)。ヘレナはティム・バートンとの交際以来イロモノづいているけど(失礼)、レイフ・ファインズまでがあんなノリノリの小悪党演技をしてくれるなんて。実写ではありえない贅沢ですね。(え、ハリポタ?…あれはちょっと違う。いや、本来は違うはず…)

短編から共通しているのは、ものすごくイギリス的であること。短編では「天然」という感じだったのですが、長編では少し意識して、英国っぽさを笑いのタネにしている感じ。(前述の大げさなイギリス発音とか、園芸に命かけてるところとか、ハンティング狂の貴族とか、教会に対する軽〜い扱いとか。)笑いに「意地でも」ペーソスを混ぜない、イギリス的にドライなユーモアは共通しています。

アメリカのオトナの中には、このあまりの英国っぷりに反発を感じる向きもいるようですが、いいじゃないねえ。子供はそんなこと気にしないよ。私だって、「くまのパディントン」が英国的だということに、大人になるまで気づかなかったのですから…

このシリーズを見ていて困るのは…チーズとクラッカーが食べたくなってしまうことですね。ああ、カロリーが…


ナルニア国物語 ライオンと魔女 ☆☆☆

私は子供の頃に原作を読まなかった人なので、大した事は書けないのですが、楽しみました。ルーシーがかわいかった。きょうだいっていいなあ。

衣装箪笥を抜けて行くところなんかは、けっこうドキドキしたのですが、戦闘シーンとかになると…「今の私たちに『見たことのないモノ』を見せるのは、本当に難しいことだなあ」と、つくづく。ライオンはライオンだし、ビーバーはビーバーなんだよね…当たり前だけど。

比べることもないんだけど、改めてやっぱり「ロード・オブ・ザ・リング」は凄い映画なんだなあと思いました。(テレビで「王の帰還」を観たこともあって。)まあ、だから「ナルニア」も、あと2本ぐらい観てみないと何とも言えないのかも。「ロード…」とか「スター・ウォーズ」のお陰(?)で、妙なとこで気が長くなったのかも。(2006/4/4)


ニュースの天才 ☆☆1/2

一流の雑誌が、まったくの捏造記事を次々に書いた若造にまんまと騙されたという実話の映画化。「なぜ騙されたのか」が知りたくて見たのですが、見てもよくわかりませんでした。やっぱり、某野党と同じで、「本物だったらいいなあ」という強い願望が目を曇らせるのでしょうか。

この若者(ヘイデン・クリステンセン)がなぜ「ダークサイドに落ちる」ことになったのか、その理由もイマイチよく描けていない…と結局、「スター・ウォーズ シスの復讐」と同じ感想になったのでした。(2006/4/5)


モーターサイクル・ダイアリーズ ☆☆☆☆

若いときに困難な旅をして、自分の一生の使命を発見するってどんな感じだろう。一生涯、誰かの忠実な友であるってどんな感じだろう。

どちらも、たぶん私は一生経験しないことだな〜と思うと…本気で悲しいわけではないけど、ちょっと切なくなったのでした。(2006/4/5)


恋人までの距離(ディスタンス) ☆☆☆☆

全編、ほとんど会話のみで構成される真っ向勝負のラブストーリー。

最初のうちちょっと、会話が生硬というか、狙いすぎな感じがしたのですが、それはわざと…つまり、「会ったばかりで、ロマンティックな一夜を狙ってちょっと気取っている若い男女」の会話としてはリアルなのでした。

時間が経つにつれ、二人の会話は少しずつ、少しずつ自然になり、恋がだんだん本気になってくると同時に、観ているこちらも二人が結ばれるのかどうか本気で気になってくる−見事な脚本です。余韻を残すラストもいいね。

月末に放送の続編も楽しみです。(しかし、続編を「ビフォア・サンセット」という邦題にするなら、ついでにこれも「ビフォア・サンライズ」に改題してしまえばいいのに。バランス悪いし。)

余談:イーサン・ホークがジュリー・デルピーのことを「ボッティチェリの天使」と呼んでいたので思い出したけど、私が彼女を初めて見た時の印象は「ルネッサンス絵画みたいな顔の人って、現実に存在するんだ!」でした。(2006/4/5)


キス☆キス☆バン☆バン ☆☆☆

「なんでこんな男(ステランさん)が、これほど各方面からモテモテ(いろんな意味で)なんだろう」という気はちょっとしたのですが…とにかくジミー(ベタニーさん)が健気で、ケナゲで…泣けます。「守護天使」って、自分で言うなよ!とはちょっと思ったけど、絵的にあれだけ綺麗なら、背中に大きな鳥の羽根がついているのも想像できるので、許す。ま、本当は皮の羽根(悪魔)の方が似合いそうなんだけど(笑)。タートルネックと革のコートが決まりすぎ。

クリス・ペンのご冥福をお祈りします。【映画の中のババの死が、彼の若すぎる死と重なって切なかったです。そこまで軽いコメディタッチだったのに、急にあんな展開にせんでもいいのになあ。

余談:この間の日記(3/23)で、アカデミー賞の記述について文句をつけたフリーマガジンですが、アメリカの別の映画「キスキス、バンバン」(ロバート・ダウニーJr&バル・キルマー)を、この映画の「リメイク」として紹介していました(<大間違い)。おいおい、いくら無料の雑誌だからって、ちょっとは調べろっての。IMDBなら30秒もかからんでしょ。(2006/4/5)


ファイヤーウォール ☆☆

迷ったのですが、「ポール・ベタニーを見るだけで1000円の価値はある」と考えて観に行きました。で、結論から言うと、ほんとにそれだけでした(笑)。

役柄としては、あまり深みのない単純な悪役なのですが、とにかく見た目がいい。目の保養にはなります。もともと何を着ても似合う人ですが、体つきがちょっとビルドアップして(太ったのではないと思う…タブン)、ビジネススーツが似合うのよね。

私は、悪役の方を応援するという映画の見方はほとんどしないのですが、初めてその気持ちがちょっとわかりました。まあ、この手の悪役は、外見的にハマるだけに、あまり続けて演じないでほしいけど。

ハリソン・フォードの方は…私、昔はファンだったのになあ。そういえば、彼に興味がなくなったのは「パトリオット・ゲーム」あたりで、「家族を守る男」ばかりを演じ始めた頃でした。「インディアナ・ジョーンズ」をまたやるそうですが、インディまでファミリーマンにしないでね。

以下ネタバレ【始めの方の「単純な話かと思っていたけど、一応いろんなプロットがあるんだな」が、1時間過ぎたぐらいで「このプロットを全部回収するまで終わらないのか。面倒だな〜」になってしまったのですが…同じ頃合で脚本家も面倒になったらしく、伏線全部おっぽり出して「一発格闘勝負」で決着がつくのでした(笑)。ある意味助かったけど、ムナシイ…

ハリソン・フォードが主人公だと、なぜか自動的に「家族は全員(犬も含めて)絶対に助かる」と確信してしまうので、ほとんどサスペンスを感じないのですよね。でも、予想を外すために子供を死なせたりしたら、それはそれで余計にイヤだろうしなあ。うーん…
】(2006/4/6)


プロデューサーズ ☆☆☆

ねたばれ気味

舞台と比べてはいけないとは思うのですが、このミュージカルが大・大好きなだけに、「え、あの曲やらないの?あの曲も省略?」というのがコタエるのですよね〜。だって、いきなり「The King of Broadway」がないなんて。ハトが愛らしかった「In Old Bavaria」もないし、何より、私が「I Wanna Be a Producer」と「Keep It Gay」の次に好きな「Where Did We Go Right?」がないのにはがっかり。「Betrayed」も、「インターミッション!」がないとなあ…

全体に、歌は3割引、ギャグは4割引という感じ。まあ、チケットの値段は9割引だから、文句は言えないのだけど。でも、映画が舞台の「廉価省略版」である必要はないと思う。舞台のギャグが使えないのなら、代わりに映画ならではのものを入れてほしかったな。カメラワークを生かした視覚的なギャグとか、メタなギャグとか…エンドロール後にちょっとあったけど、ああいうのが随所にあればよかった。

せっかく映画なのに、スケールアップせんでどうするの。噴水は天まで届き、レオの落書きはアニメーションになって踊り出し、会計事務所のキャビネットはバラバラに崩れ、老女たちはフワフワ飛び回るぐらいはやってほしかった。

まあ、いろいろ言いつつ、これはこれで楽しんだのですけど。(なら文句言うなって)

舞台は気軽に観に行くってわけにはゆかないかもしれないけど…映画が気に入ってCDを買おうと思っている方には、舞台版をお薦めします。

お近くのCD屋にない場合はamazon.comで!(2006/4/13)


キスキス、バンバン ☆☆☆☆

注:ポール・ベタニーの「キス☆キス☆バン☆バン」とは別の映画です。

1年に1本か2本は、とっても面白いのになぜか何の話題にもならず、限定公開であっという間に終わってしまう映画があるものですが(私が知らないだけでもっとあるかも)、これはその1本でしょう。

強力にオススメしたいところですが、オススメしたところでたぶん限られた地域しかやっていないだろうし、今週で終わってしまうし…DVDが出たら観て下さい、としか言えないのがつらい。

ほんと、何でかな〜。たしかに、コメディタッチのわりには暴力描写はかなりえぐいところもあるのですが(ファーストシーンなんて、どうしようかと思ったよ)、それでも好きだなあ、コレ。

ロバート・ダウニー・ジュニアは、やっぱりいいなあ。彼はいろいろヒサンな目に遭うのですが、それがマジでシャレにならんほどヒサンな目なのに、観客が指差して笑いつつ、思わず「かわいい」とか言う事を許してくれそうな雰囲気があるのです。やっぱり余人を持って替え難い才能なのだと思います。

いかにも危なっかしい彼のお守りをするはめになるバル・キルマーも、はじめてカッコいいと思った。タフなゲイの探偵。映画史上初の役回りかも。(もし他にあったら、教えて下さい−その映画、観ますので。)

"Kiss Kiss Bang Bang"とは、ラブシーンと銃撃戦だらけのサスペンス映画を指すようですが、この映画は「キス、バンバンバンバンバン」ぐらいの割合かな。あ、最初の「キス」は男同士です(笑)

あ、今(またしても)「プロデューサーズ」の舞台版CDを聴いていて思ったのですが、「殺人でも暴力でも怒りでも、いつもご陽気(ゲイ)に、ゲイに、ゲイに」という精神を体現しているのがこの映画かも。(2006/4/19)


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